「たま山歩/未踏の山道をもとめて」
☝ 2025年9月16日
小蓮華山付近からみた白馬槍ヶ岳と杓子岳
<白馬三山を巡る山歩 2日目>
昨夜20時に談話室で聞いていた風の音と
(談話室は人がいるときは窓を少し開けてある)
朝3時半 今 同じように談話室で
御弁当を広げている私の耳に聞こえてくる音は同じ
あれから7時間も経っているのに
外の状況はなんら変わらないようだ
なんとも食べ応えのある御弁当
半分だけ胃に収め 出発の最終チェックをした
玄関には 昨日とは違う遭対協のかたが座っていた
なんのためかはわかる
自分からは何も言わないが
今からこの・・決して条件がいいとはいえない
環境下に出ていく私たちの不安に対応するため
そこにいる
何人かが質問をしていた
わたしは どうしようか迷ったが
最後なので訊いてみた
“今日の天気はどうですか?”
“10時から大きく崩れそうです”
昨日と同じ答え そして訊き返された
“昨日はどこから?”
“大雪渓です”
”下山はどこへ?”
“杓子岳と鑓ヶ岳を通って鑓温泉へ下ります”
そういうと
“上がってくるときどれくらいかかりましたか?”
あっ と思った 朝日小屋のときと同じだ
みんな同じように訊くんだな
このときも正確には答えられず
“6時間・・?” というと
辛口のコメントが返ってきた
曰く 鑓温泉から先はとても長いので止めた方がいい
(ということは 大雪渓を下りろということ)
天候も益々悪くなるし尚更ということらしい
少しの沈黙のあと 礼を言って外に出た
そこは深い霧と闇の世界だった
ホワイトアウト⁈ とまではいわないが
ヘッデンの光量をMAXにしても白しかない世界
少し身震い
小屋番さんらしき男性が見送りに出てくれた
4:16 御礼を言って今日の一歩を踏み出した
昨日通った交差点(祖母谷分岐)
立った瞬間
昨日にも増して強風が吹きつけてくる
やはり稜線上は容赦ない
しっかり見て左方向へ進む
すぐに丸山(・2768)を通るらしいが
わかるかどうか(わからなかった💦)
そして 杓子岳/時間は1時間ほど
そこからまた1時間で/白馬鑓ヶ岳
この闇は永遠に続きそうな気がするが
そんな弱気を理性で吹き飛ばす
明けない夜はない 雨さえ降らなければ大丈夫
びっくり! 草が光ってた!
ジャリジャリと靴の下で動く石たち
道がザレててわかりにくいが分岐がある
まっすぐ行くのが巻道
わたしはピークを踏みたいので右へ上がっていく
風化と破砕で角ばった小石がメチャ歩き難い
おまけに西(富山県側)から風速10m以上の強風
写真は明るく見えるが実際はまだだいぶ暗い
【杓子岳】(標高 2,812m)
5:20 予定通り1時間で到着
ケルンで土台を固められた標柱 言ってはなんだが
かなり劣化が進んでいる💦
道などないように見えるけど
進めば道はできてくる わりと平坦 でも
左(長野)側 かなり切れ落ちてそう
一旦下り 巻道との合流地点へトラバース
下りていたら稜線にでた(鞍部?)
直下のお花畑
なんか執念で張り付いてるように見える
突然 石の色が変わった!
こっちは黒い お隣りなのになぜこんなに違う?
砂糖菓子のような石♪
昔 石に似せた飴ってあったなー
割れやすそうだ
ここ?
おっ! と思ったけど ニセモノだった
右から吹き付ける強風の
反対側に咲き乱れる花々
石のすきまでガンバッテル
ウスユキソウとイブキジャコウソウ
おっ 岩峰が見える もしや?
タカネツメクサ?
偽ピークだった💦
上がってしまった💦 なんだったんだろう
なだらかな斜面を行くと
【白馬鑓ヶ岳】(2,903m)
6:16 計ったかのように1時間で到着
明るくなってきてるけど
ここも視界ゼロ 白いだけの世界だった
下りて行く途中に
コマクサ♪
イワギキョウは風に背を向けてた
気温は10℃ 湿度は91%
そう 雨は降ってないけど
レインウェアはびっしょり濡れてる
ほどなく 待ちに待った 分岐
左(鑓小屋)方向へ下りる まっすぐ行くと唐松岳
下りはじめた直後
ん?ザック? 何でここに? 人影なし
考えられること・・ここで誰か救助された?
そして 瞬間に感じた異変
なんと!ここには 音がなかった
稜線から離れた(長野県側に下りた)途端 風が止んだ!
さっきまであんなに暴れていたのに
そして 一面にひろがるチングルマの群生
エゾシオガマ
おぉー! もしやこの辺りが「大出原」⁈
お花畑がどこまでもー♪
(といっても見える範囲までだけど)
天気がよければなー☀
雨は降ってないけど
帽子のつばに水滴がついてるのがわかる
道もウェット 靴はすでに(水で)変色してた
途中 今日初めての登山者とすれ違う
男女2名 おそらく鑓小屋に泊ったか
クルマユリのオレンジが効いてる
樹々が目立ち始める
本州中部の森林限界が2500mほどなら
鑓ヶ岳から400~500mは下りてきてることになるか
(高度計持ち合わせてないのでわからんけど)
時刻は 7:18
ハクサンコザクラとイチゲさん♪
5分後「滑落注意」の板っきれ
そういえば 鎖場があるんだ
足元が滑るのでストックをしまうように・・
ハイ!しまいます
横に
鉄階段 急坂がつづく
鎖場 まだつづく
蛇紋岩 滑りの正体はこれだな
もともと柔らかく脆い石が
登山者に踏まれて表面が磨かれてしまってる
雨や霧で濡れるとヌルヌルした質感になる
ということで ストックは利かないので
両手をフリーにする必要あり
じっさい
両手でしっかり持たないと振られそうになったし
滑りやすかった
難儀な石だけど この蛇紋岩の地層は
下流にある「白馬八方温泉」の強アルカリ性の
泉質を生み出すもとになっているというから悩ましい
木製の階段 草刈り直後?
小さな沢を渡る 気が抜けない
カラマツソウ? と ニッコウキズゲ
ウツボグサ
了解です ( ̄ー ̄)
8:00 ちょうど 【鑓温泉小屋】に着いていた
(標高2100m)
目に飛び込んできた 入浴料大人¥2,000の文字!
ここ雲上(日本で7番目の高所)の
源泉かけ流し温泉ね
猿倉から4時間以上かかって
登山でしか辿り着けない秘湯!
初めに温泉ありきで建物ができたってこと?
それだけ魅力的なお湯なわけね♪
案内と注意喚起の掲示板は
一般の登山者も見れるのはいいね
これもありがたい
先は急ぐけど せっかくなので小休止
食堂売店で 「杓子岳/槍ケ岳」バッジ購入
スタッフの姉さんに登山道のことを訊いたら
10時から土砂降りになるといわれる
なるほど どこで訊いても答えは同じ
猿倉・頂上宿舎(おそらく白馬山荘も)・鑓小屋で
情報は共有されてるんだろうな
椅子に座ったけど落ち着かない
人がいないのだ
考えてみれば登山客は出発したあとだろうし
とうぜんか
屋外に面した廊下からは中国語が聞こえる
日本人はいないのかなと思ったら
いた!(たぶん)
露天風呂で堂々と身体を洗ってる男性がいる
それも登山道のすぐ脇
登山道は建物と建物の間を通ってる
びっくり!
入浴中を撮るわけにもいかず
少し離れて一枚いただく♪
こうしてみると 凄い外観してるなー
雪崩が多いから
毎年春に組み立てて 秋に解体されるらしい
下りて行くと硫黄の匂いが鼻を衝いた
10時には土砂降りと聞きとにかく先を急ぐ
左側にのこる雪渓 杓子沢雪渓の末端か?
谷が合流してるように見えるところ
濃霧か水煙か 雪渓の巣のよう
花盛りのミヤマキンポウゲをみていると
つい最近までこの辺も雪で覆われていたと感じる
これが 鑓沢? 白馬鑓ヶ岳が源流
その後
ゆるやかなトラバース!景観佳し♪
人の顔のような 雪渓の残骸
正面に少しだけみえるのは 小日向山?
谷の奥と足元のゴロ石を交互に見る
毎年相当量の融雪が動く場所と思われる
ホタルブクロ かわいいー
崩沢 のあとは
杓子沢 杓子沢雪渓の融水を集める沢
さすが水量も多い 橋も2つ掛かってる
ここ動画でしか撮ってなくて💦
スマホで静止画に加工
木の橋はスリッピー 注意深く渡る
下流をみる 勢いが凄い!
時刻は 9時をまわった
土砂降りまであと一時間
予定ではまだ2時間はかかる
1時間は諦めるとして それより
スマホのバッテリーが心許なくなってきたので
撮るのを控えようと思った
標高が低くなってくると道は泥にまみれる
岩稜帯だった高所とは違う
ちょうどすれ違った4人Gさんが
わたしの行く手を先に通られて
とんでもない悪路!と評した場所 確かに(笑)
「小日向のコル」を目指して歩いている途中
振り返りざま ダイナミックな光景が!
その少し先でも!
あれは たぶん槍ヶ岳と杓子岳⁈(ドキドキ♪)
湿原・木道・登り返しなどありつつ
ホッとする平原に出た
おそらくあれが「小日向山」だと思う
(「おびなたやま」と呼ぶ)
同名の温泉も人気らしい
見晴らしのいい登山道
急坂になってジグザグにおりることに
そしてついに
土砂降りになる!
予報ぴったりの時間にびっくり(苦笑)
かなりしっかり降っていたので
スマホ(カメラ)を封印
残り一時間(あと1/4)ほぼ樹林帯
ただ黙々と歩きつづけた
まっすぐ延びるトトロの道(みたいな)
おかげで 最後は楽できました
猿倉荘の標識がみえ ここを下り 11:03 下山
猿倉荘は 先に大雪渓を下りた人たちで
やはりごった返していた
天気が悪いので予定を早めて下山したひとたち
その私らを運んでくれるのはバスかタクシーしかない
宿舎で顔なじみになった方を通じて
空いているバスの席を予約することができた
それも そう待つこともなく♪
バスは20分後出発し
八方バスターミナルへ 全てコトは良し
ホントわたしは守られてると思う
神さま ありがとうございまーす(´ー`)
1日目 結果
時間:6H30M(休憩1:26)/ 距離:6.8km
上り:1717m/下り:39m
2日目 結果
時間:6H50M(休憩0:22)/ 距離:11.7km
上り:660m/下り:2135m
さて 今回の山歩
悔いなどありません
ここまでできて御の字
歩きながら似ているところが多々あるなー
と 思っていたけど
やっぱり白山とは違う
ここでは何人もの人が簡単に命を落としている
そんな危険を背負ってまで歩かせる魅力ある山
これが最後であるはずがない
眺望 ZERO!皆無(笑)上等だ!
きっとまた来ることになる
そのとき出逢える奇跡を夢見て
日々 体力維持に励もう(笑)
<〆のお風呂>
【白馬八方温泉/みみずくの湯】
八方第5駐車場から車で5分
白馬八方温泉のなかでも
なんとなく人が少なそう(笑)と思いここに直行
大あたり!
猿倉からの車内は冷房がガンガンに効いてて
身体が冷え切ってしまってた
ここの外湯に浸かった瞬間の幸福感ったら💓
湯船で眠ってしまいそうになった💦
入浴料も¥800と
八方の湯より¥200安いし おすすめ🎵
<北又小屋から朝日岳を目指した山歩👇>
<朝日岳から雪倉岳を目指した山歩👇>
-◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇-













































































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