2025/06/15

TAMA-SANPO-85~ベタやけどこれしか言えん♪「荒島岳」舐めたらあかんぜよ💦~2025.6.13

 たま山歩/未踏の山道をもとめて~」


小荒島岳山頂からみた荒島岳

【荒島岳(あらしまだけ)標高1,532m
<中出登山口コース往復>


深田久弥によって『日本百名山』に加えられた山

泰澄大師によって開かれたともいわれ
古くから信仰の山として崇められている

大野盆地の南東にそびえ
別名 “大野富士” と呼ばれる独立峰

山頂からは
白山や北アルプス連峰の山々を望むことができる

 登山道は
大野市勝原(かどはら)・中出(なかんで)
佐開(さびらき)からシャクナゲ平で合流し

“もちがかべ” と呼ばれる急な登りを経て頂上に向かう


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


「○名山」を完歩したいとは思わないが

「名山」というからには
それなりの理由があるのだろうと思っていて

一度は歩かねば と思っていた御山のひとつが

この 荒島岳だった

福井で唯一の百名山
石川も白山ただ一つ

そんなとこにも近しい思いあり

標高は 1,523mとさほど高くない

そのせいか データによると登山時期は
5・6月が多く 7・8月になると減る

やはり盛夏はご法度の山か⁈

行くなら今なのにここひと月かなり多忙で
タイミングが合わない

とうとう3日前(6/10) 梅雨に突入してしまった!

あー恨めしい( ̄ー ̄)
天気予報は雨☂マークだらけ

それでも空きスケジュールと
希少な晴日を照合してみたら

軌跡の一日☀ 発見!

それが 今日(6月13日)だった


 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


荒島岳には幾つかのコースがある

よく使われるのが勝原(かどはら)登山口と
中出(なかんで)登山口

さてどっちにしよう
ってか どっちがいい?

いつものことだが自分の身体と相談である

6月の中旬といえば 春山歩きで 
「体力・筋力」そこそこつけていたい時期なのだけど

今年は残雪が気になってスロースタート

まともに歩いたのは
福井の三山(越智山・日野山・文珠山)
それも GWのみ

その後 ちまちまと
地元の山を歩く機会があったが

“鍛える” を意識した山歩ができてない

“こんなんで 大丈夫なのか・・・?”

不安材料は他にもある
はじめて登った人たちが口を揃えて言うのは

“あまくない” 山
(舐めてかかるといかんぜよ!)

どれどれ YAMAPを中心に調べてみる

登山口からの標高は 1,300mくらいある

距離は往復で
8.8km(勝原)~11.3km(中出)とでた

おいおいこれってもしかして

白山より厳しくないか⁈

因みに白山は 別当出合⇔室堂往復で

標高差:1,190m(2,450-1,260)
 距離:12.0 km(砂防新道)

時間も 往:4時間00分 複:2時間30分
(似たようなもん)

コース定数:31(御前峰マデ往復)
(似たようなもん)


甘くないことが「脳」ではわかり
もう少し辛度を落とすか と思い

例えば 近場の「銀杏峰」なんかどうだろう
とも 思ったけれど

ここは次に行きたい山で
胸の内はやはり「荒島岳」へ

“この機を逃したら今年も歩けないかもしれない”

やらない後悔ほど口惜しいモノはない

やはり今行くべきは アラシマ!

で あらためて山行日記を見させてもらう

結果・・

“勝原より 中出のほうが 少しだけ楽な気がする” 

ひとつには
“スキー場を通らなくていい” ことがある

スキー場歩きは好きじゃない
単調だし 足が反り続けるんで ふくらはぎが攣りやすい

福井の山友さんのレポも後押し

消去法と気分で決まった「中出コース」(笑)


 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


登山口までは 一般道を行く

国道157号線で谷峠を越えて勝山へ入るルート
1時間44分(Googlemap調べ)


じつは車を買い替えた♪

16年一緒に過ごした相方にさよなら
人生で初めて「軽自動車」それも「バン」を購入

もっと「山歩」を楽しむための選択と決断

今回が初のロングドライブ
不安と期待が入り混じる

2度の福井入りで
早朝ドライブの快適さを知っちゃったので

今回も4時半に家を出る♪

思った通り対向車ナシ 後続車ナシ
ノンストレスで気分がいいー♪

ナビを使うのは10年ぶり
(前車は壊れたまま放置 )

クセを知っとこうと起動してみる
(Googleより到着時間が遅く出る)

白峰を過ぎ勝山市内に入ると
幻想的な風景に遭遇!

明るい市街が道路も建物も田んぼも
辺り一帯が濃い霧の中に沈んでいる

車の往来が激しかったらかなり焦ったと思う
福井ではよくあることなのだろうか

そういえば 雲海に浮かぶ「大野城」だっけ?
有名だよね 納得💓

ナビの指示通り運転してると
ま新しい感じのする道路へ誘導される

高速道路は使わない設定にしてあるので
料金が発生するとは思えないが

黒く滑らかな路面と濃霧が緊張を強いてくる
自然とスピードが落ちる

前にも後ろにも車がいないのが救い
平常心でナビに従う

あとからわかったがこれが

中部縦貫自動車道というやつらしい
青空と霧と眼下の麦畑の黄金色が美しかった

この風景に出会えたことに感動
福井 いいぞー♪

大野ICから荒島ICまでの時間短縮が効いたらしく
6時10分には 中出駐車場に着いてしまった💦



ここが 中出(ナカイデ)駐車場

整備されたスペースにある建屋はトイレ
隣りでは治山ダムらしい工事が進行中

先行車は 福井ナンバーが4台
余裕の広さ♪は さすが百名山⁈



余裕で止めさせてもらう♪


コンクリートの腰壁と卯建がユニークな建屋
雪対策なんだろうな



トイレブースは3つ(和2洋1)
きれいで使いやすい



外には流しっぱなしの湧水
これは嬉しい―♪



荒島岳 登山マップ

6:30 👇 行ってきます!



しばらくは作業道がつづく

6:38 👇


300mほど歩いたら左に登山道入口
右側には車が数台止めれるスペースも(砂利)

道は車も通るのだろう ゆったり
ただ 砕けた砂利が歩きにくかった


暫くして 前方に今日初めての「人」発見!

ザックを担ぐ背中が丸い
全身から疲労を滲ませた40~50代男性

下山してきたのだろうか?でもこんな早朝に?

声をかけてみた

“おはようございます!荒島からですか?”

男性は歩きながら頷くと
すれ違いざま 私の中の声に答えた

“夜中から歩いてますから”

“!!!驚いた!”

荒島岳は暗い中歩ける山なのか
熊も起きていそうだが

男性は足早に去って行った
今 彼の脳裏にあるのはきっと駐車場だけ

流しっぱの湧き水を頭から被るようすが見えた
(気がした)


6:45 👇



分岐 左へ

先の不安など浮かびようのない楽路だった
わたしはやや俯き加減で歩いていた



歩きやすい路 だからだと思う

何も考えてなかったか
とりとめない何かを考えていたか

どちらにせよ緩ーい頭でいたようだ

6:59 👇


轍が消え
こんなふうに足元の見え方が変わっても

“ああここは 車が入らない道なんだな”
“雑草もかわいいな” なんて思いながら

写真を一枚撮ってる

5分後 突然
サコッシュの中でスマホが震えた!

なにやら音声が聞こえる

声の主は「YAPAP」だった

起動したままのアプリの表示を見た瞬間 凍った!

「ルートから外れているようです」

“えっ!えーっ⁈”

これ 👇



“わっ!わっ!わっ!ヤバイじゃん!”

焦った! 慌てて引き返す💦

どこだ!分岐はどこだ!どこで見逃した⁈

7:09 👇


ここだ!
下ばかりみて歩いてたら分岐の表示を見落とした!

(右横から来て左上に抜けるのが正解)

堪えた・・
ただ見落としただけじゃなく

足元の変化に気づいていながら
正道だと全く信じて疑わなったことが衝撃だった

「ルート外れ警告(YAMAP)」がなかったら
まだまだ先を行ってただろう

(おー怖っ!)



そうしてここからは本格的な登山道


樹林帯に突入

7:15 👇


顔をあげ

7:19 👇


目をしっかと開けて

7:20 👇


もう分岐は見落とさない(苦笑)

7:30 👇


しつこいぐらい(苦笑)

7:48 👇


鳥の鳴き声が響き
目の前を何かが横切った気配がして

上体を起こすと 巣穴の空いた朽木があった
生きた森にいる実感ひしっ♪

7:56 👇


もう ひたすらの樹林

8:02 👇


トラバース


展望はなし
かすかに見えたあれは「九頭竜ダム」?

8:12 👇


だいぶ歩いた気がしてたけど
まだ半分も来ていないとは…


ここでトレッキングポール登場
今シーズン 唯一買った山装備

折り畳み式で持ち運び楽
紛失or破壊が多いギアなので

コスパのいい「Naturehike」を
amazonセールで¥5,000台で購入

メチャ軽! 一本だけ使用

8:29 👇


日が差し込むととても美しいブナ林

ここは大木よりも小木が林立してる
奥行きのある静かな森で気持ちいい


8:36 👇


ここで今日二人目の下山者(女性)とすれ違う

そろそろ視界に変化(眺望)が欲しいなぁ
と 思っていたら

8:52 👇


小荒島岳 分岐に来てた!
もちろん行く!

左に折れ少し行くと

8:57 👇


<小荒島岳> 到着 標高1,186m

ラスボス荒島岳を背に定番の構図で一撮

ここに来てようやく垂涎の眺望にありつく
ホント 長かったー💦

8:58 👇


荒島岳山頂で観れる保証がないので
ここで一枚白山を撮ってみるが雲がじゃまだなー

コース上に小荒島岳があるところが
中出コースのいいとこだな♪

勝原から登る人はここまで来るんだろうか

ブーンと耳元で大きな虻の羽音がする
煩いので早々に移動する

9:13 👇


山頂まで2.0kmかー
まだ2kmあるかー💦

ブナの倒木が登山道上を塞いでいるところに
何度も遭遇する

やはり
この冬の雪の多さは尋常じゃないのだとわかる


9:30 👇


<しゃくなげ平> 到着 標高1,204m

⇨右が 今来た 中出(ナカンデ)登山口方向

⇦荒島岳へ向かう道

⇩勝原(カドハラ)登山口は


この方向簡単に言うとTの字の⇩

ここ 平らなのはまちがいないけど
しゃくなげは葉っぱすら見あたらなかった

中出と勝原 両登山道の合流点
ここからは荒島岳まで一本道

難関!「もちがかべ」が待っている⁈

勝原道を使ってきたと思われる人が4人
皆バラバラ 皆男性 標柱の写真を撮ると

さっさと荒島へ向かっていく

わたしは 少し疲れた 足が疲れていた

樹林帯は腰を下ろすところもなく
小荒島岳は虫が煩いし 暑かった

少し(脚を)休ませた方がいいと思い

石に腰かけ
海塩たっぷりのおにぎりを食べた

6月は受難の月
何が起こるかわからない

9:38 👇


歩きだしてすぐ 下り坂の途中で
左開(サビラキ)登山道との分岐と交わる

経験上 脚攣りの予兆を感じて漢方を一服

しかし遅かったようで
ほどなく右のふくらはぎが攣り始めた

こすったり 押したり だましだまし対処したが
直ぐには治まってくれなかった

それでも歩けないほどではなく
前進を試みる 速度は格段に落ちた

6月は魔の月

どれだけ周到に備えても “痙攣” の頻度が高い

水は1.5㍑ アミノ酸 ポカリ レモンに干梅
塩むすびに紫蘇入むすび

それでもやられるってのは
やっぱ 身体ができてないんだろうな

この一ヶ月 自分を甘やかしてきた“つけ”が
(=運動不足)
とうぜんのようにでる

白山と同じ痛みを突き付けてくる

ここ 荒島岳 確かに甘くない
が ホントの辛さはここからなのだった


9:54 👇


もちがかべ 始まった!
激坂をまえにして芍薬甘草湯をもう一服



鎖出現!かなり荒れてる


頑丈そうな階段と太いロープ


まだまだ

10:03 👇


おっ 白山みえた!

10:05 👇


つづいてさっき歩いた 小荒島岳♪

10:19 👇


ふたたびの・・

10:24 👇


開けた!あれは?

荒島岳ではなく“騙しピーク⁈” らしい(笑)

10:27 👇


ここが <前荒島岳> 標高1,400m

まだ 500mもあるんかーい💦💦💦



なんと!

なんかちっさい人がみえる💦
ここを上れと⁈^^;



お花で心を整えてと・・(フーッ)
行きますか!( ̄ー ̄)


10:34 👇


<中荒島岳> 標高1,420m

着いたー!💦
メチャしんどかったー💦

私が上がり切るのを待っててくれたお二人を
振り返ってみる



おー!この高度感!これを道というのか⁈

ふりかえるのはやめとこう💦



さぁ あとひとつ!
ラスボスに向けて 前進あるのみ!

10:44 👇


もはや驚くこともしなくなった激坂
一歩一歩 確実に登るだけ

10:48 👇


おーあの屋根は⁈

10:50 👇


<荒島岳> 標高1,523m

山頂到着 ^^; しんどかったー!



着くなり手を合わせに駆け寄ってしまった💦
(お地蔵さま)今日の感謝はひとしおです



マジで ハードな道のりだった
足(脚)は棒だし 全身に力が入らない



大野盆地

低山に囲まれて暮らす人たち
あそこからだと360°山に囲まれて見えるんだろうな

朝見た濃い霧もこの地形を見ると
なるほどと思える



白山トップの雲は動いてくれなかった
それでもやっぱり神々しい♪


クエン酸たっぷりの梅干おにぎり食べて
山頂写真を一枚 SNSに上げた

虫が煩いのと帰りの不安で落ち着かない
さっき来た道 マジ怖い

騙し騙しのこの足で踏ん張れるやろか
ちゃんと下りれるんやろか

見れば今日ここへ来てた人の殆どが
サポートタイツをはいとる

白山並みに嫌らしい山だと知っていながら
わたしは履いてこなかった

やっぱり甘く見てた?
帰りは気持で負けんとこ!

怪我しませんように
白山の神さま見とってください

11:25 👇


下山開始

両の手を開放し

サディスティックな急登を
ロープを頼りに下り始める

足裏に 細く歪な登山路の感触が返ってくる

気を抜けない

11:30 👇


気を抜いていいのはこんなとき

これはご褒美だな Nice Viewー!
もちがかべは鞭も打つけど飴もくれる

でも留まってはいられない
いつまた痙攣が始まるかもしれないと気が逸る

11:35 👇


正式にはここからが もちがかべ?
540m つづくのかー💦




癒し


12:07 👇


しゃくなげ平

12:17 👇


帰ってきたブナの森


この枝にちょっと腰かけさせてもらった
とこどき 適当な太さのブナをハグしながら歩く💓

12:44 👇


南側に小高い平地のようなのが見えて
手前に堀のような窪地がつづいていたんで

山城があってもおかしくないと感じた場所
人の手が入ったことがあるような?


12:54 👇


半分きてる!

が 薄暗い樹林帯は憂うつな時間だった

下山用のストックを頼り過ぎて
こけそうになったり

ねん挫しそうになったり
足首の疲労はピークに達していたと思う

気持ちがイラついてときどき奇声を上げた

気が付くと後ろに2人の男女
先を行ってもらう足取りをみていると
なんとも軽快

なんで?

思い立ってストックをたたんだ
そしたら同じように歩いてた

頼り過ぎてたか

一度離された2人にすぐに追いついた

13:37 👇


むりに距離を詰めようとは思わず
ただ・・ついていきたくなった

この山(コース?)をひとりで歩くなら
覚悟がいると思った

初登山者にはストイックすぎる
お姉さんの背中が妙に人恋しかった


13:39 👇


長い林道 でもあと少し


中出駐車場着 14:00

ゴール!


ホントわたしにお疲れさま

この同じコースをもう一度歩きたいとは
正直思わないが

機会があるなら勝原コースを
あ でもスキー場がなー💦

あとでYAMAP見たら

この日歩いた勝原組みは
ほとんど小荒島岳に行ってなかった

やはり “もちがかべ” と格闘したあとで
寄り道する気にはなれなかったか

そう思えばやはり中出コース悪くない
(でも好んで歩きたくないw)


湧水でおもいきり顔を洗った!
こんなことでリフレッシュできるなんて🎵

諸々 刺激に満ちた荒島岳でした
ありがとうございました♪


『〆の温泉』☟


「勝山天然温泉 水芭蕉」☝


中出駐車場から車で30分
帰路の途中にないか探してたらヒットした温泉

サウナには入らないが水風呂が嬉しー♪
酷使した脚(足)を冷やせる

お湯は茶色であったまる
駐車場は福井ナンバーの車でいっぱい

地元で人気あるんやねー♪

玄関からホール
大浴場まで恐竜がついてくる館(笑)


PS:脱衣室にあったダイソンのドライヤーが
メチャ使いやすくて欲しくなった♪w




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