2016/11/23

「神音」&「神子の里」神尽くしの神子原はやっぱ神がかりだった?!

昨年放送されたTBS系のTVドラマ「ナポレオンの村」を記憶にとどめている方も多いと思います。

店の常連さんとこのドラマの話になり、モデルとなったのが「神子原米」を世に知らしめた羽咋市の「高野誠鮮」さんだという話から、じゃあこの店を知ってるか?

ということになり、名前が上がったのが羽咋市菅池町にある「神音(かのん)」でした。



事前に調べたところによると…

オーナーが移住者で、羽咋市が呼びかけた「空き農地・空き農家情報バンク制度」を利用した関係で高野さんと深いつながりがあったこと

農家さんではないけれど、もともと自然栽培をやっていて、これらを供した商売をやっていきたかったこと、紆余曲折があって「神音カフェ」をスタートさせたこと

神子原米で有名な神子原地区で10年以上まえから商売をやっている…
「ぜひ行ってみたらいい!」と、太鼓判を押されてからはや1年余り…

行きたい店チェックリストには、ずっとトップテンにランクインしているにも関わらず、なかなか機が熟さずにいたのですが…
定休日だった月曜日、2度目の羽咋市訪問で、ついに願いが叶いました!

小春日和のうららかな一日

同行してくれたのは、羽咋市市議会議員の「松永幸則」さん
エスコートにはまさにうってつけ!♫

「コスモアイル羽咋」で待ち合わせた後、車で約10分ほど走ったろうか

神子原農産物直売所の「神子の里」を通り過ぎ、名にし負う「菅池町」に入り、脇道にそれたかと思うと、車一台分ほどの道を蛇行しながら下っていき、その先にやっと見えてきた目的地…





それはそれはひなびた佇まいで…飾り気がないぶん、うっかりすると通り過ぎそうなくらい、紅葉で色づく山間の風景にしっくりと溶け込んだ古民家でした。

靴を脱いで中に入ると、しっくい壁に黒塗りの梁と柱、板戸や囲炉裏…リノベーションとは違う、既存の趣を可能な限り残した感のある開放的な空間




囲炉裏の上の木製の鉤(かぎ)の巨大さには思わずのけ反りる!




そんな中にしっくりとなじむダークトーンの家具、雑貨や小物類…
ふた間つづきのお座敷のそこかしこに居場所あり




お店っていうのは、まずハード面で酔わせる
でも、ここ雰囲気イイなぁと思ってもらえるだけじゃあダメですよね

箱モノに命を吹き込むのは、やはり店主の人柄でしょう

のっけから満面の笑顔と超超――流ちょうなおもてなし言葉で出迎えてくれた店主の「武藤」さんは、私の想像の域を超えていました。




着いたのは11時半過ぎ、一番乗りだった私たち…程なく他のお客さまが次々にご来店!
こどもを連れたおかあさんたち、村のかた…と思しきおばあちゃんたち

オーダーとる!できた料理をお出しする、電話はよく鳴る!と…

満席というわけではないのだけど、ひとりで「表」を一手にこなす武藤さんは、ちょっと早口になってしまうくらい忙しい
でも、眼鏡の奥の目が優しくて、スマイルが絶えないのはさすがです。

松永さんと二人して名物カレーのフルセットを頼みました。待っている間に室内装飾を眺めたり撮影したりてしてたら…

登場しました「本日のバタートマトチキンカレー」




自家菜園の野菜と米を使ったちょっぴりスパイシーなヘルシーカレー!




           デザートは「かぼちゃのベイクドチーズ」と「ガトーショコラ」をシェア!




そして忘れちゃいけない!
神音カフェ一番のご自慢「自家焙煎コーヒー」!



食事を終えて帰りがけ、次回はコーヒータイムを愉しみにきたいと思い、営業時間の確認をしたらば…

「お客さまには、誠に申し訳ないのですが…」と前置きして、看板にあるような閉店時間を約束はできないのだとおっしゃる。

武藤さん、カレー屋の主人でもランチが「売り」の店にしたいわけでもないようです。

よく見れば看板も「神音」だけだし、いただいた名刺には「武藤焙煎工房」の文字が…
食事を目的に来られるかたに申し訳ないと「カフェ」の文字を消した。

自家焙煎珈琲店「神音」 これが正確な名称のようです。




武藤さんは、神音以外のお店にも、ご自分が焙煎された珈琲を卸し、ショップでの販売もしています。

焙煎作業に集中するための時間を確保するために、店を早じまいすることも結構あるそーなので、行ってみたいというかたは、電話で問い合わせてからがよさそうです。

Facebookでも告知されてるので参考に

https://www.facebook.com/%E7%A5%9E%E9%9F%B3%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7-398662540230929/?fref=ts


「珈琲屋さん」そー呼ばれたい胸の内、わかる気がします。
フロントマンではあるけれど、ホントは職人がいちばん肌に合ってるのかもしれません。

あまりお話はできませんでしたが、心に焼き付いたキーワードが

「足るを知る」
これを聴けただけで「神音」に来た甲斐がありました。

利便性のいい街を離れて「過疎地」に移住する(それも家族連れで)
考えられなぁ~い!と思うのはこちら側のハナシ

ホントに必要なモノコトはそんなに沢山あるわけじゃなくて、むしろ雑多なモノコトから遠ざかりたかったのかもしれません。

自分たちが望む暮らしを追求していったらこーなっただけ
ここは…「神音」は武藤さんと奥さまと子供たちの生活の一部

厨房に立つ奥さまが、私的見解ですけど「主婦」のカオをしてらした。
主婦の仕事は年中無休、淡々とした日々の暮らしの延長線上に「商売」がある…でなければ続いてこなかったのではないかしら…

ムリしないことが豊かさ…という尺度があっていい







時間にしておよそ2分ほど…しかなかったけれど、(私に)届けようという想いが伝わってきました。

また来ます!
こんどは珈琲を味わいに…

ってー失敗した!
満腹と幸福感でいっぱいになってコーヒーを買うのを忘れた!

「神音」ブログ
http://kohukohu.seesaa.net/



   
      ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


「神音」を後にして、さっききた道を少し戻ると、これも行きたかった「神子の里」
地元、神子原地区にある農産物直売所です。







ここに並ぶお米や野菜たちは、神子原町を中心とした地元のものばかり!

傾斜地が多い地域での農作業は、機械を入れての効率的な作業が難しいそうです。でもそのぶん、昔ながらの手間暇かけたやりかたで収穫された農産物を提供できます。

収穫量も少ないだろうから値段もお高い?かと思いきや、これが意外や安い!加工品はともかく、生鮮食品は地元の人も買いに来るからお手頃なのかな…と思いました。



さすがブランド米!安いとは言えないけど、お手軽な軽量品もあり!

2kg ¥1,650
5kg ¥3,600

ネット注文もできます
http://mikohara.com/category/item/




事前チェックでは「蕎麦」と「ソフトクリーム」が美味しいらしいと聞いていたので…
神音のランチを平らげた後ではありましたが、おねーさん一押しの「お米ソフト」を食べました!

神子原米をつぶした粒粒が、舌の上で感じられます。クリームもさっぱりとしてメチャイケてました!





巨大!ミニサイズがない「お米ソフト」溶けるーー!
このおねーーさま、良いキャラしてらっしゃる!



でもって、ホントにホントに超―――――満腹!
ごちそうさまでした!


神子の里ホームページ
      ↓
http://mikohara.com/%E7%A5%9E%E5%AD%90%E3%81%AE%E9%87%8C/




「あの高台に行きませんか?棚田がよく見えますよ!」

と、松永さんが云うので神子の里をあとにして、車はすぐ近くの農道?町道?をずんずん登っていった…かなりの傾斜と見た!助手席からは、運転席側の田んぼは見にくいが、しばらく行くと視界が開けた場所にでた!

おーーーー!♫
遥かかなたまで、神子原地区特有の「棚田」が広がっていた。

「高低差があって、寒暖差があって、水がいい、だから神子原米は美味しいんです」
松永さんが誇らしげに言う。




「ここから「神子原米」は生まれるんだー!」と思うと、何やら得した気分!
なかなかの絶景です



帰り(下り)は助手席側から棚田が見渡せた!


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


棚田をあとにしながら、神音や神子の里を思い返していました。

神音を生んだ「神子原地区」

出会ったひとたちの笑顔が忘れられません。
神音の武藤さん、神子の里の「お米ソフト」を作ってくれたオネーサン

ここでのゆるりとした暮らしを楽しめているのだなぁ~と感じました。
笑顔の種はどこから芽吹くかわかりません

「活かす」こと

それを見つけて育てるのは、個人の想いだけじゃ足りないと思う。
行政が支える、想いを汲みあげて支援の手を差し伸べる

神子原地区を有名にした「高野誠鮮」さんにお会いしたことはないですけど、やっぱり最初に一粒の種を蒔いたひとってすごいよね、物語まで作っちゃってるし…

暮らすことが楽しくなる町ができたら自然と人は集まってくるでしょう

エスコートしてくれた「松永幸則」さん、ありがとうございました!
羽咋市の学校給食で、こどもたちが毎日「自然栽培」のお米や野菜が食べれるように頑張ってくださいね♬

ということで、松永さんと別れたあとはひとり、あの全国的にも超ーー有名な施設へと向かったのでした!

【パート2】に続く


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