行ってきましたよ~!白山麓のふもとにある旬な御宿「ふらり」さん!
気の置けない友人たちと、リフレッシュを兼ねた新年会企画!
お店はお休みさせてもらいました(スイマセン^^;)
一日一組限定のおもてなし(普通は3組まで)
これが意味するものって・・いやがおうにも高まる期待感!
さてどーやって過ごそう、トランプ要るかな、なんてあれもこれもと考えたけど、結局、何もせず・・
終わってみれば、白山市のプロモじゃないけど、まさに「感得しまくった」2日間だった。
昨年11月、旧尾口村、イノシシ肉を買いに訪れた場所で、偶然居合わせたオーナーの高木さんについて行ってしまい、「ふらり」を覘かせてもらった。
民宿だとはつゆ知らず、てっきり飲食店だと思ってたのだ。
おーー古民家!
囲炉裏に畳に梁現わしの天井、温かみのある床・壁・・外観からは想像できないくらいの解放感!
そこはね、とても静かだった、それもとても上質な静けさ
瞬間的に、ここに召集をかけたい友人3人がひらめき、何でだかワクワクしてくる自分を感じて・・
きっと楽しく過ごせるだろーなーと思いこむ、でー、4日後には予約を入れていたという・・
県道157号線から側道に入ると手取川第二ダムに掛かる赤茶けた橋が見えてくる。
エメラルド色に鈍く光る水面を見下ろしながら車を走らせる。
渡りきってすぐ左に折れると「ふらり」はあった。
オーナーの高木啓介さんは、物腰控えめで、丸刈り頭が寒々・・もとい、清々しいご主人。
女将の綾子さんは、気さくで、お話し上手で、お客を飽きさせない商売上手!
ここに品のいい高木さんのお母さまが加わって最強のおもてなしチームが完成!
9年目だというけど、改修された古民家は、まんで新築みたいな顔をして私たちを迎えてくれた。
清潔感上々!日々のお手入れ、メンテナンスへの心配りが伝わってくる。
チェックインは15時
期待度満点で乗り込んだ『白山LOVE♡山Girlの会』メンバー女子4名!
何と今日は私たちの他に宿泊者はナシ!ナシ?ナシーーー?!
ってことは?
えー、いいんですかーー!貸切だーーー!ヽ(^。^)ノ
なんという贅沢!
お母さまに促されて足を踏み入れた20帖ほどの和室の広間。
土間の囲炉裏、雪見障子、それを囲む広縁、全面ガラス張りの向こうには、さっき渡ってきた赤銅色の橋が見える。
雪も積もってきたこの時期にこの解放感!でも寒さを感じない・・
「お茶でもどうぞ」
形よく炭がくべられた囲炉裏テーブルに落ち着くと、足元にはヒーターが置いてあり寒さ知らず、ありがたい!
美味しいお茶をいただいていると、女将さんと高木家の子供たちが挨拶に現れた。
ハニカミ気味のお姉ちゃんとパワー有り余るケイタ君
この御宿は、高木家全員が「ふらり」のスタッフ
別に台本があるわけでもないのに、営業部長(ケイタ君)は笑かしてくれるし・・
アットホームな感じで、女将さんの綾さんとも、すっかり仲良くなってしまい
囲炉裏を囲んで、尽きぬ女子トークに延々花を咲かせていると・・
あっという間に食事タイムの18時が来たーー!♫
お風呂からあがって「作務衣」に着替えた一同、再び着席!
「ふらり」ご自慢のディナーが、地元の食材を使って供される会席料理!
「さっきからさぁ~、鼻がムズムズしてたんよねー♫」
いい感じに焼けて美味しそうな香りのする「岩魚の炭火焼き」!
床敷きの囲炉裏からテーブルの灰に移動してくると黄色い歓声が上がったー!
食欲に拍車をかけるアルコールは「手取川バージョン」で攻めてみた!
原酒と大吟醸を飲み比べ!
薫り高くスィーティーな味わいに舌鼓を打ったと思えば、「自家製梅酒」もきりっとした甘さが嫌味なくて呑みやす過ぎ!
梅酒ロックについてきた大粒の梅は最高のおつまみ、カルカリとかじりつつ、料理に箸を延ばす。
籠盛りで登場した「徳利」や「ぐい呑み」は地元の作家さんが作ったものが多いらしい
ガラスや陶器、もしかしてここで使われている和食器も地元産?!
お造りやおつまみをいただいた後は絶品鍋登場!
囲炉裏の自在鈎に掛けられた鉄鍋に、地元野菜と白山麓イノシシのロース肉を投入!
やや甘めで上品な味噌味をこっくりとまとったお肉の美味いこと!
脂肪がこれまたしつこくもなく、臭みもなく、噛むたびに滋味が溢れる――――!
「ジャンボなめこ」うけすぎーーー!
肉と野菜をすくい取った後はおじやに・・
そんな時、女将の綾さんがニコニコして居間に飛び込んできた。
「木村さんが、今からいらっしゃるそうです♫」
え、え、えーーーーー!またまた一同のけぞる!!
アルコールで既に出来上ったすっぴん顔が益々上気してきた!
じつは到着してすぐに、今日のメンバーの関係を綾さんに聞かれて・・
白山を愛する「山Girl」の新年会だと答えると、奥から持ってきてくれたのが・・
憧れの「木村芳文」氏の写真集だった!
木村さんは白山に魅了され、白山を撮りつづけることをライフワークにしているプロの写真家!
写真集は、もちろん「HAKUSAN」づくし!
ページをめくりながら、ワイワイ騒いでいると綾さんが、近所に住んでいるという木村さんを呼んでくれるという。
それは明日の朝、という話だったのだが、加賀市の展示会から帰った足でここに寄ってくれることになったらしい。
木村さんが来てくれる!
まんで芸能人に逢う心境!
マジか!
一同狂喜したのは言うまでもない。
「サインもらうよね!」
「うん!うん!」
5分で来ると言われ、おじや食べる箸を放り出して、写真集を再検証!
木村さんにお会いしたことはない。
FBでときどき上がってくる、得も言われぬ美しい白山を見て憧れていただけ・・
いつか逢えるだろうか・・と
実際の木村さんは、ちょっと照れたような、子供っぽい表情が印象的!
素朴でシャイで、でも何だか頑固そうな一面も感じられつつ・・
友人のAちゃんは、昨年一眼レフカメラを購入。
白山登山のときも、時間をかけて丁寧に高山植物を撮りまくっていた旬な女性。
Pちゃんは、今年購入する気満々で、目下機種選びに頭を悩ませていた。
特にAちゃんと木村さん、えらく話しが弾んだようだった。
壊れたデジカメしか持ってないワタシは、はっきり言って専門的な話はちんぷんかんぷん!
デジカメ購入の意志もいまひとつだったけど、小さな小さな灯がついてしまった夜だった。
木村さん、わざわざ来てくれてありがとうございました!
そして綾さん!
思いもかけないサプライズ!
コーディネートしてくれてホント感謝!
購入した写真集には、しっかりサインをいただいてきたし・・
我楽に置いておこうーー!
食事再開!
高木さん自らがナイフを入れる「骨付きイノシシの塩焼き」 ウマウマかぶりつきーー!
食事のあとも、なんやかやと話が盛り上がりっぱなし
2階の和室へ移動したのは22時をまわった頃。
ここでも、スキンケアのお教室が始まるやらカメムシと格闘するやらで、
いつしか山里の冬の夜は更けて行ったのでした。
真夜中・・
静まり返った階下に降りてみると、聞こえてくる懐かしいリズム。
カチカチと時を刻む音、ボーンボーンと時間ごとに鳴る音色のやさしさ
振り子を見たのは何年振りか・・
廊下に掛けられた柱時計は、どれだけ長い時間、ヒトの営みを見てきたのだろう
音楽(BGM)のない世界で生きていられないと思っていたこのワタシが、
音のない世界に慣れていて、気が付けば当たり前に受け入れている。
余計な音が入り込む隙間がないほど完成された空気感、これもまた贅沢。
見ると受付の暖簾の奥から微かな光が漏れていた。
この奥に高木さんが仮眠してるのかな・・
私なら、他人がいると思うだけで、熟睡なんてできないけど・・
「たしか朝は5時起きで仕込みを始めるって言ってたっけ・・」
考えてみたら、なんて過酷な仕事だろう
1日3組のお客様だから、普通以上にきめ細やかな心配りが生まれてくる。
最高のもてなしをするために、どれだけ神経を使ってることか
「ふらり」は全国区の宿だ。取材も多く受けている。
TVでも紹介されたためか、土日に予約を取ることはかなり難しいようだ。
基本的には365日稼働しているわけで・・
ボーンボーン
古時計は2時を告げていた。
高木さん一家は移住者である。
現在は数世帯しか居住者がいないという「仏師ヶ野」という小さな集落
昨日渡ってきた橋が崩落でもしようものなら、はっきりいって陸の孤島になってしまう!
中山間部での暮らしは、不自由が多いのでは、と思うが、女将の綾さんの見解は異なる
いいところですよ~
ここにきてホント良かったです・・何より子供たちにとって・・
確かに!
末っ子のケイタ君
昭和の「わんぱく坊や」を絵にかいたような少年だし・・
両親もお祖母ちゃんもあんなに忙しくしてるのに、独りでいても屈託なく笑う
子供たちが通う学校は全校生徒が40~50人(?)
年長さんが年下の子供たちの面倒をみるのは当たり前だそうだ。
驚くほど手のかからない、好奇心と自立心の旺盛な子ばかりだと言ってた。
そして先生も尊敬されている。
余計なモノがない、この環境がヒトを育てているのか?
朝食は8時にいただいた。
私の場合、普段、この時間に食事を摂ることなんてないし、
食べてもパンやし、お米食べたら、横になりたくなってしまう人なのだけど・・
誰かに作ってもらった朝ごはんってだけで「有り難い!」
ご飯の友が勢ぞろいで異常に箸がススムクン!!
土鍋(?)で炊いたって言うご飯が、ふっくら立ちまくりで、もーメチャクチャ美味しい!
後先考えずおかわりしてしまい、案の定あとで胃もたれが・・
食べてる時が至福の時だったー!
そうして、あっというまにチェックアウトの11時
早朝にひととき雪まじりの雨が降っていたようだけど、最後は100%雨の中のお別れ
高木さん家族と記念写真を撮り、名残り惜しいまま御宿を後にした。
「山里の香りただよう宿 ふらり」
ふらりときて、ゆるりと過ごして帰っていく
ここを訪れた誰もが、季節の移ろいと共に再び帰って来たくなる・・
押しつけもない、決まりもない、ただひとつのルールは、自分らしく居ること、かな
雑音のない世界で自分の心の声を聴いてみよう
つっかえていたもの、尖っていたものを置きに来よう
明日から頑張れる自分になるために、また ふらり と来たいもんです。
高木さん、綾さん、おかあさん、山GIRLの皆、ありがとうございました!
おまけ・・
今回この一泊旅行をバックアップしてくれたのがこれ!
県が企画した「いしかわふるさと宿泊券」
『北陸新幹線金沢開業効果を持続させるため、また、例年宿泊客が減少する冬季の誘客を一層促進し、消費を喚起するため・・』
ということだけど、今年だけじゃなく、毎年あってもいいんじゃないかな~!
私、めったに一泊旅行なんてしないんだけど、昨年軽い気持ちで申し込んだら当ってしもて・・
Faceboookで情報をくれたMさん、ホントありがとう!
当選したヒト、宿泊券が使えるのは、『2月29日』チェックアウト分までですよー!
いい御宿は早めに押さえておきましょうねー
絶妙のタイミングで、「ふらり」と出会い、「ふらり」を体験できたこと。
たぶん白山の神さまの思し召しなんだろうなーとほくそ笑む。
今年もたくさん登るぞーー!
おわり
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