「たま山歩/未踏の山道をもとめて~」
【蓮如岩(れんにょいわ)】
小松市にある
蓮如が腰かけ休まれたと伝えられている大岩
今は廃道となった古道上に位置している
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
初めて踏み入る山 歩く道
その驚きと感動を閉じ込めたくて
このブログを書いている
どんな体験も
「初モノ」に勝るものはないと思っているから
ただ 知らない道は怖いとも感じている
だから 情報はできる限りとっていくし
「計画」を立てないなんてあり得ない
一人で歩くならなおさらだ
そういうことでいうと今回
11名という大人数で
プロの山岳ガイドがついた山行って
嬉しすぎるでしょー🎵
始まりは弁当の注文からだった
“ジオ弁作ってくれませんか?”
この春なじみになった白山麓の友人が
嬉しいことにジオ弁のオーダーをくれた
が 話を聞いて “待った” !
山歩きに持って行きたいと?
“うーん”
いつもの“ジオ弁”は 基本的に
屋外で食べることを想定していない
バスかマイカーで目的地まで運び
温度調節の効いた屋内で
ゆったりと食べてもらうのが 常だった
ザックの中で 人の動きに揉まれ
体温やら外気温やらの影響を受けたあとに
食べる仕様になってない
が
“おにぎりでもいいんですけど…”
そう言われた瞬間 “待った” 外れるw
“おにぎり弁当”
なんだかわくわくしてきた🎵
もうひとつ 弁当を届けたあとは
そのまま パーティに混ぜてもらえる!
これで ヤル気が起きないわけがない( `ー´)ノ
前置き長くなりました💦
主催者さまの意図は
「地域の御宝さがし!」
といっても探すのは “モノ” ではなく
平たく言えば・・
“中世の歴史ロマン” (?)
白山市 鳥越地区にある “五十谷(町)”
ケータイも通じない場所ながら 昔は
小松市 “池城(町)” へ抜ける山道があったそうな
昭和初期まで使われていたというその道は
弘法大師や泰澄大師
さらには 一向一揆に関わる衆も通ったという
謂れのある古道
見どころは途中にある「蓮如岩」
(蓮如上人が座ったという“腰かけ岩”)
他にも 中世の残り香を感じながら
歩くのだと思うとわくわくが止まらない
いざ!お宝探しに出発🎵
行程 はざっとこんな感じ
➡ 五十谷の大杉で御参り
➡ 五十谷スタート
➡ 蓮如岩
➡ 池城
➡ 車で移動
➡ 五十谷に戻る
➡ 道の駅 一向一揆の里(14:00)
集合場所である「道の駅 一向一揆の里」で
ハイエースに乗り込み まずは車移動
着いたところが
五十谷の大杉
弘法大師が地面に枝を突き刺してから
1200年のときを生きているという杉の巨木
の ある
五十谷八幡神社
なんと扉が開いていた!
神さま
私たちを待っててくれたんだろうか
と思わせてくれる幸先の良さに
全員気をよくして御参りを済ませ
山行開始(9:12)
入山口は神社のすぐ近くだが
当然のことながら表示などない
先頭を行くのは ガイドの前多(まった)さん
事前に下調べを済ませてくれており 頼もしい
古道好きということで歴史への造詣も深そう
すぐに林の中へ
今日は気温が高いと聞いてた
じつは動き出す前から汗がジワリときていて
木陰は有り難い(但し風もない)
在ってないような足元の路を注意しながら
無心でついていく
石積み⁈
人の活動があったことがわかる
この上はそう広くはないが平坦地になっていた
“隠し田があったところかもしれない”
と まったさん
昔は米で税を払っていた
御上は田んぼの広さを知ってるから
納める量をごまかせない
自分たちが食べるのにこと欠かないよう
こんなふうな山奥で密かに作るというのは
生きてくための百姓の知恵
沢沿いを歩く
水は少ないけど枯れてるわけでもなく
時おり水たまりを渡りながら
高度をあげていく
加工しやすそうな堆積岩がゴロリ
さっき見た石はこれをつかったと思われる
歩き始めて15分
平地にでたら何だかざわついている
参加者のひとりのシューズのかかとが外れた⁈
登山中のアクシデント!
でも実際に遭遇したのは初めて!
原因はしばらく履いていなかったための劣化
さぁどうしよう
皆で知恵を出し合う
紐?わたしは持ってない
と
ランナー女史がテーピングを差し出す
(さすがだ!)
まったさんがシューズをぐるぐる巻きにする
なんとかなったと思ったら
今度はもう片方のシューズのかかともポロリ
絶体絶命のピンチ⁈
ここで最強のお助けグッズだったのが
日本手ぬぐい!
Hさんが首に巻いてたのを裂いて渡す
これがめっぽう強い!
おまけに滑り止め効果もあり
緊急オペを終えた姿がこれ
ど…どんだけ大けがしたん⁈
と 思われてもおかしくないビジュアル
やるだけのことはやった
ここから先は “実験台” になっていただき
様子を見つつ歩くことに💦
再び沢を歩き
隠し田や炭焼き跡を想像し
道らしき路にとりつき
(奥に見えるピンテはまったさんがつけたもの)
藪をかきわけ行く
目の高さまである灌木の枝は危ない
ハット(帽子)・サングラス・ネック(フェイス)ゲイター
手袋・長袖シャツ・長ズボン・登山靴
私は暑さ覚悟の完全防備で臨んだので
どれだけムチ打たれようが堪えないが
しなった枝が
後ろを歩く人を打ち付けるのは避けたい
気を使うとすればそんなとこか
しかし障害はあっても
よくみればこの路のようなのもは
まさしく道!
人の手で掘られ削られ整えられたとしか思えない
感動ものである
スタートから約1時間後
白山市と小松市の境界に立った
周囲は雑木林が広がり
“峠の茶屋” があってもおかしくない
今まさに 春の陽を受けて
きらきら光る木陰で一服するのも愉しそう
アドベンチャーロードは抜けたらしく
ここからは比較的歩きやすいとか?
わたしたちはすでに稜線上にいて
樹々がなければ怖くなるほど
両サイドが切れ落ちてるところも
道には轍のようなものがあったりして
人だけではなく馬・荷車なども
使っていたんだろうと思わせる佇まい
右側のトラバース
地図確認
どうもこの辺りが
今日のルートの最高地点(H390)のような
左側のトラバース
倒木越え
まったさん 途中 何度か
地理院地図を手に足を止めていた
誰かがスマホのコンパスを起動すると
“今日はこういうのは使わないでおこう”
と 笑って制した
確かに・・
古道歩きには 紙地図が似合うな♪
前方に美しい樹形現る🎵
気持ちイー!
下る
下る
フカフカ(腐葉土)なのも程度もんで
なんどか滑りそうになる
下り 慎重になるべし
途中 ニセ道との分岐に差し掛かり
迷ったら “人” が歩いたり手折ったりした
形跡(印)を探すことを教わった
YAMAPにも載ってない山(ルート)に
ひとりで踏み入るつもりはないけど
いろいろ勉強になります!
そのすぐ後だった 突然現れた!
大岩! これが
蓮如岩
なんか スケール感が伝わらないかもと思い
まわりこんで 上がって 見下ろしてみる
ひと ちっさー!
そう それだけ大きい!
石にはなにか文字のようなものも
残っているけど よくわからない
蓮如さんじゃなくても
修行僧がつけたのかもしれないし
ここを行き交う旅人がつけたのかもしれない
何か 標がないのかと探したが見つからず
小松市さん ここを知らぬのか
知ってて放置なのかわからんけど
もったいないと思った
御宝を御宝だと思うかどうかは「人」が決める
が 少なくとも本日のメンバーは
皆 その手ごたえを感じてる♪
世界史に名だたる
「百姓の持ちたる国-加賀一向一揆」
織田方と一向宗の血で血を洗う戦い
“最後の砦” である “鳥越城” を守るため
この小松の地から馳せ参じようと思えば
山越えは 必至!
そのふもとのあちこちに
城や砦や館もつくられたのだと思うと
この辺りの歴史を深堀りしてみたくなった💓
さて
時間は 11時半近くになっていた
%20(1).jpg)
(ジオ弁の説明をしつつ食べている図w)
大岩の前で
“ジオおにぎり弁” を食べてもらい
記念写真を撮って下山です♪
歩いてたら前方で “いい音” が鳴りだす
草笛?
私もやってみる!
むりだろうと思ったら
できた!(ぴー!ぴー!)
なんか子どもに還ったよな無邪気なひととき
ほどなく平地(林道)にでて
トレッキングはおしまい
車のある場所までウォーキング♪
石切場の横を通り
火葬場の跡地を横目に見て
農道?を行く
ブロークンシューズ 未だ健在!
日本手ぬぐい最強!を実証!(^o^)丿
石に彫られた?(摩崖仏?)埋め込まれた?仏さま
というところで
用意されてたハイエースに乗り込みました
その後 どういう道筋で帰ったかといえば
こんな感じ
青い線は無視してもらって
アバウトだけど
赤い線 が今歩いてきた廃道
水色線 が帰ってきた舗装道
こうして見ると
山越え(390m)だけど
いかに合理的かがわかる
(シンドイのも昔の人なら問題なくない?)
ハイエースは 五十谷の大杉まで戻り
そのまま 道の駅 一向一揆の里へ下った
誰一人脱落者はいない(笑)
そして
御宝はたしかにあった!
これをどう活かすのか
これからの展開が愉しみ♪
そして そして
今回 一緒に歩かせていただき
鳥越有志の皆さんに感謝です
ありがとうございましたー(^.^)
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