2015/06/30

『Kurt Cobain:Montage of Heck 』を観てきた

カート・コバーンのドキュメンタリー映画「Montage Of Heck」を観てきました。

(先週の27日から1週間だけの限定上映が金沢コロナシネマワールドで行われてます)








言っておきますが、ワタシは「Nirvana」が“大”好きなわけではないです。

おおかたの一般ピープル同様、カートの端正な顔立ちと早世にまつわる謎が気になっていたというだけです。

同時期を風靡したバンド、(こちらは大好きな)「Guns N' Roses」と人気を分けてたとか、「ファッションしかない奴ら」とこき下ろしてたとか、そんなんでも興味深かったし・・

映画の中では、時々「Axl Rose」というワードが登場する。やはり相当意識の中にあったことは確かなよう

まあ彼はもうこの世に存在しないんで・・





細かいこと抜きにすれば、音楽としての「ニルヴァーナ」は、あの何がしかの「衝動」から生まれる破壊的なエネルギーは、ストレートに気持ちいい!

(個人的にはデイブ・グロールのヘッドバンギング(頭を激しく上下に振る)しながらのパワードラムが好き好き!)

けどね、ずっと聴いていたいと思わないんだな~

「破壊」は「創造」を生むけど、カート・コバーンを見ていると、ただただ「破滅」へひた走りそうで・・

そこまでいったら終わりじゃん(じっさいカートの死と同時にバンドは終わったし)

あの頃のオーディエンスこそ「ファッション」として、彼らの音楽を担ぎ上げただけで、カミソリの上を歩いていたカートは彼らの餌食になったのじゃあないだろうか

なんて意地悪な見方をしてみましたが、それもこれもあまりに謎が多すぎたがゆえで、この映画で何がどこまでスッキリするのか、見モノでした。




映画は、カートが生まれる前から始まっていて(バックグラウンド)、幼少期(愛されていたらしき)、思春期、バンド結成、恋愛、成功(?)、結婚、子供との関係・・と至る

描かれ方としては、生き証人の両親がカートの生来の精神の脆弱さをことさら強調してみえるが、ホントのところはどーだかわからない

死人に口なし、カートを狂わせたのは、はじめに両親の不仲があったからかもしれない

奥さんのコートニー・ラブの自制の利かなそうなインタビュー場面もなんだかモヤモヤしっぱなし




で、この映画は、ブレッド・モーゲン監督が、カートの自宅の倉庫から出てきたホームビデオ、日記などの執筆物、未発表の音源をもとに、インスピレーションで「作り上げた」もの。

全てが「真実」というより、こういうことがあったという「事実」をもとに、観る者が思いを巡らせればいいかなと思う




「心象風景(の闇)?」を描くのに、アニメーションを使ったり、カートの文字、イラスト、空想の世界の描写は、なかりグロいものがある、結構ドロドロ・・

孤立・どん底・愛情飢餓・依存症・人間不信・絶望・破壊・・・

むき出してさらけ出して、傷つきまくりの生涯を、観た人がどーとらえるか

笑える部分は皆無です(笑)




プライバシー映像は、ファンの皆んなを地獄に突き落とすかもしれない。

コートニー・ラブ(妻)とのラブシーン、生々しすぎ

おっぱいなんか見たくないし・・

ヒゲ剃ってるカート、お風呂に入っているカート、娘を溺愛するカート・・

「シド&ナンシー」みたく、まともな映画にでもなれば、そこそこ観れるんだろうけど、これドキュメンタリーなんで・・

知らなくてもよかったかな~、と思うひともいるでしょう




締めの感想としては・・やっぱり聴きたくなる「ニルヴァーナ」ってとこで^^;


『 Smells Like Teen Spirit 』も

『 Breed 』も

https://www.youtube.com/watch?v=Ee6xkwVucIE


『 Territorial Pissings 』も・・

 
やっぱりPunkish Beat 炸裂のニルバーナサウンドは時々無性に聴きたくなる。

そんなときこの映画の、いい意味でも悪い意味でも影響下で聴くことになるのだろうと思う








昨夜、映画館でてから、いまこの時間まで、『 Never Mind 』聴きっぱなしで、いいかげん神経が麻痺しそうなのでここで「ジ・エンド」にします。



PS. 「金沢コロナシネマワールド」の赤いお椅子に久しぶりに座った!

    通路も広くて心地の良いこと!また来たい♡


http://liveviewing.jp/contents/cobain/
  
☆ 金沢コロナシネマワールドで上映中
7/3(金)まで 【12:40】【20:00】の2回

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