「たま山歩/未踏の山道をもとめて~」
前金剛から中金剛を見る
【金剛堂山(こんごうどうさん)】標高 1,650m
富山県西部にあって
古くから親しまれている二百名山
頂上は広くゆったりした草原帯
北アルプスをはじめ
越中・飛騨・加賀方面の山々が見渡せる
頂上部は 前金剛・中金剛・奥金剛の
3つのピークからなっていて 最高峰は中金剛
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
朝6時 金沢大学近くにある
若松ロードパークが集合場所
金沢から井波へ向かう道筋にあり 便利
今日は女子4人のパーティ♪
以前から気になっていた 金剛堂山
まさか雪山で
デビューするとは思わなかったけど💦
天気も上々 期待が膨らむ
金剛堂山冬期登山口までは約1時間半
高落葉/高清水 山行で馴染みのある
五箇山トンネルを抜けた先にある
そのトンネルを抜けたあと暫くすると
なんと雲海が見えてきた
海抜840m(五箇山トンネル)付近で雲海⁈
そして車はその中へ突入していき
またたくまに異世界となった
人形山展望台
登山口にはトイレはないということなので
ここで済ませる
それにしてもこの濃霧
さっきまでの青空のかけらもない
ここらへんは 地形的に発生しやすいのだとKさん
寒いし視界はゼロだし
とっとと離れると ほどなく青空が戻ってきた
(7:30)
案内表示もない広い駐車場に着いた
準備を整えスタート
百瀬川の支流に架かる “福竜橋”
なんだか縁起がいい文字♪
そういえば “金剛堂山” も “お宝” の響き⁈
朝陽に映える水の流れが清々しい♪
川に沿った硬い雪庇を踏みしめ
用意されたステップにとりつく
ここはまだ ノーアイゼン
雪はなくとも凍れた枯葉にぞくっとする
お決まりの急登
すでに引き離されている💦
今日初めて参加のOさん
スキーがお得意らしい
体力有りそうで頼もしいー♪
と
見ているだけじゃ離される
Kさんは必要なさげに言うけど
やはり チェンスパ装着⇒保険
最後尾からもそもそついていく
と なにやら下のほうに人の気配が
誰か 上がってくる人がいる⁈
スタートから約1時間後
追い付かれたところで 休憩
チェンスパ装着
雪は固く締まっていて歩きやすい
はずなのだが 私の足は重かった
前回の護摩堂山からろくに歩いてない
先を行く皆
“どうぞ 先に言ってください”
と Yさんにいうと、即
“何いっとる!”
と 返ってきた!軽く緊張が走った
が 次の声掛けは柔らかかった♪
“そんなことできるわけないやろ“
“ゆっくりでいいから止まらんと歩こ”
“・・・・・・💦”
<叱咤-激励>とはこのこと⁈
ホンキで山に向き合ってきた人たちは
“鞭” を忘れない
もちろん “飴” とともに
Yさんは 私のゆっくりペースに合わせつつ
うしろから声がけの嵐
“ゆっくり ゆっくり”
“自分のペースで”
“息が上がらん状態で”
“足を止めないで”
この
“足を止めない” がかなりキツカッタ
いつもの自分の歩みとは真逆だったから
でも とても大事なことを 今更だけど
教わった気がした
足を止めない歩き方が身についたら
グループ登山も苦にならないんだろうな―(苦笑)
スノーバレー利賀スキー場
(9:40)
<方折岳(カタオレダケ) 山頂>(1,346m)
別名<一服金剛>ともいうそうな…
たしかに
休憩向き 距離的には半分来た感じ⁈
だってこんなに広い
もしかして向こうに見えるのが…
(金剛堂山)⁈
“そうや” とYさん
ただでさえ重い足…雪にめり込む気がした
雪山の怖さはその単調さ
単調に感じるというのは
長く感じるということ
夏道より歩きやすいという人もいるが
わたしには恐怖だ
稜線上に出てからは視界がよく利く
目的地はわかりやすい分
行けども行けども着かない地獄
心折れる 足も重い
癒しをくれるのが 自然のオブジェ
なるほど スキー好きも多いと聞く
でもこの細尾根下りるのって
考えただけでも凍る
こんなところがあったり(塊ごとズレてる)
そしてようやく・・
着いた!(11:10)
<(前)金剛堂山 山頂>(1,638m)
よほど高い位置にあるのだろうか
石の祠?は 雪にも埋もれず
完全な形で姿を見せてくれた
ホッとして抱きしめたくなる存在感
そして周囲は 360°の パノラマが広がる
白山 きれいだ―🎵
景観に癒されながらも
足を止めた身体から
チカラがすーっと抜けていくのを感じた
“もー動けない”
すると
“ほら あの山まで行くよ”
と Kさんの声
“ なんと⁈ ”
どれどれ 見れば
なだらかな平面がひろがる御山がひとつ
緩い稜線がこちらに向かって延びている
“ホントの山(1650m)はあれや”
“ここまできたらあそこまで行かんと”
“えーっ💦3人で行ってきてください💦
わたし ここにいますから💦”
などという懇願も却下され…
再び
歩きだす
(みんな タフだ―💦)
すぐそこに見えるとはいうものの
(600mくらい)
登り返しもあるし 足は重かった
マシュマロのように見える白い雪原は
砂漠の砂のように感じる
見ると感じるとでは大違い
でも
やっぱりこの景色はいいー♪
唯一無二だよね♪すばらしいよね♪
これを体感するために来たんだよね
と 自分に言い聞かせ
ゆっくりでいい ゆっくり…
と 歩いていたら
着くものですね♪
<(中)金剛堂山 山頂>(1,650m)
表示は このプレートひとつ
本命の山頂としてはちーと淋しい気もするが…
(雪が消えたらでてくるんかな?)
ここからの眺望もすばらしかった
白山を見ながらランチを食べた
最後のひとつ<奥金剛>は あれかな?
Yさんは健脚そうにみえたけど
膝に爆弾を抱えているとのこと
できる限りの準備をしてきたようすを
ズボンを下げて見せてくれた
(もちろんタイツ履いてる)
その昔は北アルプス(薬師岳等)で
山岳救助をしていた山のエキスパート
凄い人なんだ・・
そう思うと 上りでの “ささやき” が納得できた
大事なのは無事に下山すること
ゆっくりでいい 動かなくなるよりは
(12:10)前金剛に向け出発
中金剛がもうあんなにうしろに
(Kさん撮影)
ゴマ粒みたいなのがアタシ💦
途中で見た “一反木綿”
これがわかるひと 昭和年代(笑)
至る所で笑っている雪形/雪解け早い
前金剛に戻り
今日の出逢いに感謝しつつ
山を下ります(12:30)
いや しかし…
凄いところを歩いて来たんじゃないのか⁈
と 初めて同士のOさんと目を見張る
無残な姿の<栃谷登山口>標柱発見
上り返しもなかなか…💦
片折岳で ホッとするのも束の間
下りは皆 足が止まらない
ブナの森 突入
(Kさん撮影♪)
歩きにくさを倍増させる藪坂
上りでは気づかなかった 癒しの “マンサク”
足元の雪もどんどん緩くなってきて
チェンスパも効いてる気がしない
暫くして脱着
カンジキも今回は使わず
ひざ下がひきつりそうな急登を
何とか下り切った(14:30)
水に癒される
橋には<竜口谷>と書かれたプレートがあった
駐車場では 一足先に下りてたKさんが
静岡から来たというキャンパーと歓談してた
明日上がる予定らしく
情報交換(収集?)にきたらしい
そんな人たちの期待を裏切らないKさん
だからどこへ行ってもモテモテ💓
凄いよな―
曖昧なことは言わない
山の怖さをよく知ってるからだろうな
だから
こんな私でもついていけてる💦
いつも感謝してます🎵
ひさしぶりにとれたログ(笑)
往復10km 累積高度1,100mって
やっぱ しんどくてあたりまえか💦
予定ではもう少し時間に余裕をもたせてあったらしい
私のコンディション次第というわけだ
さすがです
Yさんがいなかったらと思うと…💦
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『絶景プラス』
来るときは濃霧の中だった “人形山展望台”
から見える「人形山」
“ひとがた” が見えるのはもう少しあとかな⁈
ようこそ 五箇山へ♪
南砺市 “山田川” 沿いに自生する
“エドヒガンザクラ”
見頃には多くのカメラマンが集まると云う
「向野の桜」として有名♪
その背景に座する残雪の<袴腰山>
山頂部が平たい山容が気になってた
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
『〆の温泉』☟
ロードパーク若松(金沢)で解散したあと
珍しくGoogle Mapで「銭湯」をチェックしてみたら
すぐ近くに「天然温泉」の2文字発見
源泉は地下600mから湧出かー
あっ 佛子園系列なのね
なるほどこちらの温泉は
他でも使わせてもらってる
安心のお湯 ごちそうさまでした♪
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