「たま山歩/未踏の山道をもとめて~」
山頂にある 文殊山本堂
【文殊山(もんじゅさん)】標高365 m
<二上登山口コース往復>
福井市と鯖江市との境に位置する山
泰澄大師が717年に開いたとされ
越前五山の一つ
山頂の本堂には文殊菩薩が祀られている
YAMAPがまとめた2024年の
「登られた山」ランキングによると
この御山
北陸エリアで 第3位 なのだそうだ
ちなみに
1位は 立山(富山)←百名山
2位は 白山(石川)←百名山
これら横綱につづく3位とはアッパレ!
福井には 荒島岳(百名山)があるというのに
それを抑えてダントツ人気なのだ!
じつは 前々から思っていた
人びとは何が “好ましくて”
この山に “通う” のだろう・・と
そう これだけ入山者が多いということは
リピーターが多いに違いない
皆を虜にする秘密とは?
GWだから
いつもと違う山歩をしてみよう!
という思い付きで
片道2時間かけてやってきた福井県
まずは1時間前に「日野山」を歩いてきた
文珠山と同じ越前五山のひとつ
ここから20kmほど南へ行ったところにある
そこでの山歩を終えたのが10時過ぎ
まだ 時間はたっぷりある
ハナから二座歩きを考えていたので
移動のルートもGoogle naviに入れてきた
登山口はいくつもあるようだが
“人気コース” とYAMAPが言ってたので
二上登山口から登るコースにした
サディスティックな日野山の余韻が
まだ足先に残っているけど
歩かないで帰る選択はない
人気ナンバーワンの秘密を探りつつ
山歩を楽しませてもらおうと思ってる
(あっ ☝の写真は「帰り」に撮ったもの)
で やってきたのはいいけれど
福井で一番人気の御山を
GWの好日に人々がほっとくはずもなく
予想されたであろうリアルな現実を
思い知らされる💦
第1駐車場はすでに満杯
この第2駐車場も奥までいっぱいそう💦
(40~50台は止めれるらしい)
一台くらいどうにかなるやろーと探したが
白線のスペースは全て埋まっており
それでもなんとか
邪魔にならんとこに寄せてみる
近くでは家族連れが準備中
2~3歳児が虫かごをもってはしゃいでいた
これをみてピンときた!
№1なわけ その①
家族連れでも楽しめるところらしい♪
でもホントにこんなちびっこが⁈
日野山から
登山靴を履いたまま移動してきた私は
支度に手間どってる家族を尻目に 登山口へ移動
第1駐車場には トイレあり
有り難く使わせてもらってると
秒差で駆けこんできたどこぞの姉さんの
“ひとつだけー?”
というボヤキが聞こえてきた
たしかにこれだけ人を受入れてるわりには
ブース1個は少ない気もする
外では(飲めないが)水が使えて便利
第1駐車場
ここだけでも20台は止められるかな
№1なわけ その③
完全舗装された広い駐車スペースがある♪
この奥が登山口か
<文珠山について>
3つの峰からなり
中央の最高峰が大文殊 その西側が大汝
東側が小文殊と呼ばれ あわせて文珠山という
(大汝というのが 奥の院なのか?)
それぞれの峰に
文殊菩薩・阿弥陀如来・聖観世音菩薩 が
安置されている
<四季の花々について>
<全体マップ>
皆 かなり年季の入った看板たち
スマホに頼れない人には優しいね
№1なわけ その④
情報をアナログで説明してくれてる♪
それでは 行きますか♪(11:05)
右側が開けてて
“盛り盛り!” の 藤の花が きれいだー♪
しばらくはまったり遊歩道
ときどきシャガが群れなして咲いている
ここからが 登山道
標・注意喚起がしっかりされてる
ここでも迎えてくれました♪
道幅 広っ♪
しっかり踏み固められてる感じ
階段を片側に寄せて造れるくらい 広い道幅
ゆったり歩けてすれ違うのも楽
№1なわけ その⑤
道幅が広いからノンストレス♪
登山道って
対面したどちらかが“待つ” のが普通だけど
ここではほぼそれがなさそう
これってマイペースを維持するのに
地味に貢献してると思う
だからって人を無視してるわけじゃなく
ちゃんと挨拶もしてくれる
気持ちいいー♪が
表に出ちゃってるんだろなー
歩き始めて10分
まずは 小文殊ね
№1なわけ その⑥
序盤でゴール表示♪
少し歩いてきたところで これ見て
今日の体調と相談できるなーと思った
今 樹林帯の登り
かなりしっかり歩いてる
なかには休みたくなるひとも? そこへ
ベンチ登場!
疲れてなくてもしばらくここに居たい
と思わせる森の佇まい 光・色・good!
今 歩いてるのが “いろは坂” ?
くねくねしていて 登りっぱなし
楽ではない💦
そういえば!と さっき
駐車場で撮った写真を見直す
<文殊山マップ>にベンチの数が!
なんと!13も設置されてるのか
それをスタートでお知らせしてるとこがGuー!
またひとつ発見!
№1なわけ その⑦
ベンチが多い♪
さて 登山道にもどる
あいかわらずの登り坂がつづくけど
その
№1なわけ その⑧
負荷のかかり具合が絶妙♪
楽かと云えば 楽ではない
シンドイかと云えば シンドイ(笑)
なんか 飴と鞭 使われてるような
人をやる気にさせる御山?
見上げれば 目に青葉(キラメキ♪)
これは 飴チャンね
残念ながら 植物の同定は苦手💦
Googleさん曰く “ムラサキケマン”
強制的な登りから解放されてゆるめの道を行く
左手には谷が広がり
フジやタニウツギが目につく♪
ここが “あじさいの谷” ?
眺望 佳き🎵
Googleさん曰く “ガマズミ”?
登山道上で フジ
花を見たのがこのあたりが多かった
しばらくして
分岐(11:37)
親切な手書きの説明
あと10分で 小文殊
この「ふくい里山トレイル」という標が気になる
秋も楽しめそう♪
分岐を右に入ると道が変わった
まん中に石板が入って
自然と往路復路がわかれる
もちろんこの上を歩いてもいいと思う
チゴユリ
気になるけど…
飲めない霊泉 スルーして 3分後
小文殊(室堂-295m)に到着
ちょっとわかりにくいけど 1.4km歩いてきた
トイレあり
<四季の見どころ>
これはカラフルでわかりやすい
広場には10個目のベンチあり
小休止する家族やカップルが大勢いた
目を奪われたのは この大樹
天狗杉(御神木)
樹齢数百年 昔天狗が棲んでいたとか・・
その横に
別山 室堂 とある
昔はここで宿泊できたのか?
今は 聖観世音菩薩 が祀られているとのこと
気持ちのいい風が吹いてきて
まったりしていたとき
人混みの中に見覚えある女子を確認!
おー!以前 白山市に住んでた友だちだった!
今は あわら市で 薬膳の古民家カフェをしてる
ここ👇
2年ぶり?まさか福井の 鯖江近く ここ文殊山で
再会するとは!
聞けば 毎年(リピーター)の恒例行事
決まってこの時期に来るらしい
薬膳のスペシャリストにはこの山
宝の山に見えるんだろうなー
(わたしにはわからんけど💦)
暫く会わないうちに赤子だった女児が
恐るべし3歳児に変貌していた!
大人の先頭きってどんどん前を行く
なんという健脚ぶりw
歩き始めたときから歩いてる
ということだから当然か
飲食オーナー同士 悩みアルアルを
話ながら歩いていたら視界が開けて
展望台 (310m)に着いた

おぉぉぉ―――!
あれは あの山はもしかして?
半信半疑で聞いてみた
“日野山” はどれ?
まんなか奥に見える ツンと尖った山らしい
やっぱり⁈
あそこかーあの山かー!感激ひしっ!
こうしてみるとメチャメチャカッコイー山じゃん♪
反対側も見てみる

少し戻って 文殊菩薩が祀られてる 本堂へ
霞でハッキリしないがこの方向に
越前五山のひとつ “吉野ヶ岳” があるらしい
今日は行けないけど これは嬉しかった
(Googleミテテモ)二次元ではわからない
ここへきたからこそ体感できた成果だ
№1なわけ その⑨
絶景を楽しめるポイントがある♪
3歳児に敬意を表して一緒に写ってもらうw
友だち家族はここでランチタイムということで別れ
再びの一人山歩
ここから 大文殊まではそう遠くないらしい
5分後 着いてしまった
お地蔵さまが並んで待っててくれた
中央が 阿弥陀如来 とある
こっちは? 知恵の大杉?

おーこれは!大杉でした
知恵を授かりにきました(笑)
おー凄い人だ
階段横に気になる看板を見つける
初めて知った!ここに山城があったんだ
文珠山城跡(戦国時代)
文殊山を管理する○厳寺が朝倉氏の祈願寺だったため
朝倉氏が織田信長軍や一向一揆に備えて
築城した可能性が高い
山岳霊場を要塞化⁈
曲輪が48ヵ所ってたしかに凄い!
そういえば
ここまで上がってくる道のりは
決して楽ではなかった
朝倉氏 この山のポテンシャルをわかってた
だから自然の地形を活かして 城をつくれた
泰澄大師だけじゃなかった
文殊菩薩だけでもなかった
歴史的にもとても魅力ある御山だった
№1なわけ その⑩
文殊山は “城オタク” も虜にできる♪
これが 山頂の標 文殊山(365m)12:25
周囲には腰掛スペースがいっぱいあって
皆 ランチと休憩を満喫中
人もたくさん わたしもお腹が空いてきた
少し景色を撮っておこうかな
と思った瞬間だった
スマホのバッテリーが切れた
あー そうか しゃあない
時間つぶそう そんなタイミングなんやろ
腰を下ろして暫くボーっと市街の景色を見て
充電時間が要ったので
写真はあまり撮れんかったけど
最後 詣るひとがいなくなった瞬間に一枚
撮らせてもらいました
文殊山 本堂
ここでちょっと整理をしとこう
AI先生によると
→ 文殊山は 泰澄大師が開山した山
→ 大文殊本堂の文殊菩薩は大師の自作
(文殊菩薩は知恵の仏さま)
→ そのためこの山は知恵の仏として信仰を集めている
わたしなら
“知恵(智慧)つきますように(=ボケないように)”だし
受験生なら合格祈願したくなるんじゃない?
№1なわけ その⑪
智慧の仏さまをお祀りしている♪
登山道は ここで終わりではなく更に先がある⁈
道はどこ? 軽く迷い道
階段を下りたり上がったりぐるぐる
ここか
ロープに沿ってって どこだロープ
修験の道 なのか⁈
ロープあったけど なにこの激下り⁈
帰りがこわっ
秘密基地のような空間で十秒ほど深呼吸
の のちGO!
すぐに 大きな石と看板が現われる
道が二手に分かれている
右から下りてきた人が左を差すのでそちらへ
胎内くぐり
岩の門をくぐると知恵を授かる
邪悪なものがくぐると岩が閉じる⁈ こわー!
泰澄大師が聖典を収めた場所 ですか
行ってみよう!
デカい!大いなるチカラが宿る石
大人ひとりが通れる空間
閉じられることもなく無事通過できました
こういうのは信心というより
単純にアクティビティ的要素にそそられます
№1なわけ その⑫
ちょっとした冒険心をくすぐられる♪
そして そのさきには
奥の院 (350m)
ご本尊は 阿弥陀如来
ご祭神は 大己貴神(大国主命)
こじんまりとした空間ですが人もまばらで
静かに手を合わすことができました
ここも 精霊に守られている感があって
ホッとします
文珠山 三角点
ただ他に見えるものもなく 戻ります
帰りもくぐってしまった💦
そういえば 文殊山は
“下山の途中に決して振り返ってはいけない”
という逸話があるらしい
振り返ったら
せっかく授かった知恵が消えてまう
とかなんとか
えーそんなんたぶんむりでしょ
ときどきはうしろを見んとね
山歩が終わりだと思うと頭の中には
〆の温泉のことがチラつきだした
ナビに目的地を入れてある
早くこの汗くさい服を脱ぎたい
生き返りたい(別ニシンドランガ)
などと つらつら考えてたら
さっきまで前を歩いていた女子たちが消えていた!
そこへ 分岐 現る!
えっ なんで? どっち? 標がない
少しでも疲れたくない
下手に動きたくない💦
たまたま後ろから来た
トレラン中のお兄さんを呼び止め
どっち?
こっち☞
と右を差すので安堵して進む
お兄さんは “修行中” らしく
さっそうと大文殊へと駆け上がって行った
そうここさっき激下った底んとこ
道は下り気味だった(ヨカッター)
またあの坂を上るんか
大文殊に戻るんかと思ったら
こんな気の利いたエスケープルートを
用意してくれてるなんて
№1なわけ その⑬
登山者に甘い選択肢も用意してくれてる♪
さすがわかってらっしゃる♪
あそこか? 最後だけ軽い上り
大文殊への道に合流(ホッ)
(ワーイ) ほどなく 展望台が見えてきた
友だちと喋っとってさっきは気づかんかった
こちらは 正真正銘(カイテアル)の文殊菩薩さま
また 眺める(悦に浸る)
鯖江市と越前市方向
反対は 福井市街が広がる
越前五山 残りひとつ “吉野ヶ岳” には いつかきっと♪
さぁ ひたすら下ろう!
“あじさいの谷” まできたら
往路は気づかなかった “泉” 発見!
なんで気づいたかというと
日野山でたっぷり聴いてきた
“でかカエル” の声が響いていたから
ここが 岩清水 ?
そういえば水場はないと思ってた
ここが唯一 カエルの生きられる場所か
貴重です
あーそれにしても お熱い合掌🎵
このあと 2つの “いろは坂” を駆け下り
20分後(14:05)
ガラガラに空きまくった駐車場に到着
自分に おつかれ山でした!
そして
文珠山が 福井の御山で「人気 №1なわけ」を
書きだしてみたらこんなにでてきましたー!
その① 家族連れでも楽しめるところらしい♪
その② 手洗いも靴洗いもできる水場がある
その③ 完全舗装された広い駐車スペースがある♪
その④ 情報をアナログで説明してくれてる♪
その⑤ 道幅が広いからノンストレス♪
その⑥ 序盤でゴール表示♪
その⑦ ベンチが多い♪
その⑧ 負荷のかかり具合が絶妙♪
その⑨ 絶景を楽しめるポイントがある♪
その⑩ 文殊山は “城オタク” も虜にできる♪
その⑪ 智慧の仏さまをお祀りしている♪
その⑫ ちょっとした冒険心をくすぐられる♪
その⑬ 登山者に甘い選択肢も用意してくれてる♪
結論としては
この登山道を使う人のことをよく考えて
いろんな工夫が丁寧に施されているから
➡ また行きたくなる!
のかな と
それをつくり上げてきたのはこの山を愛する
ハイカーさんたちなんだろうな
文珠山を愛する人たちがときをかけて
今の形にしてきたのだから
歴史を敬い 自然を尊ぶ気持ちが
反映されてるのもすばらしいと思いました
次はどこのコースから登ろう🎵
〆のお風呂
二上口駐車場から車で30分近くかかったけど
山友Nさんオススメ天然温泉
行って正解!
大浴場「木もれび」が衝撃的すぎる!
GWだから超ー過密になるのを覚悟で行ったら
なんとほぼ貸切状態!
ガラス張りの大浴場に目がテン!
-◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇-
0 件のコメント:
コメントを投稿