「たま山歩/未踏の山道をもとめて~」
【沢上(そうれ)谷】標高 1,122m
神通川水系高原川の支流
岐阜県高山市の丹生川(ニュウカワ)ダムの北4キロ付近
沢登り入門の谷として知られ
コースには三つの滝がある
下流から
五郎七滝 ⇒ 岩洞滝 ⇒ 蓑谷大滝
天国と云われるほどの「ナメ床」を体験できる
癒し系渓流
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
今年の山行が3月の高落葉山から
止まってしまっていた
春先に仕事が立て込むという珍事が発生
山行を考えるどころではなかった
やっと落ち着いたと思ったらはや6月
山岳会から「沢登り」情報が舞い込んできた!
“初心者でも歩けるからおススメよー”
と云われ その気になった
そういえば会に入るとき聞かれたっけ
入会したらやってみたいこと
-沢登り-
たしかそう書いたはず
申込んだのは5月の半ば
あっという間に日は経ち
梅雨ど真ん中 薄曇りの日曜日
仲間4人と共に岐阜県へ向かった
朝6時 東金沢駅パークアンドライド駐車場
⇩
高速使って富山インターまで走る
⇩
国道41号線を南へ
⇩
県道471号線を更に南下
⇩
道の駅スカイドーム神岡でチームに合流
⇩
更に南下して現地へ
ここ肝かも…
橋を渡って暫く走ると分岐があり
なんだかよくわからないまま駐車場へ
入渓ポイントは目の前
準備をしてともかく水に入る
沢歩き自体は初めてじゃない
去年 釣りをする友人と瀬波の川を経験してる
そのときはやたら 滑った!記憶しかない
☟
何をそろえていいかわからず
とりあえずアマゾンで¥1,980の
ウォーターシューズを買い
(これがゴムソール)
専用靴下とレッグガードを借りた
これが好感触だったので
フェルトソールの沢靴と靴下とガードを購入
で こうなった
肝心の足元はこれでOK
下半身は
ヨガ用レギンス(黒)
ナイキのハーフパンツ(黒)
上半身は
ファイントラックのドライレイヤー
化繊アンダーシャツ
化繊Tシャツ
ザックはもう長年使ってるアコンカグア35
濡れたらヤバイ荷物を透明袋に入れたら
ゴムで縛ってザックに投入
頭部はもちろんヘルメット
あと山友Kさんにお借りしたハーネスをつけて完了
ってとこかな
そんないで立ちで恐る恐る入渓する
フェルトソールは滑りにくいと聞いてはいても
じっさいはそんな簡単なもんじゃない
要は信用の問題
サワートレッカー(モンベル)よ!
アンタはホントに信用できるの?(笑)
沢初心者は私だけじゃない
ちゃんと指導者がついてくれていた
ベテランのNさんに声掛けされながら
きれいだけどデコボコの石を乗り越えたら
こんなとこに出る
おーここは好きだー🎵
こんな風に
水が緩やかな一枚岩の上を流れているところを
ナメ床 という
足裏全体で岩を踏みしめつつ歩いた
木洩れ日と沢水のきらめきが溢れて
メチャメチャ気持ちのいー時間🎵
暫く行くと左がわに小滝が見えてきた
流木が折り重なった沢の出口で最初は
枝沢だとはわからなかった
ここを慎重に高まきして
行きついたさきがここ!
突然目の前に黒い壁が現れた!
見上げる大滝 これが
五郎七滝
黒光りするでこぼこな流線形の斜面
水が平たく流れ落ちてくる姿は
姥ヶ滝 を思い出させる
姥ヶ滝のあの滑らかな斜面は
水の力で均一に侵食されてできた
溶結凝灰岩
ここもそうかな
そして名まえも変わってる(人名)
昔 この辺りに住んでた 五郎七さんが
足を滑らせて亡くなられて
それに由来するらしいけど
なんというか 妙な気持ち
死んだ人の名前をつけるのか と
見た目は ゆるーい感じのナメ滝
ここで命を落とすというのは
どういう状況なのだろう
まぁとにかく先遣隊もいるわけだし
皆が行くなら(行けるなら)行く!
ってなって
で 慎重に上のほうまで行ってみました
道半ばで思ったのは
これ…下り…ヤバイ… でした
下りれる気がしない💦
でももう引き返せない💦
どーしよ…
そこへNさん登場!
下りかたも同じ
足裏全体で岩を掴んでいく感じ
あぁ 山歩きとおんなじだ
下りで或いは疲れたときに出る悪い癖
怖いと思って腰が引けると(後傾になると)
⇒ コケる
気持ちを前に サワトレ(サワートレッカー)を信じて
一歩一歩踏み込んだら
問題なく下りれました(ヤッタ)
でもここ
やっぱりリスキーな場所だと思う
昔はフェルトソールもないし
足がかりもない
滑って頭でも打ったら 即
天国行きです
名まえを残したのは
危険は常にあることを忘れるな
(ホントに天国に行ったりしないように)
ということなのかもしれません
本流にもどりナメ床をさくさく歩いていると
後ろから
“慣れてきたね” と Nさんの声
いえいえ
文明の利器(サワトレ)とNさんのおかげですよ♪
歩き始めて1時間半
なんとも 美しい表情をした石たちが登場!
なんかこういう赤い石って
エネルギーを感じてわくわくする
恐竜が歩いていたんだろうか…なんて
沢の表情が豊か過ぎてニヤニヤが止まらない
その行きつく先がここだった!
滝の裏側が洞になっていて
名まえもそのものズバリ
岩洞滝
五郎七滝とは違って
壁は滑らかさのかけらもない
むしろ鋭利な薄板
滝上は溶岩流が止まった跡のように見える
そこも削りつつ
その下の滝壁も浸食で剥がれ落ちて後退
(そこが洞になってる)
どっかで見たことあるなーと思ったら
そうだ 百四丈の滝⁈
滝を裏側から見ることができる
こういうのを “裏見の滝” っていうんだっけ
一部を朱く染めた壁がワイルドでカッコイー🎵
好きだわ この滝💓
滝裏に行けるというので
すでに岩の虜になってる若い衆を追って行った
向かって右側の岩場を上る
水しぶきがふんわり降ってくる♪
見下ろすとこんな感じ
裏側に入ると…
清涼感MAX!
見上げる🎵
滝つぼの外縁には 無数のおたまと
おやじさん?(ひなたぼっこ中)
石に同化(疑似)してるもんだから
なんどか踏みそうになった💦
けど こんな風景はマッタリしていいもんです♪
本川に戻ります
川石の上を歩くのにも慣れてきて
どんどん楽しくなってきた
暑くても足元は水でしょ
日差しは木漏れ日が大半
これをスポーツとするなら
(遊びだと思ってるので)
こんなに気持ちのいい運動はない
もちろん周りの方たちの配慮があってのもの
だということはわかってる
くせになりそう♪
で
ジャバジャバ歩いた先に見えてきた
あれが ラスボス⁈♪
蓑谷大滝
沢上(ソウレ)谷本流にかかる大瀑布
落差30メートル
ソウレ谷のシンボル
垂直に近い一枚岩
五郎七滝のような “遊び” (起伏)はない
圧倒的な大きさと美しい水の流れに立ち尽くすだけ
まさに至福のとき♪
記念撮影♪(チッサ)
見どころはあるけど “遊び” のない滝
早々に次の場所へ移動したい
五郎七・岩洞の2つの滝は枝川なので引き返した
ここはそうはいかない
どうするかというと
“高巻く” しかないのねー
登山道? 有るよな無いよな
踏み跡を追って行ってる感じ
印(シルシ)も有るけど見逃す
むしろ こっちのほうが歩きやすいよね
的に 道なき道を行く
なんだかエラク高度を稼いでる気がするけど
とにかく付いていくだけー💦
上り切ったら
こんなに歩きやすいトラバース出現!
人工的に作った⁈
自然にできたもんじゃないよね
でもまぁ ありがたい♪
と思ったけど
滝天より20mくらい上に行っちゃってることが判明
この後ほぼ垂直に
岩壁を下りることになるらしい
残地ロープはできるだけ使わずにということなので
樹木の枝と根っこを手と足がかりにガンバった!
(当然 写真撮る余裕なし)
ガンバッタ先に蓑谷大滝のトップ!
見れば先行者が
楽し気?なことをやってたけど
私たちは遠慮して先を行く
このあたりも なめーっとした癒し沢
視界が開けたと思ったら
彼方から奇声が上がっていた!
楽しそー♪ 涼しそー♪
天然ウォータースライダーじゃん!
やんないけど( ̄▽ ̄)
ナメ床を上り切ったところで
進路を右に向けると おっ!
やっと、ロープが使える⁈
と思ったらこの乾ききった岩盤 やたら滑る
フリクション効かーん!と一瞬焦る
フェルトソールの本来の役割を実感
小滝つぼを見下ろすと
若者たちが青春を謳歌してたw
これも沢登りの楽しみなんだろうなー♪
今回は水にどっぷり浸かる気
さらさらなかったのでほぼ見学・お客さんw
次回は水着を仕込んで来よう( ̄▽ ̄)
“天国” と云われる美しいナメ床がつづく
そろそろ終盤らしい
気持ち良さに浸りきってると
思わぬ落とし穴(ポットホール?)があるので注意!
ということで 沢登り(沢アソビ?)終了です
ノーマルシューズに履き替えて林道歩き
これがかなり長い
迎えに来てくれた車に 途中で拾ってもらい
そのまま沢上谷を後にしました
いやーおもしろかった♪
手と足の感覚を中心に
全身を使って自然に踏み込んでいく感覚は
障害物競走に似ている⁈
わたし そーいや昔から好きだった♪w
いつもの登山じゃできなかったこと
体験させてもらいました
企画・引率してくれたメンバーさんに感謝です
『〆の温泉』☟
「割石温泉」☝
〒506-1112
岐阜県飛騨市神岡町割石291
国道41号線から気軽に入れるって大重要
登山帰りに立ち寄る人も多そうです
透明な湯にゆったり浸かって
汗と疲れを洗い流しました♪
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