「たま山歩/未踏の山道をもとめて~」
【高清水山(たかしょうずやま)】標高 1,145m
富山県南砺市にある
高清水山系でいちばん標高の高い山
高清水山地は
庄川と砺波平野を区切っている山
その山容から 砺波アルプスと呼ばれ 親しまれている
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
今年の夏山の記憶は
「上小池・三ノ峰」のニッコウキスゲ?
ここで止まっていた
4ヶ月封印していた山歩を再開
誘ってくれたのはやっぱりKさん
体力・筋力に不安がある と漏らすと
ちょうどよさげなルートがある
と連れてきてくれたのが
冬に一度訪れている「高落葉山」
今回は
道宗道という道を歩いてブナ林を楽しむため
高清水山から周回するとのこと
“急登はあるけどすぐ終わるよ”
その言葉を信じてついていくことにする
まずは経路の確認から
前回も通った国道304号線
五箇山トンネル入口より3kmほど手前
「20m先 左折 つくばね森林公園」の案内板が見えたら
鋭角に左折して “高清水林道” に入る
道幅が少し狭いようだけど
(だからか)Kさんガンガン登っていく💦
左座席からは眼下に平野が見下ろせ
ぐいぐい上る高度感はハンパなかった
見とれているうちに 約8km進み 展望広場に到着
広い駐車場とパラグライダーのテイクオフ基地あり
開放感抜群!
左にイオックスアローザスキー場
正面右寄りに宝達山が見える
夜景もおすすめらしい
今は明るい陽光が差してるけど
予報では天気は下り坂のもよう
午後には降り出す と出ている
とにかくサクサク行くしかない♪
8時15分 準備を整え いざ山中へ
スタート地点の “縄ヶ池”
案内図を確認
上半分の遊歩道を歩いて山道へ至る
初夏には見頃となるらしいミズバショウ群生地を抜け
冬枯れた晩秋の風情を感じながら歩く幸せ♪
暫くすると湖畔に小さな祠が…
「縄ヶ池姫神社」と ご神木
ここには竜神伝説というのがあって
縄ヶ池の守り神になっているそうです
石をくりぬいてつくられたスペースに
鎮座するお地蔵さま
湖面に映る水鏡がみごと♪
空気が澄んでとても気持ちいいです
さて急登が始まりました
鞍掛山近くにある三童子山の直登を思い出す
ちょっと似ているような…
前を行くM子ちゃん
お手製の “マンサンダル” で
スイスイ歩く 軽々歩く
足裏の圧感覚より寒ないんかと気になった💦
因みに予備で “ワラーチ” も 持参とのこと…
縄ヶ池を見下ろす稜線上
葉っぱがあったら見れない景色♪
<千年杉> ご神木のタテヤマスギ
この辺
天然杉も巨大で鳴谷山を思い出しましたわ💦
(思い出しばっかw)
いい雰囲気の林道に出ました
渡ったすぐ目の前に
<高清水山登山口>
途中のビューポイントから
南方を見渡すと 白山は雲の中
“あのあたり (雨が)降っていそうだねぇ”
と 皆で苦笑い
この稜線 とにかく展望がいいー♪
向かって右(北方)を見れば
砺波平野 こちらはナイスビュー♪
(反対側の)庄川は見えないけど
平野とを分かつ山域であること
“屏風のよう” と形容されるように
天端がなだらかな形状であることも実感できる
<お月さまの頭>
確かに月見にもよさげだー♪
そこから3分ほど歩いて
<高清水山山頂>に到着
ひとごこちつくのに丁度いいブナの木
見下ろす先は やはり砺波平野
安定の眺望
時刻は 9時40分
雨が気になり 今来た道を戻ります
歩いていたら晴れ間が見えてきました
なんとも気持ちがよいこと♪
さっきの林道に戻って高落葉山を目指します
その途中で出逢った人工のオブジェ?!
“どうしゅう さまの かよいみち”?
そういえば途中「道宗道」
と書かれた印を幾つも見ました
調べたら
<道宗道(ドウシュウミチ)>とは
南砺市五箇山の「行徳寺」と
井波町の「瑞泉寺」を結ぶ 約37kmの古道
<道宗>とは
室町時代の僧侶で行徳寺の建立者
浄土真宗本願寺第8代蓮如の弟子
蓮如上人の教えを受けるため
毎月 瑞泉寺に参り続け
その道が「道宗道」と呼ばれている
なるほど 御坊さんが寺を行き来した道か
地形的にはその山容から
砺波アルプス とも言われているらしい
ネットで調べるとでてくるのが
「道宗道トレイルラン」の文字
「世界遺産 五箇山・道宗道トレイルラン大会」
というのが開催されることで
古道の整備が進んだようです
トレランはさておき
廃れた古道が復活するのは悪くない
眺望もいいし 道宗さん
毎月がさぞ愉しい道中だったのではないかな
と 想像する
その気持ち良さのおすそ分けを
いただきながら尚もさくさく歩いていると
<高落葉山登山口>
“ここからは ブナの自然美術館 よー♪”
と Kさんの声のトーンが変わった?!
そのわけは以下の通り
そこかしこに ブナの変態が現れて
私も顔面が緩みっぱなし
<ぞうさんブナ>
こんなんとか
<兜ブナ>
こんなんとか
ブナとササと青空しか見えない
落葉道 スキップしたくなる
(しないけど…w)ほど サックサク♪
11時10分 <高落葉山山頂>に到着
ここ たぶん冬にも撮った
雪の上だったから確かとはいえないけど…
砺波平野側
金剛堂山・白木峰側
残雪期に来たとき観た白山は見れない
観れたのは雪が視点を上げてくれたおかげ
で どうよ! 気がつけば
雨降らせるはずの雲がどっか行ってる?!
もう急ぐ必要はない(ホッ)
ぽっかぽかの日差しを浴びながら
ゆったりランチをとりました
12時 行動再開
もと来た道を分岐まで引き返す
このブナ まるで門のよう
ひと越えして左に
<分岐>
来たのは右 このあとは左へ
白い樹皮が青空によく映える
ブナの饗宴がつづく♪
ノンストレス 時間♪
なんだかじきに終わってしまう予感が寂しい
朝方までの雨で濡れた落ち葉を気にかけつつ
分岐を右に折れ
舗装された林道にでた
黄金色のカラマツが
こんなにきれいだったなんて💓
見とれながら歩きました♪
高清水展望台に 戻ってきました
車は私たち一台だけのようでした
パラグライダーの飛び立つ場所♪
左から入山して 右から下山
この周回コース いいわー♪
4ヶ月ぶりの御山は優しかった
そう感じたのは 山だけのおかげじゃない
関わってくれた皆のおかげ
おまけに天気まで味方してくれて
最高の一日になった♪
ありがとうございました♪
林道を下りていく途中で出逢ったのは
<夫婦滝>
左座席のため上りでは気づきませんでした
むかって右が男滝・左が女滝 落差40m
ここは 高落葉山の山腹だそうで
源流はブナ・ナラ原生林の「大滝山」
植生のおかげで滝の水が枯れることはないそうな
さすがブナ!抜群の保水力!
ということで
道の駅福光で解散したあとは
ひさびさに行ってみよー♪
『〆の温泉』☟
「法林寺温泉」☝
金沢井波線(県道27号)沿いにあって
何度か通ってましたが
来たのは初めて
源泉かけ流し天然温泉と旅館
毎晩 湯船から湯を抜いて清掃をして
翌朝には新鮮な湯を提供しているので
朝の一番風呂がおすすめ
ということです
そしてこれも
典型的な活断層温泉
断層の割れ目に沿って地下深くから
地下水が上昇して来ると温泉になる
複雑な自然から生まれたジオの恵み♪
古くからある歴史的温泉のうち
火山の近くではない温泉は
結構な割合で断層性だったりする
という 金大の青木賢人先生からの
ありがたいコメントもいただいたので
記しておきます
ホント 素通りはもったいない!
また来よう♪
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