「たま山歩/白山から生まれる感動ストーリーをもとめて」
【楽々新道(らくらくしんどう)】
白山登山道のひとつ
新岩間温泉(790m)から白山室堂に至るルート
⇩
新岩間温泉 - 小桜平避難小屋 - 樅ヶ丘 - 清浄ヶ原 -
七倉山 - 七倉ノ辻 - 御手水鉢 - 大汝峰 - お池巡り - 白山
距離14.8km(登り9時間50分/下り6時間30分)
途中にある小桜平避難小屋(2,000m)
周辺に咲くハクサンコザクラはみごと
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「楽々新道-(七倉辻)-加賀禅定道(ハライ谷)」
北部白山を歩いて火の御子峰をこの目で観たい!
は、3年越しの夢
簡単にはいかないのはわかってる
わかってるけど8月に一度計画を立てた
これは暑さと運の悪さが重なって断念
でもどーしても行きたい!
諦めの悪い私は
9月に入って毎週のように10kmを超す山行を重ね
ラスト2日間に照準を定めた!
気温・日の出・日の入りの時間
自分の体力・筋力・持久力
今このときを逃したらどんどん不利になっていく
で
お友だちに打診してみると
行ってみたーい♬
と 二つ返事だったので即時決定!
7月に塗装を施したあの小屋に泊れる
と思うと ワクワクドキドキ
今年の白山 テーマは「登拝」
修験の道は私たちにどんな感動を見せてくれる⁈
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
いつもよりすこーし慎重になるのが荷物だ
荷は軽いに越したことはない
でも途中には水場はないに等しい
どれだけ持っていけばいい⁈
は 最後まで悩んだ
計画した段階で「覚悟」を問われてる
★前日夜にしたこと
①コンパスに登山計画を入力して登山届を提出
②ジオグラフィカ(地図アプリ)に山域をDL
③水筒(飲み水4㍑)の準備
④携行品リストに沿ってパッキング
◇モンベル/ウォーターパック 0.5㍑
◇プラティパス/ソフトボトル 1.0㍑
⇩
冷凍庫へ
◇ナルゲン/ウォーターボトル 0.5㍑
⇩
冷蔵庫へ
◇INOXTO/ハイドレーション 2.0㍑
⇩
調合して冷蔵庫へ
生まれて初めての避難小屋(無人)泊り
いつもと違うというだけで緊張感がある
避難小屋はその名の通り緊急時や休憩に使うための無人小屋
基本 建屋とトイレのみ
水道水なんてないし水場があっても外
枯れてる可能性もあるから期待してない
必要なモノは自分で調達しなければならない
いつもはさっさとザックに放り込む荷物
今回はこまごましたものまで
一度シートに全て置いて確認作業をした
小屋泊だから必要になるものとしては
シュラフ/マット/ダウンジャケット/バーナー
トイレットぺーパー/ヘッドランプ 等々
2日間行動するということで
水も食料もバッテリーも2倍/最低限着替えも
9月の終わり この時期にしたのも
装備を少なくするのに一役買っている
寒すぎず暑すぎず
日の出・日没のタイミングなど
それでもパッキングを終えて測ってみれば
二桁数字になっている
あっちゃー💦
おととし立山/雷鳥沢でテン泊したときと変わんない
(テントが水に置き換わっただけだ)
2日間で約23km
まーいちばん重い初日は6kmほどだから
あとは飲めば減るし
と 楽観も入りつつ
もちろんコンプリートできる!という
目算があっての山行
翌日/朝
マイカーをハライ谷登山口のそばにデポし
友だちの車で岩間一里野線を奥地へ走る
新岩間温泉の駐車場に着いて
支度を整えたら地図アプリを起動して出発
<スタート地点 高度792m>
9:30 林道入口のゲートを横からすり抜けて
上々の天気を背負って行く
それにしても 水だけで4㍑
ザックの重さは10kgを越えた
大丈夫かわたし(苦笑)
丸石谷林道を30分ほど歩いたら
楽々新道 登山口
<スタートから 1.4km/高度910m 地点>
ここから しっかり じっくり 歩きます
ハッキリ言って眺望はそんなに期待できませんが
じっくり ゆっくり 歩いていると
秋の風情がそこかしこにあって愉しい♪
ここは森を楽しむ道だと思える
保安林の案内板があったあと
見ごたえのある古木が続々登場しだした
<スタートから 3.0km/高度1,401m 地点>
登山道に延々と転がっていた うん〇
右側 樹間に見え隠れするのは 加賀禅定道⁈
左は 中宮道の稜線⁈
<スタートから 5.0km/高度1,732m 地点>
視界が開けて一瞬(目的地に)着いたかと思ったけど
ぬか喜びでした(苦笑)
<スタートから 5.4km/高度1,772m 地点>
白山火口から 4km圏内表示
<スタートから 6.2km/高度1,920m 地点>
再び開けた平地 雲がかかり始めた
でも ゴールは近そう
赤く色づいた 池塘が現われて
この板切れを渡ってしばらく歩いたら
青空付きで出迎えてくれた(ホッ♪)
14:50 小桜平避難小屋 到着
<スタートから 6.7km/高度1,997m 地点>
7月に塗装ボランティアに参加して
化粧した外装はそのまま
あのときは小屋の中のことなんて
気に掛ける余裕もなかったけど
きれいだ―♪
雨戸を4カ所(室内とトイレ)開けました
雨戸閉じた状態の窓
ちゃぶ台(一個)重宝しました♪
積雪期は小屋裏の扉から入って
写真左の梯子を使って下りるということね
当りまえだけど雨戸開けれなければ真っ暗闇
そんな時期に泊る人は強者というか変人だなと思うw
トイレは大小二室あって
大便器には金属蓋がされていました
(写真撮り忘れ)
管理者さんのおかげで気持ちよく一夜を過ごせそう
窓枠越しのナナカマドと背景の緑が映えることー!
ついに 来たんだなーをしみじみ実感♪
小屋に着いて 荷ほどきをしたら
ちゃぶ台の上はあっという間にモノで溢れた
小屋メシはハナから凝るつもりはなく
小鍋を使うつもりもなかったので
ひさびさに(ジェット)ボイルくんを持参
お湯ひとつで作れる食事で済ませた
ただやっぱりいつものカップ麺じゃ特別感がないので
前日 モンベルで買った乾メシ
缶ビールは友人が半分くれた
ここで 背負ってきた水はどれだけ減るんだろ
なんて思いながら
トイレが存在することの有難みを感じた
まったりしていたら時間が経つのを忘れてしまう
明るいうちに外を散策しておきたかった
前回 ハクサンコザクラがたくさん咲いていた場所へ向かって歩く
10分ほど上がってきて振り返る
小屋の屋根がいい感じ♪
前回は見れなかった山並みが見えた けど
午後から広がり始めた雲がモヤっと感アリアリで
すっきり晴れてくれるようすはない
高度2,000mの星空は期待薄かな
悲しいかな自前の iPhone は性能が追い付かず
星の光は拾えなかった😢
これは友だちが撮影したもの
空を覆っていた雲は薄っぺらなもので
時間が経つにつれて星たちの数は増えていった
明るいのは「月」
天上は星空
地上には 微小な光が残っていて
高スペックな iPhone はそんな光も拾い上げる!
このときほど
機種変を強く望んだことはない(笑)
微風が吹いていた
たしか日本列島には台風が近づいていたはず
(通信圏外なので情報ナシ)
その台風のせいだろうか
寒さは感じず むしろ生ぬるい
ひとときの天空ショーを楽しんで小屋に戻った
暗いはずなのに全体がほんわかと明るい
私と友達はヘッデンしか持ってきていなかった
明かりをくれたのはこれ!
ソーラーランタン
なんと昼間歩きながら太陽光で電気をつくる
とってもエコな ランタン
持ち主は
私たちのあとを歩いて来られた男性
(小屋泊まりは3人になった)
こんなとこが「旅」の愉しさ♪
店頭で見るのと実際に見るのでは違う!
ほわっと柔らかいソーラーランタンは
絶対買おうと思ったし
いかにも気持ちよさげなエアマットも
鍋用の固形燃料を使った調理も
どれもが興味深い
御山にも詳しくてあちこち登ってらして
聞きまくってたらいい感じにときは流れ
20:00 消灯
明日は 火の御子峰をこの目で見れる!
目が覚めたら雲一つない空と峰々でありますように
祈りつつ おやすみなさい💤
注:9月の白山/標高2,000m地点の
避難小屋の夜はホントはこんなんじゃない
…らしい ということを記しておきたい
今回は台風のせい(おかげ)で
稀に見る気温上昇(夏)日にかち合っただけ
防寒対策はしっかりしたほうがいい
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