東日本大震災から6年が経とうとしています。
~FUKUSHIMA~ 忘れていませんか?
2011・3・11を「戦争が始まった日」という方もいます。
福島での戦争は放射能との闘い、しかし
目に見えない敵とどこまで戦えばいいのでしょう
昨年まで実際に「除染」作業に従事されていたNOBUさんが
ギターの調べに乗せて語ってくれます。
一緒に考えてみませんか?
多くのご参加お待ちしています。
◎講師メッセージ
2014年1月から2016年10月まで、福島県内の複数地域で除染事業に従事していました。
除染事業の実態(雇用形態や作業内容、不透明なお金の流れの話など)をお伝えしたいと思います。
◎講師プロフィール
細山 信夫さん(NOBUさん)
エヌズ・フィールズ 代表
(アコースティックギター 販売・修理・調整)
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《 イベント後記 》
内部被曝とは、飲食や呼吸によって放射性物質を体内に取り込んでしまった状態。
健康障害を引き起こす原因になる。
「爪が伸びてこないんですよ」
そー言って、福島での除染作業中の事故で剥がれてしまった爪のあとを見せてくれた。
「(内部)被曝のせいでしょうねぇ」とNOBUさん
傍らにはいつも音楽があった…ギターをつま弾くその爪はもはや自分のものではない。
今は、独自に開発したフィンガーピックを使っている。
「指先に障害のあるひとに使ってほしい」と、ひとつひとつを手作りしている(販売も)
彩り鮮やかなのは、使う人の心情を思いやってのことか
昨年まで、福島県内各地で“除染”作業に従事していたノブさんこと「細山信夫」さん。
自らの体験(実態)を知って欲しいと我楽で話してくれました。
放射能の除染には、いろいろあります。
NOBUさんは、落葉落枝の除去、常緑樹の枝打ち、表土の剥ぎ取りなどがおもな作業
線量のある土を1m以上掘り出し、給水や防水シートを使って処理を施し、最後に汚染されていない山土を30cmほどかけて遮蔽する…
学校や公園など、子どもの生活圏を優先して行われました。
作業は国が定める基準に沿って実施するといっても、完全に放射能から逃れることは不可能です。
放射性物質を含んだ大気や粉じんを吸い込み、身体は静かに悲鳴を上げます。
鼻や内耳からの出血、眼球には細かい傷…
結果が良ければまだ救われる、でも…
集められた除去物は、近辺のクリーンセンターで焼却される…
放射線が消えることはなく、灰は空気中に拡散し、雨によって再び地上に舞い落ちる
そして同じ作業の繰り返し…
下げ切らない線量、残るのは“虚しさ”だけ
国や自治体の“本気度”に疑問が残ったといいます。
もう福島には居られない…限界を感じたNOBUさんは帰ってきました。
原発なんてないほうがいい!
(事故が起こったとき)元に戻す手立てを持ち合わせていない現段階で稼働させてはいけない!
東京オリンピックの会場招致?
汚染土を全国の道路の路盤工事に使う?
そしてこの地で成長していく子供たちの未来…
それが何を意味するのか
それぞれが想像力を働かせて考えて欲しい、とNOBUさんは言う
最後は、胸に響くライブで締めくくってくれました。
心の叫び、伝わりましたよ!
毎週土曜日は、金沢駅東の地下広場で会えるそうです。
機会があったら、どうぞ聴きにいらしてください。
NOBUさん、ありがとうございました。
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