2022/11/24

TAMA-SANPO-56~「縄ヶ池発着~高清水山~高落場山周回/冬枯れのブナ原生林を愉しんだ日♪」~2022.11.15

たま山歩/未踏の山道をもとめて~」


【高清水山(たかしょうずやま)標高 1,145m

富山県南砺市にある
高清水山系でいちばん標高の高い山

高清水山地は
庄川と砺波平野を区切っている山

その山容から 砺波アルプスと呼ばれ 親しまれている
自然豊かな山を楽しめる富山の百山の一つ


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

今年の夏山の記憶は
「上小池・三ノ峰」のニッコウキスゲ?
ここで止まっていた

4ヶ月封印していた山歩を再開
誘ってくれたのはやっぱりKさん

体力・筋力に不安がある と漏らすと
ちょうどよさげなルートがある

と連れてきてくれたのが
冬に一度訪れている「高落葉山」

今回は

道宗道という道を歩いてブナ林を楽しむため
高清水山から周回するとのこと

“急登はあるけどすぐ終わるよ”

その言葉を信じてついていくことにする
まずは経路の確認から

前回も通った国道304号線
五箇山トンネル入口より3kmほど手前

「20m先 左折 つくばね森林公園」の案内板が見えたら
鋭角に左折して “高清水林道” に入る

道幅が少し狭いようだけど
(だからか)Kさんガンガン登っていく💦

左座席からは眼下に平野が見下ろせ
ぐいぐい上る高度感はハンパなかった

見とれているうちに 約8km進み 展望広場に到着
広い駐車場とパラグライダーのテイクオフ基地あり

開放感抜群!

左にイオックスアローザスキー場
正面右寄りに宝達山が見える

夜景もおすすめらしい



今は明るい陽光が差してるけど
予報では天気は下り坂のもよう

午後には降り出す と出ている
とにかくサクサク行くしかない♪


8時15分 準備を整え いざ山中へ



スタート地点の “縄ヶ池” 
案内図を確認

上半分の遊歩道を歩いて山道へ至る



初夏には見頃となるらしいミズバショウ群生地を抜け


冬枯れた晩秋の風情を感じながら歩く幸せ♪


暫くすると湖畔に小さな祠が…
「縄ヶ池姫神社」と ご神木

ここには竜神伝説というのがあって
縄ヶ池の守り神になっているそうです



石をくりぬいてつくられたスペースに
鎮座するお地蔵さま



湖面に映る水鏡がみごと♪
空気が澄んでとても気持ちいいです



さて急登が始まりました

鞍掛山近くにある三童子山の直登を思い出す
ちょっと似ているような…

前を行くM子ちゃん
お手製の “マンサンダル” で

スイスイ歩く 軽々歩く

足裏の圧感覚より寒ないんかと気になった💦
因みに予備で “ワラーチ” も 持参とのこと…



縄ヶ池を見下ろす稜線上
葉っぱがあったら見れない景色♪



<千年杉> ご神木のタテヤマスギ

この辺
天然杉も巨大で鳴谷山を思い出しましたわ💦
(思い出しばっかw)



いい雰囲気の林道に出ました
渡ったすぐ目の前に



<高清水山登山口>


途中のビューポイントから
南方を見渡すと 白山は雲の中

“あのあたり (雨が)降っていそうだねぇ”
と 皆で苦笑い

この稜線 とにかく展望がいいー♪
向かって右(北方)を見れば



砺波平野 こちらはナイスビュー♪

(反対側の)庄川は見えないけど
平野とを分かつ山域であること

“屏風のよう” と形容されるように
天端がなだらかな形状であることも実感できる



<お月さまの頭>
確かに月見にもよさげだー♪

そこから3分ほど歩いて



<高清水山山頂>に到着


ひとごこちつくのに丁度いいブナの木
見下ろす先は やはり砺波平野

安定の眺望
時刻は 9時40分

雨が気になり 今来た道を戻ります



歩いていたら晴れ間が見えてきました
なんとも気持ちがよいこと♪

さっきの林道に戻って高落葉山を目指します

その途中で出逢った人工のオブジェ?!



“どうしゅう さまの かよいみち”?

そういえば途中「道宗道」
と書かれた印を幾つも見ました

調べたら

<道宗道(ドウシュウミチ)とは

南砺市五箇山の「行徳寺」と
井波町の「瑞泉寺」を結ぶ 約37kmの古道

<道宗>とは

室町時代の僧侶で行徳寺の建立者
浄土真宗本願寺第8代蓮如の弟子

蓮如上人の教えを受けるため
毎月 瑞泉寺に参り続け

その道が「道宗道」と呼ばれている
なるほど 御坊さんが寺を行き来した道か

地形的にはその山容から
砺波アルプス とも言われているらしい


ネットで調べるとでてくるのが
「道宗道トレイルラン」の文字

「世界遺産 五箇山・道宗道トレイルラン大会」
というのが開催されることで

古道の整備が進んだようです


トレランはさておき
廃れた古道が復活するのは悪くない

眺望もいいし 道宗さん
毎月がさぞ愉しい道中だったのではないかな

と 想像する

その気持ち良さのおすそ分けを
いただきながら尚もさくさく歩いていると



<高落葉山登山口>

“ここからは ブナの自然美術館 よー♪”

と Kさんの声のトーンが変わった?!

そのわけは以下の通り

そこかしこに ブナの変態が現れて
私も顔面が緩みっぱなし



<ぞうさんブナ>

こんなんとか


<兜ブナ>

こんなんとか


ブナとササと青空しか見えない

落葉道 スキップしたくなる
(しないけど…w)ほど サックサク♪



11時10分 <高落葉山山頂>到着



ここ たぶん冬にも撮った
雪の上だったから確かとはいえないけど…



砺波平野側


金剛堂山・白木峰側

残雪期に来たとき観た白山は見れない
観れたのは雪が視点を上げてくれたおかげ

で どうよ! 気がつけば
雨降らせるはずの雲がどっか行ってる?!

もう急ぐ必要はない(ホッ)

ぽっかぽかの日差しを浴びながら
ゆったりランチをとりました



12時 行動再開


もと来た道を分岐まで引き返す
このブナ まるで門のよう



ひと越えして左に


<分岐>
来たのは右 このあとは左へ



白い樹皮が青空によく映える
ブナの饗宴がつづく♪



ノンストレス 時間♪


なんだかじきに終わってしまう予感が寂しい


朝方までの雨で濡れた落ち葉を気にかけつつ
分岐を右に折れ



舗装された林道にでた


黄金色のカラマツが
こんなにきれいだったなんて💓

見とれながら歩きました♪



高清水展望台に 戻ってきました
車は私たち一台だけのようでした



パラグライダーの飛び立つ場所♪


左から入山して 右から下山
この周回コース いいわー♪


4ヶ月ぶりの御山は優しかった
そう感じたのは 山だけのおかげじゃない

関わってくれた皆のおかげ
おまけに天気まで味方してくれて

最高の一日になった♪
ありがとうございました♪


林道を下りていく途中で出逢ったのは


<夫婦滝>

左座席のため上りでは気づきませんでした
むかって右が男滝・左が女滝 落差40m

ここは 高落葉山の山腹だそうで 

源流はブナ・ナラ原生林の「大滝山」
植生のおかげで滝の水が枯れることはないそうな

さすがブナ!抜群の保水力!


ということで
道の駅福光で解散したあとは

ひさびさに行ってみよー♪


『〆の温泉』☟


「法林寺温泉」☝

金沢井波線(県道27号)沿いにあって
何度か通ってましたが

来たのは初めて

源泉かけ流し天然温泉と旅館

毎晩 湯船から湯を抜いて清掃をして
翌朝には新鮮な湯を提供しているので
朝の一番風呂がおすすめ

ということです


そしてこれも

典型的な活断層温泉
断層の割れ目に沿って地下深くから
地下水が上昇して来ると温泉になる

複雑な自然から生まれたジオの恵み♪

古くからある歴史的温泉のうち
火山の近くではない温泉は
結構な割合で断層性だったりする

という 金大の青木賢人先生からの
ありがたいコメントもいただいたので
記しておきます

ホント 素通りはもったいない!
また来よう♪


◆その他の TAMA-SANPO はこちら

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