「たま山歩/未踏の山道をもとめて~」
【雪倉岳(ゆきくらだけ)】標高 2,611m
昨年「朝日岳」に登った
南に延びる 後立山連峰
その尾根の先には百名山「白馬岳」
“朝日小屋で泊まって白馬岳の山頂に立ちたい”
と思った
途中にあるのが「雪倉岳」だった
白馬岳より手前にあるのでひとまわり大きく見える
ここは 百花繚乱のフラワー天国らしい
だったら歩くのは7月か8月だな
それに合わせて体作りをしないと
と思っていたのだけど
残雪を理由に山に入る時期が遅れ
自分にGOサインを出せたのが8月
まだ間に合うやろ(お花🌸)とタカをくくっていたら
7月まであんなに降らなかった雨が降り出した
基本は平日(月・火・水)に行きたいのだけど
雨 ☔ ☔ ☔ が
降らない週は所用が絡んでしまい8月はボツ
フラワーロード撃沈⤵
7月にはこれで行こうと決めていたルートが
蓮華温泉-朝日岳-雪倉岳-小蓮華山
で 蓮華温泉へ戻ってくる周回コース
白馬岳を先に行かんなんやろ とも思ったけど外した
去年 朝日小屋で買ってしまった
「雪倉岳バッジ」のせいだ(笑)
“買ったんなら 行かんなん!”
周回できて アトレーで前泊できて「温泉」付き⁈
“蓮華温泉登山口” ここしかない
去年の朝日岳は北又小屋からだったから
この蓮華温泉からのルートが気になってた
一般的にはこちらのほうがメジャーらしいし
見ておきたい!知っておきたい!
情報集めも怠りなく いつでも動ける態勢を取りつつ
待った 第2週目 ついにこの日が来た!
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
前日入りするにあたり前回(焼岳/乗鞍岳山歩)の教訓
初めて行く(知らない)駐車場や登山口は
明るいうちに入りチェックを済ませるべし
22時過ぎに入ったアカンダナ駐車場が
マジ真っ暗で超ー不安だったことが思い出され
9月14日(前日)は遅くとも18時には着きたかった
Googleで調べると 3時間30分かかるというから
軽バン+休憩+道迷い(アルカモ)のロス時間考えたら
出発は・・14時 あっちゃー💦
この日は白山市で「全国山城サミット」が開催され
記念公演のチケットを手に入れていたのだけど
行けない・・・
心を無にし 14時出発
北陸自動車道に乗り
ターボエンジン唸らせながら糸魚川へ
国道148号を南へ30分ほど走ったところで停車
ここが 平岩駅 (16:30)
蓮華温泉へのシャトルバスがでてるとこだよね
反対側には 蓮華温泉まで21kmの表示
ここを入れと? 時間・・70分⁈
調べてきてはいたけれど1時間以上かかる
ほらね こんなとこ暗くなってきてたら
憂うつしかない(苦笑)
県道/505号線 入ノ平白馬線
途中まで民家があったので人は住んでる
1970年代には「宇奈月温泉―朝日岳-蓮華温泉」という
スーパー林道構想があったらしい(スゴッ)
樹林帯の中は 霧が立ち込めてた
それだけじゃない 雨もポツポツきてた
70分かかるわけがわかった
全舗装されてるけど 20km/時速しか出せない
鹿の親子が道路に2回出没した!
20km走行じゃなかったら当たってたかも
ここから 市道/蓮華線?半分は来たかな
冬期は通行止めになるところね
鹿には遭遇してもすれ違う車はなく
(一台だけ業務車両のみ)
なんとも拍子抜け というか少々不安になってくる
蓮華温泉駐車場 到着(17:40)
たしかに70分かかった
車少な!20台いるかな ほぼ県外ナンバー
連休中日 明日は晴れるはず なぜ?
“とにかくチェックしとこ” と
車外に出たら 乗用車が一台入ってきて
アトレーの2台となりに止まった
ご夫婦らしきカップルが下りてこられた
新潟ナンバー/蓮華温泉は初めてらしい
明日のスタート時間を聞かれたので5時と答える
さて 周辺チェック♪
蓮華温泉と(平岩駅経由)糸魚川駅を結ぶ バス停
トイレはきれい
坂の途中に蓮華の謂れなど書いたレリーフ
この石が蛇紋岩(メランジユ)?
●雪倉岳-朝日岳の斜面は日本で最初に
氷河地形が確認された場所らしい
●あす歩く雪倉岳-朝日岳の東面等々は
ヒスイのふるさと
●あさって歩く小蓮華山は新潟県最高峰の山
ロッジ前の道路下は土木工事中
蓮華温泉ロッジ
全体がL型をしていて思ってたよりデカイ
北アルプスを眺められる雲上の露天風呂が有名
料金はこちら
内風呂¥1,000 秘境だ―💦
とてもわかりやすく書かれていて
思わず見入ってしまった
明日は Aコース
右の道が 朝日岳へ向かう登山道
白馬岳行きは この宿舎の向こう側らしい
と ここで超ー重大なことに気づく!
登山届(YAMAP)着いてから出そうと思っていたら
ここ 通信圏外だった! やばっ!
振り返ればロッジの柔らかな灯り(💓)
静々と戸を開け受付にいた男性にお願いしてみた
“登山届出そうと思ったら電波きてなくて・・”
オーナーらしき男性ニッコリして
QRコード書いた紙を差し出してくれた
よかったー♪
“帰りはお風呂頂きに来ます!”宣言!
それにしても なんともダイナミック
嫌いじゃないけど
今日はここからの眺望はナシってことね
大丈夫 明日は晴れてくれるはず
車に戻って昼からつまつま食べてた
「桶和のきびだんご(5個入)」を平らげる
たまたまイオンで見つけて買ってみた!正解!
メチャ美味!
荷物のチェックも済んで外も暗くなった
お隣りの車も真っ暗 19時 わたしも寝よ
zzzzzzzz・・
3:30Setのアラームが鳴るまえに目が覚める
2時くらいからだろうか
車のドアを開け閉めする音が聞こえる
そして 嫌な音も・・・
まさかね と思いながらまだ暗い外をのぞく
何も見えない
でもその音はときどきパンパンと不都合な事実を告げてくる
えーっ 雨? まじかー!
3時 まだ止まない
4時 まだ止まない
とにかく身支度を済ませ5時前に外に出た
まだ暗いなかお隣りの奥さん(タブン)が帰り支度をしていた
T:“えっ 行かないんですか?”
奥:“違う山へ行こうと思って”
T:“違うというとどこへ?”
奥:“晴れてるところを探して”
晴れてるとこっていってもねーと思ったが
引き止める理由もなく
“お気をつけて”
とお互いに掛け合って別れた
テント/シュラフ/マット/の重みが
別山周回時(7/29)を思い出させる
それに “何年ぶりだろう” 今回は最初から雨仕様
基本 晴れる日しか行かないので
ゴアテックスのレインウェアはほぼ着ることがない
きっとすぐに止む♪
と 楽観的になれたのは
蓮華ロッジの横を通り過ぎるときに
漏れてきた灯り とスマホの着信音
慌ててCromeを開きテンクラを見ると
朝日岳も白馬岳もA判定 ひとまず安堵
雨は降ってたけど寒くはないし風もほぼない
大丈夫 きっと上向く♪
5:00 登山道に突入
ほどなく見えてきた キャンプ場の看板
何の疑いもなく足を踏み入れた
広い敷地に一人用のテントが2張りあった
昨日バスで来てここに泊ったのか
新調したてのペツルのヘッドライトはバッチリ機能していた
とはいえまだ闇が支配していて
うつむき加減で前進していたら林に突き当たった
? 道は? ない? トイレの脇とか?
周辺をグルグル 小径を入るがなんだか違和感
人気登山道の道がこんなわかりくにくいわけがない
と思ったら “例の” お知らせがきた
「ルートから外れているようです」
またか!もっと早く行ってよー!ってか
ちゃんと地図見ろってハナシ
そもそもキャンプ場に入ってきたことが間違いだったらしい
これだから「YAMAP/プレミアム機能」
やめれない💦
キャンプ場入口まで戻るとちゃんと道はあった(右)
時間にして 15分ものロス 何やってんだか
いつのまにか空も明るくなっていた
樹林帯はこんな木道が多かった
歩きやすさから言ったら申し分ない
ただ今日は雨で滑りやすく メチャメチャ気を使う
どこまでもつづく下り坂
土の感触が柔らかく 優しかった
沢の水音が聞こえてくると視界が開けてきた
5:50 <平馬の平(ヘイマノタイラ)>
見た通りの湿原
曇天下だけど草が笑ってた
夏伸びきった草が木道にかかって
ところどころ歩きにくかったけど
黒くなったコバイケイソウに秋を感じた♪
湿原を抜けてから幾つもの沢を渡った
目の前から道が消えて
上流を見るとピンテがあってホッとしたり
このあたりはどこからでも水が溢れてくるみたい
水源は雪倉とか小蓮華なのかなー
浄水器持ってたら(持ってきたけど)
水の心配はなさそうだ
6:25 <瀬戸川(橋)>
もの凄い轟音が響いてきたと思ったら
かなり幅広 かなりの水量の川
雪倉岳や小蓮華山周辺の水を集めた川らしい
アプリでみると
ここが蓮華の登山道でいちばん低いところ
なら ここからは登り一筋
橋を渡り再び樹林帯へ 視線を下げた先に
食べかけの トチの実 見上げると
気持ちよさげなお父(母?)さん
幻想の森
この辺りで先行されてた登山者(男性2名)と出会う
蓮華をでたのは4時だと云っていた
7:20 ふいに現われた <ひょうたん池>
7:30 <白高地沢橋>L=45m
2つ目の大きな橋登場
ここの水の迫力も凄かった
対岸は見えない 無心で渡る
橋の下には さまざまな色・模様の石がごろごろ
癒される♪
渡り切ると小休憩できるスペース♪
グリーンが映える
朝日小屋から下山してきたという
カップルとすれ違ったのはこの路だったな
私と同じ雪倉周回予定だったのが
天候不良で断念したとか・・
8:30 視界が開け始める
湿原をしばらく歩くと
8:55 <花園三角点>
その名のわけがわかる気がした
夏はお花がきれいだろうなー♪
右にも道 遊歩道かな
展望スペース?
青空も見えだしたけどこの雲💦 風が強い
足元の石 灰緑色 これはもしや蛇紋岩⁈
ひすいのふるさと?♪
9:50 <五輪の森>
再びの樹林突入
あとで知ったが五輪山というのがあった
ここは山頂ってことか
トラバース中 微妙なロープがあって
迂回したけど必要なかったところ
なかなかタフな道がつづく
バランスを崩さぬよう踏んばる
私を抜いていった男性一名あり
10:35
その男性に追いついたところにベンチがあり
入れ替わるように座り込んだ
横を見るとなんと 湧水!
持参した「BeeFree」に汲んでみる
先々週/天池でストレスを感じ
自宅で通水を繰り返したら
今日はバッチリ!スムーズにろ過できた♪
持参した水は十分あったけど
この水の冷たさには叶わない!
メチャメチャ 元気をもらえた♪
休憩中/若い女性3名が通過していった
ゴロンとそそり立つ大岩が印象的
そこから少し行ったところに広めのベンチスペース
(振り返ったところ)
さっきの彼女たちは
端からここで休憩するつもりだったらしい
(2度)通り過ぎるときに感じた違和感
静かだな・・
女子のパーティって賑やかなイメージがある
声も出ないほど疲労してるのか
寡黙なのかわからんけど
若さを意識したまぶしい一瞬でもあったw
さぁ まだまだ 登りあげる
朝からの雨と渡渉のくり返しで
シューズの中はとうぜんウェット
が レインウェアは
吹く風のおかげで乾きつつあった
だから脱げない というか 面倒くさい
好天を信じ切れてないというのもありw
木道に切り替わるとホッとする
ここらはもう乾いていて
滑る緊張からは解放されていた
暗く見えるところは氷河が削り取ったところだね
そんなところは遅くまで雪が残る
花たちも健在
景色が変わる予感♪
変わった♪ ここが
11:40 <吹上のコル>
ネットでなんども見た打ち抜きのレリーフ
栂海新道を経て親不知日本海へ
さわがに山岳会
夢のまた夢と思っていた日本海への道
自分の中の何かがざわめく
この道を行けば日本海♪
いや 今はこっちだ💦
それにしても凄い風 で 自然発生式に気づいた
あーだから “吹き上げ(のコル)” なんだ!とw
おそらく今日最後の登り
山頂は見えないけど 期待max!
ゴジラの皮膚のよう(勝手ニ思ッテル)な石💓
草紅葉はカラフル♪ラッピングしたいw
ウスユキソウ
キアゲハ
キベリタテハ?
この子は初めて見たけどいちばん飛んでた!
ミヤマダイコンソウ
花びらが落ちてもかわいい♪
あと少し もう少し 石や花や蝶に癒され
雪渓にもパワーをもらい💦
12:30 着いた!
去年 ご来光を拝んだ分岐
南に目をやる 相変わらずの雲
雪倉岳と白馬岳が少しだけだけど見えた
ザックを下ろし暫く立ち尽くした
去年この場所であのピークを目指すことを決めた
迷いもあったけど
再びここに戻って来られるとは・・♪
青空が明日の山歩を約束してくれてる気がした
そう 明日こそ!天空の稜線歩きを楽しむんだ!
【朝日岳】標高2,418m
誰もいない静かな山頂 眺望がないので先を急ぐ
朝日小屋までは約45分
標高差300mを一気下り 甘く見てると怪我をする
前朝日と朝日小屋が見えた♪
13:15 <水平道/分岐>
14:00 朝日平 着
今日の距離 12.2km
累積登り 1448m
累積下り 774m
時間 9:14(休憩込)
一日目の記録はここまで 自分にお疲れさま♪
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