小学生の時に図書室から借りて見ていた「天体図鑑」
アンドロメダ星雲が描かれた（当時は写真ではなかったと思う）カラーページに釘付けになり、時間を忘れて独り空想の世界に浸っていたことを思い出します。ちょうど「宇宙戦艦ヤマト」なんかのＳＦアニメがヒットして、松本零士の漫画に出てくる“キャプテンハーロック”や女海賊“エメラルダス”なんて、当時のアイドルを差し置いて夢中になっていましたわ。
主人公が醸し出す「男のロマン」にもそそられたけど、私を惹きつけたのはもう一つ
描かれている漆黒の宇宙空間がまた良いのよね、零士センセイ！
なんか、じんわーと広がる静寂…に次ぐ静寂…果てしない静寂（しつこい^^;）みたいなもの？
小説で言えば「行間」みたいなものだろうか
やるせないけど誕生と破壊の刹那さがたぶん…好きなのですわ♪
あー懐かしや、サイエンス・フィクションに嵌った日々！
スターウォーズ／Ｓ・ホーキンズ／デスラー／レイ・ブラッドベリ／2001年宇宙の旅・・・・
現在、富山県高岡市で開催されている 『木村芳文』 さんの写真展「天と地と白山」
なかなか時間調整ができず、延ばし延ばしにしていたけど遂に行ってきました！
別段、連休を狙っていた訳ではないです。
友人と都合を突き合わせたら今日になり、嬉しいことに「トークショー＆サイン会」までついてきたというわけ…Lucky！
木村さんと話すのは２回目
１月に白山麓にある「癒しの御宿 ふらり」さんでお会いして以来です。
あの時と同じ、温和な笑顔でお出迎え、感激！
会場の「ミュゼふくおかカメラ館」は、建築家の安藤忠雄氏が設計を手掛けたと言うことを聞いて、またまたトキメク！
全館コンクリートの打ちっぱなしで仕上げた壁面に、木村さんの作品が飾られていた。
「バラ星雲」「オリオン」「アンタレス」「ワシ星雲」「シリウス」…
硬質な、冷気すら感じさせるコンクリの質感と星景のマッチング！
冒頭であれだけ騒いでおきながらなんですけど、私はそんなに星座に詳しいわけではないです。
わかるのはせいぜい「シリウス」と「オリオン」と「北斗七星」くらい^^;
プラネタリウムへ行ったこともない。
でもね、天体図鑑好きやってん！ハーロック好きやってん！
そんなわたしが何十年ぶりに「アンドロメダ」や「天の川」に出会ってしまったらどーなる？！
そー、２年くらい前にFacebookで「木村芳文」さんの写真を一目見たときから恋に落ちました^^;
右脳がしびれた！とでも言おうか…
圧倒的なスケール感と光彩が織りなす、目くるめくリアルワールドの世界！
最近の木村さんは「天体とともに白山を撮影する」写真家として知られています。
作品を観てみると、地上にはライフワークである「ハクサン」
その上空にはデジタル処理された満天の宇宙が広がります。
動きつづける星々と動かない山岳風景、これを特殊な技法で撮影するんです。
できあがったモノは「新星景写真」と呼ばれているそーです。
通常は可視化できない、できても微小な「ひかり」を捉える！
独自のセンスで描かれた世界が私たちを恍惚へと誘います。
でー、木村さんの写真を観たひとが一度は思うはずです！
「これってＣＧなの？」
「固定追尾合成法」という言い方をしているけれど、断じてCGではなかった！
地上と星の位置関係はホンモノです！
だからこそリアリティが迫ってくるんです！。
雪景色・田植えを終えた水田・水辺のホタル・満開の桜…
白山周辺を知っているひとならきっときっと！感動もひとしお！
そして、ひかり（星）の軌跡をみていて思うのは…
地球ってやっぱり“自転”してるんだなぁ…ってこと
そんな単純な気づきが、子どもに帰るみたいでちょっと嬉しかったりしました。
トークショーは立ち見が出るくらいの盛況ぶり
サイン会も長い列がつづきました。
独自の手法で表現の可能性を切り開くパイオニア
じつは星のことはあまり知らない、と笑って話す木村さん
またどんな試みを見せてくれるのかが楽しみ！♡
素敵な一日に感謝！
サイン入りポスターと写真集は「我楽」の永久保存版にしよう！^^
5/22（日）までやってます。
http://www.camerakan.com/exhibition/%E6%9C%A8%E6%9D%91%E8%8A%B3%E6%96%87%E5%86%99%E7%9C%9F%E5%B1%95%EF%BD%9E%E5%A4%A9%E3%81%A8%E5%9C%B0%E3%81%A8%E7%99%BD%E5%B1%B1%EF%BD%9E/
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