2025/10/20

TAMA-SANPO-92~紅葉は今が見ごろ!「奥大日岳」~2025.10.8

 たま山歩/未踏の山道をもとめて~」


【奥大日岳(おくだいにちだけ)標高 2,611m
日本二百名山

大日連峰の主峰
名前からわかるように修験の山
霊峰立山の前衛峰として大日如来体現の聖地だった

一般向の登山コースは
室堂から浄土川を渡って新室堂乗越へ登り
西へ大日尾根を行く3時間の行程

もう1つは称名坂コースで
称名平から大日平-中大日岳を経て山頂に至るもの
(主として下りに使われる)7時間の急登

大日尾根は 剱岳と同じ閃緑岩と
明るい新期花崗岩でできている


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

10月に入り
SNSで紅葉の便りが聞こえてくるようになった

白山が見頃なのはわかっていたが
この時期 どうしても行きたい山があった

 奥大日岳だ

昨年 称名滝口から大日岳まで行き
力不足で届かなかった高み

大日小屋で買った登山バッジは再訪の決意の証
缶の中で鈍い光を放っていた



(白い花はハクサンイチゲと思われる💓)

自分との約束を果たしたいのと
単純に立山の紅葉を体感したかった

じつはまだ最盛期の「圧巻の」景色を見たことがない

奥大日岳からなら剱岳もさぞかし眩くみえるだろう
考えただけでわくわくが止まらない♪


計画を立てる

室堂スタートで日帰りはもったいないといつも思う
(移動代¥7,380/往復)なので

過去2回ケーブルカーと高原バスに乗ったが
2回とも一泊二日の山行とした

1度目はテント泊を体験するのが目的
2度目は立山カルデラを観るのが目的

いい塩梅のボリュームだった

今回もそうしたかったが しなかったのは
10月の雷鳥沢キャンプ場(標高2277m)に

夏用テントで乗り込む勇気がなかったからだ
「熊」度々出没のニュースも気になった

が 今見なかったらぜったい後悔する!

それほど立山の紅葉には執着があり
今回は 紅葉を観るためと割り切り

もう一日を周辺の山へ行こうと考えた
(焼岳-乗鞍岳のときのように)

鍬崎山はどうだろう
白山に上るくらい(それ以上?)きつい山のようだけど

諸々のコンディションがよければ
行ってみたい山だった


当てにならないとわかっていても
頼るところは「てんくら」しかない

車中泊の支度もし「A」が並ぶ平日(8日-9日)
3時 富山へ向けて家を出た

全山紅葉の立山アルペンルート
登山客よりも脅威なのは全国から訪れる一般の観光客だ

平日は団体ツアー客で激混むだろうと予想し
 始発(7時)のケーブルカーに乗る!

と 意気込んで立山駅に着いたのが4時50分



無料駐車場は思った以上に空きがあり
駅へ向かう人が見えるスペースに車を止めた



並んでからでは動けないと思い
トイレを済ませに駅へ向かう

戻って見ると駐車場は県外ナンバーだらけ
隣りの車は神戸ナンバーだった

5:40 その車から男性が出てきて支度を始めた
わたしも頃合いかなと思い外へ

“おはようございます♪もう行かれます?”

明るく聞いた

“もう少しあとでもいいかなと思って・・”と男性

わたしはどうしようか
乗鞍(バス)のときは6時には長い列ができていた

その前には並ばねばと思っていたが
ふと駅の方を見ると人かげが見えた

“おっ” その瞬間 体が動いた

“行きます(ニコッ)”



5:45 薄明りの中 5人ほど人がいてそのあとに並んだ
寒くもなく 長袖一枚でコト足りた

ただ 空が気になった 雲が多い

“大丈夫!室堂(2,450m)はきっと青空♪”
と 思うしかない

神戸の男性もすぐにやってきた

剱岳が好きで何度も来てるらしい
今回は裏剱を歩くと云ってた

仙人池があるところかーいいな♪

テント装備がちょっと眩しい
苦手な “待ち時間” もお喋りしてたら紛れた♪

6時半 乗車券の購入窓口が開く
7時(始発)の当日券をがっちりGET!

¥7,380 分 しっかり楽しむぞー♪💦



一年ぶり♪ 勾配日本一の立山ケーブルカー
10分にも満たない乗車でもやっぱりわくわくする

美女平でバスに乗り換え
運よく 進行方向-左窓側の席に座れた♪

暫くは 23kmの天空ロードを音声ガイドと楽しむ



つもりなのだけど・・


空の様子がどうもスッキリせず


大日岳が見える辺りも
トップはしっかと雲がかかってる


それでも 弥陀ヶ原-天狗平と色づき始め



それなりの紅葉が楽しめた♪
(向こうに見えるのは 鍬崎山かな)

室堂に着いたときの気温は11℃くらい
標高2,450mは やはり肌寒い

一枚重ね着して歩き出す



2019年に初めてテン泊したときもこんな天気だった
あのときも心折れかけたけど


今日は雨予報はでてないし 希望を持とう


みくりが池温泉


火山ガス情報ステーション
タマゴ臭が し始める


・・の前から見えるはずだったカール(圏谷)
影もなし



この道は 前回よりは視界がきいてる


右側に池塘が広がり そのさきに


曇天を反映した鈍色の でも見事な草紅葉♪

そういえば今年の立山は
クマ騒動で異例の登山道通行規制がでていた

雷鳥沢から一ノ越に向かう「母恋坂」と
野営場管理所につながる「代替歩道」は歩けない

奥大日岳は反対方向なので支障はないのだけど

登山道はあの辺りかな



舗道は左に大きく弧を描くように延びていた
見えてきたのは 雷鳥荘


雷鳥沢キャンプ場も見えてきた
(アップでみる)テントは少なそう


地獄谷
噴煙と硫黄臭と波打つ熱湯

生きてる大地なのに生命を寄せ付けないところ
不毛の証の「白」と周囲の対比にぞくぞくする♪

まさしく「地獄」
焼岳も感動したけどここはその比ではない



生きてる



雷鳥沢ヒュッテの白い外壁が見えてきた♪
もう少し先で道は右に折れる


地獄谷は見えなくなる


キャンプ場までの舗道をひたすら下りる
らくちんだけど帰りはここを上るんだよなーw


ヤマハハコの白と


チングルマの赤


正面に 剱御前


奥大日岳?じゃないか・・でもあの辺へ行く♪


きれいだ―♪
精彩はイマイチだけどスケール感に脱帽


チングルマは絨毯になると強烈♪


このススキみたいな黄色い草もいいアクセント
そうこうしてるうちに・・


雷鳥沢キャンプ場到着!


管理所が見える


反対側 あの橋を渡る


大走りは通行可能 一ノ越方面は不可
くまモンの呪い💦

私は左へ行くので 問題なし


渡り切ったところから一ノ越方向を見る
浄土山はガスの中


右は 雷鳥坂(メッチャしんどい)
前回はここを上って剱御前小舎へ出た

今日はまっすぐ
すぐに坂がありそう おてやわらかに願いたいw

さぁ行こう!


暫くは称名川の流れに沿って平坦な道を行く


立山山頂直下の源流と一緒に歩いてる♪


坂が始まる
正面のナナカマドの赤が印象的♪


この赤はドウダンツツジとgoogleが言ってる♪


坂の途中はカラフルな色彩でにぎやかしい♪


ツツジとナナカマドの饗宴♪


この葉の形は カエデかな


少しウェットだけどこの木道 優しいー♪


左(西)に目をやると 鍬崎山がチラリ♪


反対側(東)剱御前小舎は見えず


歩き難い砂礫地帯に突入
この辺りの石は花崗岩だけではないような


この黒い岩は?
興味を引かれつつも先を急ぐ気持ちが勝る

ガシガシと登っていく


高度が上がると見える景色が変わってくる
地獄谷と山小屋が眼下になった


キャンプ場が見える 称名川も♪


水平道が見えてきた


分岐に突き当たる

小さくてわかりにくいけど
中央に「剱御前小舎☞」の表示あり💦

左へ行く


少しのあいだ 嬉しいフラット道♪


雷鳥荘-雷鳥沢ヒュッテ-ロッジ立山連峰 が一直線!



おーー!これはまさしく地獄の釜!

昔の人たちが怖れ敬った
立山信仰のリアルがまざまざと


ちょっと引いてみる


稜線からの絶景に酔いしれていると
目の前にきれいな三角山が見えてきた

もしや?と思ったがチェックすると偽ピーク
ホンモノはその向こうの雲の中⁈

登山者が数名歩いている
ちょっと嬉しー♪



人影が止まったので 追いついてしまった


左側 地獄谷は水蒸気しか見えなくなった


右側には 雲海が広がっていた!
上空の雲が重くてサンドイッチ状態の山並み

先行者の方たちは歓談中
遠慮してここはさっと通過した


奥大日はおそらくあの雲の中
反対方向へ延びるトラバースを目で追った


地獄谷のこちら側にも崩壊地


前方には鍬崎山?

私の前には若い女性がひとり逞しく歩いていた
とうか 歩いて行った!健脚!

マイペースを意識して俯いて歩いていたら


イワヒバリ に出逢う♪
ここが高山帯であることを実感


誰かさんの「落としもの」も そこここに



標 現る!

一瞬 分岐?と思ったがそうではなく
右へ行けばいいらしい

視界がないと孤立感ひしひし
指示された方向は



なーんも見えん!
高度感もピークも謎のまま

ここから少し下り また登りに転じる


五里霧中状態


着きそうで着かないもどかしさ
なおも進み


突き当たった道を左に折れた
地図を見る 間違いない 何も考えず

ただ危険を察知するアンテナだけを立て
無心で歩いていた

すると・・



雷鳥!
これまた唐突w

そーいえばお誂え向きの霧
おなかの辺りが白っぽい子?

しかしなんで君は
いつも道の真ん中に現われるw



こちらはちょっとふっくら おかあさんかな

立山で雷鳥に出くわしたのは2回目だ
おととしの龍王岳以来

気が抜けた
その場にしゃがみ込み 撮影タイムとする



見てたら周りからゾロゾロ出てきた
龍王では見るからにコドモの大きさだったけど

今回はほぼ成鳥?
全部で4羽
石の上に載ったり下りたり

草をついばんだり
遊んでいるような

こちらのことなどお構いなし



和む メチャ和む♪

先を行って戻ってきた女性と
あとから来た男性と3人で暫く撮影を楽しむ

男性が先に動き 少しして私もその場を離れた

名残惜しいけどバイバイ 雷鳥ファミリー♪
わたしは山頂へ行かねばならぬ!



御池がひとつ 小さいけど
雷鳥の水飲み場にちょうどいいかも

ここからうっすら見えるシルエットに向かって行くと
霧の奥から ひとの声⁈

えっ? なんか聞こえた?



この岩の向こうから聞こえる


越えると さっき先に行った男性


そして ここは山頂だった(11時)

わぁーい!
とかいう感慨はなく

一人で何を喋っていたのか気になったので
聞いてみると

Youtuberさんだった
動画を撮影中だったことがわかり

眺望も何もない場所で
ご飯って気にもなれず5分で下山

そのまえに



Youtuberさん 撮ってくれました♪

こんな日もあるよね
いつか笑って話せるさ(中島みゆき)w

そうこれで やっぱり
も一度来ないわけにはいかなくなった

次は 大日岳-中大日岳-奥大日岳を縦走 だな♪



また来ますね♪

それにしてもすっきりしない下山

回復を期待した天気には見放され
お日さまは隠れたまま

ここからはなんとも消化戦の気分



石でも見て癒されよう あー
でも力が入らない 楽しいと感じない

そういえば・・そうだ

新室堂乗越 ってどこだった?
えっ 通ってるよね? でも記憶にない

ちゃんと通ってきてるはず
どこでスルーしたんだろう

確かめよう!
ちょっとやる気が出てきた

地図アプリに表示されてるマークを
通り過ぎてしまわぬよう注意深く歩く

一時間が経ち
そのポイントに立ったとき全てを理解した

雲海を見た場所だった
先行者に気を取られ先を急いだため



これを見落としていた!

ホッとした
そしてここはまちがいない休憩ポイント

雲さえなければ剱岳が見えるはず
というか まぢかで見るための場所とみた

時間は まだ12時台 急ぐ必要もなかった



そして光明を見逃さなかった

時間はズレこんだけど
今度こそ 期待に応えてくれそうな気がした



浅めに腰かけられる
ちょうどいい大きさの石があり

寛ぎモードに突入

目の前のシーンは刻一刻 変化していた
わたしは観客 ただ待つだけでいい

5分ほど経ち 人の気配にふりかえると
またまたさっきの Youtuberさんが立っていた

“写真撮りましょうか?”

“えーいんですかー♪”

奇跡のようタイミングだった

だって



この風景の一部に収まれるなんて!

メチャいいひとやー♪ さすが上手!
ありがとうございました

剱御前小舎まで行くという男性を見送って
わたしはもう少しここで 粘ることにした

剱さまが見たい!



5分後 雲の動きはとても遅い
風で吹き飛ばされることを期待するのは諦めた


その 2分後 超ーSlowly
まるで息をしてるみたいだ


その5分後 前衛峰はスッキリ でも

その後ろの気難しいラスボスが
どうしても姿を見せてくれない

なんでそんなに隠れたいのか💦

それでも待つこと 更に8分
登山道にでて少し先に移動してみた

それが これ


待ちわびた一瞬!(12:52)

雲は消えたり戻ったりをくり返すので
ここが限界だと定める

もー感涙!



光は周囲にもれなく注いでおり


こんなにも見え方が違うかと驚嘆する!



剱御前小舎のほうへ行ったYoutuberさん
もう着いただろうか

けっこうキツそうな稜線だこと💦

分岐を下り始めると


雄山周辺の雲も消え始めた♪


おっ 登山者発見!男性っぽい


これから戻る道がみえる


そういえば 今日は人が少ない
平日だし天気が今一つだったというのもあるけど

なんてったって立山!
全世界から人が訪れる人気の観光地

出発から混雑覚悟で動いてきたので
少々拍子抜けだ

午前中はともかくこうして光が戻った今
独り占めは贅沢過ぎる

そんなとき
前方から上がってくる人影をキャッチ

アジア系の若い女性3人組
離れていても聞こえる陽気な笑い声

楽しそう♪ そして写真撮影に夢中だ

わたしは自然と声をかけていた

“シャシン トリマスカ?”

嬉々とする女子たちからスマホを受取り
錦秋の背景と一緒に収めた

Youtuberさんにはできなかったお返しを
これでできたかな

“アリガトウゴザイマス♪”

うん いい旅を♪


朝は雲の中だった浄土山♪
橋を渡りきったら



キャンプ場のテーブルを借りて遅めのランチ
塩味が染み渡ったーうまっ!

奥大日岳は雲に隠れたまま?



さぁあとひと踏ん張り!上り返すよー!


チングルマの赤


雄山の辺りだけ おもろしつこい雲w


今日歩いた水平道が左の方にみえる


おっ⁈


地獄谷もスッキリみえて



ようやく奥大日岳が見えてきた!
あの稜線からこっちを見てたんだなー



大展望を時系列で







大日三山 並んだ!迫力圧巻―♪


カールも見れた!



みくりが池温泉のテラスは人でいっぱい
ソフトクリームを食べてる人が目立った


すぐ下にあるみくりが池 に映る逆さ浄土山



人がいっぱいで速攻撮り💦


室堂到着 なんて大らかなんだろう(15時)


このままバスで帰るのがもったいない気分
でも 余裕でイケそう


おつかれさん


室堂を離れてすぐのバスの車中からは
再び山頂を覆い隠す雲が湧いて見えた

青空だけど 不機嫌さを残したままの神さま
今日はそんな日だったのだなと思う

終わってしまえば全て All Right!
(15:20)

ありがとうございます また来ます!



おまけ

ここは あわすのスキー場

立山駅駐車場から車で10分ほどいったところ
ここに 鍬崎山登山口がある

明日登る予定をしてたけどこの通りの視界不良

何かが“今じゃない”とささやくので
このまま石川へ戻ることに

総じて満足のいく一日だったけど
立山は日帰りするとこじゃないね
(もったいない)

できることなら
テン泊して大日岳まで行きたかった!

来年こそ!


◆その他の TAMA-SANPO はこちら

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