「たま山歩/未踏の山道をもとめて~」
【一乗城山(いちじょうしろやま)】標高 473m
戦国大名の朝倉氏が築いた
一乗谷城のあった山
一乗谷城 は
1573年に 織田信長と朝倉義景の間で
行なわれた合戦で 周囲の市街と共に落城
400年近く放置されましたが
現在周囲は遺跡公園として整備されています
麓には一乗谷川/足羽川が流れています
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
大河ドラマが好きだ♪
若手のイケメン俳優を起用してくれる
NHKの太っ腹に感謝したい♪
で 今年は主役が「明智光秀」
謎が多い人物だったらしいけど
ここ福井の一乗谷とは実際 縁があったらしく
年明けからNHKは
特番組んだり(ブラタモリとか城特集)
とーぜん紹介に躍起になる
そんなことからここ一乗谷を知り
年内中には訪れたいと思っていたら
「(爽秋の)山城見学会」なるイベントを
一乗谷朝倉氏遺跡資料館さんが立ててくれたので
便乗することにしたのでした♪
9:30 解説員のKさんのお話を聞いてスタート
頂いたイラスト地図がわかりやすいかも
☟
矢印とオレンジペンで塗ったところが順路
行き:資料館駐車場→馬出ルート→山城
帰り:山城→安波賀ルート→資料館駐車場
資料館の前の道をしばらく歩きます
途中見つけた石だらけのお地蔵さま?
目印の石碑
ここを右に入っていくと
下城戸
ブラタモリでタモさんも仰天してた巨石の門
ここが一乗谷の北端で谷幅が最も狭いところらしい
一乗谷川 に沿って歩きます
ちょうど飛来のシーズンなのか
川辺で黒っぽい鴨らしき鳥をたくさん見ました
うららかな陽射しと水面の鴨
まさに爽秋を感じつつ 幸せ感いっぱい♪
八幡神社
の すぐ横にある「馬出(うまだし)ルート」入口
このルートは 大手道とも言われていて
石垣/小城跡/石仏など山城に関連する
遺構や遺物を見ることができるそうです
山頂までの距離 約1.5km
山頂までの時間 約1時間
「曲輪」「空堀」「堀切」「土塁」「畝上竪堀」
これらの意味を徐々に知っていくことになります
登山道入り口
ここからが本格的な山道
急斜面が延々つづきます
土が湿っていて気を抜くと滑ります
(ってか…こけた💦)
お友だちのSちゃん
上りが苦手と言ってたけど大丈夫みたい♪
平坦な場所にでたので小休憩中
福井新聞の記者さんが同行していることに
今、気づく(長靴カッコいーなー)
で この平坦部は「※腰曲輪(こしくるわ)」?
※山の斜面を削って平地を築いた曲輪
敵を誘い込んで掃射の場として使った
…なんてことが容易に想像できるわぁ~♪
すぐ近くには
小見放城(こみはなちじょう)
という小城が作られていたらしい
この巨石の表面には地蔵菩薩が線掘りされています
角度が悪くわかりづらいですが💦…※磨崖仏です
※移動不可の自然の岩壁や露岩/転石に掘られた仏像
分岐に来ました ※英林塚って?
※戦国大名朝倉氏初代孝景のお墓
英林塚はこの先にあるそうです
反対側に向かって歩きます
不動清水(ふどうしょうず)
唯一の水源らしいですが水はナシ
有名な「笏谷石(しゃくだにいし)」に
不動明王が掘られています
笏谷石と知って急にそわそわ…(苦笑)
足羽山で採掘されるんですよね
青緑色で水に濡れると深い青色に変化する
美しくて加工もしやすいから昔から人気♪
三国湊から北前船を通じて全国に運ばれたそうです
「火山礫凝灰岩」
で ここでKさんから資料を見るように言われます
じつはこれ縄張図といって城歩きをするとき
とっても重宝するものなのです
※縄張図って…
※現状の遺構から曲輪や防御施設の配置を読みとり
城の構造をわかりやすく示した図面のこと
確かに…遺構の位置や規模がわかりますね
現在地が 不動清水あたり
下(南)に向かって登っていく感じですね
縄張図でいう
不動清水と千畳敷跡の文字の間にある真っ白なところ
平坦な地面が広がっています
左側は斜面を削って切り落としています
こうして人工的に断崖とした構造を
「切岸(きりぎし)」というそうです
千畳敷跡
ここが一乗谷城一番の中核となる ※曲輪(くるわ)
※曲輪というのは 城の内と外を
土塁や石垣や堀などで区画防御した平らな空間
ここは1,500㎡の広さがあって
朝倉館と同じくらい大きな建物があったと思わせる
「礎石」があります
これが礎石 並んでいるのがわかります
ただ生活用品(お茶碗とか…)が出土していないので
ここで人が暮らしていたかはわからないんだそうです
一乗谷城本丸跡
不動清水/千畳敷跡/観音屋敷跡/宿直跡…
縄張図を見ると四角い平面がつづいてます
方形区画群というそうです
千畳敷の隣の区画に石仏のかけら
観音屋敷跡
ということでここは
宗教施設があったと考えられています
三方が土塁で囲まれた約400㎡の平坦面
そしてもうちょい進むと見えたのが…
お昼ちょうど 今日一番の絶景ー!(覆面で失礼w)
福井平野を見渡せました!
風力発電施設や三国港?までも…
少し左に目を移すと…これこれ
この筋状の谷あいが一乗谷らしさ♪
南北約3kmの一乗谷(城下町)を実感
見晴らし最高! 狼煙もよく見えそうです♪
ここで 昼食休憩
小見放城辺りから仲良くなった福井在住の
トレランにーさんと話が弾み
写真を撮り合いっこしたり情報交換したり
ホントめちゃ楽しいんですけど…🎵
(覆面取り忘れてる💦)
あ ここ 宿直跡(とのいあと)っていいます
ちょっと読めない字ですけどね…💦
ランチタイムが終わったら山頂目指して移動です
そう ここはまだ終点じゃない!
縄張図にある「分岐点」を折れます
※堀切
※曲輪や集落の周囲の地面を掘って切り通した堀
一の丸跡
広さ1,100㎡の楕円形で西南側下段に
約250㎡の突出した平坦面を持ちます
周囲には空堀がめぐり北東側裾にいくと
竪堀がありその下には下段の曲輪が広がっています
二の丸に行く途中に2条の堀切があります
☝(案内板より)
堀切
二の丸跡
一の丸とは2条の堀切で区画されており
広さ約570㎡の楕円形の曲輪が頂上にあります
また二の丸向かい側には
幅16.5mを測る大きな堀切があり
堀切の中の土橋を渡ると尾根筋には
「伏兵穴」と呼ばれる
直径3mの窪みが多数確認できます
☝(案内板より)
※畝状竪堀
※横堀の底に土手を設けて敵の堀内移動を封鎖する
三の丸跡
そう 山城はここまで
でもまだ先があります
これら 一の丸/二の丸/三の丸を合わせて
連続曲輪群 と呼びます
(曲輪が連続して配置されてる)
堀に一旦沈み込んでの急坂 ロープ付き💦
そう ここが山頂でした!
そしてそして
今日は見ることが叶わぬかと思っていた…
白山が見えた!
無理かと思ったけど(マジ小さかった)
iPhone ありがとう💓
よくぞ捉えてくれた!
じつはこの日は今シーズンの初冠雪だったのです
雪を戴いた白山を一乗城山で見れた!
いい記念になりました♪
足羽川の堤防?
グッドロケーション♪
帰りは「下城戸(しろきど)ルート」で下山です
解説員Kさんが
馬出ルートよりは「なだらか」だといってたけど
なかなかどうして油断のならない道でした
雨が降ってぬかるむとヤバい感じです
帰りは行き以上に話が弾みました♪
名まえも知らない方たちだけど
お互いに知らないことを教え合ったり
驚いたり…
そう驚くといえば
いかにも城マニアといったいで立ちの父娘!
小学生?の娘さんがザックを下ろしたときに
見てしまったTシャツの背中
「天下布武」の4文字!
そこからお喋りがエスカレート!
お知り合いの女性曰く
自分たちにとって重要なのは「城」
山歩きはついで…なのだそうです
自分とは反対の嗜好に思わずニヤリ♪
今回同行させてもらって
山の楽しみ方がまたひとつ増えました♪
景観(ジオ)・高山植物・山岳信仰・テン泊・グルメ
…に追加して
「山城」決定ー♪
天然の要害/防御機能を備えた土木施設
自然(の地形)を活かした人の智慧が宿る山
あー興味は尽きません💦
と言ってるうちに安波賀(あばか)登山口に到着
イノシシ用の防御ネットがあってびっくり!
ファスナーを開け かいくぐってでてきました
因みに「下城戸ルート」は
(安波賀ルートともいうらしい)
山頂までの距離 約1.8km
山頂までの時間 約1時間半
ってことは 総長3.3km
休憩入れたら3時間で戻れるお山ってことかな
しかーし
ハイキング気分でくると痛い目に合うかも
山道はしっかり山の道でした
休憩たっぷり ゆっくり歩きだったので
疲れはさほど感じませんでしたが
下りるとき 忘れていた右ひざ痛が発生!
山をなめてはいかんと自戒を込めました
一乗谷川を渡ります
途中渡った踏切からみた鉄橋が素敵で…♪
反対側の線路も素敵で…♪
15:00 資料館へ向かって ジ・エンドです
初めてのお山 いつものように一人で行ってたら
出逢わなかったひとたちと歴史の面白さ
ただ下を向いたまま 何にも気づかず歩いて
そう…3時間で戻ってくるお山でした
ガイド付きって楽しい!
お城っておもしろい!
そしてまさに絵にかいたような爽秋の秋晴れ
前日が曇りがちだったから嬉しさひとしお!
山歩のあとは資料館で展示物を見て
(なんとこの日は入場無料!)
麒麟がくる!の世界観に浸りました♪
朝倉氏遺跡は時間的余裕がなく
いつかのお愉しみにしましょ♪
そして
山城の情報探しをしていて大変参考になった
サイト nippon.com さんです
私的にメチャメチャわかりやすかった!
ありがとうございます(ペコッ)
おまけ♪
福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館
〒910-2152 福井市安波賀町4-10
☎ 0776-41-2301
HP ☟
Facebook page ☟
-◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇-
◆tamaネェの Facebook
◆我楽 Facebookページ
◆tamaネェの Twitter
0 件のコメント:
コメントを投稿