「たま山歩/未踏の山道をもとめて」
【三ツ谷登山口-小原峠/旧越前禅定道】
(標高 820~1410m)
越前禅定道は
奈良時代に泰澄大師によって開かれたとされる
白山山頂(御前峰)へと至る
信仰の参詣道・修行道のひとつで
(山頂まで直線距離で約30kmにも及ぶ険しい道のり)
起点は 福井県勝山市の「平泉寺白山神社(旧平泉寺)」
三ツ谷-小原峠はその途中(片道) 約2kmの山道
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
白山を取り巻く禅定道(登拝道)は全て歩きたい!
という気持ちは変わらない が
2024年5月に 福井の経ヶ岳・法恩寺山を歩いたあと
越前禅定道については気持ちが少し離れていた
法恩寺山から伏拝を見たときに
ここを歩いて市ノ瀬へ行くことが可能なのか
自分にできるのか 不安になり
時間をかけて同行者(経験者)を探そうと思った
正直 忘れかけていた恋慕が先週ふいに復活!
チブリを一緒に歩いたSチャンが
「この区間」を歩きたいとSNSで云っているのを発見!
エーッ Sチャン 川上御前まで歩いてる!(1年前)
なら 行き方を知ってる!
さっそく名乗りを上げると返信が来た
今回はSチャン主導でわたしはついてけばいいかなー
と思ってたら 甘かった💦
まぁよいわ それならと馴染みの山友さんに
いろいろ訊いて山情報サイトでも調べて
“イケそう” と判断しSチャンに「GOサイン」を出した
今回 相談に乗ってくれた山友さんからは
餞別のような「くま撃退スプレー」をいただき
むしろ くまへの警戒感が増したが
御守りのつもりで有り難くいただき
この日の山歩となった
7時 道の駅 瀬女で待ち合わせ
マイカーに移ってもらい現地へ
マイカーは 軽バンである
今年はけっこうハードに動いてもらってる
ただそれは高速走行とか
正直得意な分野じゃない
一応 タイヤはオフロード用で四駆である
そう 今回 これ試す 絶好の機会到来!
県道33号線にある 三ツ谷橋
白山に向かう途中の急カーブ部分にある
橋が架かる三ツ谷川の右岸に
未舗装道路があることは 前々から知っていた
おもに 釣りをする人たちが使う道なんだろう
と思ってた そこから 福井へ行けるらしい⁈
通過して暫くすると
分岐が現われる 情報通り
左折すると 杉峠へ行ける道があり別山へも行ける
わたしたちは まっすぐ行く
写真には写ってないが右側に車が3台止まっていた
ジムニーと乗用車が2台
主たちは ここに車を置き 杉峠へ行ったのか?
釣り目的で沢へと向かったか?
人がいないので確認しようもない とにかく
Sチャン 2回目(←ここ大事)
決断を後押ししたのは 他の誰でもないSチャンの
”荒れてるけどふつうの道” 的な言い回しだった
山友さんたちが超超ー警戒線を張るなか
彼女の情報がいちばん新しいし 信じたかった💦
信じよう( ̄ー ̄)
意を決して踏み出した(アクセルを踏んだ)ロードは
(たしかに)悪路だった💦
そこそこデカい石が露出してる
路面もデコボコ
揺らされる!水平とれん!
右足に力を入れるたび唸る相棒
(苦しそー💦)
石で腹こすりしそうだし
四駆に切り替え低速でノロノロ進む
後ろに乗ってるSチャン 酔わんかったかな
30分後 ようやく辿り着いた「作業場」
三ツ谷橋から約5km(時速10km)走ってきた!
相棒(アトレー)に 損傷はない パンクもしてない(ホッ)
YAMAPを見ると設定したスタート位置より
だいぶ手前にいる
(ここはデータがなく手動で入力したポイント)
身支度をしていると 一台の軽トラが入ってきた
今日は土曜日で作業はないはず
工事関係者かと思い一応訊きに行く
“車なんですけど あそこに止めておいてもいいですか”
車から下りてきた男性3人の内 年配の方が
自分は工事とは関係ないが大丈夫だろうと云った
わたしを見てなにやら笑っている
こんなところまで車で来るのが変ってことなんだろう
“凄い道でしたね(苦笑)” というと
“今 一台壊してきたんや”
(だから一台で来た)と笑う
“!!”
軽トラに3人は乗れない・・
まぁいいそれより
なんと 犠牲者⁈
あの悪路の洗礼を受けた人間が目に前に居る⁈
“ 💦💦💦 ”
言葉もなくその場を立ち去ったわたし
帰りはいっそう気を引き締めていこ!
そう自分に云い聞かせ スタート!
(8:45)
まず 西俣川を渡る
登山道はふつうに見えている ただ下草は多い
来月以降は 完全に足元見えなくなりそう
登山道から数メートル離れてあった標柱
見逃しそうになった💦
ここが 三ツ谷登山道入口
文字の色が消え 時間の流れを感じる
・・想定内(笑)
気持ちのいいブナの森🎵
このあたりは水の心配が要らないところ
旅人にやさしい
お気に入り🎵
少しずつ高度を上げて行く小径
湿った砂利の上を歩いてると思ったら
自生する わさび♪
15分後 川上御前社 に到着
越前禅定道には「白山本道十二宿」という
修行者たちが寝泊まりや休憩をする堂や宿坊があって
「番号」が付されている
ここは 白山十二宿 の 「第七宿/河上」で
現在は再建された社が祀られている
中には泰澄さんが彫った
女神像(レプリカ)が置かれているとのこと
相方のSチャン 開帳時にそれを見ているらしい
(羨ましい♪)
かなり広い平坦地
なるほど宿があってもおかしくないと思える
二人で手を合わせ先に進んだ
傍らに 朴葉の花 きれい♪
さらに10分ほど歩く
危なっかしいトラバース斜面現る
慎重に通過

ギンリョウソウ(銀竜草)🎵
光合成をやめた植物
別名 ユウレイタケ
急がず 慎重に
ときどき テープ(ピンク・青)が ???な
つけ方をしてあるところがある
地図アプリをマメにチェックしてれば
ルートミスは防げる
ごろつく石が増えてきた感じ
さいごの急坂をガンバッテ上ると
小原峠 到着(10:13)
「小原峠-三ツ谷」この表記に感動じわり♪
切れ切れの越前禅定道のピースを
また少し埋めれたことが嬉しかった
小原峠は白山十二宿の「第六宿/伏拝」
小さな祠があって
不動明王とお地蔵さまが祀られている(合掌)
ふりかえると 白山チラリ🎵
分岐の標柱には 次へのステップが刻まれている
右(南)に行けば 赤兎山へ行ける
計画は そのつもりだった
メインディッシュ(禅定道)は完食したし
あとはデザート(赤兎)を食べに行く感じ
ところが 小休憩中
居合わせたグループさんたちと雑談してるとき
(この周辺をよく歩いてる方たちみたい)
でてきたワードが 大長山 !
全くもって アタマになかったけど
前々から歩きたいと思っていた御山じゃん
“どんな山ですか?”
“しんどくないですか?”
“時間は大丈夫ですか?”
立て続けに質問
“とにかく眺望がいい♪”
“時間はじゅうぶんある♪”
“若い(笑)んだからいってらっしゃい♪”
と 推しに推され
予習してないけど「リスク」は少なそうと判断
さいごの「若い」(覆面のせい) に 焦りつつ💦
Sチャンと相談 彼女も乗り気だったので 即決
計画変更 いざ 大長山へ!
赤兎山とは反対の方向(北)へ向かって行く
(10:27)
どんな御山だろう
アタマの中は 赤兎山から見えるのと同じような
白山-別山-岐阜方面のパノラマしかなかったが
ちなみに 自分の中の大長山はこれだ!
2024年秋 赤兎山へ向かう途中で撮った一枚
この山容に魅了され “あの山に行きたい”
と 思ったことを覚えている
が 登山というのは 見るとする(歩く)じゃ大違い
歩き始めて10分
アカモノロード♪ その5分後
稜線に出てる⁈
“もう” 山頂が見えてる⁈
小原峠から山頂までは2.5km(往復5km)
ふつうに考えたらかなりの距離のはず が
この山 序盤でそう感じさせないトリック
というか トラップがこれだ!
見えているから近く感じてしまう
気持ちは楽観♪ 現実は誤算💦
再びの日除け道
空間としての狭さを感じてしまうのは
灌木の枝に何度も頭を叩かれたせいだと思う
なければ暑そうだしジレンマ その①
気づいたら着いてた
苅安山(1505m)
標柱 見のがしそうになった 視界はなし
ここまでで1/4ほどきた?
女性がひとり下りてきたので少し話した
山頂は視界がないのに気づかず下りる人がいる
少し藪をかき分け進んだところに
パノラマ展望台があるから!と💓
踊るブナは楽しい♪♪♪
ロープ出現 上りはなんとかイケそう
気持ち舞上がるも・・
目の前の景色は変わらぬような
暑い💦
萌え始めた若葉♪
あの頂きを越えたら⁈
違った
板状の節理が現われた
今度こそ!
哭いて (´;ω;`)
癒され (´ー`)
12時 到頂!
【大長山(おおちょうさん)】(標高 1671m)
勝山市と白山市の県境に位置する山
加越国境の最高峰
山頂からは雄大な白山が間近に一望できる
「白山の展望台」として登山者に親しまれている
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
女性が言った通り
ここからだと御前峰は見えなかったので
藪をかき分け進んでみる と
コバイケイソウ!!
まさかここで逢えるなんて🎵
コバイケイソウと白山-別山稜線
コバイケイソウと勝山市内
北に延びる道の先に人影がみえたので
行ってみたら
「私有地に着き 立入禁止」看板
了解! この先は取立山に続いているんだよね
人影の女性は孤高の旅人のようにこの傍に座り
白山をずっと見ていた
白山を目の前に一望できる特等席にもどる
これまですれ違う人は何人かいたけど
今ここには 私たちだけ
一時 下がりかけた厚い雲も
なんとか持ち堪えてくれて 十分に美しい🎵
まさに「白山展望台♪」ここでランチ
Sチャンから 冷キュウリと味噌をいただく
(うまっ♪)
なるほど おにぎりと味噌ねー
これがタフな歩みを支えてるのか
一緒に歩くのは2回目
チブリのときも健脚だと思ったけど
運動はしてこなかったという彼女が
やっていたのは クラリネット
あーなるほど ロングブレス(呼吸)か
“吸って吐く” ではなく “吐いて吸う” が
身についてるのはまちがいなく強みだろう
で わたしは
いつもの自家製梅干し入りおにぎりをほおばる
今日はちょっと足が重くて
途中で芍薬甘草湯をひとつ飲んでる
梅干しパワーが効いてくれることを願う
大長山での白山遥拝 堪能しました♪
下ります(12:50)
経ヶ岳
赤兎山へと延びる道 これは県境でもある
☜ 左側は石川県 右側は福井県 ☞
Sチャンが 雲を見て というので見上げると
飛龍を思わせるS字雲🎵
これは いいもの見た💓
そのとなりには クジラのような雲🎵
浪漫チックな空とは対照的に
地上からは試練を受け続けていた
足裏の感触がよくない
足も上がってないせいだろう
ササや灌木の枝が妙にひっかかる
そして 危惧していたとおり「攣った」
上りでは左足首外側に違和感があった
今は左の腿の裏側が悲鳴を上げそう
(・・ごまかしつつ歩ける感じ)
ひやっとしたのは 足を捻りかけたとき
元を辿れば 去年の10月
自宅で左足首を捻挫してから4ヶ月以上
まともに歩いてこなかった
2月から雪山を含め少しずつ動き始めたとはいえ
完全停止していた時間は長かった
足が重い
後ろを歩いていた Sチャンと途中で入れ替わり
様子見しつつ 小原峠まで下りた
(14:00)
分岐に辿り着くと 黒づくめの若者たち4人
ここは ホント 人との遭遇率が高い
交差点(4差路)だから当然か
そして 人を優しく包む ブナの森
小休憩が大休憩になる(笑)
今日は行けなかった赤兎山
きっとたくさんの人で賑わったと思う
秋にまた来れたらいいな
そのときは赤兎と大長 いっぺんに歩けんかな
三ツ谷へ向けて リスタート!(14:14)
下り始めてすぐ 急登に足が止まり気味になる
(完全に疲れてる)
でも大長より 優しくされてる気がする(苦笑)
この道に “縁(エニシ)” を感じているSチャンは
“氣” が変わったと云った
もいちど合掌して
川を渡って 終了(15:19)
ホントおつかれさんのわたし
おつかれさん Sチャン
2人でなければ実現しなかった今回の山歩
学びがたくさんあり 超ー満腹ですw
今回は諦めた 杉峠を通る周回ルートの
理解も進んだし(イケるかは???)
御守りくださった神さま仏さま 感謝です🎵
おまけの一枚
帰(悪)路の途中で見かけた 今年初めてのササユリ
やっぱいいね 御山は(笑)
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