2022/06/22

TAMA-SANPO-53~「沢上(ソウレ)谷」で初めての本格 “沢登り体験” ~2022.6.19

 たま山歩/未踏の山道をもとめて~」


【沢上(そうれ)標高 1,122m

神通川水系高原川の支流
岐阜県高山市の丹生川(ニュウカワ)ダムの北4キロ付近

沢登り入門の谷として知られ
コースには三つの滝がある

下流から
五郎七滝 ⇒ 岩洞滝 ⇒ 蓑谷大滝

天国と云われるほどの「ナメ床」を体験できる
癒し系渓流


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

今年の山行が3月の高落葉山から
止まってしまっていた

春先に仕事が立て込むという珍事が発生
山行を考えるどころではなかった

やっと落ち着いたと思ったらはや6月

山岳会から「沢登り」情報が舞い込んできた!

“初心者でも歩けるからおススメよー” 
と云われ その気になった

そういえば会に入るとき聞かれたっけ
入会したらやってみたいこと

-沢登り-

たしかそう書いたはず

申込んだのは5月の半ば
あっという間に日は経ち

梅雨ど真ん中 薄曇りの日曜日
仲間4人と共に岐阜県へ向かった

朝6時 東金沢駅パークアンドライド駐車場
高速使って富山インターまで走る
国道41号線を南へ
県道471号線を更に南下
道の駅スカイドーム神岡でチームに合流
更に南下して現地へ


ここ肝かも…
橋を渡って暫く走ると分岐があり

なんだかよくわからないまま駐車場へ
入渓ポイントは目の前

準備をしてともかく水に入る


沢歩き自体は初めてじゃない
去年 釣りをする友人と瀬波の川を経験してる

そのときはやたら 滑った!記憶しかない

何をそろえていいかわからず

とりあえずアマゾンで¥1,980の
ウォーターシューズを買い
(これがゴムソール)

専用靴下とレッグガードを借りた
これが好感触だったので

フェルトソールの沢靴と靴下とガードを購入
で こうなった



肝心の足元はこれでOK

下半身は
ヨガ用レギンス(黒)
ナイキのハーフパンツ(黒)

上半身は
ファイントラックのドライレイヤー
化繊アンダーシャツ
化繊Tシャツ

ザックはもう長年使ってるアコンカグア35

濡れたらヤバイ荷物を透明袋に入れたら
ゴムで縛ってザックに投入

頭部はもちろんヘルメット

あと山友Kさんにお借りしたハーネスをつけて完了
ってとこかな


そんないで立ちで恐る恐る入渓する

フェルトソールは滑りにくいと聞いてはいても
じっさいはそんな簡単なもんじゃない

要は信用の問題
サワートレッカー(モンベル)よ!

アンタはホントに信用できるの?(笑)

沢初心者は私だけじゃない
ちゃんと指導者がついてくれていた

ベテランのNさんに声掛けされながら
きれいだけどデコボコの石を乗り越えたら

こんなとこに出る


おーここは好きだー🎵

こんな風に
水が緩やかな一枚岩の上を流れているところを

ナメ床 という

足裏全体で岩を踏みしめつつ歩いた
木洩れ日と沢水のきらめきが溢れて

メチャメチャ気持ちのいー時間🎵


暫く行くと左がわに小滝が見えてきた

流木が折り重なった沢の出口で最初は
枝沢だとはわからなかった

ここを慎重に高まきして
行きついたさきがここ!

突然目の前に黒い壁が現れた!



見上げる大滝 これが

五郎七滝

黒光りするでこぼこな流線形の斜面
水が平たく流れ落ちてくる姿は

姥ヶ滝 を思い出させる

姥ヶ滝のあの滑らかな斜面は
水の力で均一に侵食されてできた

溶結凝灰岩

ここもそうかな

そして名まえも変わってる(人名)

昔 この辺りに住んでた 五郎七さんが
足を滑らせて亡くなられて

それに由来するらしいけど
なんというか 妙な気持ち

死んだ人の名前をつけるのか と

見た目は ゆるーい感じのナメ滝

ここで命を落とすというのは
どういう状況なのだろう

まぁとにかく先遣隊もいるわけだし
皆が行くなら(行けるなら)行く!
ってなって

で 慎重に上のほうまで行ってみました


道半ばで思ったのは

これ…下り…ヤバイ… でした

下りれる気がしない💦
でももう引き返せない💦

どーしよ…

そこへNさん登場!

下りかたも同じ
足裏全体で岩を掴んでいく感じ

あぁ 山歩きとおんなじだ
下りで或いは疲れたときに出る悪い癖

怖いと思って腰が引けると(後傾になると)
⇒ コケる

気持ちを前に サワトレ(サワートレッカー)を信じて
一歩一歩踏み込んだら

問題なく下りれました(ヤッタ)

でもここ

やっぱりリスキーな場所だと思う
昔はフェルトソールもないし

足がかりもない
滑って頭でも打ったら 即

天国行きです

名まえを残したのは

危険は常にあることを忘れるな
(ホントに天国に行ったりしないように)

ということなのかもしれません

本流にもどりナメ床をさくさく歩いていると

後ろから
 “慣れてきたね” と Nさんの声

いえいえ
文明の利器(サワトレ)とNさんのおかげですよ♪


歩き始めて1時間半
なんとも 美しい表情をした石たちが登場!


なんかこういう赤い石って
エネルギーを感じてわくわくする

恐竜が歩いていたんだろうか…なんて
沢の表情が豊か過ぎてニヤニヤが止まらない


その行きつく先がここだった!



滝の裏側が洞になっていて
名まえもそのものズバリ

岩洞滝


五郎七滝とは違って
壁は滑らかさのかけらもない

むしろ鋭利な薄板

滝上は溶岩流が止まった跡のように見える
そこも削りつつ

その下の滝壁も浸食で剥がれ落ちて後退
(そこが洞になってる)

どっかで見たことあるなーと思ったら

そうだ 百四丈の滝⁈

滝を裏側から見ることができる
こういうのを “裏見の滝” っていうんだっけ

一部を朱く染めた壁がワイルドでカッコイー🎵
好きだわ この滝💓

滝裏に行けるというので
すでに岩の虜になってる若い衆を追って行った



向かって右側の岩場を上る
水しぶきがふんわり降ってくる♪


見下ろすとこんな感じ

裏側に入ると…


清涼感MAX!


見上げる🎵


滝つぼの外縁には 無数のおたまと
おやじさん?(ひなたぼっこ中)

このカエル 遡行中もよく見ていて
石に同化(疑似)してるもんだから

なんどか踏みそうになった💦

けど こんな風景はマッタリしていいもんです♪


本川に戻ります

川石の上を歩くのにも慣れてきて
どんどん楽しくなってきた

暑くても足元は水でしょ
日差しは木漏れ日が大半

これをスポーツとするなら
(遊びだと思ってるので)

こんなに気持ちのいい運動はない

もちろん周りの方たちの配慮があってのもの
だということはわかってる

くせになりそう♪




ジャバジャバ歩いた先に見えてきた
あれが ラスボス⁈♪



蓑谷大滝

沢上(ソウレ)谷本流にかかる大瀑布

落差30メートル
ソウレ谷のシンボル

垂直に近い一枚岩
五郎七滝のような “遊び” (起伏)はない

圧倒的な大きさと美しい水の流れに立ち尽くすだけ
まさに至福のとき♪



記念撮影♪(チッサ)

見どころはあるけど “遊び” のない滝
早々に次の場所へ移動したい

五郎七・岩洞の2つの滝は枝川なので引き返した
ここはそうはいかない

どうするかというと



“高巻く” しかないのねー

登山道? 有るよな無いよな
踏み跡を追って行ってる感じ

印(シルシ)も有るけど見逃す

むしろ こっちのほうが歩きやすいよね
的に 道なき道を行く

なんだかエラク高度を稼いでる気がするけど
とにかく付いていくだけー💦



上り切ったら
こんなに歩きやすいトラバース出現!

人工的に作った⁈
自然にできたもんじゃないよね

でもまぁ ありがたい♪
と思ったけど

滝天より20mくらい上に行っちゃってることが判明

この後ほぼ垂直に
岩壁を下りることになるらしい

残地ロープはできるだけ使わずにということなので
樹木の枝と根っこを手と足がかりにガンバった!
(当然 写真撮る余裕なし)



ガンバッタ先に蓑谷大滝のトップ!

見れば先行者が
楽し気?なことをやってたけど


私たちは遠慮して先を行く
このあたりも なめーっとした癒し沢

視界が開けたと思ったら
彼方から奇声が上がっていた!


楽しそー♪ 涼しそー♪

天然ウォータースライダーじゃん!
やんないけど( ̄▽ ̄)


ナメ床を上り切ったところで
進路を右に向けると おっ!



やっと、ロープが使える⁈
と思ったらこの乾ききった岩盤 やたら滑る

フリクション効かーん!と一瞬焦る
フェルトソールの本来の役割を実感



小滝つぼを見下ろすと
若者たちが青春を謳歌してたw

これも沢登りの楽しみなんだろうなー♪

今回は水にどっぷり浸かる気
さらさらなかったのでほぼ見学・お客さんw

次回は水着を仕込んで来よう( ̄▽ ̄)



“天国” と云われる美しいナメ床がつづく
そろそろ終盤らしい



気持ち良さに浸りきってると
思わぬ落とし穴(ポットホール?)があるので注意!



ということで 沢登り(沢アソビ?)終了です

ノーマルシューズに履き替えて林道歩き

これがかなり長い
迎えに来てくれた車に 途中で拾ってもらい

そのまま沢上谷を後にしました

いやーおもしろかった♪

手と足の感覚を中心に
全身を使って自然に踏み込んでいく感覚は

障害物競走に似ている⁈
わたし そーいや昔から好きだった♪w

いつもの登山じゃできなかったこと
体験させてもらいました

企画・引率してくれたメンバーさんに感謝です


次はどんな沢が待ってるー?



『〆の温泉』☟


「割石温泉」☝

〒506-1112
岐阜県飛騨市神岡町割石291

国道41号線から気軽に入れるって大重要
登山帰りに立ち寄る人も多そうです

透明な湯にゆったり浸かって
汗と疲れを洗い流しました♪


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