2023/04/04

TAMA-SANPO-59~マシュマロみたいな雪原と360°のパノラマに酔う🎵冬の「金剛堂山♪」~2023.3.28

 たま山歩/未踏の山道をもとめて~」


前金剛から中金剛を見る

【金剛堂山(こんごうどうさん)標高 1,650m

富山県西部にあって
古くから親しまれている二百名山

頂上は広くゆったりした草原帯

北アルプスをはじめ
越中・飛騨・加賀方面の山々が見渡せる

頂上部は 前金剛・中金剛・奥金剛の
3つのピークからなっていて 最高峰は中金剛


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

朝6時 金沢大学近くにある
若松ロードパークが集合場所

金沢から井波へ向かう道筋にあり 便利
今日は女子4人のパーティ♪

以前から気になっていた 金剛堂山

まさか雪山で
デビューするとは思わなかったけど💦

天気も上々 期待が膨らむ

金剛堂山冬期登山口までは約1時間半

高落葉/高清水 山行で馴染みのある
五箇山トンネルを抜けた先にある

そのトンネルを抜けたあと暫くすると
なんと雲海が見えてきた

海抜840m(五箇山トンネル)付近で雲海⁈

そして車はその中へ突入していき
またたくまに異世界となった



人形山展望台

登山口にはトイレはないということなので
ここで済ませる

それにしてもこの濃霧
さっきまでの青空のかけらもない

ここらへんは 地形的に発生しやすいのだとKさん

寒いし視界はゼロだし
とっとと離れると ほどなく青空が戻ってきた


(7:30)

案内表示もない広い駐車場に着いた
準備を整えスタート



百瀬川の支流に架かる “福竜橋”
なんだか縁起がいい文字♪

そういえば “金剛堂山” も “お宝” の響き⁈



朝陽に映える水の流れが清々しい♪



川に沿った硬い雪庇を踏みしめ



用意されたステップにとりつく
ここはまだ ノーアイゼン



雪はなくとも凍れた枯葉にぞくっとする



お決まりの急登
すでに引き離されている💦

今日初めて参加のOさん
スキーがお得意らしい

体力有りそうで頼もしいー♪

と 
見ているだけじゃ離される

Kさんは必要なさげに言うけど
やはり チェンスパ装着⇒保険

最後尾からもそもそついていく
と なにやら下のほうに人の気配が

誰か 上がってくる人がいる⁈

スタートから約1時間後
追い付かれたところで 休憩



このかた Yさん
Kさんの知り合いだということがわかり

なにやら頼もしくいつのまにか
一緒に(5人で)歩くこととなった



仕切り直してGO!GO!

チェンスパ装着
雪は固く締まっていて歩きやすい

はずなのだが 私の足は重かった
前回の護摩堂山からろくに歩いてない

先を行く皆

“どうぞ 先に言ってください”
と Yさんにいうと、即

“何いっとる!”
と 返ってきた!軽く緊張が走った

が 次の声掛けは柔らかかった♪

“そんなことできるわけないやろ“
“ゆっくりでいいから止まらんと歩こ”

“・・・・・・💦”

<叱咤-激励>とはこのこと⁈

ホンキで山に向き合ってきた人たちは
“鞭” を忘れない

もちろん “飴” とともに

Yさんは 私のゆっくりペースに合わせつつ
うしろから声がけの嵐

“ゆっくり ゆっくり”
“自分のペースで”

“息が上がらん状態で”
“足を止めないで”

この 
“足を止めない” がかなりキツカッタ

いつもの自分の歩みとは真逆だったから

でも とても大事なことを 今更だけど
教わった気がした

足を止めない歩き方が身についたら
グループ登山も苦にならないんだろうな―(苦笑)



スノーバレー利賀スキー場


(9:40)


<方折岳(カタオレダケ) 山頂>(1,346m)

別名<一服金剛>ともいうそうな…
たしかに

休憩向き 距離的には半分来た感じ⁈



だってこんなに広い

もしかして向こうに見えるのが…
(金剛堂山)⁈

“そうや” とYさん

ただでさえ重い足…雪にめり込む気がした



雪山の怖さはその単調さ

単調に感じるというのは
長く感じるということ

夏道より歩きやすいという人もいるが
わたしには恐怖だ

稜線上に出てからは視界がよく利く

目的地はわかりやすい分
行けども行けども着かない地獄

心折れる 足も重い

癒しをくれるのが 自然のオブジェ





なるほど スキー好きも多いと聞く
でもこの細尾根下りるのって

考えただけでも凍る



こんなところがあったり(塊ごとズレてる)
そしてようやく・・



着いた!(11:10)

<(前)金剛堂山 山頂>(1,638m)

よほど高い位置にあるのだろうか

石の祠?は 雪にも埋もれず
完全な形で姿を見せてくれた

ホッとして抱きしめたくなる存在感

そして周囲は 360°の パノラマが広がる



白山 きれいだ―🎵

景観に癒されながらも

足を止めた身体から
チカラがすーっと抜けていくのを感じた

“もー動けない”
すると

“ほら あの山まで行くよ”
と Kさんの声

“ なんと⁈ ”




どれどれ 見れば
なだらかな平面がひろがる御山がひとつ

緩い稜線がこちらに向かって延びている

“ホントの山(1650m)はあれや”

“ここまできたらあそこまで行かんと”

“えーっ💦3人で行ってきてください💦
わたし ここにいますから💦”

などという懇願も却下され…

再び



歩きだす
(みんな タフだ―💦)

すぐそこに見えるとはいうものの
(600mくらい)

登り返しもあるし 足は重かった



マシュマロのように見える白い雪原は
砂漠の砂のように感じる

見ると感じるとでは大違い

でも


やっぱりこの景色はいいー♪

唯一無二だよね♪すばらしいよね♪
これを体感するために来たんだよね

と 自分に言い聞かせ

ゆっくりでいい ゆっくり…
と 歩いていたら

着くものですね♪



(11:30)

<(中)金剛堂山 山頂>(1,650m)

表示は このプレートひとつ
本命の山頂としてはちーと淋しい気もするが…
(雪が消えたらでてくるんかな?)

ここからの眺望もすばらしかった





白山を見ながらランチを食べた

最後のひとつ<奥金剛>は あれかな?

Yさんは健脚そうにみえたけど
膝に爆弾を抱えているとのこと

できる限りの準備をしてきたようすを
ズボンを下げて見せてくれた
(もちろんタイツ履いてる)

その昔は北アルプス(薬師岳等)で
山岳救助をしていた山のエキスパート

凄い人なんだ・・

そう思うと 上りでの “ささやき” が納得できた

大事なのは無事に下山すること

ゆっくりでいい 動かなくなるよりは


(12:10)前金剛に向け出発



中金剛がもうあんなにうしろに
(Kさん撮影)

ゴマ粒みたいなのがアタシ💦



途中で見た “一反木綿”
これがわかるひと 昭和年代(笑)



至る所で笑っている雪形/雪解け早い



前金剛に戻り
今日の出逢いに感謝しつつ

山を下ります(12:30)



いや しかし…
凄いところを歩いて来たんじゃないのか⁈

と 初めて同士のOさんと目を見張る



無残な姿の<栃谷登山口>標柱発見



上り返しもなかなか…💦



片折岳で ホッとするのも束の間
下りは皆 足が止まらない



ブナの森 突入



(Kさん撮影♪)



歩きにくさを倍増させる藪坂



上りでは気づかなかった 癒しの “マンサク”


足元の雪もどんどん緩くなってきて
チェンスパも効いてる気がしない

暫くして脱着

カンジキも今回は使わず
ひざ下がひきつりそうな急登を

何とか下り切った(14:30)



水に癒される
橋には<竜口谷>と書かれたプレートがあった


駐車場では 一足先に下りてたKさんが
静岡から来たというキャンパーと歓談してた

明日上がる予定らしく
情報交換(収集?)にきたらしい

そんな人たちの期待を裏切らないKさん
だからどこへ行ってもモテモテ💓

凄いよな―

曖昧なことは言わない
山の怖さをよく知ってるからだろうな

だから
こんな私でもついていけてる💦

いつも感謝してます🎵


ひさしぶりにとれたログ(笑)



往復10km 累積高度1,100mって
やっぱ しんどくてあたりまえか💦

予定ではもう少し時間に余裕をもたせてあったらしい
私のコンディション次第というわけだ

さすがです

Yさんがいなかったらと思うと…💦





☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

『絶景プラス


来るときは濃霧の中だった “人形山展望台”
から見える「人形山」

“ひとがた” が見えるのはもう少しあとかな⁈



ようこそ 五箇山へ♪



南砺市 “山田川” 沿いに自生する
“エドヒガンザクラ”

見頃には多くのカメラマンが集まると云う
「向野の桜」として有名♪



その背景に座する残雪の<袴腰山> 
山頂部が平たい山容が気になってた


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

『〆の温泉』


「シェア金沢 天然温泉」

ロードパーク若松(金沢)で解散したあと
珍しくGoogle Mapで「銭湯」をチェックしてみたら

すぐ近くに「天然温泉」の2文字発見

源泉は地下600mから湧出かー
あっ 佛子園系列なのね

なるほどこちらの温泉は
他でも使わせてもらってる

安心のお湯 ごちそうさまでした♪



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