「たま山歩/未踏の山道をもとめて~」
荒谷集落にある 日野神社
5月5日(コドモノ日)
予定では我楽の常連さんに山菜採りに
連れてってもらうはずが
“現地” の雪がまだ消えておらず中止(延期?)に
天気はよさげだし
これば “「山」に行くしかない!”
ゴールデンウィークも残り2日
恩恵なんて別にないけど
(むしろ人混みはストレスたまる)
“GWだから” という
自分にとっては意味不明の理由で
ちょっと遠めの山歩を目論む
地元の山はあとまわしにして
先週の越知山に続き 今回も福井へ
福井といえば 頼りになる山友Nさん
今回もYAMAPデータを参考にさせていただきながら
泰澄大師ゆかりの二座を狙ってみた
ひとつは「日野山」これから登る御山
登山口が幾つもあり
どれを選べばいいのかわからないので
N氏に助言を求めると
“メジャーな登り口は平吹ですが
景色は無いし花もない!しんどいだけ!(笑)
荒谷が比較的イイですよ!”
とのことだったので即決!
渋滞を避け出発は5時前
国道8号をスイスイ走り
予定通り7時前には荒谷登山口に着いた
左手前にある鳥居の向こう側にも駐車場あり
前を走っていた車がその向こう側へ
ぐいぐい入って行ったのには驚いた
わたしはちょっとためらって こちら側に止めた
先行車は3台だった
始めに出迎えてくれた石碑
祭神は文殊菩薩だとか
水の神さま
「養老二年 泰澄大師 当社に参篭(サンロウ)」とある
※参篭とは・・
一定期間こもって祈願し
心身を清める修行のこと(=お籠り)
泰澄大師が籠られた御山は どんな道でしょう
行ってきます♪
緑が朝の光に映えて気持ちよすぎ♪
階段出現
神社の裏にある巨大な構造物の背後が登山道
急だけど滑らかな道
一歩一歩 踏みしだく
からの 人工階段
蹴上が大きく歩きづらいので
横に外れながら行くけど
アルとナイでは安堵感が違う
たぶん下りでありがたくなりそう
汗かいてきたけど 空気は爽やか
先が見えんけどじっくり登って約20分
石仏や自然石がごろつく広い空間に出た
コケ蒸した大岩とシダ類に覆われた地面
供養塔
なにか象徴っぽい
平坦とはいえないけど人が切り開いた感がある空間
と思ったら
お寺があったのか
彫られているのは五輪塔だよね
これが 五輪塔板碑(ゴリントイタヒ)かな
鎌倉時代からここにあるのか
横から見てみた たしかに薄い板状になってる
カエルの声がそこここで聞こえる
野太いのでたぶんデカいやつ
斜面の下にあるせいかかなりの反響
恋の季節なのだー♪
これは何の標だろ
よく見るけど
この階段に使われてる樹脂って強そう
樹林帯の中なら直射日光もあたらんし
劣化しにくいのかな
木製だったら湿気で腐ってるかも
なんて この階段
余りに長くつづくもんだから
なんかそんなこと考えてしまった(笑)
たまに顔を上げると飛び込んでくる 新緑の波
一瞬で気持ちが切り替わる
しばし足を止めて
肉体に何かが浸み入るのを想像する
こんな充電をちょこちょことりながら
現実と無のあいだを行ったり来たり
黙々と ただひたすら歩き続ける
で
稜線に出たらしい 左ね(反対は西谷町行き)
山頂をめざせ
ご親切に こんな手書きの案内がついてた
あと1.2kmだそうな
やっと楽できるかなと思ったら甘かった
険しい道!
今日は最初からT・ポールを持ってないので
両手をフルに使う
ここは古い火山が浸食を受けて
現在の山体となっているらしい
好みといえば好みだけど
あんまり長くつづくのはねー
樹々が元気なところは 足に優しい道♪
ここらで 駐車場で先行していた
男性2人をとらえる!
先を行かせてもらい更に高みへ
ドピンクなツツジが咲いてた! 元気いただき!
こんなとこにも咲いとってくれんかなー💦
癒しの花🌸
負けるもんか!( `ー´)ノ
あーしんどいけど気持ちイー(マゾカ)
でた⁈ ニ度目の分岐 ここからは
山頂一直線なんだね
わろた🎵
ショッカーが山頂を指しとるw
ほどなく これの意味するところを
存分に味わうこととなる💦
覚悟はしてた! 望むところだ!
おっ!いい景色!
あの角を曲がったら・・
まだ次があることを見せつけられる
で また同じく・・
こんなことが延々つづく
試練を小出しにされてる?
エゲツナー💦
ハッキリ言おう!ドSな山だ!
ロープも切れ目なく延々つづいとる
分岐から15分たって ようやく
御堂だー!山頂だー!あー眩しー逆光!
御堂に名はなかったけど
前にあった標に「日野神社」とある
こっちが平吹登山口へ下りる道?
なんか 今来た道より楽そう⁈
こざっぱりしてるけど
こんなとこなんだと思い
御堂をひとまわりしてすぐ眼下に目をやった
あの目の前にあるのが「文殊山」だろうか
このあと行くつもりでいる御山が気になる
タイミングよく
さっきの二人組男性が上ってきたので
そのひとりにあれこれ聞いてしまった
が 彼らも初めてだったらしく
詳しいことは何も聞けなかった
そしてどことなく素っ気ない印象
と思ったら日本語以外の言葉で喋ってる?
(聞き取れなかったが)
素っ気なかったのはそのせい?
新幹線 通らないかなー(笑)
御堂の縁に腰かけて静かな時間に浸った
虫が煩かったのでネットを被り
SNSに写真をアップして
パンをかじってポカリでのどを潤した
白山は春霞のせいでついに見えずじまい
こんなに天気いいのにね
先週の越知山につづき 連敗だ
二人組の気配はいつのまにか消え
自分一人になっていた
30分ほど時間が経っていたようだ
“そろそろ下りるか”
何の疑いもなく下りの一歩を踏み出した
さぁここからがショッカーの本領発揮⁈
こんなに急だったっけ ってくらい
びびったー!
こんなにガッツリ
ロープの助けを借りたのは初めてかも
何人か登りの人と行き交った
“すみません💦”
を まず口にするのはわたしだ
“えげつない坂ですよねー💦”
と 弱音を吐くと
“よじ登ってますからねー”
と返してくる
“ははは・・・・・・💦”
笑うに笑えない
そーか そーだよねー
よじ登ってたよねー💦
五六豪雪のあと 山頂が崩壊した
という話も聞く
どうりで厳しいわけだ
それでなくともここは修験の山
泰澄大師に選ばれただけのことはある
かなり緊張しいでなんとか分岐まで来たが
そうか 這って下りればよかったか
と 気づいた 遅かったけど
ショッカーが笑って警告する意図が
よーくわかりました(左上)
このあとも緊張を解けない時間がつづく
T・ポールを使い始める
見えそで見えない ホッと息つきたい気分なんやけど
時刻は9時10分
上ってくる人が増えてきた
女性は2人 男性は8人ほどか
そのうちの一人
いかにも地元の雰囲気漂うシニア氏
ジャージに水筒 という軽装
これは…慣れてらっしゃる⁈
わたしが下りるのを待っててくださる
すれ違いざま ふと弱音を吐いてしまった
意図などないが 吐いてもいい気がした
シニア氏は
この山を何年も登り続けてるらしい(ヤハリ)
すでに今日のキーワードになってる
“えげつない” を伝えると
“まったくだ” とのお返し
足に自慢のある人たちが訪れるけど
下りで命を落とした人もいるという
たしかに 足があがらず
石や根に引っ掛けようものなら
単にころぶどころじゃ済まない
そのまま前のめりに崖下へ真っ逆さまだ
“ふっと気が抜けたときが危ない”
と シニア氏
聞けば 冬期の登山もされてるとか
ひぇーっ!あの先端を雪のあるときに歩く⁈
信じられなかった が
なんとも頼もしい
これからも健脚で
日野山を見守り続けてくれることを願います
シニア氏のトークが心地よくて
気が付けば 7~8分話してた
尾根道が徐々に緩くなってきたところで
分岐
足が休むことは許されない
と云わんばかりの下りがつづく
カエルの声で立ち止まる
さっきは気づかなかった
湧水のそばにこれは “文殊菩薩” だろうか
知恵を授けてくれる神さまが
炎を背負ってるもんだろうか
ちょうどいい カエルの太い鳴き声も
ラブコール💓だと思えば 愉しい
暫し 休息
自然石がゴロゴロ転がる敷地を抜けると
送電塔が現われた その先には
絶景が待ってた!
“おかえり” と
労ってくれてるみたいで嬉しかった♪
いいなぁ 来てよかったなー日野山♪
ゴールまであと少し
日野神社の屋根が見えてきた
終了です
ありがとうございました(合掌)
はじめは改修工事でもあるんかと思ったけど
よくみると屋根庇を支えとる
ガンバってるのは同じか と妙に共感w
癒しの気が充ち充ちている境内
これにも 癒された♪
(日野小学生は 日野山歩いてるんだろうか💦)
ゴールに神社のある御山っていい
しんどくても それって
体中の要らないモノ出し尽くした感があって
“素” に近い状態で神さまの前にいられる
出し尽くせばあとは入ってくる♪
無事を感謝できるのは
神社という器が存在しているから
ホント 有り難いと思います
それにしても さっきまで
ヒーヒー文句ばっか言ってたのに
のど元過ぎれば・・じゃないけど
もう忘れてる!
なので
次の御山へ移動です(笑)文殊山へ!
ところで
思わせぶりなタイトルの意味するところだけど
“まさかの山頂ハズシ!” となる
じつは
山頂と思ってたところは山頂ではなかった!
ことが 下山後にわかった⤵
まだ先があったらしい
アホやなー恥ずいわー💦
ちゃんと地図アプリ見てればわかったはず
予想外の難度に翻弄され
その後の
景色に浮かれてしまって
脳が働かんかったのだと思う
また来いと云われてるんやね
皆さま お騒がせしました<(_ _)>
-◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇-
0 件のコメント:
コメントを投稿