2016/11/27

ボウイに捧ぐ♪~宇宙科学博物館 「コスモアイル羽咋」


神子原地区の他に、もう一か所行きたかったのが、「UFOの町」として全国的にも有名な羽咋市の宇宙科学博物館「コスモアイル羽咋」でした。

考えてみたらこの箱物、かなり前からありますよね
1996年にできたっていうから、今年で20年!なんだか凄い節目に来たということになります。

ここについて書くまえにちょっとだけ昔語りを…


以前「木村芳文」さんの「新星景写真」が大好きー!ということをブログでも書きました。そう、ワタシ星空に弱いんです。

そのときの内容はこちら
      

友達と戯れるよりも本や漫画を読んだり、現実よりも空想の世界で遊ぶのが好きな子供でした。

本と云っても、中学高校時代は、もっぱらSF小説ばかり!大好きだった漫画家の先生が影響を受けたとか、作品のテーマや素材になったとか知ると、追っかけみたいに買い込んでは読んでました。

どうせならということで、ちょっと本棚の隅をつついてみたら…

「あーあった!あった!…けど…ひどいなーー!」(苦笑)




劣化の激しいことといったら…中身も完全に変色していました。インクも薄く感じられる…あ、これはアタシの視力が落ちたせいか…

巻末を見ると…「地球幼年期の終わり」は1978年刊行とある

中学から高校にかけて読んでた文庫本の一部…もっとたくさんあったはずなのに、引っ越しのとき、持って出なかったせいで、相当数(特に漫画が)親に処分されたもよう…

あれ以来、ページをめくることもなかったけど、後生大事に持っている自分がまた愛おしい…
読み返すことなど永遠にない気がする、けどカビでも生えない限り処分することなどないだろう

ノスタルジック…わざわざそれを取りに行くために、私はここへ来たのだと思います。



羽咋市と云えば「UFOの町」

由来はこちら
    


でー「UFO」と云えば、ミスターUFO「矢追純一」 (ワタシと同年代のひとはわかるはず…笑)

日テレ往年の知的エンターテインメント情報番組「木曜スペシャル」で有名になりましたが、じつは彼は日テレの社員。
制作に関わるうちに自分も番組出演することになった名物ディレクターだったことをご存知でしょうか?

この矢追氏、コスモアイル羽咋の名誉館長でもあります。
担当番組で必ず流れるのがこの音楽
     


おー、これこれ!何でやろ、今でも聴くとザワザワしてきます。

「ボイジャー計画」や「バイキング計画」などがリアル進行していた背景もあって、スペースファンタジーが大好きだった私は、宇宙人/UFOが存在するしないの是非はともかく…木曜の夜のUFO関連枠見逃すまじとTVの前にスタンバっていたものです。

そしてあの「スターウォーズ・シリーズ」の第1作目が公開されたのが1977年!
妄想の宇宙と現実のそれとのギャップに苛立ちつつも、ココロ湧きたっていたあの頃…

今、果たしてあの「熱」が甦るモノなのか…複雑な想いを胸に、いざ入館!




ピサの斜塔に見えるロケット型モニュメント!(いや、実際は傾いてないから!)
現在12月いっぱいの予定で軒下補修工事が行われている


展示室は2階

「ぜひエレベーターで上がってください♫」 と受付嬢に促されたので乗ってみると…

*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・* な世界に包まれた! ので体験してみてください^^


展示室の中は宇宙の闇を思わせる静ひつな空間…展示品だけがピンポイントの光を浴びて静かに浮かび上がっています。光と影の演出がとても素晴らしくてまるで映画のなかにいるみたいです。

高さと広さを合わせ持つ奥行きのある室内、天井までもが展示スペース、一目見ただけで思っていた以上の数の展示物があることがわかる。

HPを見れば詳しい解説もされていますが、せっかく撮ったので心躍る展示物を紹介します。
ざっとですが…


入り口側から年代順というか開発順に配置されています。
まずは、1961年、米ソ宇宙開発(競争ともいう)の黎明期から入るようになっています。



 ヴォストーク帰還用宇宙カプセル (旧ソ連製)
人類初の有人宇宙飛行で使用された宇宙船、実際に宇宙から帰還した 「実物」 だなんて驚きです!



大気圏に突入した際の摩擦熱で焼けた表面部分が生々しい迫力


世界初の有人宇宙飛行としてボストーク1号に単身搭乗した人物
帰還後に語ったとされる 「地球は青かった」 が有名



マーキュリー宇宙カプセル(アメリカ製)
ソ連に対抗すべく米国の威信をかけて作られたけど…



コクピット狭すぎ!



NASA ルナ/マーズローバー(アメリカ製)
「月面走行車」 NASAから羽咋市に恒久貸与されてるって!



アポロ司令船 (アメリカ製)
この円錐形を見て思い出すのが 「アポロチョコ」 好きやったなぁ~



 モルニア1号通信衛星 (旧ソ連製)
羽を広げたつなぎ部分が脆弱そうに見えるのはワタシだけ?



ボイジャー惑星探査船 (アメリカ製)

木星・土星の探査を目的に作られた惑星探査機で「航海者」という意味がある
ユーミンが触発されて曲つくりをしたのは間違いない?!



アポロ月面着陸船 (アメリカ製)
「アポロ」はローマ神話の太陽神の名です



バイキング火星着陸船 (アメリカ製)

火星表面の赤茶けた大地の映像を見た時の落胆を思い出す
こんな小さなスコップの先で石を採取してきたんだなぁ



ルナ24号月面着陸船 (旧ソ連製) 展示品の中でもいちばんのレアもの
地球上で残っている最後の一機らしい

「ルナ」はローマ神話の月の女神の名ですね、ロマンチック♫



アメリカ製の宇宙服 (生命維持装置を備えた気密服)
120kgもの重さがあって着るのに数時間かかるとか…



こんなふうに「UFO」や「宇宙人」に関する文献や資料もたくさんあって閲覧できる
(英語が読めれば尚よしだけど…)




笑ろた!トイレサイン



おまけ!


でた!またしても「高野誠鮮」さん!


宇宙人やUFOに関するものまで、まだまだあります!

じつはここにある展示品は、20年前、高野さんがアメリカやソ連を飛び回って調達してきたものらしいです。
プロトタイプが多いけど、どれもホンモノの迫力が伝わってきます!

もともと科学ジャーナリストだったらしいですが凄いです!やることが半端ない!

開館20年目にして訪れた私が、ここまで新鮮な感動をもらえる…人類の歴史と英知を宇宙という切り口で体感できる、それもウソのない世界…

こんなに長く愛される常設展示館って、そうあるもんじゃない!ここまでつないできた沢山のスタッフのかたたちの意識の高さを感じました。




鏡張りの壁面がより一層室内を広く見せていた!



じつは、これほどのスケールがあるなんて期待していなかったのです。
そして空想の世界では決して得られることのなかったリアルな視点が持てました、やはり訪れてみるもんです!

平日の訪問も正解!さすがに来訪者は少なく…人混みが苦手な私には最高に贅沢な時間と空間でした。

残念だったのは「コスモシアター」を見逃したこと…
ここでは「プラネタリウム型“映画”」が上映されています。

平日のシアターは上映5分前に受付終了。それも、30分モノが2番組あるから、両方とも観たいひとは、14時5分前に受付を済ませる必要があります。

神子の里で、胃に「お米ソフト」を流し込んだあと、満足(腹)感からか睡魔に襲われてしまい、車中でちょっとだけ仮眠…とシートを倒したのがまずかった…

それと、羽咋市のご当地キャラクター「宇宙人サンダーくん」に会えなかったこと

次回への御預けです。



コスモアイル羽咋HPはこちら
         
http://www.hakui.ne.jp/ufo/index.html

宇宙人サンダーくんの Facebook ページはこちら

https://www.facebook.com/e.t.thunder/



17時閉館…外へでると、薄暮が垂れこめていました。2時間も展示室に居たとわかって自分でも驚き!
それでもまだ見尽くした感がないのだから、その情報量の多さが推し量れようというもの

シアター観に…それとサンダーくんに会いにまたこなくっちゃね
そして羽咋市!次は何を魅せてくれるのか…そんな期待がまだまだ膨らむ町です。

「のと里山海道/千里浜インターチェンジ」へ向かって車を走らせる。フロントガラス越しに差し込むオレンジ色の残照が言葉にできないほど美しかった…

車中のBGMは、デビッド・ボウイ の 「スペース・オディティ」で決まり!♬

https://www.youtube.com/watch?v=iYYRH4apXDo


END


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