天国に見放された男

次男が交通事故を起こしていた。

夜中の３時、点滅信号を無視（次男）した結果の出会いがしら事故

彼は免許とってからまだ３ヶ月





連絡をくれたのは、整備工場の友人

知らせを受けて、事故車に会いに友人の工場へ直行！

２か月前ピカピカだった息子の「愛車」は、無残な姿になってそこにあった。



運転席側に相手の車が衝突したため

２枚の扉はえぐられ、ミラーは割れ、サイドのエアバックも作動していた。

車両保険の枠をはるかに超えるほどの損傷で、「廃車」は、ほぼ決まりらしい

幸いなことに、本人・相手方共、「奇跡的」に無傷。

ハーーーーと溜息・・

事故から１週間もたっていた。

次男は連絡をよこさんかった。

離れて暮らしているため、事実を知らず

「すぐわかることなんに～、何で連絡してこんの～？」と聞くと

「かあちゃんにも、Ｔさん（車の購入に力を貸してくれた）にも、Ｍさん（ややこしい保険の手続きをしてくれた）にも申し訳なくって、連絡できんかった・・」

などと、汐らしい答え。



起きてしまったことはしょうがない、

でも話しを聴くと、いくつもの「もし」に涙がでそうになった。

もし、相手の方が亡くなっていたら、彼は一生、後悔と共に生きていくことになったろうし、

もし・・
タイヤが縁石に乗り上げられていなかったら、その先の建物に正面から激突して重症かあるいは昇天だし

もし・・
車が「軽四」だったら、たぶん本人は即死だった


神様ありがとうございます！

次男が生きているのは単なる幸運なんかじゃない！



「あんた、絶対生かされとるんやわ～！」



先月会ったときから、滅茶苦茶弱っちい自分をさらけ出しとった奴ゆえ、ちょっと心配してたが確信がもてた！


生きていることに執着がないだの、

自分を壊すようなことばっかりやってるようでも、

神さんがまだ、この子を見放しとらん！


きっと、何かでかいことをやるよ！

人の役に立つことして、折れなくてよかったって思えるときがくる

あんたの人生、捨てようったってそうはいかんわ！

神さん、見とるからね！



天国に見放された次男は、今年ひとりで「奈良」に行きたいと言う

昔、長男と３人で観た大仏さんに会いたいらしい


さてさて、どこまで本気か・・

この男からまだまだ目が離せない甘～い「おかん」ですわ～(^_^;)


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