2024/08/03

TAMA-SANPO-71~初めての平瀬道&2度目のお花松原で花狂いの一日♪~2024.7.23

 たま山歩/未踏の山道をもとめて~」


お花松原 の標柱(万年寝てる)

白山でいちばん!といっていいぐらい
有名な “お花畑” 

中宮道の入り口辺りにあります

高度さ300mの登り返しを
厭わなければ楽園を体感できます♪


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

白山を中心に山歩きを楽しんでるわたし

バリエーションに富んだ登山道があるけど
未だに歩けていない道もある

因みに 主要登山道は19本
👇

歩けてないのが

平瀬道
岩間堂(通行不可)
中宮道(一部ノミ)
北縦走路(一部ノミ)
鳩ヶ湯新道(一部ノミ)
南縦走路(石徹白道)

と こんな感じ

崩落で通行できない岩間と
中宮以下のロングコースはともかく

なぜに平瀬道が残ってるかといえば 単純に
登山口が遠いのと 関心が薄かったせいだ

別に避けていたわけではなく
なんとなく “残ってしまった” コース💦

その道を山友Kさんが去年歩いてお花松原まで行った!
という記憶が甦った6月某日

今年は “お花松原” に行きたいなぁ~平瀬から♪と

たまたま店に来てた友人KZさんに言うと
連れてってくれるというので山行決定!

未踏の「平瀬道」
ついに 足を踏みいれることができる♪


登山計画をKZさんにお任せしたら
スタートは4時になっていた💦

片道2時間 家を出るのは2時・・ヒェーツ!
道中 暗いしどこをどー通ったかよくわからんかったので

このさき一人でも行けるように整理しとこう


自宅(2時)
 県道27号線(金沢井波線)
東海北陸自動車道/福光IC乗車
東海北陸自動車道/白川郷IC下車
国道156号線
県道451号線(白山公園線)
平瀬道/登山口(4時)


ポイント(目印)は 156号線沿いにある
●道の駅 飛騨白川

ここ覚えてる
以前 三方崩山に登ったとき拠点にしたとこ

あと とても長ーい林道に入る前にあるカフェ?
●サルガバンバ
(猿ヶ馬場?)インパクトあり過ぎw

そして ●白山公園線
(googlemap)で13km 23分とでた 長い💦

(因みに石川県側の白山公園線は11kmで18分)

大白川のすぐ横を走っているらしい
きれいな満月が前に左に現れて心弾んだ

予定通り4時に登山道のある駐車場に着いた
とうぜん灯りはなく

このとき ヘッドライトを忘れたことに気が付く
KZさんが予備を貸してくれる(感謝♪)

身支度をして周辺をうろつく
休憩所ありだけどトイレはなさそうだ(要注意)

4時15分 スタート

登山口は こんな感じで
一人だったらメチャ怖かったと思う



平瀬道 登山口(1,250m)

まっくら闇を歩いたのは去年の別山以来か
あのときは見えないくまモンに怯えながら

全速力で登りあげたっけw

未知の道だけど 今日は一人じゃないから安心



林道からついてきてた満月がまだ空にあった

ふと 足元の異変?に気づいた

“何?この道 メチャ歩きやすい♪”

丁寧に組まれた木段は
“わたしに” ちょうどよかった 

まるで蹴上の高さを計算しつくしたように
土の感触も足に優しい

白山の登山道ということで無意識に
石だらけの山道を想定していたのだと思う

裏切られて嬉しかった♪



20分後 空に赤みが差してきて♪


その後 お日さまが昇ると


辺りには ササとブナの森が広がっていた


ホント歩きやすくできている


<2km地点>(標高1,673m)
一時間ちょっとでもうこれだけ歩いてきた

いい感じ♪



ブナの饗宴

ただ そのあとに現われたここ


ササ藪の細道に嫌な予感を感じてると



やっぱりこんなことになってた
チシマザサを刈り払った後のようだけど

堅くて足引っ掛けるとメンドイ
傾斜はあるし気ををつけないといけません




鎖場 出現

そして見えてきたのが


白水湖!

時間は6時前 稜線にでた♪


<3km地点>(1,913m)6時15分

ここ休憩ポイント ベンチあります

今気づいたけど
標柱に「平瀬」という言葉は一度も出てきてなくて

「大白川」となってる
これは「平瀬登山口」のことだよね

この土地の人にとっては
「平瀬」ではなく「大白川」なのかなー

誰が決めたか「平瀬道」こっちが後付けな気がします



“笑うブナ”(笑)


“踊るブナ”(笑)


白水湖チラリ


別山方向


まだまだ上る


シモツケソウ


ヤマハハコ


おっ! 白山?

聞くところによると平瀬道では
白山(御前峰・剣ヶ峰・大汝峰)が正面に見えるそうな

(見えんけど💦 ガッスガス)



視界は悪くても登山道は消えない
一歩一歩踏みしめるだけ

稜線に出たり下がったり
そろそろ花々が咲きだす予感♪

と思ったらこんな・・



サンカヨウだらけ(美味しそう⁈)

前を行くKZさん こういうのに詳しい

急に止まったりしゃがんだりして
(食べれそうな)実を教えてくれるw



<大倉山山頂付近>(2,160m)7時

避難小屋・・
先を少し下ったところにありました



周囲を木々に囲まれてまさに 避難小屋っぽい⁈
残念ながら 眺望は全くナシ

細ロープがしてあって修繕中のお知らせ表示
なので使えない

頑丈そうなログハウスだけど
 外壁左隅の損傷が酷すぎる

熊かなとも思ったけど
塗装もされてないようだしメンテ不足かも

山小屋の維持管理って大変です



泥炭層?
ここらへんは堆積土が厚い?掘り下げた?



なんにしろ 興味深い地層です♪


<5km地点>(2,140m)7時40分

イブキトラノオ
ハクサンフウロ
ヤマハハコ
シモツケソウ
オンタデ
ヨツバヒヨドリ
お花のじゅうたんが現れ始めた♪



空も明るくなってきた♪


登山道わきにはイチゴがいっぱい

ノウゴウイチゴ?
ベニバナイチゴより美味しいらしい(笑)



絶景に映えるねー♪


前方は白い稜線 でも愉しい♪


さぁ もうひと越え


マルバダケブキ


グンナイフウロ というらしい
気に入りました💓







<カンクラ雪渓>(2,280m)8時20分

右に目をやると


雪渓だ⁈ でも上は何も見えず


晴れるかと期待した空は
なかなか思うようにはなってくれません

それでもこんな景色は惚れてまうー💓



タカネナデシコ


ホタルブクロ/ミヤマアキノキリンソウ


タカネマツムシソウ/オンタデ/ヤマハハコ


ヒメクワガタ/オトギリソウ/イワギキョウ


壮観! 平瀬道のお花畑 すばらしいです!


<双耳峰‐白山>はついに見えず仕舞い


ゴロゴロ転がる石と


やっぱり お花がステキ♪


イワギキョウ


ホシガラスがハイマツの実を食べた跡

球果のなかの種を抜き取るらしい
凄い量なのは 実を蓄えておく習性があるから?



ハイマツの花

ハイマツの小径を抜けると一気に視界が開け



<室堂-南竜ケ馬場分岐>

あと500m


溶岩台地にお花畑が広がります


ミヤマクロユリがお出迎え


ハクサンコザクラや


ミヤマキンバイも


クロユリだらけ♪


残念ながら 御前峰はこのとおり


9時半 室堂に到着です

お花に見とれていたり
すれ違う登山者とお喋りなんかしてたら

えらく時間が経っていた



ガッスガス

雨こそ降ってないけど寒いのでジャケットを着て
ちょっとだけ休憩して



早々に リ・スタート


お花松原へ向かいます♪


大汝峰へのショートカットコース
こんな道だったっけ?



見上げれば 御前峰山頂は青空


千蛇ヶ池はまっ白💦 これが山💦


でも お花は咲いてた

千蛇ヶ池の雪渓は 夏でも消えない
この子たちはその傍で花を咲かせてる

標高が高い低いではなく
花は雪がとけたところから開花していく

そう 雪任せw

今から行くお花松原は雪どけが遅いところ
標高は室堂より200mも低いけど

室堂周辺のほうが早く咲く
こんなふうにそれぞれの場所でズレて咲くから

白山では比較的長い期間 お花に逢える♪

さすが 花の百名山♪



先を急ごう まずは 大汝峰下の分岐まで

計画ではお花松原に下りる前に
大汝峰に登ることになっていた

でもこの視界じゃ碧ヶ池も見えないし
山頂に行くのは止めることにした

あ もちろん疲労もある💦



<大汝峰 分岐>(2,580m)

中宮道へ向かう道へ
ここから300m余りも下るのよねー💦



大汝峰の東の法面やっぱり白い

山頂には人の姿も見えたけど
行かなくて正解だったと思う



向かう先は雲が切れ始めてる
日も差してきたりしてる?



わぉー! いい雲!で 青空じゃん♪


剣ヶ峰近っ!


ビルバオ雪渓

夏まで雪が残る谷は草木も着かない⁈(右)
石もろとも抱え込んで落ちていく



至福の光景♪

中宮道が延びる稜線の向こうに
大好きな(文字通りの)三方崩山が見える♪



なんてやってる場合じゃない💦
この狭くて急な坂を下りなくっちゃ

300mってこんなに長かったかな



着いてしまった

夢中で下りてきたけど じつは
この道を振り返るのを愉しみにしていた



これこれ!

さっきまで “すり鉢” の底だと思ってたけど 違う
そんなきれいなもんじゃないw

デコボコしてゴロゴロして
面と線が交わり合って構成された景観

ダイナミックだけど緻密な変化が私を虜にする💓



えぐれた斜面が妄想を掻き立てる

5,400〜4,900年前頃
白山は山体崩壊が起きて東側が消えた
(馬蹄形の御前峰ができた)

2,200年前頃
その凹地の中で噴火が起こって
剣ヶ峰の溶岩ドームができた

弥生時代の火山爆発 怖かったやろなー

水は硫黄臭くなったかな
そしたら魚も捕れんしお米も作れない

人がたくさん死んだかもしれん
白山が今よりずっと熱かったころ

どんなんやったんやろ
タイムマシンで見てみたいもんやわ



大汝峰ができたのはもっと古くて
10~14万年以上前(古白山火山)

侵食を受けつづけてあの丸みのある姿になった



雪渓がとけるとき石も一緒に運ばれる
5,000年前に崩れた石もあったりしてw



雪渓を渡ります

雪は硬く締まっているので大丈夫
対岸の受け口はどこ?

赤マーカーでドでかい○を発見
その先に標識 これでまちがいナシ



そこから更に10分ほど歩く
途中すれ違った男性にKSさんが声をかける

今日この道を歩いてる人の目的は皆同じ
男性は初訪だったらしく感慨深げに言った

“お花松原 “格” が違う!”  と

嬉しかった♪
そのあと 健脚女性3人が戻って?来られた

皆 満足そう♪
で 私たちもようやくたどり着いたのだ









どうよこれ この絢爛さ♪ 華やかさ♪

辺り一帯 お花のじゅうたんを敷き詰めたよう♪

撮るのへたくそでうまく伝わってないかもだけど

視界が届く限り 花たちが咲き乱れていました

まさに百花繚乱!“格” が違う!



墓標のように横たわる標柱
以前来たときと同じ姿だった

こんな鞍部では雪の動きが大きすぎて
直立させても倒れてしまうのかもしれない

変な言い方だけど
もしもここがホントにお墓なら

毎年こんなにたくさんの御花に囲まれて
さぞ 安らかに眠れるのだろうなー

なんて思ったりする(アッ 妄想w)



さぁ 登り返しますか💦


ホント 崩れた石がゴロゴロ
の中に オアシス?w

あそこでご飯食べるのも良さげ♪



さぁ 行くわよ!


登り口はここ


12分で脱出! ふりかえると


夏らしい雲が湧いていた!


大汝峰も見えた

計画では帰りは御前峰山頂を経由して室堂へ
ということだったが

わたしはもう十分満足だった
もともと巻くことしか考えてなかったし💦

ただ 翠ヶ池だけは見てみたかった
KZさんは見抜いていたようでw

“翠ヶ池だけでも見てこよう!”

“賛成ー♪”



まだ傍らに雪が残っていた
いつ見ても何度見ても美しい💓



イワツメクサ 大好き♪


大汝峰 山頂に人影 でも登りません(笑)


浸食で崩れた大岩がたくさん!


御宝庫 ゴジラの皮膚みたい


ハイマツの海


五色池


百姓池


千蛇ヶ池 の雪渓と ◆御宝庫

●=泰澄大師が悪さをする千匹の蛇を閉じ込めた池

◆=雪がとけて蛇がでてきたとき落として封じるための石
ツンと突き出たフォルムが独特♪



6月に歩いた釈迦岳が見える⁈


ハクサンボウフウ


ヨツバシオガマ


イワカガミ


コバイケイソウは今年は花のないものが多い
これは貴重な子たち♪



愉しい🎵🎵🎵


御前さま スッキリ♪


別山は雲の中😢


ただいま戻りました あ そういえば
奥宮祈祷殿は “営業中” でしたね



御朱印帳を持ってこなかったので
日付を入れるだけのものをいただきました
500円也

因みに直接書いてもらうと
1,500円也



どうよ 来たときとは全く違う! 
下山です また来ます🎵



右じゃないよ 左だよ 間違えそうになったw
6.9km ガンバリマース🎵



イイネ🎵


イイネ🎵



今度こそ⁈






大倉山避難小屋につくと何かが変わってた


これは元のまま


ここだよねー酷いの

小屋の外にヘリで空輸したらしい荷物が
置いてありました

そう言えば 登りのとき
小屋の周辺をヘリが飛んでいた

そして ついに



見えたー!白山-双耳峰🎵

なるほど 佳き眺めです
神さま ありがとうございます!



ホントに歩きやすい道でした♪
名残り惜しいですが



16時40分 終了ー!

KZさん アテンドありがとうございました
お疲れさまでした♪




ところで 帰ってから知ったのだけど ここって

登山道のほかにも見どころが多いところらしい

●白水湖
●白水の滝 
●大白川露天風呂
●白山ブナの森キャンプ場
👇

特に 気になるのが
“白水(シラミズ)の滝” 

白山の火山噴火でできた溶岩台地の先端から落ちる
(百四丈滝みたいな?)とか

流水が乳白色に見える とか

おー絶対みたい!
👇

GoogleMapでみたら
メチャメチャ近いではないかー♪

ということで
きっとまた来る( `ー´)ノぞー🎵


◆その他の TAMA-SANPO はこちら

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