「たま山歩/未踏の山道をもとめて~」
山頂より白山遥拝
【鷲走ヶ岳(わっそうがたけ)】標高 1,097m
鷲が羽を広げた雪形が
残雪期に山肌に現れることから
この名がつけられたといわれる
手取湖の上に白山が重なる展望がすばらしい
林道は 東二口/鴇ヶ谷(とがたに)
三ッ屋野/左礫(ひだりつぶて)からある
林道を利用すれば徒歩20分ほどで頂上に着く
歩道は 東二口/鴇ガ谷/釜谷からある
最短コースは東二口からのBコース
林道をたどるCコースは展望がいい
鴇ガ谷/釜谷からは 山頂まで約2時間30分
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
この山には思い入れがあって
ひとつは
学術的にとても貴重な石が存在するから
もうひとつは
手取湖(ダム)を見下ろせる
絶好のロケーションであるから
石はこう呼ばれる
”鷲走ヶ岳月長石流紋岩質溶結凝灰岩”
およそ2,500万年前~2,000万年前
大陸を割り 日本列島を大陸から引き離して
日本海をつくりだした マグマ活動の産物とされる
もともと一つの場所にあったものが
地殻変動で引き裂かれる
大陸のこちら(日本)とあちらで
今は お互いを呼び合ってるのじゃないか
…なんて夢想もこの
月長石
別名 ムーンストーン(moon stone)
という甘い響きのせいかもしれない
手取川ダムの西にあって
登山道からは湖が一望できると聞けば
ときめかずにはいられない♪
ひとりでも
行こうと思えば行けるチャンスはあった
が その気になると「熊注意」が喚起され
行きたい気持ちにブレーキがかかる
誰か一緒に行ってくれないかしら…
なんて思ってたら
Kさんから嬉しいお誘い🎵
“雪が降る前に冠雪の白山を観に行きましょう”
“ハイッ!💓”
東二口歴史民俗資料館そばの駐車場に
車を止め 登山口へと歩みを進める
鷲走ヶ岳へ至るコースはいくつもある
が
大抵の人はこの Aコース(赤線)を行くらしい
ちなみにこの案内板写真
今年の6月に下見に来たときに撮ったもの
今回来てみるとどこにも見当たらない
なぜに⁈
でもまぁ Kさんがいるので心配はしてない
いつもありがとうございます
登山口はこちら
民家脇のこの細道へ(7:50)
熊よけの鈴も持ったし さぁ Let’s Go!
今日はKさんと二人きり♪
Kさんのバックスタイルを
ストーカーのように追いかける回になりそう💦
表示は 白抜山・鷲走ヶ岳
A・Bコースへ
急なのは最初だけ
目印になりそうな 杉の巨木
Aコース・Bコースの分岐
右(Aコース)へ
沢のような 湿った上り坂
A・B分岐から約30分後
林道に出た
標識に従い 左の側道に入る
ここがちょっと 道が壊れてたところ
開けた道と朝の光が心地いい
いますね~(苦笑)
左手に 手取湖 ♪
と思ったら
<白抜山山頂>に到着(891m)
これが反射板⁈
手取川ダムのために設置されている⁈
ダム湖がきれいに見える
ふかふか落ち葉の鞍部へ下り
登り返す
岩盤が見えてきた ロープ有り
月長石流紋岩を含んだ石はどこにあるのだろう
つれづれに思いを巡らせつつ
ん? 堂珍山?
またまた💦
熊だな
ホント 至る所に熊さんの痕跡
そろそろかなー と 思ったら
2等三角点 現わる!
<鷲走ヶ岳山頂>に到着(10:30)
おー! 白山💓 方位盤もある
笈ヶ岳・大笠山
瀬女高原スキー場あともくっきり
手取川ダムも見えた!
なるほど 白山の真下に手取湖って
こういうことかと納得♪
心地いい光を浴びてゆるりとしてたら
“この先がもっといいのよー♪”
と 促されたほうへ足を運ぶと
わぉーなんという絶景ー!
冬の冠をかぶった白山が見える
揺れるススキがまたなんともいい感じで
じつにのどかな白山遥拝
今年 この時期 このタイミングで
連れてきてくれたKさんに特大の感謝🎵
雪が降る前にあと一度くらい
どこか歩けたらいいな と思ってる図
2週続けての山行で
身体が御山を欲しだしたみたい(笑)
長いコーヒーブレイクを終えて下山です(11:20)
気になる岩盤
そして さっきとは違う道を下りてる
ここは近道らしいが…
(見上げる)
ここを降りる
よっこら よっこら
ロープだけじゃおぼつかない
草木が足場で手がかり💦
アクロバティックなコース
(見下ろす)
でも嫌いじゃない(笑)
何でこんなとこ通るかというと
上りでここを使うと
とんでもなくしんどいので避けたらしい
下りでもかなりタフな道
身体が柔らかいから足は延ばせるけど
なんとそこへ下から
年配の紳士がひとり上がってこられた!
この登山道に縁のある方で
かなり精通しているようだったけど
マジ 驚いた
暫く行くと視界が開けて
手取湖とKさん 最高の構図🎵
落葉していなければこの景色はありえなかった
晩秋と手取湖 ホント絵になる♪
ズーム♪
だいぶ水位も下がってるなー
なんてとこまでわかる
白抜山の反射板が見えてきた
分岐 ここからBコース突入?
下り切ると林道三差路に出た
正面に延びる道を選択
振り返りシンボルツリー ありがとう
ここまで文句なしのドピーカンだったけど
幻想的な雲がかかりだした
左折
これじゃわからん💦
ボケボケの ムラサキシキブ
小径は杉林の中へ
鉄塔が見えてきて少し急になる下り
そこを過ぎると
得も言われぬ絶景ー!
大好きな対山橋が見える🎵
振り返り A-B分岐に戻ってきた
更に下ると
手取川第一発電所周辺
これもいいー🎵
10分後
戻りました(12:55)
<今回の軌跡>
地図アプリは便利だね
上りで迂回したところがハッキリ見える
距離:約7.5km
累計高度:787m
上り2時間半
下り1時間半
頂上で1時間ほど過ごし5時間ほど
上々天気にも恵まれとても気持ちがいい山行でした
次は展望が最高にいいという
Cコースを歩いてみたい♪
期待高まる 鷲走ヶ岳です!
<おまけ>
大地溝帯の火山活動でできた月長石流紋岩
日本海を取り囲むように分布している
これら3つの流紋岩類は
日本海のもととなる地溝帯で噴出したもの
多くは海底火山による
青色に輝いているのが月長石
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