「たま山歩/未踏の山道をもとめて~」
山頂(中央)から右側に
外輪山の縁と火口原が広がる
【経ヶ岳(きょうがだけ)】標高 1,625m
勝山市と大野市の境にあり
周辺は 奥越高原県立自然公園に指定されている
山名は 勝山平泉寺が 経文を
山頂に埋めたことから名づけられたとされる
山頂は火口壁上にあり
火口底は平らな湿地帯(池の大沢)
湿原周辺部にはブナ林が広がり
溶岩が噴出した斜面はササ群落になっている
火山噴火でできた外輪山
その底(火口原)に広がる植生の移ろいがすばらしい
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
経ヶ岳に連れて行ってくれる♪
という Wさんの誘いに乗って
やってきました福井県大野市
大野ICで高速を降りて一般道を暫く走る
着いたところは 奥越高原青少年自然の家というところ
駐車場で初対面のNさんと合流
頼もしい先導者と3人で登山口へと向かう
今日も登りは極力ノンストックでいく
時間は7時を少し回ったころ
暫くすると登山口が見えた
なんとなくここが登山口だとわかるけど
はっきりした表示はなく あるのは
クイズが書かれた板切れだけ
経ヶ岳の標高を問うていたから
やっぱりここが「登山口」
Nさんがおらんかったら一瞬迷うかも
出だしから急かと思われたけど
わりとゆるやかな登りでホッとする
第一の給水処
20分ほどゆるゆると進むと
登山道を切り裂く林道現る
犀鶴林道(白山市)みたいやな と思いつつ渡る
ここの標柱の文字は薄いけどちゃんと読めるぞw
ここらでようやく花たち登場♪
まんなかの空洞にそそられて
ときどき急登あり
角礫岩かしら?
デコボコ石畳みのあとは
根っこの階段
根っこは好きではないけどこの道は歩きやすい
石は好きだけど歩くなら土の方がいい
足に優しいなぁ と思ったら
いつのまにか
ブナの森 に いた🎵
“アダムとイブ” ?
ブナ同志の変態(曲げ態)はよく見かけるから
これもそうかと思ったら 違う!
ブナ(おそらく♀)に
ミズナラ(おおらく♂)がアプローチ中?!
笑ろた
仲睦まじいのは佳きことw
木洩れ日があり 幻想的な世界がひろがる
今 この道を歩いている幸せをじわーっと感じる
が ただひとつ
メチャメチャ風が強い
川のような轟音を聞きながら思った
今まで歩いた山道の中でも
一二を争う強風ではないかと
9時少しまえ
保月山(ホゲツヤマ)到着(1,272m)
来る途中 小学生(10歳くらい?)姉妹と
パパママ家族に道を譲ってもらった
ここで追いつかれたのだけど
娘っこたちの軽快な歩きっぷりに
感心してたら なんと
“300名山踏破” をめざしているという
凄ーい!
ニコニコ優しい笑みを浮かべるパパたちは
きっとこの思いを叶えるために
最大限の助力を惜しまないだろう
そんな気がした
ガンバッテ―♪
と 娘っ子たちにはリアルに
おとうさん
おかあさん
には 心の中でエールを送るのだった♪
歩きだしてすぐ
今年いちばんきれいな タムシバに出逢う♪
あまりの近さにガン見する👀
意外と正面から見ることがないのよねー
きれいだー♪
で 現実に戻る
Nさんじつに“ユーモラス”なかたで
カンナン辛苦を “笑って” アナウンスしてくる
保月山から行く手に見える山は
目的地ではないらしい
ダウンロードしてきた地図アプリを見ると
まだ幾つか主要な通過点(ピーク)があるみたい
アップダウンの繰り返しになりそうなので
ここらでストック持ちに切り替える
鞍部へ どんどん下る
ブナの樹が根こそぎ倒れていた
その迫力に圧倒される
ここから登り返し
ハシゴ登場!
この先もいくつか現れる
こーゆーのは好き♪
上がり切った先には
溶岩?!
あら…経ヶ岳って火山だったの?
ルートチェックしかしてこなかった
そうとわかってたらも少し予習してきたのに
と 軽く悔やみつつ ときめきを隠せない♪
この先にあるのは何⁈
何を見せてくれるの?!
花たちにも迎えられ
着いたピークが
9時40分
釈氏ヶ岳 到着(1,448m)
おーようやく ラスボスが眼の前に!
正面に切り立った岩壁
手前にボウル状の草地
火山爆発でできたカルデラ地形の
外輪山と火口原を今見ている
チシマザサの丘陵を割って
道はまっすぐラスボスへと続いている
長いな(苦笑)
こんなにもササが席巻する風景を
見たのはひさしぶり
三ノ峰 だったかな
圧倒的な勢力図に驚いたのは
チシマザサは雪に強いため
他の植物より優先して群落をつくるそうだ
そういえばずっと強い風が吹いている
それって 今日だけじゃなく
ここでは
“いつも”のことなのかもしれない
すり鉢状の地形
(ナウシカの風の谷のような?w)
の 底には樹々がすくすく育っている
この風景は ここでしか見られない
唯一無二のもの
萌黄色したブナ林とササ群落
わずかな残雪も溶け合って全てが美しい♪
次にめざすのは「中岳」か
歩くのが楽しいな♪
ただ少し 大腿部に違和感が…
早めに 芍薬甘草湯を一服
で
中岳 到着(1,467m)
ここに来て初めてササの脅威を体感することになる
目の前に迫ったラスボス!
行く手を阻むようなササの樹海
Wさん ときどき持参したナイフで
刈り込みながら進む
そして下る
どこまでも下る
不敵なラスボス💦
まだ 下る
着いた!(標高1,390m辺り)
下りきったところに残雪
このあたり多少ぬかるんではいたけど
山道は歩行に支障もなく
水分補給なぞして一息入れてたら
Nさんが 嬉しそうな顔でアナウンス
さぁここから“235m” 低山ひと山分登るよー♪
“低山ひと山” と言われると緊張が走る
一体どんな道なんだー⁈
歩き始めてすぐだった
いきなりのササ藪
さっき歩きてきたササの原とは違う
大人の背丈を越える高さ
身体にまとわりついて足元しか見えない
開けたと思ったら急登がお待ちかね
ストックが邪魔になってきた
そして 藪のトンネル
子どもなら喜びそうだけど
(トトロの小径的な)
身を低くして抜けるのは骨が折れます
ようやく抜けたと思ったら
ちょっとスリリングな急登
でもここを過ぎて振り返ると
今来た道がそこに
樹林の新緑 残雪 草原 湿原入り混じった絶景♪
山頂まであと少し かな
(と思うと裏切られるので考えないでおこう)
12時少しまえ
経ヶ岳 山頂到着
おー今日も神々しい 白山♪
周辺の山々
大野盆地
山頂こんな感じ
座ったら白山見えないけどそこそこ広い
なんとここまで来てようやく
まともなカタクリ群に出逢う
ここの子たちは青みが濃いわー美人さん♪
で
紹介しよう!
この日のために昨日買ったばかりw
“やまだち牧場”オリジナルTシャツ
(かわいいでしょ♪)
“やまだち牧場”(山立会)さんは
石川県白山市の山あいで
食肉用の羊の放牧をしています
これいいな♪と思った人
詳しくはこちらから
👇
甘味を分け合い合戦コーヒータイム
旨し♪
300名山シスターズ家族も
無事着いて笑い合いました
ホント楽しい時間だったなー♪
でも“とき”はあっという間に過ぎていき
下山です
ある意味 登り以上に緊張しいの下り
ロードはつづくよ どこまでも
途中で先頭を歩くことになりました
足が攣らないことを祈るw
プリティBaby-chan💓
今日は萌えるなーこの質感w
見てー!
おっそろしくらいの強風(暴風⁈)
一日中吹いてたなー
ブナ林も見ての通り
晴れてなかったらきっとメチャ恐い
14時 登山口到着
風のおかげであまり気にはならなかったけど
じつはとても暑かった一日
気温28℃って夏だよね💦
ここに来てじんわり 実感
海外の大学は入学するより
卒業するほうが難しいらしい
徐々に試練が増していく
(山3つも越えさせられた)
そんなとこ 経ヶ岳って似てない?
癒しもくれるけど ドSでもあるw
でもねー何度 ムチ打たれても
飴玉もらえるならまた来るでしょ♪
今度は違うルートを歩きたいもんです
誘ってくれたWさん
アテンドしてくれたNさん
おつかれさま
ありがとうございました♪
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