2019/08/21

TAMA-SANPO⑳~谷萌えの観光新道から白水湖を望む展望歩道を行く~2019.8.19

「たま山歩/白山から生まれる感動ストーリーをもとめて


長い 長ぁ~いお盆休みが終わりましたね

ここ白山もおそらく昨日までは

全国各地から集まった山好きさんたちで
ごった返していたでしょうが

一夜明けたらルーティン作業に精出す月曜日
現実に戻っていくのですよ

働け 働け 遊んだ分働け と…

まっ 自分に鞭打つ日々の始まりですね
こんな日に白山に来てみれば

思った通り
市ノ瀬も別当出合も人も車もまばら

天気予報は明日は雨 行くなら今日でしょ

ただね お遊び登山と思うなかれ
今日一番の目的は忘れ物のピックアップ!

前回(8/3・4)そうあのドローンが飛んだ日

こざくら荘のあのタイトな更衣室に
どーしてだか

「ミレー」のアンダーウェア
ドライナミック メッシュ ノースリーブ」


を 忘れてきたのだ!

焦った!
気づいたのは洗濯物を取り込んだ時だった

上物は全部あるのに
ブラとノースリーブがない!ない!

大枚はたいたミレー!
室堂に問い合わせたら「あった!」と聞き安堵(ホッ)

しかし見つかったのはノースリーブだけだった

ブラはどこいった⁈
いやこの際 安いブラなどどーでもいい!

ミレーよ!ミレー!

室堂のお姉さん(だと思うw)にどーしますかと問われ
思わず「取りに行く!」と云ってしまった自分…

・・・・・・・

とにかく一枚¥4,600 (本体価格)+税の
高級アンダーウェアを

一日も早くこの手に取り戻したかった!

だから外せない 絶対 室堂経由!
どーせならまだ今年歩いていない観光新道歩いて

ひと月前に行けなかった展望歩道を歩いてみよう
と 決め さぁここから Let's start!



野趣あふれる樹林帯を抜けると


別当坂分岐


白山禅定道
ここを上ってくる勇気はまだないな(笑)


ここからが尾根歩きの真骨頂!

左右両側に広がる雄大な峰々
谷筋に見え隠れする堰堤にドキドキ♪



正面に「万才谷」の谷筋が見える

手前の砂防堰堤は「別当谷」

中央は「甚之助谷」柱状節理が見える

その向こうが「赤谷」

ここは3つの谷がよく見渡せる
堰堤同士をつなぐ工事専用林道が山腹を切り裂く

堰堤の歴史は白山の歴史そのもの
造っては崩れ 埋まり また造る

今も立派に役目を担ってるのが誇らしい♪



別当谷 左側の崖の一部
平成16年と18年に起こった地すべりの跡が見える

朝の光の量多すぎ
クリアに写せなかったのが残念




仙人窟 自然の窟(いわや)

偶然とはいえこれらの大石が重なり合う不思議
その中をくぐる禅定道



左手下に「湯の谷川」
ここにも堰堤がいっぱいかかってる

カーブだらけの道路の終点には何があるのだろう♪



進行方向をみる

この細尾根の右側には
「別当大崩れ」が露わになってるはず




左手:白山釈迦岳


左手前方


右手前方


左手前方
高度が上がるにつれて見え方が変わってくる♪


右手前方 岩萌え
ミルフィーユみたい♪美味しそうな岩


もー右に左にと目移りしそうな絶景


右手前方


岩コレ


殿ヶ池避難小屋


右手:別山・御舎利山からのチブリ尾根稜線



振り返り


タカネマツムシソウ


崩落しまくりの甚之助谷と避難小屋
手前 別当谷の崖にも緑は根付かない



切り出した石と木段のコラボ 美しい♪


釈迦岳 完全に眼下になった


蛇 塚(2,240m)
撮った方向が悪かった?石があまり見えない💦



室堂到着

第一目的 受付でミレーをしっかり回収して
御前峰を見に出れば

なんともまぁ閑散としたこと(好きだけどw)



展望歩道はここから
第二の目的 スタート!



展望歩道は外回り


きれいに整地された石畳♪


完全に花も終わり
次段階へと変化していた コバイケイソウ

陽に焼けたように色付く葉っぱの黄色が
夏の終わりを告げているよう



ミヤマリンドウ
りんどうと聞くと やっぱ「秋」だな



角度を変えて観る御前さん


静かだし 暑くも寒くもないし
お花はきれい♪

道は一本道 と思ってのほほんと歩いていた
ホント 何も考えず歩いていたら



ん? 前方に湖?

何故に湖?

えっ!

まさか!

白山周辺で湖と云えば「白水湖!」

マジか⁈ それじゃ岐阜へ下りてまう!



ってか もー岐阜入りしとるし( ̄▽ ̄)


今回は珍しく…

地図アプリを起動させていた

見れば一目瞭然

ヤバイ!

完全に外れとる

平瀬道を歩いとる――!

矢印が目的の「展望歩道」

どこで間違えた⁈

いやそれより戻ろう!

道は明らかな一本道だ!

分岐がどこかにあった⁈

そうだ!あったぞ!

300mくらいまえかな…

上りになるのがきついな…(不毛な独り言)

戻ってみると 三叉路があった(💦)



展望歩道側から案内板を見る

左に行けば室堂 右が今戻ってきた平瀬道 💦



何故 私はこの標柱の前の道を…
まっすぐ突き進んでいたのだろう

謎だ… 



目的の道は伸びきった夏草に侵略されつつあった
視覚的に狭くなった登山道を掻き分け進んだ

とにかくもこれが正解の道
これは道迷いではない

ないが…

白山だから(初めての道でも)大丈夫だろう
という気のゆるみがあったことは認めよう

分岐を見流すなんて
誰かと一緒ならきっと気づいてた

これがソロ登山の怖いところ…

  

さて 今度こそ「展望歩道」の名が冴えわたる絶景


(ふり返り)
あの稜線が 平瀬道だろうか(苦笑)



アルプス展望台
よくぞ造ってくださいました!

ここでご来光を観るのもいいなぁ~♪




残念なのは視界が悪いコト
夏の空気は 透明度に期待ができない



進行方向に広がる「南竜ヶ馬場」

この登山道の施工をしてくれた業者さん!
いい仕事してると思うわ~♪



岩コレ


朽ちたシラビソのある風景♪(スキ)

と ルンルン気分で歩いていた時だった
突如 行く手を遮断された⁈



倒れた木が完全に山道を塞いでしまっていた

またまた ピンチか⁈



迂回路はないのか?と脇を覗くと人が踏んだ土の跡

ダケカンバが邪魔をする狭い空間だが
通って通れないことはなさそう

覗き込むと1mほどの段差があるが行くしかない

先にストックを放り投げると
エイッと飛び降りた



やれやれ 試練続きの歩道なのだ


沢が現れ始めた
小さな小さな一筋の流れが 何本も!

こうして流水は

束になり 源流になり 山を下る
地下に沈み また湧き出て 大地を潤す



南竜に戻ってきたことを実感する 木道


ひと月前に来た時には
白く咲き誇っていたコバイケイソウも

☟ ひと月前


今は 花も終わり


南竜山荘 ホッとする赤い屋根 



 すくって飲みたくなるよな 透明度
下って行く先は 万才谷♪



水枯れなところも


南竜分岐に向って水平道を歩いていると
気になる風景がこれ



万才谷(マンザイダニ)の工事現場が見える


右側は甚之助谷の地すべり区域
その土塊量は日本最大級

それを助けているのは 隣の万才谷から
岩盤を通して浸透する流水なのだそうだ

工事は

万才谷から甚之助谷とは反対側の赤谷に
流水を逃がすための排水路を作るというもの

これで甚之助谷への流入を防げるらしい




不謹慎かもしれないが
私は荒々しい「地すべり跡」も好き♪

それが自然の生の姿だから

でも いくら岩好きでも
人間界に災いをもたらされては困りもの

人と自然の知恵比べ
いつ終わるとも知れない戦いが進行中♪



甚之助谷
右に小さく見えるのが 甚之助避難小屋


右側の山腹にみえる岩肌が 別当大崩れ
昭和9年の記録的な豪雨の際に崩壊した跡

午前中はその上を歩いていたと思うと
なんだか妙な気持ち

大地(ジオ)は生きている
この目に見える風景も1年に10cm動いている

白山は活火山だし
相当量の雪も降るし
時には台風の被害にも会う

だからこんな工事も当然のように発生する



ひと月前 ボヤいていた改修工事が
やっと動き出したようす

 さらば!

(わたしのお尻を濡らした)
甚之助避難小屋の雨漏り

工事に携わる全ての皆さんに感謝<(_ _)>



最後に
中飯場辺りからみた 柳谷導流落差工

ガンバッテ 踏ん張って
幾重もの壁で土砂を堰き止めてくれてる姿が感動モノ

ちょっと気になったのが…

水の量 少なくないか?
不動滝が滝じゃなくなっている⁈


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

白山の夏は瞬く間に終わる

まだお盆過ぎだというのに黄色く色づいた
コバイケイソウには一抹の寂しさを感じた

でもお花ばかりが白山じゃない!
こんなに起伏と変化に富んだ山容であることが嬉しい

今まで知らなかった白山が
少しずつわかってくることが愉しい♪

次はどんな発見と驚きをくれることか

楽しみにしながら下山です
そして 忘れちゃいけない!

登山道を作ってくれた職人さんに感謝です<(_ _)>



◆その他の TAMA-SANPO はこちら


-◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇- -◇-

0 件のコメント:

コメントを投稿