「たま山歩/未踏の山道をもとめて~」
越知神社 奥之院
【越知山(おちさん)】標高 612m
福井県福井市と越前町の境にある山
泰澄大師が14歳のときに
十一面観音の夢のお告げを受けて
修行した山と言われる 信仰の山
古くから
白山・日野山・文殊山・蔵王山とともに
越前五山の一つに数えられてきた
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
おととし
ガイド研修で
白山開山の祖 泰澄大師の
生誕地 といわれる<泰澄寺>と
幼少期と晩年を過ごしたという<大谷寺>を訪れた
そのとき大谷寺で目に止まった案内板がこれ
👇
「越知山」は 大師が若かりし頃
修行のために通い続けたという山
そこへ 至る道がある?! と知り
“いつか” 歩きたい!と思いながら2年が過ぎた
そう こういうことは
思い立ったときに行動せんとアカンのです
福井の山トモさんが
先週歩いたようすをSNSに上げてたのをみて
俄然ヤル気に火がついた!
日本列島はGWに突入したばかり
“人が動くときには動かない” が信条ではあるがw
んなこと言ってたらチャンスはどんどん逃げてく
カレンダー(予定表)みたら
今日がベストだと直感したので
決行することにした
山友さんの山行記録を読みかえし
GoogleMapで 目的地までの経路を確認
YAMAPを使えるように準備して
22時には布団のなか
なぜなら
天気予報が 午後から雨だとおっしゃる
んなら 午前中に下りてくるしかない
行動時間が5時間ほどらしいので
7時スタートにした
ウチをでるのは4時半かー💦
着いてしまいそうですw
着いてしまいました🎵
4時5時台は 車が少なくていいわー
一般道でも スーイスイと来れました
この建物の奥に駐車場があるのでそこに止める
身支度をしていて気づいたミス
登山靴にインナーソール入れてくるの忘れた💦
前回とりだしたあとそのままになってて
てっきり入れてあるものだと・・あー
めいっぱい“締めた” つもりでも微妙に動く足裏
それでも行くしかない!
気を取り直して 登山口へ
ここが <小川コース> のスタート地点
山頂まで2.5時間
数あるコースの中でいちばん長く
泰澄さんの そして多くの人の足跡が刻まれている
どんな景色を見せてくれるんだろう 愉しみ🎵
先に見た「越知山散策まっぷ」の “遊歩道” が
ここでは “修行道コース” に変わってる(ワロタ)
不足はない! ( `ー´)ノ
受けて立とうじゃないか
(勝手ニ気合ガ入ル)
行者道=修験道💦 歩きだすと
シャガの群落
この時期 登山口でよく見る 定番の花
落ちた杉葉が重なってフカフカの道
同時に竹林も混在する
共存してるふうにはみえない
伐採された竹がそこかしこに散らばる
杉も間引くように一定数刈られていて
きちんと整えられてると感じた(好印象)
明るくて とっても歩きやすい道
そこここで マムシグサがニョキっと主張する
お地蔵さま登場
かなり時間が経ってるせいか お顔がない
一合目(標)が見えてきた
明日の岩屋?がわからなかった
矢印の先に
いよいよ始まる(急登の)予感💦
二合目 林道と梯子が見えてくる
話には聞いてる
ここを上って行きつくとこは林道(に合流)
5分ばかり遅くてシンドイだけ
だったら楽して林道を・・には
ならない!
なってはいけない💦
だって目的は
泰澄さんの足跡をたどることだから
急登を上っていくと平坦地に出た
御休処にちょうどよさそうだが まだ早い!
そのさきは急降下
で 林道にでる そしてまた
登る おーここはけっこう“くる”
しっかりした 急坂
の 途中で 三合目(標)
上がり切ったところに
??? なんと読むのだろう
“修行道” だけど “遊歩道” なんだよね♪
こんなふうに観察を目的に歩くのも愉しそう🎵
じつにたくさんの種類があるもんだと感じ入る
新しい生命 でも
生き残る子はごくわずかだろうなー💦
四合目
両側の視界はいいとは言えないけど
明るい尾根歩きは愉しい🎵
ナツツバキ “通り” というわりには
少なかったような・・💦

五合目
半分来た…感想としては
“まだ半分あるのか” 💦だった
この山 思ってたよりシンドイ
まだ身体ができてないせいかもしれないが
5分ほど歩くと
木の実谷コースとの合流…
というか 分岐地点 上級者コースはというと
しんどそうです(◎_◎;)
とにかく 倒木をくぐって
前進するのみ しばらくすると
残念なお姿の 地蔵さま
これらは 廃仏毀釈の名残りですね
そこから5分行くと
地蔵堂がありました
たくさんのお地蔵さんたち
そのすぐそば
坂を50mほど下りると霊水があるらしい
もちろん行ってきます
湧水あり 水はとても冷たく気持ちよかった
旅人に嬉しい🎵
独鈷水(とっこすい)の“独鈷”
が わからず調べる
煩悩を打ち砕く棒状のモノですって
突いたら霊的なものが現れる伝説アルアル
鳥越の弘法池しかり
吉野の御仏供スギしかり
さぁ先へ進もう
そういえば 花らしい花がないもんだなー
(マムシグサは花なのか⁈)
と思っていたら あった!
イワカガミ
最近まで雪が残っていたのかな
五合目は出会いがいっぱい♪
六合目きたー🎵 稜線を越えると
大展望🎵
福井は疎くて方向感覚もないので
何をどうとは言えませんが…
おもいっきり気持ちのいい眺望です♪
ここでも残念な お地蔵さま
思わず肩に触れたら一瞬ぐらり
慌てて手を離し土台をみると亀裂が・・
ホントに・・感謝です
このあと同じ形のお地蔵さまが次々と現れる
よくみると土台に書かれた文字が違う
森林作業の安全だったり 世界平和だったり
それぞれの願いが形となって残っていました
七合目
とっても気持ちのいい尾根歩き
立ち止まると
木々の葉擦れがやさしく耳に響きます🎵
修行のため
毎夜 越智山を訪れていたという泰澄さん
深夜 ふもとの岩屋で
お経を唱えたあと越智山に登り
朝には帰っていたということですが
だとしたら このブナの葉陰が織りなす
美しい朝を 何度も経験してたのか
であれば 修行も
苦しいだけのものではなかったかもしれない
と 思ってしまいます
それほど 極上の光と風が満ち満ちた時間でした
赤はいいなー 大谷寺の仁王門に重なる
招かれるように急降下 不気味・・
このあとの登り返し やっぱきつかったー
九合目💦
急登はまだつづくけど

あと少しだよね💦
ここか…思ったより広い
左手方向は 展望台かな

正面にある案内板を確認 これ大事
そして まずは

越知神社
泰澄大師が 養老二年(718年)に仏像を造り
越知山三所大権現として祀ったのが始まりとされる
越知山三所大権現は
越知山の山岳信仰と修験道が融合した神仏習合の神
十一面観音菩薩
阿弥陀如来
聖観音菩薩
を本地仏とする

清浄な気が溢れていました
いつのまにか雲間から陽の光が差し込み
聞こえるのは鳥の声だけ という静かな空間
護摩堂
大師堂
泰澄大師の像がこのなかに⁈
気になるのが 御堂の(右側ヘノ)傾き
地震がおきたらひとたまりもないだろう
大師堂のまえに並んだきれいなお地蔵さまたち
千体地蔵堂
壮観でした
神宝庫(シンポウコ?)
観世音菩薩を祭神とするらしい
神宝庫のまえのお地蔵さまたちは
残念なお姿が多い
山頂へ
到着!(´ー`) 9:50
あちこち丁寧にみてたらかなり時間が経ってた💦
泰澄大師が14歳のときに
十一面観音の夢のお告げを受けて修行した山
北陸最古の修験霊場
さすが なかなかにハードな道のりでした
おまけ
奥の院
その少し下段に
臥行者旧跡
泰澄大師の弟子
臥行者の行場だったところとされています
雪のせいでしょうか
案内板が倒れていたので起こしました
眺望がいいですね♪ 今日は霞んでるけど
ここから白山と日本海が望めるそうです
かつての遥拝場
大師や臥行者はもちろん
参詣者の多くがその美麗を目にしたことでしょう
次は見れるかな
また 来なくちゃね 4月最高!
ありがとうございました
この先に道はないので広場に戻ります
まだまだ見どころはあるみたい
殿池
織田信長の乗馬が落ちたところから
その名がついた御池
池のほとりの “ぼたん桜” って
これのこと?
なんと!まさに今!花が咲いとる!凄くないか⁈
雨乞いはせんけど・・
(むしろ晴れててほしい)
池の奥には小屋があり
“若返りの水” がこの中にあるらしい
井戸となって⁈
(御膳水という そうです)
・・海抜612mにあることが “神秘的” だそうです
いわれれば確かに・・が しかし
事情はあるのだろうが
このあらわしかたはいただけない
“ありがたみ” が減じそうな
因みに“神さまへのお供え水” らしい
なんだかなーと思っていたときだった
背後で “カサカサッ” と音がした
振り返った まただ・・
じつはここへくるまでにすでに2回
遭遇している
春先だからか まだ寝ぼけてるのか
警戒してる風でもなく 泳ぐように地を這っていく
枯葉でなければ気が付かないだろう
それにしても3度目というのは
なんか意味があるんだろうか
お金貯まるかな なんて欲なことを考えてたら
いつのまにか消えていた
消えた先には 気づかなかったが巨木があった
これは デカい!調べたら
「トチノキ」で
「ご神木」だった
樹齢は何百年だろう?
おもわず触れてしまう
ゴツゴツとした木肌の隅々から
霊気が湧き上がってきそうな迫力だった
公衆トイレがあった
ありがたく使わせていただく
なんたら循環式とかでこぎれいなトイレでした
しかし社務所があったり
公衆トイレがあったりって
そんなに人が気軽に来れるん?って思ったら
ここ 車でも来れるとこでしたw
あまりそそられんけど
六所山へ至る道というのが少し気になった
そこは今から行く展望台の
延長線上にあるらしいので
木製のテラスが見えてきた ここが
展望台
上がってみる
(あまり期待はしてないけど)
ほーっ!
なるほど この霞がなければ
遠く白山までもが見れるんだろうなー
(デモミレナイ-オモッタトオリ)
福井の御山はまだそんなに歩いてない
今回はガンバッテ来てみた
なんかハードルひとつ越えた気分
調子づいてサクサク来れたらなー
いや 来よう
じつは16年も乗ってるマイカーを
7月には手放すことになってる
あまり遠出をしてあげてないので
残りの2ヶ月いっぱい乗りまわしてやりたい
福井 近いうちにまた来なくちゃ!
あとは下山かな
と 思ったらもひとつあった!
越知無線中継所なる施設横を通り過ぎると
別山神社
コンクリート造?ちょっと拍子抜け
手を合わせ 来た道を下ります
なごり惜しや ブナの杜
下りるのがもったいなーい気分!
カラスザンショウ?
山椒の木?
突起がおもしろそうって触ったら
メチャ尖ってて痛かったー💦
復路は階段を使わない道を選択
林道も見ておかなくちゃね♪
(って楽する言い訳w)
じつは インソールなしのシューズが
気になっいていた
ズレないようにしたつもりでもやっぱ違う
フィット感が全然だ
疲労もたまってるだろし安全策をとる
これ正解だった
見上げると 朝歩いた登山道がそこに…
ヤマブキかな きれいだ♪
未舗装の林道は整理はされてるけど
落石も多くて一般車が入れる感じじゃない
かなり 脆い岩盤 足裏で簡単にくずせる
山は生きてるなー
終了 12:20
インソールなしで 10kmも歩けるとは(苦笑)
そのシューズを脱いで
車に乗りこむと同時にポツポツ雨きたー
天気予報凄っ!
今日いちばん天気よかったのは山頂にいたとき
これってやっぱ神さまに好かれてる?w
下り始めると空がどんどん暗くなってきた
八号・九号目の急坂はヤバかった
もし雨で濡れてたら⁈
NOインソール・負荷かけすぎ・攣りまくり⁈
事前情報・準備 大事だね
帰りも焦らず行きましょう
おまけ ここは寄っておきたい
大谷寺(オオタンジ)
越知山山行の原点
ありがたや 無事に帰ってこれました♪
泰澄大師が開き 入寂された地
泰澄大師の墓と伝えられる 石造九重塔がある
〆のお風呂
大谷寺から車で5分 メチャ近っ!
平日だけど女湯はけっこう人が入ってました
大浴場・露店あり いいお湯でした🎵
-◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇-
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