「たま山歩/未踏の山道をもとめて~」
【乗鞍岳(のりくらだけ)】標高3,026m
(剣ヶ峰)
飛騨側から眺めた山容が
馬の鞍に似ているところからその名がついた
北アルプスの中で最も大きな山容をもつ集合火山
四ツ岳/大丹生岳/恵比須岳/富士見岳/剣ヶ峰
などの火山錐が 北から南へと並び
ほうのき平駐車場
(岐阜県高山市丹生川町)
標高1,235mに位置し
乗鞍スカイライン/シャトルバスの発着地
(濃飛バス)
(ホウノキ平)スキー場に隣接していて
宿泊施設なども立ち並ぶ
2か月前に購入した 軽バン/アトレー
延び延びになってた車中泊を実行すべく
<1日目:焼岳><2日目:乗鞍岳>
で 登山計画を立てた
地図を見ると 焼岳と乗鞍岳は
北アルプス(飛騨山脈)の最南端にある
それもいい具合の距離感で♪
(ともに百名山)
この二座を連チャンで歩いてしまおう
というのはGoodIdeaではないか?
そして昨日(2025.7.22)「焼岳」を歩いてきた
前泊したのは
上高地への入り口「アカンダナ駐車場」
そこから ほうのき平Pまでなんと20分で来れる
いやもう来てしまっている♪
(16:55)
ほうのき平バスターミナル
駐車台数1500台/駐車料金:無料
敷地内にトイレもあるし
「日帰り入浴」ができる宿泊施設もある
(嬉しー帰りはそこへ直行だー♪)
バスターミナル近くに数台の車が止まっていた
営業を終えて 駐車場は広々としており
わたしも車内から乗り場が見える
(かといって近すぎない位置に)止めてみた
隣りのハイエースとは5台分ほど離した
「泊まります」宣言してる車
(車中泊用)はなんとなくわかる
今居るのはほとんどお仲間だw
明日のチェックをしに
建物に近づくとすでに情報が張り出されていた
乗車券の販売開始時刻が 7時30分
そこ重要w 安堵して車に戻る
目の前には名前も知らない山の稜線
そう愉しい景色でもないけど
標高1200mの外気はやはり平地とは違う
涼しくもないが暑苦しくもない
気温はどれだけ下がるのだろう
(アカンダナの朝は19℃ダッタ)
車に乗り込み
リアシートをたたんだラゲージルームで
うん!と体を伸ばした🎵
朝3時から一日 目まぐるしく動いた
今の気分は “いもむし” になりたいw
まだ明るかったけど籠りたい
蚕が糸を出すように自室をつくりはじめる
フロント部分にはサンシェード
リアシートから後ろの窓には
SERIAで買った目隠しシート
バックドアは布張り(全て磁石を利用)
車内にまだ熱がこもってたので
運転席と助手席の窓に虫除けネットをかぶせた
エンジンをかけると
アブが寄ってくるのはここも同じ
一息ついたらお腹が空いた
夕餉は 梅干しまみれのおにぎりと
冷え冷えの カットスイカ
来る途中でなにか買おうと思い
ひらゆの森 横(バスターミナル)のコンビニに寄ったけど
おにぎりはsoldoutで 食べたいものもなく退出
冷え冷えシャキシャキスイカは
下山後にきっと「摂りたくなる」と思った食べ物
正解だった!
バクバク胃に流れ込んでいく
美味しい♪食べるって幸せ♪
と 至福の時間がつづくかと思われた
が ヨノナカそう甘くはなく
しばらくして車内整理をはじめたころ
異変は起こった
イタタタタ・・!!!
そう 足攣り
右ふくらはぎの外側がキュンとして
解こうとして押したり延ばしたり
芍薬甘草湯を飲み
自家製の大粒梅干しを2個も食べ
水も飲んだ
なのに 攣りは 治まらない
両足にひろがり
どんなマッサージ どんな態勢になろうと
効き目はなく 5分ほどのたうって
“このままだと明日歩けんかもー”
危機感を感じ外にでた
ゆっくり そっと 長く歩いた
それこそ駐車場の端から端まで
痛みが地面に抜けてくれるように祈りながら
治まったのは およそ10分後
車内に戻り考えた なんで攣った?
水分と塩分不足は明白 そういえば
ひらゆの森での入浴が気持ち良すぎて
いつもは烏の行水のわたしが
ちょいと長く入ってた⁈
水は上高地で飲んだけど
アクエリかOS1のほうがよかったか
結論→水分+塩分不足
梅干しの味しかしないくらいの
酸っぱいおにぎりを食べて安心してた
いったい何がよくて何がマズいのか
自分の身体なのに毎度毎度悩まされる
登山を始めた当時はこの呪縛があって
行きたい山を諦めていた
北アルプスなんて夢のまた夢だった
この“くせ”のせいで
誰かに連れてっても言えなかった
呪縛が薄らいだ今 思うのは
“あのとき行動しておけばよかった” という 後悔
肉体の若さというのは最強のカードだ
失われた時間を呪うより
未来から見ていちばん若い「今」に集中したい
とこの頃は思ってる
そんなわけでアトレーはウチに来た♪
(オアトガヨロシイヨウデw)
このあとにわか雨が降り虫よけネットを回収
空間を閉じたらそのまま まどろみに落ち
わたしの肉体は朝まで覚醒することはなかった
トイレに起きることもなかった
摂り込んだ大量の水分は何処へ
それは 朝目覚めてわかった
わたしから放出された水分は結露となって
アトレー内壁を濡らしていた💦
もってきた寝具は毎日使ってる枕と肌掛け
床には登山用の銀マット これで
暑くも寒くもなく 熟睡できた
来る前に扇風機は必須だろうかと
ずいぶん悩んだが必要なかった(ホッ)
4時まえ 車外でドアを開け閉めする音で目覚める
外を見るとバス乗り場横の順路スペースに
登山バッグを置きに来るひとたち
なるほど これをしとくべきなのか と理解し
サクッと荷づくりをして置きに出た
が これで一安心 …ではなかった
ザックの位置と乗車券を買う順番は別物だ
それに気づくのに遅れ
7時まえに並ぼうとしたらすでに長蛇の列
( 20~30人はいたろうか)
バスに乗る権利があるのはチケットを持つ人のみ
場所取りは意味をなさない💦
ここも券売機
大人(往復)¥3,400(片道)¥1,800
“始発危うし⁈” と思ったけど ギリ乗れた
7時55分 シャトルバスは一路畳平へ
滑り込みでは窓側の席はとれず写真は諦めた
となりのおっちゃん
バシャバシャ撮っとったけどなー
畳平駐車場(乗鞍バスターミナル)
なんとここ標高2,702m これ御前峰と一緒
凄くない⁈
あと300m上がれば3,000m超え
人気あるはずだわー♪
帰りの時刻をチェック 30分間隔は嬉しい♪
期待してるのは 花と御朱印
以前友だちと乗鞍岳山歩を2度計画し
2度とも 悪天候で断念
戸隠神社に行ったり
ちょっと神社にハマっていたころで
乗鞍に行くなら御朱印GET!
が 刷り込まれてしまった感💦
(ナノデ御朱印帳持参)
帰りに寄る 乗鞍本宮 中之社
そして火山活動でできたという絶景も
この目に焼き付けたい♪
8:35 スタートボタン ポチッてから 登山口を探す
じつは予習する時間がなく 登山届(YAMAP)は
標準モデルコースで「さっき」提出したばかり
アカンダナPに置いてあった
マップ(乗鞍編)をひろげる
広すぎてピンとこないが
難コースではないようなので
足と気の向くままに行こうと思う
気の向くままに歩いてたら 敷地の端までやってきた
年季の入った案内図
これ スタート位置っぽくない?
横には
火山情報
昨日歩いた 焼岳/乗鞍/白山は同じレベル1
留意ね 留意!
とにかくめざすは山頂「剣ヶ峰(3,026m)」なので
視線を右に移す
バスターミナルのまん前にあるこの山は
不動岳(2,875m)
バスターミナルの向こう側にみえるのが
恵比須岳(2,831m)
ふりかえった道の向こうに見えるのが
魔王岳(2,763m)
大黒岳(2,772m) と 鶴ヶ池
大黒岳(ダイコクダケ)の斜面から流れ込んだ土砂でできた
「鶴ヶ池」の由来は 形が鶴に似ていることから
ガスが晴れてきて見えたこの山は
富士見岳(2,817m)
畳平を取り囲むように これらの山はあった
どれも信仰の山らしく
名がついた由来などにも興味が湧いてくる
富士見岳と不動岳のあいだに
チラリと見えるのが 剣ヶ峰?

見上げた視線を登山道に戻すと
フラワーロードが始まっていた♪
きれいだ―朝の光に輝いてみえる
山頂を目指すより施設周辺に咲く花を愛でたい💓
といってた友だちがいた
それがここかな?と思いながら歩いた
ホントに気持ちのいい光と風だ♪
初めて コマクサ にも出逢った
高山植物の女王と呼ばれてるそうだが
瑞々しさがなくくたびれてる感じ
ちょっと残念
ホント 画になる風景だこと♪
ふりかえり この画を焼き付けたあと
分岐にさしかかる
道を大きく折れ 左側を見ると富士見岳口の標柱
YAMAP先生の地図からは外れるけれど
道迷いしようがないロケーション
ここは 上ってみたい
下りてくる人もなくゆったり歩ける山道
そして山腹にコマクサの群落💦

目の保養はあまりできなかったが
最盛期はさぞ壮観だろうと感じた
分岐から12分 山頂到着少し風が強い
これでもかと盛られたケルンが
登山客の多さ人気の高さを感じさせる
絶好の展望台♪
不消ヶ池(キエズガイケ)
乗鞍岳で唯一の氷食湖
雪が火口壁に囲まれた凹地に吹きだまり
その雪が年中消えないことから名付けられた
ホントだ まだ雪渓が残ってる
この水は乗鞍の夏山の生活用水だそうだ
下りていく途中 熱心に
写真を撮ってる男性にコマクサのことを聞いたら
10日前なら最高だったといわれる
日本で2番目に広大なコマクサ生息地なのだとも
最高にイカシタ女王の姿 見たかったな
分岐にでて直進
右奥の白い建物へつづく道が気になる
乗鞍散策マップによると
あれはー 摩利支天岳(2873m)で
(カッコイー名前だなー)
白いのは 乗鞍観測所 とある
高い御山のてっぺんで観測といえば天気か星?
でも 摩利支天岳(右)へは行けず
湧き上がる雲(左)の中へ
左下を見ると大きくカーブする道路
乗鞍エコーライン のようだ
前方には雪渓 スキーヤーがいる!
車も通れる広い路 でも右の斜面は崩れ気味
肩の小屋 到着 どれが肩の小屋?
これ? 通り抜けれるんだ
通り抜けずにもうちょい進むと
この先は別世界 戻る♪
左に目をやるとお目あての山
行ってきます!GO!GO!
登山道は幅広 休憩してるひとも多い
火山性の石がゴロゴロ 歩きにくい
石を渡り歩き 稜線に出ると
びっくり!碧ーい!これが
権 現 池(標高約2840m)
日本第二の標高にある火口湖ですって
(一位は御嶽山の二ノ池)
あの高みを越えたら?
まだ続いていた💦 でも突き抜けた感じ

頂上小屋があった
登山バッヂとバンダナ購入🎵
小屋は大正6年創業⁈スゴッ
この証明カードがあれば御朱印に効くのか
好天だけど山頂周辺はずーっとガスガス
焼岳につづいてここでも絶景は見れなかった
穂高の山々はまだお呼びじゃないらしいw
10:30 山頂到着
鳥居/乗鞍本宮 頂上本殿
さほど広くはない(御前峰より狭いか)スペースに
大勢の人が上がってくる
平日でこれだと週末は?
なんてことをつい考えてしまう
密度が高いところはホント苦手だが
写真は撮らねば! で
前にいた方が撮ってくれました
シャツの背中には
Hida Mountain Geopark Project の文字
大日岳(3014m)をバックに
シャツの主は
飛騨山脈ジオパーク推進協議会関連の方
お仕事で要人のガイドをされてたようでした
知らずについお喋り♪
「飛騨山脈ジオパーク」
もっと深く知りたくなってきた♪

山頂から見る 権現池
晴れていれば白山が見えるらしい
稜線の両側からダイナミックな雲の流入♪
吹く風も涼しい天国のような場所
見た感じほど歩きにくい石ではなかった
山頂(乗鞍観測所)ドアップ!ん?工事中?
肩の小屋の外では御弁当を食べる人がたくさん
でも中の食堂はガランとしてたなー💦
帰りの道すじで逢えたたくさんの花たち
崩れる斜面 ハイマツ踏んばる
暗くないか? 雲が厚すぎ?
また鶴ケ池 通ってもしょうがないので
お花畑経由というとこに下りてみることにする

おー遊歩道になってる♪
お友だちが言ってたのってここか⁈
ぐるりと歩いてみるのもいいかと思ったけど
空の暗さやこの晴れない霧
適度に疲れてもいてバスが恋しく
気分はすでに帰りたいモード
終了
往復3時間 花しかないのかと思ったら
火山のダイナミズムもがっつり感じられて
思ってた以上に迫力を感じる山歩だった
飛騨山脈ジオパークもっと深堀したい♪
さぁそしてそのまま
一直線に向かったのはバス停ではなくー
乗鞍本宮 中之社/お守朱印授与所
御朱印もらうのだー!
駆け込むと先客はおらず
受付には二種類の書き方見本があって
ひとつには「畳平」
ひとつは「登拝」の文字が入ってる
どっちにするかと聞かれ
当然「登拝」を指さした
ビニール袋から御朱印帳をとりだし渡す
( 登山証明書の提示は求められんかった)
3分後 完 成
ステキだ―
焼岳はもちろん昨日からのガンバリの
(勝手に) 証人になってもらった気分w
有り難く いただきました!
(畳平行)バス停には 数人が並んでた
その後ろにつくと ほどなくバスはやってきて
こんどは窓側の席を余裕でGET
目の前に広がる
大自然の迫力と
行こうと決めてた天然温泉
大人/600円(ひらゆより安い)
平日/ 12:00~20:00
土日祝/11:00~20:00
今何時? 13:20(やった!)
バス下りてすぐ汗流せるのは至上の悦び!
それも今回わたしはまだ誰も入ってない
一番風呂をいただいてしまった♪
大浴場ひとり占め
外湯の前には青々としたスキー場
人が滑ってたら完全にアウト…だと思うんだけど
誰も視界に存在しないので気にならない
それより圧倒的な解放感が勝るー!
今回は入浴の前後にしっかり食べて
しっかり水分摂ったから 足攣りもなし
おかげさまでふつうに運転して
帰ってこれました
2泊2日/はじめての車中泊山歩
これにておしまい♪
佳きお風呂いただきましたー♪
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