2021/09/13

TAMA-SANPO㊶~検証登山第2弾~市ノ瀬-チブリ-別山-大屏風-南竜ヶ馬場-砂防~2022.9.13

 「たま山歩/白山から生まれる感動ストーリーをもとめて」


前回の白山巡りから2週間が経った

下山中に考えてた
試してみたいルートってのが ここ

市ノ瀬
チブリ尾根避難小屋
別山
南竜ヶ馬場
砂防新道(南竜道)
別当出合

別山・市ノ瀬道 14.1km
砂防新道(南竜道)4.9km

total 19km

おととしの7月
1泊2日でこの逆ルートを歩いた

そのときのブログはこちら


今回もロングルートに挑戦!

前回 展望コースを下りながら
見惚れていた「別山」

あそこから御前峰が観たい
(おととしは視界ゼロだったし…)

月曜なら
南竜経由で別当出合に下りてくれば
シャトル最終バスに間に合うはず

タイムリミットは17時
(最終バス発時間)



御前さまのご来光行列以外
つけて歩いたことがなかったヘッデン

先々週より距離が長いのと
タイムリミットがあるので

今回は早めスタート

4時だと まだ暗いはず
(こういうときに使うんだよね)


4:10 市ノ瀬スタート

何台かの車が通りすぎる
皆 六万橋を渡っていく

“別当出合組かー”と
横目で見やりながら自分は林道を行く

暗い

なんか 感覚が研ぎ澄まされる

昼間とは全く違う世界
虫の音と川の水音がやけにリアルに聞こえる

歩いているのは自分ひとり
だんだん心細くなってきた

1kmちょっとの道のりを
長く感じ始めたころ



4:30 登山口(猿壁)到着

これまでさほど意識してこなかった
「別山 8km」の文字が

今日はやけに生々しい



登山道に入った

足元はよく見える
(ヘッデンアリガタイ)

ただ顔を上げたら周りは闇
「何か」と出くわしたら⁈

回避する余裕もスペースもない
そう思うと勝手に緊張が高まってきた

音だ!音が足りない!

ザックに取り付けた熊鈴2個を外し
手持ちに変えた

トレッキングポールにつけ直し
ジャンジャン鳴らしまくる

止まるのが怖く
休憩も入れずひたすら歩いた



気がつくと上の水場に来ていた

5:25
ヘッデンなしでも視界が利きはじめ
ようやく恐怖から解放された

明るくなれば
チブリを愉しむ余裕もでてくる

今日は急がない 焦らない
自分を 試しながら行く山歩



おはよう 白山!
今日は一日 曇りかな



稜線にでると秋の風情

つぼみのリンドウと
乾いたコバイケイソウ

稜線に出たら日の出が待っていた



到達点(御舎利山・別山)よりいずるご来光
気持ち良すぎる🎵



7:40 チブリ尾根避難小屋到着

7月にキシラデコールを塗り重ねた外観
カッコいー♪ けど 少し色褪せた?



パンをかじりながら見上げる御舎利山
標高 2,390m/標高差490m

激坂 ゆえに美しいのか
心躍る尾根筋

御舎利坂と(勝手に)名付けた稜線が
早くおいでーと呼んでいた♪

8:00
御舎利山まで 上り1時間半
行きましょう!



まずは下り


そして上る


<左手>シラビソの樹間を縫って白山が…?

誰かが言った
“御舎利への道は心折れるよ”

“うん 確かにキツイ💦”
避難小屋までの道のりにプラスだからねー

大腿四頭筋が
キューツってならないよう
ダマしダマし歩こう

それにしてもここの推しといったら
見返りビューのすばらしさ!



15分も歩けば出逢える景色♪

避難小屋の赤い屋根に歓喜ー♪
小さーい!

<左> 白山side


別当谷-甚之助谷(まん中に小屋)

十二曲りへ向かうトラバース
南竜ヶ馬場へ延びる水平道の細い線

が バッチリ見える♪



視線を少しずらしたら 赤谷

尾根上には 索道基地
右下に 砂防施設建屋

その上方に 南竜山荘
山荘と白山の間には 溶岩堤防の影

同じ白山だけど
新しい魅力を再発見できる♪

<右> 別山side


完全未知の領域💦

でも谷筋が幾つもあるから
アップダウンも激しいのかなーと感じる

<直下>


どんどん小さくなっていく
避難小屋の赤い屋根

積上げていく高度を体感できる♪

そして現れた大地の証


鋭利な角のない手取層群の礫岩
いかにも脆い



そんな石たちで造られている登山道


黄金色したコバイケイソウを見たとき
頭ん中に錫杖が下りてきた!

別山-南竜ヶ馬場は
美濃禅定道の古道の一部

なにやら嬉しくも神聖な気持ちになったのは
友人がくれたCHUMS鈴のせい

なんか今
極上の時間の中にいる(幸せ♪)

シンドイけど ガンバレば
未だ見たことのない新しい白山に逢える

美しい山容が見えてきた♪



エコーラインや赤い屋根の室堂が見える

<御前峰・剣ヶ峰・大汝峰・七倉山・四塚山>

文字こそないけど
巨大な白山地図そのもの


森林限界を超えれば見えてくる


コケモモ


ハイマツ

そして

<左> 白山side


大屏風からキレキレの稜線を経て
南竜ヶ馬場-白山へ至る道


<右> 別山side


Victory Road♪


9:45
御舎利山 到着


おー北アルプスや 三方崩山も見える
ここから見る景色最高!



東の峰々
雲上に 穂高連峰・御嶽山♪

ここまで誰にも会わなかったけど
暫くして ご婦人2人が上がって来られた

私よりは年上だと思うけど
スレンダーでファッショナブル

もう何度も歩いているようで
あっという間に先へ行ってしまわれた

凄いなー タフだなー
なんだか嬉しくなった

ずっとずっと歩ける自分でいたい
と 強く思った♪



あとは別山へ向かうだけ
あと500mかー おし!



VictoryRoadを歩いてるみたい♪
どんなご褒美が待ってるんだろう

そう思うと 意外と長い💦



足が止まってしまう🎵(ウットリ)


10:00
別山 到着(標高 2,399m)

そういえば朝方は雲しかない空だった

ここまでの上天気は想像もできなかった
なぜって

何度来ても 晴れてても
白山山頂を拝めない人は
たくさんいる

と聞いていたから

それがどうだろう

登頂2回目にして
この景色をいただけるなんて

ホント奇跡のようだ
怖いくらい恵まれてる



前回は全く見えなかった白山🎵

ここから見る白山はてろんとして
柔らかい稜線と起伏 意外だった

周囲は見下ろす山々ばかり
ひときわ美麗な姿にうっとり💓

そして 今回私のハート💓を いちばん
とりこにしたのが この風景
に目がテン♪惚れた💓


美濃禅定道 の入口
石徹白(いとしろ)へと続く

南縦走路の美しい稜線

別山平?御手洗池?別山室跡?
知らない!でも知りたい!

絶対歩く( `ー´)ノ



御嶽山♪


別山神社

とにもかくにも 感謝です♪
聖観音のお導きかしら

このあとの工程もつつがなくいきますように



この夏 人気を博したという
8番ラーメンカップ麺

初めて食す(太麺でした)
水分塩分炭水化物は補給完了

滞在時間40分
離れがたい気持ちを抑えて先を進む



10:40 南竜へ向けて出発!



秋だなー♪


大屏風 と呼ばれる
切り立った岩山(西面)

登山道は 東面を通っている
(右下の細道)



その東面は植物が良く育つ
夏ならお花畑が見れたはず

コバイケイソウ
枯れてもハンパない存在感



白山を視野に入れながら歩ける幸せ♪


白水湖チラリ
だとすると この谷は



別当谷に続いてる 箱谷?


尾根上から西側を見下ろす
まんなかの滑ってるところは 赤谷かなー



別当大崩れ跡(中央)が見える


アップダウンがあっても


白山に元気をもらい


まだまだ行くぞー南竜めざしー!
って この稜線見たときはさすがに滝汗w

いかにもガレてるーってとこが2カ所?

この反対側(西側)を
大屏風 と呼ぶらしい


さっき見てたガレ場
怖れるに足らず
(慎重に行けば問題ない)



んなとこに限って
きれいなお花畑が広がってたりする🎵


ほらね タカネマツムシソウ♪


モヒカンみたいなハイマツ尾根のあとは



メチャメチャ癒される
観てるだけなら ( ̄▽ ̄)



さぁーここを下って行くわよー(ヤケクソ)

足元の石 メチャメチャ滑りやすい
こわっ!



きた!癒し💦


落ちていってもいいかもー♪
的な 消失点

花というより色づいた草たちを愛でつつ
歩いていたら



12:15 天池に来てました
まっこと絵になる風景ですこと♪



この辺りに咲いてた花たち


飛んでた ベニヒカゲ?


振り返り-Bye-Bye BESSAN


行く手には新たな試練💦

南竜山荘の赤い屋根は嬉しいけど
ここの坂 ちょっと曲者だったような…


その通りになった!

 ジグザグ 油 坂

以前登ったときは 何も問題なかった

下り? 楽なんじゃない?
と思ったのが大まちがい!

乾いた浮石が多く
ちょっとのことで滑る

急勾配も手伝って
怖さが先に立ちソールが利かない

引き腰の姿勢から石に足を取られ転倒
疲労は否めない

制動が利かず
思い切り両ひざを打つ

“痛ー”

こんな坂知らない
こんな坂初めてだ

そのあと赤谷までの下りが超-緊張

でも 逃げるわけにはいかない
約15分 必死で下りた

長いロードを超えてきた脚には
想定外の負荷だった

それでも何とか谷底に降り立つ
それで終わりではなく



ここで沢を渡り 登り返すのだ
試練は まだ終わってなかった



“ここを登るのか―💦”

正直 ここがいちばんキツカッタ
どれだけ長く感じたろう



熟したベニバナイチゴが
人の気も知らずに揺れていた( ̄▽ ̄)
ホントにピンチだと人は撮影を忘れる
そういうもんらしい

南竜庭園まで登り返したところで
精魂使い果たした感アリ




南竜庭園

この景色を見ると さっきまでの
サディスティックな時間も忘れてしまう

なんて単純なワタシ

あの チラリと見える白山から流れ出た
溶岩がこの大地を覆っています

濃い山肌ㇵの字にみえるところが溶岩堤防
生きている地球を感じる

そして


ここが出口


13:30 南竜ヶ馬場 到着
気分的には8割終わり(苦笑)

だってこの赤い屋根 ホント ホッとするから
ここは オアシスです♪



ロッジでお借りしました
有り難いよねー🎵

トイレチップ お忘れなきよう

14:00 下山



水平道から激下りの油坂を見る

浮石が多くて難儀したのは
ジグザグの上のほう

こうしてみると
よく下りてきたものだと思う

マジ 凄い道だった
あとはいつもの砂防新道を下りるだけ

まーよく歩いたこと



甚之助避難小屋から見る景色

今日は地滑り面よりも
その向こうの稜線が主役だわねー♬



そばにいた男性が
ハロが見えますよと教えてくれた♪

太陽の周りに虹のような光の輪が見えた

iPhoneじゃ撮影はむずかしい
でも幸せな気分


16:00 別当出合到着

ハロが見えたら
天気は下り坂になるらしい

そのとおり別当出合は曇り空
ホント山の天気は刻々変わる



シャトルバスは余裕で乗れて
無事 市ノ瀬に戻ってきました

貸切状態の車内

窓は開けられてて
座席も少なかったなー

週末はこれに
人が殺到するのだろうか


さてさて 検証です

<チブリ-別山-南竜-別当出合>

周回してきました

あまりの上天気に
気分もアゲ⤴アゲ⤴だったため

足のことよりコースに夢中に
なってしまいましたが

コンディションはしっかり
把握してましたよ

別山・市ノ瀬道 14.1km
砂防新道(南竜道)4.9km

total 19km

4:10/スタート ➡ 16:00/ゴール
行動時間 12時間(休憩1時間?)

半日歩き続けていられた
完歩できた成果は大きい

油坂のアクシデントはあったけど
とにかく戻ってこれた

足はガクガクだけど
ひざ痛なし痙攣なし

またひとつ 自信が増えた

そして次のターゲットも決めた!
今回 別山から見えたヤンチャくさい山

三方崩山 を歩いてみたい♪

そのあとは?

そろそろ 決めてかかろうかな
北部白山周回プラン♪

GO!GO!


0 件のコメント:

コメントを投稿