2024/07/30

TAMA-SANPO-70~朝日小屋と朝日岳…記/後編(朝日岳山開き登山会2024)~2024.7.6~7.7

 たま山歩/未踏の山道をもとめて~」



朝日岳からのご来光♪7/7


朝日岳-SANPO は
ボリュームあり過ぎたので前後編にしました


前半はイブリ山と悪天候との奮戦記

ここからは朝日岳が主役♪


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆





15時 目的地である朝日小屋に到着

レインジャケットは着ていたけど
パンツはメンドーで履かないでいたら

土砂降りの雨の洗礼が靴にまで及んでしまった

ズクズクだわ(自業自得)

赤い切妻屋根の朝日小屋
横長の建物のまん中が入口

入るとトレッキングポールを掛ける壁が目の前

濡れたレインウェアを掛けるためにハンガーを
濡れた私たちを拭き清めるためにタオルをもらう

靴の着脱時に座る椅子がお風呂用っぽくてw
とにかく脱いでくつろぎたい

“女性は3階ですよー” と促され
急勾配の階段を上るとそこは小屋裏スペース

広い畳の部屋に6人分の布団セットが置かれていた
なんて贅沢な空間だろう♪




“お腹空いたなー” と思った

夕食は17時から
その前に 大事な “お努め” がある

「山開き・登山安全祈願祭」

山開き神事 とは もともと

修験者や山伏など 一部の人以外は立ち入ることができない山に
期間を定め 入山の伺いを立て 登山の安全を祈願する儀式

なのだそうだ

登山者の(安全祈願)ため のその前に
神の山に踏みこむことへの畏れをもつべきかもしれない

山じまい というのもあるしね

じっさいは冬でも登山するひとはいるけど
そんな人はリスクを覚悟の上だろうし

神さまの御加護も薄いかもなー
(自己責任は自明の理)

それでも神さま あぁ日が昇る山の神さま
どうぞ 手荒なことはなされませんように


16時すぎ 儀式開始

悪天候のため神事は小屋の中で行われた
(本来なら外にある「朝日神社」の前)

用意されたお神酒 スルメや野菜 を前に
“神主になりきった” 保勝会のお兄さんが祝詞を上げる

出席者が順々に玉串を捧げ 滞りなく終了

合掌ー




さぁ!お待ちかねのメシだ!メシー!

なんて お行儀の悪い人はいないけど
皆 期待で 胃を空っぽにしていたに違いない♪

17時 夕食開始

神事が行われた部屋の隣が食堂
そこに並べられていたのは

朝日小屋名物の心あったまる夕ご飯



待ってましたー!!💓




メニュー説明は玄関わきに掲げられた黒板から参照
こんな山小屋メシ ないってー!

翌日の御弁当もすごく手が込んでるし



昆布〆やホタルイカの沖漬けなんて
富山に帰ってきたーって感で 泣けそう



身体温まるセルフラーメン鍋 そして


お約束のビール これサイコー♪


管理人の “清水ゆかり” さんから歓迎のお言葉
気さくであったかいかた



昼間の疲れはなんなん?(笑)
あのシンドイ道のりを8時間も共にしたんだもんね

嬉しいよねー♪
夕餉は飲んで笑って楽しい宴でした🎵

そして忘れちゃいけない自分へのご褒美



朝日小屋記念グッズがたっくさん!

さて何買おう(ルン)🎵

気になってたのが
今回スタッフ着用率がメチャ高かったこのTシャツ



“山をなめるな 塩舐めろ” 

に 心撃ち抜かれました(初心に還った気がした)

が・・

アホなことに所持金が足らんことがわかり…💦

予算内で収まる 登山バッジ



雪倉岳はまだ行ってないけど
ここでしか買えないと聞き…

絶対行く!と自分に約束するつもりで購入🎵

それと


と mont-bell (山なめるなVer.)ボトル

背中にしょったら見えんし こっちのほうが
(文言が)いつも視界に入っていーかもー♪

帰りに5合目でこれに水汲んでいこう
ウダウダニつき合ってくれたスタッフ君 サンキュ🎵


就寝時間まではリラックスタイム
同室になった女子6名で話が弾む

ほとんどが富山県内のひとたちで
参加動機は似たようなものだった

北又小屋までのアクセスの難しさに
二の足を踏んでいた

そこへ朝日町観光協会からの登山会開催発表
受付開始時間に合わせて一斉申込(先着順)

満員御礼になるのに時間はかからず
出遅れたわたしは“キャンセル待ち”となったけど

神さまは伸ばした手を掴んでくれた💓

そして今ここにいる 
明日は最高の高みに立つことができる

思いは皆同じ

あーわたしたちってなんて幸せ♪
天の神さまありがとう

ありがとうついでに虫のいいお願いですが

どうか どうか ご来光を拝ませてくださいませ

20時 就寝



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


北アルプス 朝日岳山歩 2日目

御来光に向けて 2時半起き
3時半 隊列を組んで闇のなかへ踏み出す

気温は不明 でも体感的にはそんなに寒くない

でもまだどこか目覚め切ってない身体
喝を入れねばと思うけど

足元がおぼつかない
暗くて 見えにくい

あーわかった

ワークマンで買ったキャップのつばが
広すぎて 邪魔をして 地面をうまく照らせてないんだ

暫くヘッデン触りながら歩いたけど
後ろを歩く兄さんの灯りを頼みにする方が早いと思い

便乗することに 振り返ると



黒部川扇状地の夜景がいい感じ♪

スタートは木道 これ助かる
次に木段 それから雪渓を渡る



7月でも残雪はあたりまえなのが朝日岳

足元を気にしつつ空のようすも気にかかる

約1時間 黙して歩いて 4時



朝日岳山頂 到着(標高2,418m)

ここでしっかり空を見上げる
うーん 雲が重たいけど雨が降らんだけましか


観たいな ご来光・・

この先に眺望がいい場所があるといわれ移動



はい♪


この木道を行けば白馬岳かー

ふと “山は白馬 天翔けりー♪” 
と歌った小学校校歌を思い出す

なぜ校歌は朝日岳じゃなく白馬岳だったのだろう

一説によると 白馬岳は槍ヶ岳とともに
北アルプス登山者の人気を二分しているのだとか

人気者(山)だから?

ま その山も雲の中と・・

ハイマツの隙間を分ける木道を見ていると
このまま歩いて行きたい衝動にかられるw

気持ちを抑えて



東の方角の山々を眺める

頚城山塊(火打山、妙高山、焼山)の山々が
見えるはずだけど同定はムリ(苦笑)



雨飾山とか行ってみたいもんです♪

因みに白山は見えないかと探すものの



西の方角はハイマツに邪魔されました
同定アプリでも見て癒されよう💦


山頂に到着してから30分ほど経った
風がかなり強く吹いていて “山頂” を感じる

レインウェアを着こんだけど
動いてないので寒さが身に染みてくる

手もかじかんできて感覚がヤバくなってきた

さらに15分 ご来光まだー⁈



皆 同じ思い💓

少しづつ 少しづつ オレンジ色のラインが広がってくる



おっ!


4:50 あーやっと拝めた
これを朝日岳のご来光としよう!

神さま ありがとうございます



雪倉岳・白馬岳も光ってる♪


万歳三唱はなくとも心は平和

ご来光を浴びるといつも地球を意識してしまう

人類が戦争を放棄できなくても
どれだけ大地を傷つけても

地球は変らない
変わらざるを得ないのは私たち

今見えている景色は
この世に秒殺で死んでいく身には永遠のもの

ちっさい人類よ さようなら
すばらしいご来光が見れて幸せです♪

今年はまだまだ
いいことありそうな気がします



5:00 さぁ元気もらって 下山です


美しい稜線(清水尾根)が広がる♪

その奥に見えるのが立山連峰
(立山、真砂岳、別山、剱岳)

右端は毛勝三山かな



ここは 標高2,300mくらいかな
シラビソ以外の樹林もあって 植生豊か♪



こんなに広いともはや富山平野♪
朝日岳 やっぱ見守ってくれてる



朝日小屋までの標高差 計算すると260m余り
室堂-御前峰 とそう変わらんみたいけど

もっとありそうに見える💦



堅い雪は問題ない


こっちはヤバイ💦


その下を通って源流と思しき沢水
絶対 美味しい♪




透き通った子たち


朝日小屋と朝日平 前朝日が見えてきた♪


こんなとこ歩いてたんだ!の連続ですw


オオバキスミレ


扇状地きれい♪


分岐
朝日小屋まであと少し


白馬岳と旭岳(正面)


前朝日は朝日小屋の盾のように見えるなー


今来た道をふりかえる 朝日岳ドでかすぎw


朝日神社 みっけ!もちろんお詣りしました


いつかは歩きたい 右半分(笑)


お疲れさまでした 中で休みましょう


玄関先に見やすいメニュー

昨日は気づかなかったけど
テント泊のひとも嬉しいよね



朝食 ☝

小屋に着くなり部屋に駆け上がり
昨日もらったお弁当を手に取り食堂へ

3種類のお寿司のうち “くるみ” と
塩分とクエン酸たっぷりの梅干し入り “五目御飯” をいただく

酢飯が美味しくて2個目に手が出るのを必死でガマン💦
残り2個は行動食でなくなりそうw

ホントよく考えてくれてる 感謝🎵

出発の時間が近づいてきていた



荷造りをし外へ出るともう皆集まっていて
思い思いに時間をつぶしていた



ふと見ると ゆかりさんが
TV局のインタビューを受けていた

なんかいい感じの光景だった
小屋と御山のことを話してるんだろうけどね

それを朝日岳が見守っているように見えてステキだ♪

御山を愛してるだけじゃなくて
愛されてるのを感じる


出発まであと暫く



見納めというか

朝日町のある方向をなんとなく見ていたら
今回一番仲良くしてくれたMちゃんに撮られててw

偶然にもパートナーの来てるTシャツがお揃いだった⁈



だったらこれやらんなんやろー(笑)
嬉しくなって 2ショット撮ってもろた!

今回初めて着た(槻岡)かがりチャン作の
「白山頂上登拝」Tシャツ

どうよ 前朝日に映えるやろー(自画自賛♪)

今までもったいなくて手が通せずにいた
あと 白山じゃないとこで着たかった💓

昨日小屋に着いてからずっと来てたから
少なからずPRになったよね(笑)

でもまさか富山県人の彼が同じのを持ってたなんて
マジ 嬉しー♪

なぜこのTシャツを持ってたのかは謎だけど
たぶんこの日のためだったんだろうと思うことにするw


7時 出発です


池塘が散らばる朝日平


ふりかえると見送る人たちの姿が


ここが “バンザイの丘” というところ

小屋の皆さんからバンザイの激励
(安全祈願のお見送り)を受けてます!

感動的だー♪



いい風吹いてる♪ 昨日とはエライ違い(苦笑)


水の恵みを受けた大地がみえるー


シラネアオイ?


この<木道>優れもの

始めに溝を掘った板に滑り止めをつけてある
ホント 歩きやすい



この雪渓も溶けたら小川に合流するんやね


これのおかげで砂礫でスリップすることないし
ありがたいです♪



ここらが 夕日ヶ原かなー
どこまで下りても目の前に日本海って最高!



右側に広がる絶景 朝日岳かな

昨日は視界ゼロだったからわからなかった
こんなに気持ち良い風景が広がっていたなんて💓



左側を見るとずーっとついてくる剱さま
楽しい♪



Mチャン ガンバレ

鎖場がちょいとスリリングだった
登るときは何も思わんかったのに

下りは足元見えんとこが恐いね
リーダーが声がけしてくれて全員無事に降下



登り返し


イブリ山 山頂に到着 暑い!

でも ガスガスよりいいよね♪ 皆 笑顔



朝日岳(左)と 前朝日(右)
昨日は見れなかったけど最高の景色



山 なめませんから(笑)


樹林帯に入ると気温も上がってきて汗ダク💦
でも 木陰があるからましか

長い長い下り坂だけど 皆 ガンバッタ
休憩も登りの半分で進んできたら



着いてしまった 赤い橋


清流の音に癒されながら揺れて渡る


100段の坂を上り返し


おまけが長いね(苦笑)


亀裂が気になりつつ歩く あと少し


「朝日県立自然公園」なんだー⁈


見えてきた北又小屋!
ゴーーール!

12時半 ほぼ予定通り帰還しました




小屋に着くと用意されてた “かき氷”


こういうのがメチャ嬉しい♪


これもついてきた♪


こんなんも!!

ホント いろんなアイデアと仕掛けをされてて
頭下がります⤵


お世話してくださった “大蓮華山保勝会” や
朝日小屋のスタッフの皆さん

そして一日半 足並みを揃えてくれた
参加者の皆さんのおかげで

最高に心に残る山行になりました

ホントに ありがとうございましたー!

石川(白山)に帰ります<(_ _)>



☝ おまけ

保勝会の方がひとりひとり撮ってくれました💓
来年も来たくなりますね♪



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