「たま山歩/未踏の山道をもとめて~」
【松尾山】(標高 1,163m)
白山市内尾地区と瀬波地区を分ける山の稜線上に位置します
既設としては内尾側
「白山セイモアスキー場」からの山道がありますが
今回は反対側の瀬波から上がります
目的は「登山道整備」です
地元のボランティア有志の方々と一緒に歩きます
で またまた
「株式会社 白山瀬波」さんからお借りした地図
わかりやすいのでこれで簡単に予習します
⇩
昨年5月にナガレ尾根から
白山里➡鉢伏山➡笈山➡オンソリ山➡厩の壺➡エイ谷(キャンプ場)
に 至るルートを歩きました(赤太線)
⇩
今回の目的地「松尾山」は 点線部分
瀬波キャンプ場から「くの字」の曲がり部分に位置する
「中山(837m)」を経由して 軽く下りてまた一気に登りつめます
片道約 4km ほどかと思われます
一年前 未整備だったこの道はその後 人の手が加えられ
今は歩けるようになっています
厩の壺へも通じており周回もできます
できますが…なにぶんまだできたばかり
より安全快適な登山道を目指して
今年も整備作業は地味っと進行しているわけです
じっさい歩いたルートは以下の通り
道の不具合を直し山頂展望台の眺望を一新します
使うのはチェーンソーとナタやノコギリ
愛される登山道を目指して汗をかきにきた男衆7人
に混じってペぇぺぇ(初心者)のわたし…
大丈夫か?( ̄▽ ̄)
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
7:30 集合場所の「白山里」駐車場に到着
始めましての方たちばかりかと思ったら
友人が2人もいて嬉しいびっくり🎵
8:00 瀬波キャンプ場へ移動/準備完了のちスタート
登山道入り口はここキャンプ場の看板の正面
表示はまだありませんでした
リーダーのYさんが折りたたみ式のノコギリを借してくれました
どこで使うのか いや果たしてまともに使えるのか…
考えてもしかたないのでとにかく取り付きます!
こーやって…
ぐわっし!ぐわっし!
自前の道具を持って上がります
さぁ つづけ! つづけ!
洩れそそぐ陽の光がきれい♪
お天気に恵まれてよかった♪
だってこの道
ぬかるんでいようものならタダじゃすまない
おそらく滑りまくり!
4月5月は外へも出ず 運動もせず 体重は4㎏増えた
体の切れも悪そうだ
計画を聞いたのが3日前
OKしてから 糖質cutダイエットを試みたけど
焼け石に水だったみたい
あ~足が重いわー💦
ずりっずり…滑る! 滑る!
ここは根っこがあるだけマシだね
春が見頃の花たちは もう終わっていたけど
こんな白さが心 和ませてくれる
いや 和んでる暇はない!
ざわめきも聞こえなくなり完全に引き離されてる💦
本日のバックスタイルは 誘ってくれたNさん
ほぼほぼ 私のお守り役
瀬波の人だけど
そんな地元を知り尽くしてる男でもボヤく
ステップ切ってない…💦
(…ことがキツイーと申しております)
終わってしまったここは「シャクナゲ(石楠花)ロード」
ヤマツツジ
山菜ならお任せあれ!と いろいろ教えてくれるNさん
チシマザサの茂みには「ネマガリダケ(根曲がり竹)」
先っぽをポキンと折って食べた
青臭さが口の中いっぱいに広がった
今日は両手フリーのほうがいいかと思って
トレッキングポールを持ってこなかった
Nさんが山道わきに伸びてる細くてほぼ真っ直ぐな
ブナの枝に向かってナタを振り下ろす
枝葉末節 余計な部分を払い落としたら…
「杖(ストック)」になった!感謝です♪
命の綱 目印のピンクリボン
山岳遭難原因の第1位は道迷いだそうです
この樹は中が空洞状態/表面には縦に無数の穴⁈
生きてる?
気付けばブナの森に入ってた♪
明るくて気持ちいいんだけど視界があまりよろしくない
歩いてるのは尾根のはずだけど?
ここも 我慢か~と 思ったら
白山!が見えた!
先に来てらした皆さんも欲しかったのよね
ご褒美♪
わかるわ~ 一同で暫し 遥拝
ここが「中山」(837m)
白山も見えるし休憩場所にちょうどいい
にしても 絶景ポイント 少ないかなー!
(ご褒美いるでしょ💦)
9:30 高度は 500mアップ/2kmくらい来たか
松尾山までは まだまだ 半分以上ある
ここからは暫く下り坂 動き出せば…
まだ新しい切り口
放置されたままの小枝群
行く手を阻む障害物はまだまだ多い
切断を試みたのだろうけど断念したもよう
道をふさぐように倒れていました
中山でチェーンソーを肩代わりしたNさんの足が重い
横に突き出したチェーン部分と
上に延びた背負子(ショイコ)の棒が
周囲の枝にひっかかりそこに重さが加わって
さっきとは比べ物にならないほど難儀してる
こんな低い草も堅いものだと 危険でうざったい
整備隊の半分のメンバーはこの辺りで作業開始
私とNさんは まだまだ上を目指します
そう ずーっと上り調子
行けども行けども 辿り着く気がしない
いつものことだ わかってる だって初めての道だもの
でもなんでだろう?
しんどいくせに ドキドキする気持ちは手放せない
きっついのに嬉しいっちゅー相反するこの感じ♪
( ̄▽ ̄)
かわいいなぁ~♪
一心不乱にしたばかりみて歩いていたら
10:30 ブルーシートの屋根出現⁈
常設の休憩地とのことです♪
作業をする人に開放しているそう
また暫く行くと
11:00 巨大な 根っこ の塊り出現⁈
何々? 何が倒れたの?
向こう側に回り込むと…
ブナだった
2本分の自重を支えられずに
大量の土砂を道ずれにひっくりかえったもよう
圧倒されました
地盤が脆かったのかな?
根っこの一部に 座姿勢のこども…が見える⁈
びっしりと密に絡み合った根っこは毛細血管のよう
一本のブナの木からは 8トンもの水が湧き出るといいます
なるほど頷かされます
この樹には上のほうまで クマさんの爪痕がいっぱい
透き通った柔らかそうなホウバ♪
~いつまでも♪ 歩いていたいな♪ ブナの森♪~
5・7・5 (笑)
さてさて 分岐に来ましたよ♪
松尾山(左)へ行くかと思いきや
先人の声が右から聞こえてくるので
展望台へ向かいます♪
で…
11:45 着いたー! 松尾山展望台
Fantastic!💓
I LOVE HAKUSAN💓
南に白山
東に目を移すと 残雪の大笠山/その奥に笈ヶ岳も見えます
完成したこの展望台の未来予想図を
ボンヤリとですが思い描くことができました
リーダーYさんの夢を映した未完成のパズル
そのピースを置き換えていく妄想こそがおもしろい♪
ごはんを食べ終わったら作業開始
苦労して運んできたチェーンソーに働いてもらわねばなりません
扇形をした頭でっかちの大木が 目の前で一本 また一本と
雑木林のなかに沈んでいきます
私はといえば 足元の灌木を お借りしたノコで掃う程度で
お役に立ってるとはとうてい云い難い💦
そういえば昨年の今頃
生まれてはじめて斧とチェンソーをさわりました
白峰/薪づくり講習会に参加したときのことです
マジ 緊張しました!
わたし斧の使い方が超ーへたくそで
なんどトライしても丸太は割れてくれなかった
体幹が弱いのか 筋力不足なのか 怖いくらいふらついて
ふがいなさに落ち込んだのを覚えてます
あのとき寡黙に道具を扱う男衆の姿が凛としてて
静かにひとり感動してました♪
林業女子という言葉もありますが役割が若干違う
林業とか土木とかはやっぱ「男」が主役になる世界だ!
というのが わたしの持論(笑)
ホラ やっぱカッコイー♪
車のハンドルとチェーンソーは 持つと人格が変わる⁈
…人がいると思う(笑)
※注) Nさんは丁寧に作業されるかたです
命が刈り取られる瞬間は空気が振えるのを感じます
長い時間を生きたものたち
そう思うだけで畏敬と感傷が入り乱れるのだけど
そこで 思い描くのです
きっとこのお山に魅せられるであろう大勢の人の笑顔を
今 ガンバッテル人たちの想いを 感じるのです♪
ナタの使い方もお上手(当たりまえかw)
見てたら自分専用の道具が欲しくなりました♪
ナタとノコ 買おうかな…♪
イワカガミ(岩鏡)の小群落がありました
春の花かと思ったら夏の花らしい
(イワウチワ(岩団扇)と混同してる💦)
出会えてラッキー🎵
チゴユリ(稚児百合)好きです♪
展望台での作業も落ち着いて下山となりました
来た道を真っすぐ下りる?いやその前に
忘れちゃいけないところがありますよね
未だ踏みしめてないでしょ⁈
14:00 そう「松尾山」山頂です
来るときにあった分岐を
左に200mほど行くとここに到着します♪
そしてこの道は「オンソリの滝」や「厩の壺」に通じています
ゴールは 今日のスタート地点「瀬波川キャンプ場」です♪
魅力的ですが 体力気力とも今は無理コース
適正体重に戻し体力筋力に自信がついたらチャレンジします♪
登山道の補修をしながらの下山です♪
ここまでの巨木は 撤去が望ましいですよね
でも中々一筋縄ではいきませんでした
何か所かチェーンを入れ ようやく歩くスペースができました
それにしてもこの道 下りこそがハード!
中間辺りまでくると膝に嫌~な感じがしてきたので
サポーターを装着
合わせて「芍薬甘草湯」も服用
ふと振り返ると
さっきまで居た松尾山の稜線がみえて
すこ~し気力が戻ります
そして「中山」を過ぎたら
あのアリ地獄のような 急斜面が待っていた
粉砕した枯葉と土が絶妙にブレンドされて砂のよう
まだまだ欲しい処にロープはないし
もちろんステップも…
課題はまだまだありますね
それでもなんとか登山口に辿り着きました
トレッキングシューズで来たのが幸か不幸か…
足裏の熱は夜中まで引きませんでした(苦笑)
メンバーの皆さんはとうに着いていて車の傍で談笑してました
リーダーのYさんは74才と聞いてびっくり!
(今日は驚かされることが多い)
歩きながら語られた昔ばなしを今日は少ししか聴けてません
それが残念💦
次回は足腰を鍛えて Yさんに張り付いて
とっておきの四方山話(よもやまばなし)を拝聴したいものです
初めての登山道整備に便乗してみて思うことは…
ボランティアによる登山道整備は
まちがいなく 山好きさんで構成されてるということ
誰かに強制されたわけでもなく自由意思で汗をかきに来る
しんどいはずなのに
一度関わったらまた来たくなる不思議さ
達成感で満足する人もいるだろうし
地図に残る志事をしている充実感を得る人もいるでしょう
昔々 誰かさんが 何かの目的で造った一本の道
商うため/戦うため/狩るため/生きるために必要だった
今はどうだろう
一部の人にとってやはり「山道」は 生きるために必要なものだと思う
人びとを癒し元気づける/その役割を知っていて
無償で汗を流す人たちがいるからこそ享受できる恩恵がある
忘れないでいたいと思いました
最高の一日に 感謝です🎵
舗装路の有りがたさ🎵
◆「瀬波地区」関連過去ブログはこちら
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