「たま山歩/未踏の山道をもとめて~」
雲ノ平山荘からみた水晶岳
【水晶岳(黒岳)】標高 2,986m
北アルプスの中央部/最奥の稜線上にそびえる岩峰
裏銀座縦走路の赤岳(水晶小屋)で主脈から北方に分岐し
赤牛岳へ続く稜線の途中にある
周囲の山稜の中で この山だけが黒っぽい岩塊なので
「黒岳」とも呼ばれている
双耳峰 直接登るコースはない
今回の山行のきっかけは昨年訪れた薬師岳
そして 黒部川
谷の向こうに連なる峰々(赤牛岳/水晶岳)への羨望
そして “源流” 好き♪の血が騒ぎ
極める山頂は “鷲羽岳” と決めていた なぜなら
鷲羽岳は黒部川の源だから
北アルプスの中央部にあって
立山連峰と後立山連峰の間を流れ下る急流河川
その源流域を歩けるなんて想像しただけで愉しい♪
いや 待て!
歩きたいのと歩けるのとは違う
“果たしてアンタの筋力体力で歩けるの?”
“冷静な自分” が “逸る自分” に問いかける
・・・・・
そこからせっせと筋貯蓄をしてきたのが今年の山歩の数々
全てはこの大一番のため
予定日直近の台風にやきもきさせられたけど
山友Nさんが上手く調整してくれて
ようやく今日の日を迎えることができました♪
コースは
<DAY1>
折立-太郎兵衛平-薬師沢-雲ノ平
(雲ノ平山荘泊)
<DAY2>
雲ノ平-黒部源流碑-岩苔乗越-水晶岳-ワリモ岳-鷲羽岳-三俣山荘
(黒部五郎小屋泊)
<DAY3>
黒部五郎小屋-黒部五郎岳-赤木岳-北ノ俣岳-太郎兵衛平-折立
じつは当初 “新穂高” からのルートで考えていた
これを 折立からに変更
(雲ノ平山荘にキャンセルがでて予約できたため)
ただ 3泊4日プランが 2泊3日プランとなり
精神的にもプレッシャーが押し寄せる
コンディション次第でコースは変更可能だというので
少し安心し
わたしは「鷲羽岳&源流」
Nさんは「水晶岳」に期待しつつ
<薬師岳登山口>(標高1,356m)
から 山行スタート!
気温も湿度も思ったより高め
肌にまとわりつくような空気感がややシンドイ
<太郎坂>
と呼ばれる急登で有名な樹林帯は
最近よく熊がでるらしく
ネット情報で見た動画が頭から離れない
大胆に根っこの張った登山道を心を無にして歩く
ひたすら歩く
気がつけば
<(通称)アラレちゃん> に来ていた
ここらへんで “でた” らしい
人を怖がらない熊はタチが悪い 遭遇はご勘弁💦
早々に立ち去る
<三角点> 薬師は未だ見えず
<有峰湖>は今日も美しい
日差しが強くなってきたのでサングラスを
と思い ザックのポケットをまさぐる
・・・ない⁈(ショック)
たしかに CHUMSのポーチに入れたはず!
暗闇の中で落としたのかもしれない
かなりの失望感⤵
これから3日間 活動は3000m近い高所
紫外線のハンパなさは知ってるつもり
小屋に売ってればそれを買おう
そうでなければ・・
ないモノはナイ! 気持ちを切り替える
<五光岩ベンチ>
西の方から雲が湧いてきた
<太郎平小屋> 到着(8:20)
小屋はすでにひと仕事終えたところか
ひっそりとしていた
オーナーの五十嶋さんが サッシ窓を外していた
(右側の白いやつ)
ここでザックとポーチを全部開けてみたけど
サングラスはでてこず ロスト決定ー😢
薬師さま♪
これから向かう山域♪
行き(左)と帰り(右)の分かれ道
進路は左(薬師沢)へ
ツンと突き出た山体(北ノ俣岳)が印象的♪
(でもこの木道はあそこへは行けない)
靄って見にくいけど黒部川源流域方向♪
(水晶-祖父-三俣蓮華-双六-黒部五郎)
気持ち良くなってばかりもいられない
景色に見惚れてるとほどなく急降下が始まった!
どんどん下る
日差し強っ💦 下り始めて30分後
川音と一緒に小さな沢が現れて
橋が架かっていた
地図には<第一渡渉点>とある
トリカブトの青が映える
少し行くとまた小さな小川(中股?)があり
橋を渡った ここが<第二渡渉点>らしい
そのさきは木道がつづく
<左俣出合><第三渡渉点>
“左俣” と “薬師沢” が合流するところ?
木道左側には “右俣” というのもあるようだ
この辺は沢筋が多いように思う
太郎平小屋からここまで約1時間10分経過
思ってたいたよりロングコースであることを実感
紅葉せずに枯れている葉がめだつ
秋を感じる景色の中
わたしはまたまたミスってしまった!
用意していった “山と高原地図” のA3コピー地図を
この辺りで落としてしまったようなのだ
Nさんが探しに行ってくれたのだけど
見つからず・・
予定時間をかなりオーバーしてしまった💦
ようやく “らしさ” が見えてきた水晶岳♪
谷とも呼べない低地を伝い「川」へと落ちていく
目の前に現れた雲ノ平の溶岩台地
あんな高いとこまで登り返すのかと唖然💦
でもここは未だ “底” じゃない
まだまだ下りる と・・
エメラルドグリーンの透明な水のきらめき出現!
<薬師沢小屋>(標高1,912m)だった
黒部源流と薬師沢の出合いに位置した山小屋
川の傍にあるのでこの小屋を拠点に
岩魚釣りや赤木沢の沢登りなどが愉しめる
今回訪れる小屋の中でいちばん愉しみにしていたのがここ
黒部源流の傍に建つ小屋って
それだけでそそられる♪
そうして外から眺めれば眺めるほど
よくぞここに建ててくれたものだと感動する
これこれこの吊り橋
薬師沢小屋のシンボルマークになってる
登山者を奥地へと誘う橋
それにしても
なんと嬉しいこと♪
山小屋で水飲み放題なんてここだけでしょ
思ったより時間かかってアミノ酸ドリンクばかり飲んできて
そろそろ味覚リセットしたいと思ったら
目の前に天然水どうぞ♪って
おトイレをお借りして少し小腹に入れてすぐ動きだす
橋の向こう側へ
こんな風に この川の渕に立ったら…
わたしは釣りはしないけれど
釣り人の気持ちがわかる気がする
(イワナはリリースが原則)
そそる岩壁
雲ノ平と道を分かつのは高天原
ここを行けば露天風呂に入れるらしいw
なんだか天国に見えてきた
半面 雲ノ平の横の “直登” の二文字が不気味
(11:30)
でもまぁ行くしかないので-H500m?
リキみ過ぎないようにいきましょ!
一気に高度を上げてくれる梯子
こういうのを掛けてくれるのは山小屋の人たちだよね
有り難くて頭が下がります
ひっそりと…命の水
手作り感いっぱいの梯子
植生は豊か!
とにかく堅いキノコ
アイカワタケ?by google
登山道に横たわるかなりデカい倒木
なんだか笑えた傷跡
動物(熊?)の爪痕のような痕跡がたくさん
花が少ないのでキノコを撮るw
ノンストックだと両手が使えるから楽♪
ここの石は比較的歩きやすい
急は急だけどなんというか配置が絶妙
ただ 怖いのは雨(苔)
濡れたら滑るだろーなー
下りでは使いたくないと思った
15時までは降らんらしいけど山天は気まぐれ
でも苔は植物のゆりかご♪
朽ちた木を肥しにした次世代の芽吹き
大岩の上に 大樹の上に
そこかしこで命の循環がみられる登山道
コメツガの大木 皆一様に下部の枝がない
なんで? まぁ明るくてよいけど
鞭打たれるばかりも能がないので
せっかくのネイチャーワールドを満喫させてもらう
そうしていればいつか行きつくのだ
ここか⁈
木道にホッとしたのも束の間
まだまだらしい
もう登りはないって期待したのが間違いだった
いったいいつになったら平地にでるん?
小雨がパラついたり ガスが濃くなったり
かと思うと 日が差したり
くるくる変わる天気に揺さぶられながら
我慢の時間はつづく
おっ! ついにでた⁈ ここが
<アラスカ庭園>
も少し行くと
<奥日本庭園>
せっかくの庭園だけど鑑賞する気持ちの余裕がない💦
ショックだったのが
ここがまだ雲ノ平のホンノ入り口だということ
登り上げたら山荘はすぐそこ(に違いない)…なんて
何を根拠に妄信していたのか
更に一時間も歩くことになる
雲ノ平の中にある丘陵地 “祖母岳(バアダケ)” が目の前
ここを巻いていく
祖父岳(ジイダケ)も見えてきた
その間に延びる木道
まだまだやなー
見たい山々(黒部五郎や薬師岳)は雲の中やし
なんもおもろないシンドイだけやー💦
と 心ん中でジタバタ葛藤してたら
ようやく 見えてきた赤い屋根 そして・・
雷鳥さんもお出迎え(マンナカ)💓💓
15時 <雲ノ平山荘>(標高2,650m)到着
あーしんど!
ここが 北アルプスの最奥部 最後の秘境!
小屋の中に入ると縦長の広い玄関スペース
(暗いのは就寝前に撮ったから💦)
そこは隣りの休憩室も含め人が溢れていた
それも若い人たちが多い
去年の薬師岳山荘の静謐な空間を
どこかで想像していたのだろう
気持ちちょっと押され気味で受付を済ませる
正直 落ち着かない💦
それはやっぱり特別な日だったらしく
受付のネエさんがこんなものをくれた
興味があればご参加くださいと・・
【雲ノ平トレイルクラブ(KTC)】
登山道整備ボランティア・プログラム
山小屋とボランティアとの協働による登山道管理
主旨に賛同する人たちが
9/2から崩壊箇所の修繕などをされてたらしく
この日(9/4)は「座学」の日だったようだ
登山道整備はどこの山域でも重要な課題
白山でもチブリや北部白山など毎年かかさず
整備をつづけてくれている人たちを知っている
ここでも同じ
おそらく全国から集まってくるのだろうな
身体だけじゃなく頭と感性もフル活用して
課題解決に知恵を出し合ってる
そこに欠かせないのが「雲ノ平山荘」というわけか
人をまとめるのは難しい
担う人は強靭なポリシーが要る
でもこんなにも若い人たちが集って来てる
凄い求心力だとおもった
ガンガレ!そして ありがとう!
チェックインを済ませて荷物を置き
着替えをし 館内チェックを済ませ
売店でビールと登山バッジと手拭いを買った
そのまま外へ
着いたときは雲に隠れて見えなかった水晶岳が見えた
堂々とした大きな山容
そして ”黒っぽい”(別名:黒岳)
花崗岩より有色鉱物が多い
花崗閃緑岩でできているせいらしい
白く透き通った水晶のイメージとは違うけれど
じっさいに「有る」らしいので明日が愉しみ♪
視線を右に移すと 三俣蓮華岳
(左は祖父岳)
明日は暗いうちに小屋を出る予定なので
この景色を見ることはできなくなる
すこーし肌寒かったけどベンチに座りビール片手に鑑賞time
隣りのベンチにいたのは
薬師沢から一緒に上がってきた兵庫の女性 と
2年で百名山60座を制覇したという横浜の男性
“どこから来て どこへ行く”という
お決まりの質問から始まり山談議に花が咲いた♪
特に 横浜の男性の60座制覇には女性陣耳ダンボ
多くの山を制覇できた理由の一つが
「バスタ新宿」からでている 高速登山バス
移動といえば「車」があたりまえの自分は
公共交通機関を使う発想がない
「バスタ新宿」発着なら日本全国(の山)に行きやすい
なるほど 地の利とモノ(バス)は使いようだと思った
ほどなく
祖母岳(バアダケ)に行っていたNさんも帰ってきた
(わたしは行かなかった)
一旦小屋の中に戻る あいかわらずの喧騒
夕食が始まっていたけど
私たちがありつけるのはまだ先だった
さて よくある ”山小屋でどう過ごすか問題”w
体力気力が残っていれば周辺散策
それこそ 祖母岳に行ってたところ
無理💦 と切り捨て
じゃあ 生存報告をと スマホを触るけど 通信NG
談話室?も人でいっぱいだし
なんか居場所を探してうろうろ
結局 また外に出てゴローを見てたという💦
シルエットのみの黒部五郎岳 でも佳き♪
ハイマツの海を ホシガラスがびゅんびゅん飛ぶ!
こんなの白山ではなかった
何度か撮影を試みるも動く彼らを収めるのは至難の業💦
そしてお待ちかねの夕食 time(17:40)
定番の石狩鍋(汁物)酒粕風味 と 健康おかず
ご飯と鍋はお代わり自由
ごろっと鮭・鶏肉・根菜と具だくさんで美味でした
私たちが食事を終えた後
KTCの人たちのご飯が始まったもよう
食堂横の洗面所で歯磨きを済ませたら
眠くはなかったけど 居場所もないので部屋に戻る
明日の準備をして寝るしかない
テキトーな洗顔(シートで拭くだけ)
テキトーな保湿
ここは就寝スペースと廊下の区切りがないので
朝の支度に気を使う予感
起きたら何する? をチェックしながら
できるだけ夜のうちに収めておく
窓の外には星 明日は晴れるらしい
そして3日間の内一番過酷な一日になる💦
わたしを引き寄せた核心部が
何を見せてくれるのか⁈ 期待しかない♪
おやすみなさい zzz
HPはこちら ➡ 雲ノ平山荘
<1日目の行程>
-◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇-
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