2016/08/23

夜空のムコウには…きっと幸せになれる明日が待っている…のだろう♫




昨夜、小松空港に降り立ったアタシを長男が迎えに来てくれた。
この2週間、猫ひろしの世話をするために、自宅とを往復する日々を送っていた彼

家族が家族の送り迎えをするって…いまのアタシにはとても稀なこと
送迎と言えば、この母の役目だったのに、今は逆転している

ほっとポッとハートにくるシーンの只中に居た。
居てくれてよかった、素直に嬉しい…と思った。


帰る途中スシローに寄ってご飯を食べながら土産話をし、我が家に帰った。
小奇麗に片付いた部屋は、アメリカに行く前と同じ

寝泊りしてると思ったので、もう少しバタついているかな、と思っていた。
荷物をほどき、デスクの前に立った時、なんとなくの違和感…


「キレイになったやろ」  と長男
「かぁちゃん、掃除しとらんやろ、キーボード」

「うん、しとらん」
「掃除機使ったらとれるんやぞ、汚れとゴミ」


違和感のモトは、目の前のキーボードだった。
ピカピカに光っとる…!

PCモニターの表面を被ってた埃もきれいに拭き取られていた。
それだけじゃない

部屋中に掃除機が掛けられていた。
まな板は漂白されていた。
食器も洗い上げられ、生ごみはまとめられていた。


何だろう、このまめまめしさは…というか、ツボを心得た心憎さ!
一緒に住んでいたら有り得ないことかもしれない…

いやいや、素直に感謝しよう、我が子ながらよく気が利く男だこと
この2週間を単なる義務感で、フォローしてくれてた訳ではないことがわかる
もしかしたら強制してたかも…の申し訳なさからは解放された。


「ありがとー、嬉しいーわ」


感謝の言葉って近しいモノにほど出にくいモノだった…昔はね…
そうしてまた夜中まで語らった。
取り留めのない会話が尽きない、恋人同士か(笑)


帰り際、ふと長男の二の腕を掴んでみた。
若者らしい、しっかりとした手ごたえの筋肉があった。
ついでに背中やら反対の腕やらを確かめるように軽く叩いてみた。


「なんやー」
「別に、気ぃつけて帰ってね」
「おう」


熱帯夜になるんやろうな…
じっとりとして肌に絡みつく、不快なニッポンの外気が戻って来た。

息苦しさを覚えながらも、彼の車が見えなくなるまで見送った。
名曲「夜空ノムコウ」(by スガシカオ)のイントロが頭の中に湧いて出た。


あれから僕たちは 何かを信じてこれたかなぁ
夜空の向こうには 明日がもう待っている…


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