2024/05/07

TAMA-SANPO-66~風の谷の“ドS”なラスボス♪「経ヶ岳」~2024.5.5

 たま山歩/未踏の山道をもとめて~」


山頂(中央)から右側に
外輪山の縁と火口原が広がる

【経ヶ岳(きょうがだけ)標高 1,625m

勝山市と大野市の境にあり
周辺は 奥越高原県立自然公園に指定されている

山名は 勝山平泉寺が 経文を
山頂に埋めたことから名づけられたとされる

山頂は火口壁上にあり
火口底は平らな湿地帯(池の大沢)

湿原周辺部にはブナ林が広がり
溶岩が噴出した斜面はササ群落になっている

火山噴火でできた外輪山
その底(火口原)に広がる植生の移ろいがすばらしい


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

経ヶ岳に連れて行ってくれる♪
という Wさんの誘いに乗って

やってきました福井県大野市

大野ICで高速を降りて一般道を暫く走る
着いたところは 奥越高原青少年自然の家というところ



駐車場で初対面のNさんと合流
頼もしい先導者と3人で登山口へと向かう

今日も登りは極力ノンストックでいく



時間は7時を少し回ったころ
暫くすると登山口が見えた



なんとなくここが登山口だとわかるけど

はっきりした表示はなく あるのは
クイズが書かれた板切れだけ

経ヶ岳の標高を問うていたから
やっぱりここが「登山口」

Nさんがおらんかったら一瞬迷うかも



出だしから急かと思われたけど
わりとゆるやかな登りでホッとする


第一の給水処
20分ほどゆるゆると進むと


登山道を切り裂く林道現る

犀鶴林道(白山市)みたいやな と思いつつ渡る
ここの標柱の文字は薄いけどちゃんと読めるぞw



ここらでようやく花たち登場♪


まんなかの空洞にそそられて


ときどき急登あり

角礫岩かしら?
デコボコ石畳みのあとは


根っこの階段

根っこは好きではないけどこの道は歩きやすい
石は好きだけど歩くなら土の方がいい

足に優しいなぁ と思ったら
いつのまにか



ブナの森 に いた🎵

“アダムとイブ” ?

ブナ同志の変態(曲げ態)はよく見かけるから
これもそうかと思ったら 違う!

ブナ(おそらく♀)に
ミズナラ(おおらく♂)がアプローチ中?!

笑ろた


仲睦まじいのは佳きことw



木洩れ日があり 幻想的な世界がひろがる
今 この道を歩いている幸せをじわーっと感じる

が ただひとつ
メチャメチャ風が強い

川のような轟音を聞きながら思った

今まで歩いた山道の中でも
一二を争う強風ではないかと



9時少しまえ

保月山(ホゲツヤマ)到着(1,272m)


来る途中 小学生(10歳くらい?)姉妹と
パパママ家族に道を譲ってもらった

ここで追いつかれたのだけど

娘っこたちの軽快な歩きっぷりに
感心してたら なんと

“300名山踏破” をめざしているという

凄ーい!

ニコニコ優しい笑みを浮かべるパパたちは

きっとこの思いを叶えるために
最大限の助力を惜しまないだろう

そんな気がした

ガンバッテ―♪

と 娘っ子たちにはリアルに

おとうさん
おかあさん

には 心の中でエールを送るのだった♪



歩きだしてすぐ
今年いちばんきれいな タムシバに出逢う♪



あまりの近さにガン見する👀
意外と正面から見ることがないのよねー

きれいだー♪

で 現実に戻る

Nさんじつに“ユーモラス”なかたで
カンナン辛苦を “笑って” アナウンスしてくる

保月山から行く手に見える山は
目的地ではないらしい

ダウンロードしてきた地図アプリを見ると
まだ幾つか主要な通過点(ピーク)があるみたい

アップダウンの繰り返しになりそうなので
ここらでストック持ちに切り替える



鞍部へ どんどん下る


ブナの樹が根こそぎ倒れていた
その迫力に圧倒される

ここから登り返し


ハシゴ登場!
この先もいくつか現れる

こーゆーのは好き♪
上がり切った先には


溶岩?!

あら…経ヶ岳って火山だったの?

ルートチェックしかしてこなかった
そうとわかってたらも少し予習してきたのに

と 軽く悔やみつつ ときめきを隠せない♪

この先にあるのは何⁈
何を見せてくれるの?!


花たちにも迎えられ

着いたピークが


9時40分

釈氏ヶ岳 到着(1,448m)


おーようやく ラスボスが眼の前に!


正面に切り立った岩壁
手前にボウル状の草地

火山爆発でできたカルデラ地形の
外輪山と火口原を今見ている

チシマザサの丘陵を割って

道はまっすぐラスボスへと続いている
長いな(苦笑)



こんなにもササが席巻する風景を
見たのはひさしぶり

三ノ峰 だったかな
圧倒的な勢力図に驚いたのは

チシマザサは雪に強いため
他の植物より優先して群落をつくるそうだ

そういえばずっと強い風が吹いている
それって 今日だけじゃなく

ここでは
“いつも”のことなのかもしれない

すり鉢状の地形
(ナウシカの風の谷のような?w)

の 底には樹々がすくすく育っている

この風景は ここでしか見られない
唯一無二のもの



萌黄色したブナ林とササ群落
わずかな残雪も溶け合って全てが美しい♪



次にめざすのは「中岳」か
歩くのが楽しいな♪

ただ少し 大腿部に違和感が…
早めに 芍薬甘草湯を一服



中岳 到着(1,467m)

ここに来て初めてササの脅威を体感することになる


目の前に迫ったラスボス!
行く手を阻むようなササの樹海

Wさん ときどき持参したナイフで
刈り込みながら進む


そして下る
どこまでも下る


不敵なラスボス💦


まだ 下る


着いた!(標高1,390m辺り)

下りきったところに残雪

このあたり多少ぬかるんではいたけど
山道は歩行に支障もなく

水分補給なぞして一息入れてたら
Nさんが 嬉しそうな顔でアナウンス

さぁここから“235m” 低山ひと山分登るよー♪

“低山ひと山” と言われると緊張が走る
一体どんな道なんだー⁈



歩き始めてすぐだった

いきなりのササ藪
さっき歩きてきたササの原とは違う

大人の背丈を越える高さ
身体にまとわりついて足元しか見えない


開けたと思ったら急登がお待ちかね


ストックが邪魔になってきた


そして 藪のトンネル

子どもなら喜びそうだけど
(トトロの小径的な)

身を低くして抜けるのは骨が折れます


ようやく抜けたと思ったら
ちょっとスリリングな急登

でもここを過ぎて振り返ると



今来た道がそこに


樹林の新緑 残雪 草原 湿原入り混じった絶景♪ 


山頂まであと少し かな
(と思うと裏切られるので考えないでおこう)


12時少しまえ

経ヶ岳 山頂到着


おー今日も神々しい 白山♪


周辺の山々


大野盆地


山頂こんな感じ
座ったら白山見えないけどそこそこ広い



なんとここまで来てようやく
まともなカタクリ群に出逢う

ここの子たちは青みが濃いわー美人さん♪



紹介しよう!
この日のために昨日買ったばかりw

“やまだち牧場”オリジナルTシャツ
(かわいいでしょ♪)

“やまだち牧場”(山立会)さんは

石川県白山市の山あいで
食肉用の羊の放牧をしています

これいいな♪と思った人
詳しくはこちらから
👇



甘味を分け合い合戦コーヒータイム
旨し♪

300名山シスターズ家族も
無事着いて笑い合いました

ホント楽しい時間だったなー♪

でも“とき”はあっという間に過ぎていき

下山です


ある意味 登り以上に緊張しいの下り


ロードはつづくよ どこまでも


途中で先頭を歩くことになりました
足が攣らないことを祈るw


プリティBaby-chan💓


今日は萌えるなーこの質感w


見てー!
おっそろしくらいの強風(暴風⁈)
一日中吹いてたなー

ブナ林も見ての通り
晴れてなかったらきっとメチャ恐い


14時 登山口到着

風のおかげであまり気にはならなかったけど
じつはとても暑かった一日

気温28℃って夏だよね💦
ここに来てじんわり 実感



海外の大学は入学するより
卒業するほうが難しいらしい

徐々に試練が増していく
(山3つも越えさせられた)

そんなとこ 経ヶ岳って似てない?
癒しもくれるけど ドSでもあるw

でもねー何度 ムチ打たれても
飴玉もらえるならまた来るでしょ♪

今度は違うルートを歩きたいもんです

誘ってくれたWさん 
アテンドしてくれたNさん

おつかれさま
ありがとうございました♪


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