「たま山歩/未踏の山道をもとめて~」
【白木峰(しらきみね)】標高1,596m
富山市と飛騨市の境にある山
(神通川-(支)井田川-(支)大長谷川 付近)
山頂台地には高層湿原が広がり木道がのびる
池塘が点在し ワタスゲやニッコウキスゲが美しい
湿原は秋にはしっとりとした草紅葉が楽しめ
北アルプス・御岳山・白山が望める
登山道は3本あり
8合目まで車で上がれる富山県側のルートが人気
周辺は 白木水無県立自然公園に指定されている
日本三百名山
例年6月になると
ふわふわのワタスゲと池塘が印象的な
山行の便りが届く白木峰
が
今年はSNS投稿が一向に上がってこない
チェックを入れてみると
8合目まで車で行けるという
“楽する”ために不可欠な
林道大谷線の補修作業が
終わっとらんからだという
この林道が “肝 ” なのか…
登山道はあと2つあるが
圧倒的に利用率が低いようだ
はじめての道は無理せず “楽” するに限る
思い直して待つことひと月
Xデー(開通)は7月4日と情報入る!
週の初めはジオ弁作りで空きがない
週末は問題外 となると
木曜しかない(夜仕事だけど)
行くしかない だってもう7月
わたしは ワタスゲが見たいのだー!
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
容易万端 のはずだった
7/10 朝 寝坊した
3時半に起きるはずが 時刻は5時
現地まで 高速と一般道で約2時間
6時台にはスタートしたかったのに
なんだか急速に “行く気” がしぼんでいった
この頃は全国的に人気の御山だから
平日でもいっぱいだろう
駐車場も止めれんやろなー(ウダウダ)
脳内ブレーキをかけてるのは
嫌らしい完璧主義だ(ワカッテル)
人生思い通りに行くことばかりじゃない
“行く気” が復活するまで
10分
・
・
・
そうだ!
決めたじゃないか!
ワタスゲ見に行くぞー!
ホントめんどくさくてスイマセン💦
さぁ 決めたらGO!のワタシ
準備を済ませ 6時過ぎ 家をでた
初めての高速道路 緊張したけど
走りは・・悪くない
加速もスムーズだし でも80kmキープ
どうぞ 追い越してってくださいませ
どんだけでも道 譲りますからw
一般道に下りてからが長かった
平日の7時台って通勤の時間帯やった
福井のとき(荒島岳)みたいな悠長さはナイ💦
それでも八尾の町をどんどん山の中へ進み
帰りに寄ろうとチェックしていた
大長谷温泉のところまで来た
少し行くと 左側に
「白木峰21世の森」と書かれた看板が見えた
もちろん 止まる
まちがってはいないらしい
ここを大きく左へ曲がって行けばOK!
杉の原キャンプ場
21世紀の森
ゲートだー!
ちょっとビビる看板💦
見ての通り車一台が通れる幅しかない
まぁ時間が時間なので
対向車(下山者)は来ないと期待しつつ走る
それがこんな道(Googlemapから)
左の方から右へ
複雑な折れを重ねつつ高度を上げていく
まん中あたりにある「P」が目的地
時間にして20分くらい?もう少しか
ところどころ未舗装なところもあり
そんなとこでは「AUTO4WD」にしてみたり
相棒(アトレー)のゴキゲンを伺いつつ
慎重にハンドルを切る
青看板がいう「路肩の保全が十分でない」ところを
感じとってしまったときは さすがに手に汗かいた
(知らないで走ってる方がまだいい)
高度感がハンパないのにガードレールはナシ
脇目を振るとハンドルをとられそうだったので
前だけを見据え
そうして着いた 8合目駐車場
時間は8時半 もちろん満車(20台)
中央やや左のもっさりした草むらが登山口らしい
太陽光で発電し稼働するトイレ
なので使用できるのは午前7時から午後5時までしゃあない 想定内である
路駐車の最後尾につけようとしたが
刈り取ったばかりの雑草が側溝を覆い隠し
寄せようにも怖さが走り 断念
上って来る途中ジムニーが止まっていた
カーブスペースを思い出し 下りる
後ろにつけさせてもらい 一息ついた(ホッ)
歩いても5分とかからない駐車場に戻り
YAMAPアプリを起動
因みに一般向けの白木峰マップはこれ
“浮島の池に行ってワタスゲに癒されたい”
これが今日の一番の目的
ではスタート!
わかりづらい登山口だけど
登山道は硬く締まってて歩きにくいことはない
少々急だが長くはつづかない
さっそく オオバギボウシがお出迎え
林道に出た
この道を行くんですか?
と近くにいた男性に聞くと
急ぐならここを上れと言われた
(男性は林道を行くらしい)
なおも急登をいく
キンコウカ
またもや林道 今度は未舗装
正面の木段を上っていくと
ニッコウキスゲが咲く緩斜面が広がり
その先で
平坦地に出る
ゆるい風がそよぎ 急登でにじみ出た汗が
スーッと引いていくのを感じた
涼しいかも・・🎵
前を行く人を目印に木道を歩いていくと
山頂についた いともあっけなく
決して広いとは言えないスペースに
休憩中のグループが寛いでおられる
前にも後にも人がいて
長居をする気にはなれなかったので前進
5分後
なんとも見事なニッコウキスゲの群落
これまでいろんな山の “斜面” で見てきたけれど
こんなふうに
“平たい大地” に咲き乱れるのを見たのは
初めてな気がする
これが 白木峰か
登山道わきにはこぼれるように花々が…
これは「一の池」かな
そのあと 現われたのが
「三段の池」?or 「消滅の池」?
とにかく 幻想的🎵
これは「二の池」っぽい
ニッコウキスゲ・池塘・ギボウシ
湿原をめいっぱい感じられる三重奏🎵
コケ類もたわわに!
木道はつづくよ どこまでも
すれ違うときだけ狭さを感じるけど
贅沢は言えんね💦
二等三角点
<北白木峰 1,586m>
茂みの中 “らしく”ないけど 山頂
癒し🎵
その先緩やかなアップダウンのあと
到着!ここが
<浮島の池>
第一印象 思ってたより小さく感じた
見たかった ワタスゲは…しょぼい?
ふわふわ感がなくニッコウキスゲに負けてる感じ?
これが “浮島”? カワイイ🎵

ワタスゲはピークがズレたか
朝からガスガスで湿度が高すぎたからか
わからんけど テンション上がらず…
そしてここ 画にするのが難しい
なんでやろ
曇り空のせいか 閉塞感強し
晴れてたら 北アルプスや白山が見えるって?
ホントかな
見たかったな でもこの天気
炎天下からは免れたのはよかった♪
途中何度か日が差しこんだときは身構えた!
日傘をさす人もいた(正解だと思った)
“佳し”とせんなんね
さて YAMAPモデルコースに従うと
ここから少し引き返して分岐を右に折れることになる
下り気味のトラバース
見えてきた青い屋根の建物
<白木小屋>
無人の無料休憩所(避難小屋)
なかには焚火をするところがあるというが
ルートにばかり気をとられて確認を忘れた
右上に延びる道を上っていくと
展望台についた(ナイスビュー!)
視界は相変わらずなく 遠望も利かない
それでも吹く風に身をさらしながら
この大らかな大地をみていると安らぐ
そもそも白木峰の特異性とは
同程度の標高(1500m級)だと
針葉樹林などの樹木が生育するはずが
日本海側からの風雪のため
大きな樹木が育たず風衝草原になっていること
それゆえに見られるはずの大パノラマは
今回は望めなかったけれど
これはまた“いつか” の愉しみとしよう
登山道は小屋の西側を巻いて落ちていて
林道に接続することになるようだ
そうか もう山歩も終わりか
ちょっと寂しい気もするけど
とんでもない!
この林道 愉しすぎる!
湿原以上に活きのいい花たちが咲きこぼれ
蝶や虫たちが競い合うようすがあちこちでみられた
草木を愛でながら歩くこと30分後
終了
ではなく 更に下りるのであった💦
もうお昼どき 路駐車両も減っていた
ついに晴れ上がることもなかったけど
雨が降ることはなかったし涼しいしで
やっぱり来てよかった白木峰
次は青空が気持ちのいい日に
小白木峰を通る登山道 歩いてみたいなー♪
今回も佳き山歩となりました
ありがとう♪ありがとう♪
さぁ安全運転で帰るぞー!
おまけ
来るときメチャメチャ緊張した路面
水がきれいなダムに癒された♪
(寄り道)
<室牧ダム>
年季が入ったアーチがかっこいーダム!
神通川水系 井田川
富山県富山市蒲谷(かまたに)
八尾町・婦中町に被害が及ぶため
昭和36年に完成以来
洪水や渇水に対して効果を発揮してきたダム
そうそう
『〆の温泉』にしようと目論んでた
『大長谷温泉』は 定休日でした
残念無念😢
ちゃんと調べていきましょう
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