2015/08/26

初登山だよ!白山に挑戦♪ 2015.8.2~3



昔から山岳信仰の山として知られた、日本三名山の一つ「白山」
この場所に足を踏み入れることが、いつのまにか今年の大きな目標のひとつになっていた。

なぜ登るのか・・そこに(霊)山があるから・・としか言いようがないけれど、
初めてだから感じられたスケール感、あの感動を忘れないために書き留めてみた気ままな道中記録です。



2:30 起床とはいっても、実際寝たのか寝てないのか、はっきりしない目覚めだった。
前日は土曜だったけど、我楽はヒマで、23時には店じまい。

少しでも寝んなん!と気負えば気負う程ほど睡魔は遠のく。
結局、たいした睡眠もとれず、寝ぼけ顔に紫外線対策を施し、緊張気味で家をでた。

3:30 待ち合わせの場所、鶴来の「道の駅はくさん」で友人3人と合流
外はまだ暗かったが、眠気も吹き飛ぶ、えらく賑やかな車内の盛り上がり!
嬉し楽しい予感がありあり!



4:45「市ノ瀬ビジターセンター(830m)」に到着
白山登山の入り口も入口

駐車場はいっぱい 装備を点検して移動 
と思ったら!ない!ない!ない!

トレッキングポール(ストック)を
家に忘れて出てきてしまった!

いきなりの失態に意気消沈したけど
気を取り直しバス乗り場へ
   
この日はマイカー規制がされていて
登山口の「別当出合」(6km)まで
シャトルバスで移動した
 
すでにビジターセンターの前は長蛇の列

バスの外で片道運賃¥500 を支払い
5:00 過ぎに出発

5:30 別当出合(1,250m)到着! 
登山センターで最終チェック!

トイレを済ませてトレッキングシューズの
紐をきつく締め直し 山頂への道を踏み出す

目指すは まずは室堂
明日は御膳峰(2,702m)



それにしても皆 見事な「山ガール」装備

私は最低限の持ち物(そもそもザックが小さい~)
ストックもないし…

衣類は街を歩くのと変わらん
吉と出るか、凶とでるか



木戸さんが撮ってくれた山ガールズ一同
ありがとうございます!



今回は砂防新道というコースを行く!

白山頂上まではおよそ6.5km
全長117mの吊り橋を渡るところからスタート!



私たちガールズグループを牽引&ガイドを
引き受けてくれた白山自然解説員でもある木戸さん

山を知っていればこその軽装
ストックは木製1本 足元はスニーカー

「ジャージがいいんですよ」と軽く言う
とにかくついていきます


とにかく歩く!ひたすら歩く!

見てのとおり
でっかい岩・不安定な石がごろごろ

下を向いて歩くっきゃない

ペースが乱れない
頼もしいや~Yちゃん

途中のおしゃべりがとにかく楽しい
ムードメーカー



ストックなしの不安は意外と早く消え去った

むしろ両手を石に直接添えたり
自分の太ももを押して身体を引き上げたり
ハンズフリーはそれなりに使えた

段差よりもむしろ 不安定な形状の石ころが
少ないことがありがたかった

自分でも驚くほどの軽快な足取り

昔体操で鍛えた太ももとバランス感覚は
まだ健在だったーと少しほくそ笑む



ストック使いは手慣れていても

私より小柄なKちゃんが
私より大きな荷物を担いで登る

Kちゃんは無理しない
自分のペースで行くのがいちばん

白とブルーでまとめたおしゃれさん
爽やか~♪


最後尾はカメラマン&かなりこなれた山ガール
Aちゃん

白山の醍醐味のひとつ
高山植物をひとつひとつ丁寧に接写してた

私以上に気合の入った紫外線対策も参考になる!




歩いているコースと立ち位置が確認できる標識
これから頻繁に出現する

励みになるか絶望するかは
そんときの気持ち次第ってかー(@_@) 



不動滝」断面には
溶岩が冷やされたときにできる
柱状の割れ目(柱状節理)がみえる

ここの工事はえらいこと
お金がかかっているらしい

私たちの生活を守るための土木工事
人は自然をどこまで制御できるのだろう



思い出したように突然湧き出た水(飲料可)
冷たくて ホッと癒される ありがたい



「これが”さざれ石”」です」と
木戸さんが言ったので皆で覗き込む

「この小さい石はアムール河から来たものです
そこに石灰岩が・・・」とコンクリート状になった
混ぜこぜの石を指して解説してくれた

大陸と白山 繋がってたんだなー
むかーしむかしの悠久の足跡が無造作にころがっていた



もはや誰だか判別不能 でも気にしない!

登山道の木立がだんだん少なくなってくると
気になるのがその隙間を縫って降り注ぐ
「紫外線!」

これから何回も白山に来る気なら
覚悟しなくちゃいけない!

覆面? 結構愉快!

すれ違う人がどう思おうと知ったこっちゃない
が、思った

どーしてここで挨拶を交わすと
皆「いいひと」に見えるんだろ



甚之助避難小屋に到着

人でごった返す 標高1,970m
山頂までの中間地点にある休憩所

素朴な疑問 なんで「甚之助」なんやろ



突然 空が騒がしくなった!
見上げるとそこには赤いヘリコプター!

私たちの少し先を歩いていた人が
心肺停止で救助されたのだという

しかし近い!
地上ギリギリまで降下して 空中停止?

操縦士さんもオレンジ色の服着た救助員さんも
ブラボー!



別当出合からもう4Kmも歩いたんだー
と自分の頑張りを褒め つづいて

あと2kmで室堂だーとわかった瞬間
疲れがドッとほとばしる

軽快な足取りもやや重たくなってきた

これまでの4Kmとこれからの2kmは
ほぼ等しい気がしてきた


 
視界が開けた!
大きすぎる空!
斜面に咲き乱れる植物たち!

尾根をトラバースしていくとそこかしこに
黄・赤・青・紫・白色と緑の絨毯のパラダイス!


ここらで高山植物などを紹介
と思ったが 判別にどうにも自信がない

撮影もAちゃんみたいにうまくないし
よくわからない

でも普通はカタカナ表記される花の名前も
漢字で表すとこれがえらく風流なんだな~♫



ミヤマキンバイ(深山金梅)


ヤマハハコ(山母子)


オトギリソウ(弟切草)


ハナギガナ(花苦菜)


アザミ?


ゴゼンタチバナ(御膳橘)






ハクサンフウロ(白山風露)





日差しが強くて
暑くてたまんないんだけど
流れてくる清流はどこも冷たい

指先を濡らすだけで極楽気分になれる
それにしてもどこからどー流れてくるもんだか



「延命水」
この水で コーヒーをたてたら美味いだろうなー
眺めてるだけで涼やか


十二曲がりの道

ほんとうに12回曲がっているのか
Yちゃんが数えてみたけど 途中でお手上げ
この先に見えるあの巨大な石はーあれか!


黒ボコ岩に到着(標高2,320m)



弥陀ヶ原
息をのむパノラマ 天女が舞い降りそう


群生しまくりの「コバイケイソウ

 
高低差をほとんど感じない「弥陀ヶ原」を
抜けたら最後の難関五葉坂

狭く急な道がつづく
ひたすらうつむきながら歩く


着いたー!室堂(標高2,450m)

ここ白山室堂は完全予約制
10月中旬まで営業してるらしい

宿泊料金は夕食+朝食(お弁当)つきで¥8,100
、素泊まりなら¥5,300

チェックインは13:30だったと思う


達成感ハンパなし!

やっとビールが飲めると思うと
笑わずにはいられない


山の夕食は早い
16:30から食堂がざわめきだす

魚定食は「ブリテリ」肉定食は「ハンバーグ」

こんな高いところで
まともな飯が食べれる幸せ

明日の「お弁当」は夕食後に貰える

「山小屋弁当」を期待していたYちゃん
普通のがでてきたもんで

「去年と違うーー」とかなりご立腹!



食後の散歩 まだ日が沈むには早すぎる

それにしても刻一刻変化する
この空と空気の色はどうだろう

何もせず ただボーっと腰を下ろして
遠くの山頂を眺めていた

そう眺めていた
今 この場所に居ることの不思議

明日は御来光が見れますように


ホントに夏の雲はおもしろい!

「もののけ姫」にでてくる「ダイダラボッチ」か
はたまた「進撃の巨人」か!

2体の巨人が今まさに戦闘態勢に入ったー!
みたいな・・で、5秒もすると
もう違う何かに変わってる 見飽きない



日没を見なくっちゃーー!

と展望台に辿り着いたはいいけど
雲がかかりすぎ!

少しだけ顔を出してくれた落陽



夜は冷える おまけに星空観察会をやるよー!
ってことで 準備してた部屋用スパッツに履き替え



前日ユニクロで買った
ダウンジャケットは正解だった

あったかい 軽い かさばらない

星空はここに上下のレインウェアを着込み
ネックウォーマーをした恰好で観た


室堂内に貼ってある「花暦」

今 どこで何が咲き競っているのかを
親切にMAP化してあった




計算外だったのが
スマホバッテリーの減り方が異常に早かったこと

写真しか撮っていないのに―
機内モードにしてあるのにーといっても後の祭り

ビジターセンターに入ってすぐに充電器を探した
30分¥200で30%の充電しかできない

機械の操作も初めてで
受付のお姉さんに助けを求めたら
なんかドライな対応された

通信可能なのがこのセンター内だけだそうな
なんとかFB投稿を済ませる

コメントが沢山来てたようだけど
消耗が怖くて返信どころではなかった
ごめんなさい


もひとつ残念なのが 宿泊棟
「御膳荘」の写真を一枚も撮ってなかったこと

小学校のときのサマーキャンプを
想像していたけどかなり違った

20人部屋で
中央の通路を挟んで両側に2段ベット
横の並びは仕切りなし

あてがわれた敷布団の形状寸法が各々のテリトリー
プライバシーは無い
毛布が2枚 寒さは感じなかった

トイレは戸外(共同トイレ)で
屋根付通路はあるけど誘導灯はなし

真っ暗!
皆 夜中に行くときはヘッドライトを付けて出る

宿舎のそばのトイレは
簡易水洗式(洗浄はペダル式)

ブース内にBOXがあって
用を足したらペーパーをここに捨てる

出口で説明板を読んだが
このし尿の処理には
当然ながらヘリコプターが使われる

たいそう長い旅をして
私らの「〇んこ」は処理されるようだ

いちおう20:30消灯


でもって
あっさーーーが来たわけ!


4:00 登山開始
白山奥宮祈祷殿の鳥居をくぐり頂を目指す

まだ薄暗いので
皆ヘッドライトを装着して登っている

私は持ってきてなくて足元の石畳を照らす
おこぼれの「灯り」を頂きながらついていった

歩くことおよそ40分


でーーー!山頂 
御膳峰(ごぜんがみね)に到着!

ここが!ここが!ここが!
TOP OF THE HAKUSAN!


先に来ておられた宮司さんが
彼方に見える峰々の説明をしてくれている間に
周囲の様子に変化が・・



日の出の予定時刻は5:00

なのに直前になってかかる!かかる!
どんどんかかる!

GAS!GAS!GAS!

むちゃくちゃやーー!
あっという間に何も見えなくなったー!

日頃の行いの報いかと諦めかけたそのとき



雫のような小さなヒカリが・・・

                    




出ました!
待ちに待ったご来光――!

自然と涙が溢れてきた

宮司さんが言ってた「世界平和」の祈りが
ここからなら地球の隅々まで届きそうな気がした

いまここに平和の鐘があったなら
腕が折れるくらい力いっぱい掻き鳴らすのに

世界をひとつに
争いがこの世界からなくなりますように

万歳三唱!ヽ(T_T)/




御来光BACK---!



お疲れさまの仲間たち!
ここまで導いてくれてありがとう!
山頂珈琲 あったかくて美味しかった~!♡


下山するのがもったいなくて
いつまでもモタモタしているGIRLS
気が付くと周囲の人影もまばらに


どうよこれ!
さっきまでガスってたのがウソのような清々しさ


知らない人だけど絵になると思ったのでパチリと
雲海が朝日に映えて素晴らしかったー!



奥宮(おくのみや)と呼ばれる社殿
白山信仰の象徴

ここに
「白山比咩大神(しらやまひめのおおかみ)」である

「菊理媛(くくりひめのかみ)」
が祀られている

女性の神さまなんてロマンチック
秘かにファンなのだ


これいい!

時短でお湯が沸かせる「湯沸かし器」
あと金属製のマグカップは絶対用意していくべき!

途中で湧水を飲むときも便利
ゴミにしないのは大事なことだね


方位盤
じつはまともに見る余裕がなかった

次の機会にもっとよく晴れていたら
山の名前も確認してみよう

それぞれのイニシャルを体現しながら
撮ろうってことで・・


KちゃんOK!


Yちゃん最高!


Aちゃん!腕は下!下!


でー私は TAMAMIの”T”



山頂標識を囲んで記念撮影を終えたらあとは下山するのみ

名残惜しさをこらえつつ室堂へ戻り
お弁当を食べたら昨日来た道をたどって
別当出合を目指した

当然下りなんで登りよりは時間は早かったけど
怖れていた足の痛みが襲ってきた

「脚」ではなく「足」である

ここでトレッキングシューズの大きさを
もう0.5センチ
大きめにしておけばよかったと後悔した

踏み込むたびに親指つま先付近に圧がかかり
血豆ができるのを覚悟した

騙しだまし 時には「カニ歩き」
時には「後歩き」などしながら注意深く下りる

こんなときにストックは役立つのだろうな
持っていれば
身体が前のめりになるのを制御できたと思う

最初に渡った「吊り橋」をみたときには
身体中から力が抜けて行くのを感じた

別当出合到着は14:00前

14:30のシャトルバスで市ノ瀬に戻り
白峰で総湯につかり
道の駅瀬名で「そばソフト」を食べて帰ってきた


こんな感じで終わった「初めての白山登山」

ホッとして・・また行きたくなる
次はどんな表情をみせてくれるのか愉しみ

ありがとう木戸さん
ありがとう Yちゃん Aちゃん Kちゃん
菊理媛神にまた会いに行こーねー♪


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