「たま山歩/未踏の山道をもとめて~」
【三方崩山(さんぽうくずれやま)】標高 2,058m
岐阜県大野郡白川村にある山
山頂部から北東・南東・南西の三方向に
赤茶けた大きな崩落地があることが山名の由来
登山道は一本道 距離は4.8km
1.624mまでブナの樹林帯 かなりの急登
その先に南側が崩落している白ガレがあり
その先は両側が切れ落ちた
ナイフリッジの痩せ尾根が山頂まで続く
北アルプスの眺望がすばらしい
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
Google航空写真でみるとよくわかる
赤マークが山頂
確かに北東・南東・南西の三方が
みごとに崩壊しています
右下に見える 道の駅飛騨白山 正面から登り
尾根にでたら崩山を左手に見ながら歩き
最後はカーブして山頂に至ります
別山から見た奥三方岳と三方崩山
並行するように稜線が流れている
この荒々しい山容に出会うたび ときめいていました♪
恋していた と思っていたのは
じっさいは奥三方岳だったのですが…💦
とにかく行きたい 歩いてみたいということで
9月の中旬 岐阜へ向かって車を走らせました
家を朝4時にでて
県道27号-国道304号-国道156号線 と走り
登山道は道路を挟んだ向こう側
確認して身支度を済ませ
6:15 登山スタート
国道沿いにある標柱(左)杉林に入ると登山届ポスト(右)
しばらくは林道がつづくらしい
車でも行けるけどかなりの悪路らしいので歩くことにする
歩き始めてすぐ虫がまとわりはじめる
うっとうしいので防虫ネットを被る
持ってきてよかった
この季節に使ったのは初めて
歩くこと約30分 登山口到着(標高799m)
コンクリートの階段が敷設されている
車が5~6台停めれる駐車場
さぁ ここからが本番
朝日に背中を押されて気分よくGO!
登山道は 最初つづら折りの急坂がつづいた
それとともに周囲にはブナやミズナラが増えていき
思った
ここってチブリに似てる
優しく差し込む日差しも緑の色もよく似てる
道幅は広くてむしろ歩きやすい
◆◆あとで岐阜県の地質図を調べたら
この辺りは「手取層群」らしい♪◆◆
足元にはときどきかわいいキノコが出現していた
秋だな~♪
ナナカマドとオオカメノキ
赤の饗宴!
と ここまではよかった
頂上まで2.8km
この表示を見るまでは
消失点が見えない山道にトラ縄が出現
上りではあまり使わなかったけど下りでは
お世話になりそう
空が見えないくらいのトトロの小径
とにかくまっすぐ伸びている
どこまでも伸びている
こんな道 歩いたことない
大きな段差が少なく傾斜だけが淡々とつづく
急坂だけどわりと歩きやすいと感じた
ただ 足休めできそうな平地がない
ふくらはぎが伸びたままで10秒休み
また歩くの繰り返し
あとどれくらいつづくのだろうとか
不毛なことは考えないことにしていた
初めての道というだけで嬉しいのだ♪
いつもの一人歩き
未知(道)へのときめきと緊張が半々
直登は続く と…
視界が開けた 左をみると
目指す御山「三方崩山」
(1,625m地点/登山口から3.4km)
谷は雪崩がつくるものと相場は決まってるけど
これもアバランチシュートというのだろうか
そして目の前に細尾根 崩れてるー♪
ここからが第二ステージ?
わくわくが止まんない🎵
痩せ尾根とはいえ草木はけっこう生えていて
どんぐりころころ ミズナラの青い実
トラ縄に命運を握られたりんどうのシュールさ
赤茶けた岩肌がむき出しの斜面💓
ふり返れば なんと北アルプス!
ホント この山の尾根歩きは楽しい♪
が
楽しいことばかりじゃないのが人生
登山も一緒
神さまはいつも飴と鞭で揺さぶってくる
幾つもの小ピークを越えなければならなかった
達したと思ったらまた次が待っていて…
きりがない💦
それでも目的の頂きへは確実に近づいている
平面的に見えていた岩峰に奥行きがでてきた
彫りが深くてかっこいい💓
ダケカンバが笑っている♪
いつも思うけどよくこんな急斜面に生えること
天から後光がさして来た?
(1,840m地点 登山口から4.1km)
ついに 鎖が登場!
ここはちょっと怖かったな
砂を捉えられずに滑り気味になる
草の上歩いたほうがまし
左は奈落 見ないようにするべし
ホント 足元だけ見てさっさと歩いた道
頂上まで 0.8km(標高1,978m地点)
このとき OHーあと800mかーと小躍りした己の浅はかさ
なぜ着かない⁈ 徒労感
なまじ近くにゴールが見えてるふうなときがいちばん酷!
またでた!
ここはかなり緊張しいだったなー
ハイハイ 上りますよ
ここまでストック使いながらきたけどここで収納
両手フリーでないと危険すぎる
下りるほうがもっといやらしい
足場を確認するために下を見ないといけないから
ってか
ここにきてこんなに下りてまた上がるってか?
道は遥か彼方まで落ちてる気がする
でた! 噂に聞くナイフリッジ!
左はまだ草が生えてるけど
右(北東)の斜面は
奈落 切れ落ちて底が見えない
遠方に目をやると北へ長くのびる尾根
念仏尾根とも呼ばれる白山北縦走路のようです
ということは
崩落が見えるあたりが野谷荘司山ですね
左端の高まりは妙法山でしょうか
その後ろに見えるのはおそらく笈ヶ岳と大笠山
うーん♪この道も白山修験の道 歩いてみたい
そして最後のうねりを越えたら
目指す先はもうすぐそこ
水平道の向こうにチラリと見えるのは
私をここへ誘った 別山
何かが呼応してるように感じて心動く一瞬♪
こんもりとした林を抜けたら
10:40 山頂に到着
標高2,058m 三方崩山
北アルプスが望める東側の展望
白水湖だとばかり思ってたら
どうも 御母衣湖みたいです
地図読み まだまだ初心者レベル💦
これは 御嶽山だよね♪
そして
今 歩いてきた稜線
あのギザギザに心折れそうになったけど
「飴」が勝ったな♪
反対側(南西)は 葉っぱが多くて視界はゼロ
もとより白山は見えないとのこと
心の目で視 無事
ここまで来れたことに感謝し手を合わせました
来てよかった♪
下山です
圧巻の風景! 下りもまた愉し💓
直下の山道もドキドキするけど
顔を上げれば北アルプスがついてくる幸せ♪
乾いたこんな小石に緊張します
このルート一番の鎖場
不規則なようでバランスを保ってる植生
色づき
草木が作った道は急でもどこか安堵する
草木が生えない道は超ー慎重になる
そんなガレ地でも元気に咲く花たち
寝そべったヨーダに見える
この辺りの石は白山山頂にあるものと似ている
白山のものかはわからないけど火山噴出物に見える
なんで部分的に色が変わってるのだろう
下りも 足場を確保できれば問題なし
トトロの森に戻ってきました
上に向かってるように見えるけど下山中です
焦らずゆっくり下りようと思うのに
いつの間にか乱暴に下りていることがあって
いつも思うことだけど
集中をキープするって至難だなーと
傾斜が緩くなるとホッとして一般道を歩くように歩いたり
ついしてしまう
で つまずきそうになって
おっとっとー我に返る(修正)のです
捻挫でもしようものならアウトです
(登山靴にはいつも救われてると思う)
装備はいろいろ試しながら信頼できるものを
携行するのが大事ですね
14:00 登山道着
ツンデレ「三方崩山」山行 終了!
けっこう足ごたえあったし(靴ズレするほど)
達成感もハンパなくあって
三方崩山初登山記念! に
ピンバッチでも売ってないかと立ち寄った道の駅
が…ない
「白山」のしか売ってない
この辺り スキマニーズ埋めて欲しかったなー
目の前に登山口があるのに…残念です
店内見渡し ふと
見た目のインパクトにそそられて即買いしたのがこれ
久寿玉 さるぼぼカップ 180ml 320円
(くすだま)
今夜は これで愉しむとしよう♪
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
地図アプリ
「ジオグラフィカ(Geographica)」
なかなか使いこなせてなくて
(小鳥ボイスの意味も知らなかったという…)
今回やっと欲しい数字が拾えました
日々学びです!
まー愉しみながらやります(笑)
0 件のコメント:
コメントを投稿