2021/10/04

TAMA-SANPO㊸~秋の北部白山「楽々新道-加賀禅定道」前編/新岩間温泉から小桜平避難小屋へ~2021.9.29

 「たま山歩/白山から生まれる感動ストーリーをもとめて


【楽々新道(らくらくしんどう)

白山登山道のひとつ
新岩間温泉(790m)から白山室堂に至るルート
新岩間温泉 - 小桜平避難小屋 - 樅ヶ丘 - 清浄ヶ原 - 
七倉山 - 七倉ノ辻 - 御手水鉢 - 大汝峰 - お池巡り - 白山

距離14.8km(登り9時間50分/下り6時間30分)

途中にある小桜平避難小屋(2,000m)
周辺に咲くハクサンコザクラはみごと


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


「楽々新道-(七倉辻)-加賀禅定道(ハライ谷)」

北部白山を歩いて火の御子峰をこの目で観たい!
は、3年越しの夢

簡単にはいかないのはわかってる
わかってるけど8月に一度計画を立てた

これは暑さと運の悪さが重なって断念
でもどーしても行きたい!

諦めの悪い私は
9月に入って毎週のように10kmを超す山行を重ね

ラスト2日間に照準を定めた!

気温・日の出・日の入りの時間
自分の体力・筋力・持久力

今このときを逃したらどんどん不利になっていく
お友だちに打診してみると

行ってみたーい♬
と 二つ返事だったので即時決定!

7月に塗装を施したあの小屋に泊れる
と思うと ワクワクドキドキ

今年の白山 テーマは「登拝」

修験の道は私たちにどんな感動を見せてくれる⁈


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


いつもよりすこーし慎重になるのが荷物だ
荷は軽いに越したことはない

でも途中には水場はないに等しい

どれだけ持っていけばいい⁈
は 最後まで悩んだ

計画した段階で「覚悟」を問われてる



★前日夜にしたこと

①コンパスに登山計画を入力して登山届を提出
②ジオグラフィカ(地図アプリ)に山域をDL
③水筒(飲み水4㍑)の準備
④携行品リストに沿ってパッキング


◇モンベル/ウォーターパック 0.5㍑
◇プラティパス/ソフトボトル 1.0㍑
冷凍庫へ

◇ナルゲン/ウォーターボトル 0.5㍑
冷蔵庫へ

◇INOXTO/ハイドレーション 2.0㍑
調合して冷蔵庫へ


生まれて初めての避難小屋(無人)泊り
いつもと違うというだけで緊張感がある

避難小屋はその名の通り緊急時や休憩に使うための無人小屋

基本 建屋とトイレのみ
水道水なんてないし水場があっても外

枯れてる可能性もあるから期待してない
必要なモノは自分で調達しなければならない

いつもはさっさとザックに放り込む荷物

今回はこまごましたものまで
一度シートに全て置いて確認作業をした


小屋泊だから必要になるものとしては

シュラフ/マット/ダウンジャケット/バーナー
トイレットぺーパー/ヘッドランプ 等々


2日間行動するということで
水も食料もバッテリーも2倍/最低限着替えも


9月の終わり この時期にしたのも
装備を少なくするのに一役買っている

寒すぎず暑すぎず
日の出・日没のタイミングなど


それでもパッキングを終えて測ってみれば
二桁数字になっている

あっちゃー💦

おととし立山/雷鳥沢でテン泊したときと変わんない
(テントが水に置き換わっただけだ)

2日間で約23km
まーいちばん重い初日は6kmほどだから

あとは飲めば減るし
と 楽観も入りつつ

もちろんコンプリートできる!という
目算があっての山行


翌日/朝
マイカーをハライ谷登山口のそばにデポし

友だちの車で岩間一里野線を奥地へ走る
新岩間温泉の駐車場に着いて

支度を整えたら地図アプリを起動して出発

<スタート地点 高度792m>



9:30 林道入口のゲートを横からすり抜けて



上々の天気を背負って行く
それにしても 水だけで4㍑ 

ザックの重さは10kgを越えた
大丈夫かわたし(苦笑)


丸石谷林道を30分ほど歩いたら



楽々新道 登山口

<スタートから 1.4km/高度910m 地点>


ここから しっかり じっくり 歩きます
ハッキリ言って眺望はそんなに期待できませんが







じっくり ゆっくり 歩いていると
秋の風情がそこかしこにあって愉しい♪

ここは森を楽しむ道だと思える





保安林の案内板があったあと
見ごたえのある古木が続々登場しだした

<スタートから 3.0km/高度1,401m 地点>





登山道に延々と転がっていた うん〇




右側 樹間に見え隠れするのは 加賀禅定道⁈



左は 中宮道の稜線⁈

<スタートから 5.0km/高度1,732m 地点>




視界が開けて一瞬(目的地に)着いたかと思ったけど



ぬか喜びでした(苦笑)

<スタートから 5.4km/高度1,772m 地点>






白山火口から 4km圏内表示

<スタートから 6.2km/高度1,920m 地点>



再び開けた平地 雲がかかり始めた



でも ゴールは近そう



赤く色づいた 池塘が現われて



この板切れを渡ってしばらく歩いたら



青空付きで出迎えてくれた(ホッ♪)



14:50 小桜平避難小屋 到着

<スタートから 6.7km/高度1,997m 地点>


7月に塗装ボランティアに参加して
化粧した外装はそのまま

あのときは小屋の中のことなんて
気に掛ける余裕もなかったけど

きれいだ―♪



雨戸を4カ所(室内とトイレ)開けました



雨戸閉じた状態の窓
ちゃぶ台(一個)重宝しました♪



積雪期は小屋裏の扉から入って
写真左の梯子を使って下りるということね

当りまえだけど雨戸開けれなければ真っ暗闇
そんな時期に泊る人は強者というか変人だなと思うw


トイレは大小二室あって
大便器には金属蓋がされていました
(写真撮り忘れ)


管理者さんのおかげで気持ちよく一夜を過ごせそう



窓枠越しのナナカマドと背景の緑が映えることー!
ついに 来たんだなーをしみじみ実感♪



小屋に着いて 荷ほどきをしたら
ちゃぶ台の上はあっという間にモノで溢れた

小屋メシはハナから凝るつもりはなく
小鍋を使うつもりもなかったので

ひさびさに(ジェット)ボイルくんを持参
お湯ひとつで作れる食事で済ませた

ただやっぱりいつものカップ麺じゃ特別感がないので
前日 モンベルで買った乾メシ

缶ビールは友人が半分くれた
ここで 背負ってきた水はどれだけ減るんだろ

なんて思いながら
トイレが存在することの有難みを感じた



まったりしていたら時間が経つのを忘れてしまう
明るいうちに外を散策しておきたかった



前回 ハクサンコザクラがたくさん咲いていた場所へ向かって歩く



10分ほど上がってきて振り返る

小屋の屋根がいい感じ♪
前回は見れなかった山並みが見えた けど

午後から広がり始めた雲がモヤっと感アリアリで

すっきり晴れてくれるようすはない
高度2,000mの星空は期待薄かな

(小屋周辺アップ)



と思っていたら 観れた!

悲しいかな自前の iPhone は性能が追い付かず
星の光は拾えなかった😢

これは友だちが撮影したもの



空を覆っていた雲は薄っぺらなもので
時間が経つにつれて星たちの数は増えていった

明るいのは「月」

天上は星空



地上には 微小な光が残っていて

高スペックな iPhone はそんな光も拾い上げる!

このときほど
機種変を強く望んだことはない(笑)


微風が吹いていた

たしか日本列島には台風が近づいていたはず
(通信圏外なので情報ナシ)

その台風のせいだろうか
寒さは感じず むしろ生ぬるい

ひとときの天空ショーを楽しんで小屋に戻った

暗いはずなのに全体がほんわかと明るい

私と友達はヘッデンしか持ってきていなかった

明かりをくれたのはこれ!



ソーラーランタン

なんと昼間歩きながら太陽光で電気をつくる
とってもエコな ランタン


持ち主は

私たちのあとを歩いて来られた男性
(小屋泊まりは3人になった)

こんなとこが「旅」の愉しさ♪

店頭で見るのと実際に見るのでは違う!

ほわっと柔らかいソーラーランタンは
絶対買おうと思ったし

いかにも気持ちよさげなエアマットも
鍋用の固形燃料を使った調理も

どれもが興味深い

御山にも詳しくてあちこち登ってらして
聞きまくってたらいい感じにときは流れ

20:00 消灯

明日は 火の御子峰をこの目で見れる!
目が覚めたら雲一つない空と峰々でありますように

祈りつつ おやすみなさい💤



注:9月の白山/標高2,000m地点の
避難小屋の夜はホントはこんなんじゃない

…らしい ということを記しておきたい

今回は台風のせい(おかげ)で
稀に見る気温上昇(夏)日にかち合っただけ

防寒対策はしっかりしたほうがいい



0 件のコメント:

コメントを投稿