2019/08/28

TAMA-SANPO㉑~初めての中宮道/憧れの火の御子峰はまだまだ遠い~2019.8.25

「たま山歩/白山から生まれる感動ストーリーをもとめて



去年の秋に大汝峰巻き道を過ぎたあたりで撮影した火の御子峰
もういちどこれが観たい♪


ちょうどひと月前、南竜から別山に上りチブリ尾根を経て市ノ瀬に至る
(別山・市ノ瀬道)コース 約14 kmを歩いた。
 ☟

別山までの上りは 素晴らしい眺望とお花畑で愉しませてくれた
けれどそのあとの延々の下りは 我慢の歩きだった

何度か転んだし楽な道ではなかった
一緒に歩いたリーダーからは 後日 超ー辛口の進言を受けた

9月半ば「加賀禅定道」を下る予定
18.2km(一里野温泉-室堂)が 今の自分には重い

正直 迷ってる
克服すべき「膝痛」は未だ消えない

自主トレのやりかたが間違っていたか
テンション上げ上げだった昨年が今は虚しい


ラクダのコブを舐めるようなアップダウンの連続
この足で大丈夫なんだろうか…と

そんな中

トレーニングとして「中宮道」を歩く企画が立ち上がった

まともに行けば 室堂まで20kmのロングコース

今回は その中間に位置する
「ゴマ平避難小屋(片道10km)」近くで折り返す予定

お愉しみのひとつが
「火の御子峰(ヒノミコミネ)」を観望できること

太古の白山そのものの岩肌が露わになった御山に会える!
「岩オタ」にとってこれは見逃せない!

そして自分のキャパを見極められる!

教材は「Youtube」
「疲れない/膝痛になり難い歩き方」試してみる



朝5時 白山白川郷ホワイトロードの入り口に着くと
なんとゲートが閉まっていた⁈

今年3月の土砂崩れの影響で中宮温泉までの工事区間は
午後7時から午前7時の間は通行できないということらしい

7時にならないと門は開かない

このとき「火の御子峰」(ゴマ平避難小屋)が急速に遠のくのを感じた

でもまぁ とにかく2時間
一里野温泉スキー場駐車場で時間をつぶし7時から活動再開




中宮道は ホワイトロード料金所手前の分岐を
右に折れ 上がって行ったさきにある

シーズン中は 温泉旅館が2館 営業をしている

そのうちのひとつ
右奥に 西山旅館が見える

登山道へは手前の橋を渡り
左に見える林道を15分ほど歩きます


橋を渡ったすぐにある案内板


登山届 ここで出せます


標柱のすぐ横に綿ヶ滝ばりの急な石段が出現!
スタートはそこから

登山道は勢い夏草の生命力で満ち満ちていた

むりやり踏み込もうとする私たちを
絡めとろうとでもしているかのように まとわりつく

薄っすら苔むした石
「渡し」のようにまっすぐ伸びる丸太も

滑りやすかった 集中力大事

地図アプリは遅々として軌跡を描かず…
(不具合かと思ったくらい)

それほど水平移動してないってこと



あらためて見るとまーシンドイ等高線💦

ゆっくりと1時間くらい
一歩一歩をマイペースで登れたから呼吸も乱れなかった

急登は清浄坂を抜けるまで続いたけど辛くはなかった



とにかく歩くことに集中!ということで
写真撮影も制限されたけど…

小休止した山道上から一枚

7時過ぎとはいえ夏の日差しはすでに強モード

鬱蒼とした濃い緑の樹林帯から眺望を望むのは無理みたい



今回の目的は第一にトレーニング!

春先まで 登りは 大腿部の筋肉だけを酷使していた
足早に歩いては止まり また歩いては止まる

云えば ごまかし

耐力・筋力のないころの自分のスタイル
でもこれはこれでいいと思っていた

考えが変わったのは

 長い距離を歩くようになってから
下りで膝痛が出始めたからだ


ただ闇雲に歩けばいいってもんじゃない
下りも駆け下りればいいってもんじゃない

この先の人生も長く山歩きを続けたいなら
脚が疲れにくくて膝に負担がかからない工夫をしないと

いずれ後悔する だから今日は基本のおさらい

踏み出した側の脚の太ももじゃなく
後ろ足のふくらはぎを意識して登ってみる

足の運びはゆっくり小股 でもリズミカルに



時折見られるロープ場 野生の血が騒ぐ(笑)


自然の威力ってやっぱスゴい!



清浄坂
とりあえずの目的地は シナノキ平避難小屋



ようやく尾根沿いを歩ける

ここからは緩やかな道
光も差し込んできて周囲の景観も気になる

そろそろご褒美おくれー!と心の声が聞こえたころ

開けた!



あれに見えるは白山か?方向的には合ってると思うが

すぐに雲が隠してしまい
じっくり見ている余裕もなかったけど

少しだけ気持ちも明るくなった♪



ここはルンルン気分♬


巨岩の上に巨木が…


ここまで地味な道がつづいたせいか「映える」佇まいに歓喜♪

名前はないんだろうか
「自然の盆栽」と名付けた小山w



とちのき坂

で…


着いた…

11時頃だった

トチノキ坂から200mほど高くなったせいか

薄雲が空全体を覆っていた

日差しが消えるととたんに肌寒さを感じるようになる
今までかいてきた汗が冷たく感じられた



シナノキ平避難小屋

勾配のキツイ三角屋根
避難小屋はどこもカワイイ

中に入ってみる



コンパクトな造り 曇天のせいか薄暗い
でも目が慣れてきたら大丈夫

少々埃っぽさアリ
ここは作業場としても使われてるのかな

ロープに掛けられたアルミシートが伺わせる
ここは常に臨戦態勢…?

トイレは匂いもなく小ぎれい
使う人も少ないのだろうとの想像はつく

それでも誰かが手をかけていかなければ
ここは人が立ち入れない御山になってしまう

会ったことはないけどここ北部白山の管理人さんの話は
Facebook友達の投稿でよく目にしていた

その人も時々お手伝いをしているみたい
草を刈ったり倒木を切ったり

それでも自然の気まぐれで
人間が作ったものなんて簡単に壊れる

登山道の整備は延々続くのだろう

山を好きなだけじゃなく
実際に山と向き合って仕事をするひとが

もっと増えたらいいね

木こりもマタギも…若い人がもっと飛び込んできたら
何て言うか カッコいいと思う♪


圧倒的な存在感を放つ 目の前の巨木を見上げながら
いろんな想いが溢れてきた



時計を見ると11時半
初めから 遅くとも12時にはリターンする予定だった

ランチを軽く済ませ
 今にも泣きだしそうな空に追い立てられるように

下山です



帰り道 わずかに視界が開けた
あれに見えるは ホワイトロード

ヘアピンカーブは 国見展望台あたりかな


ここの「下り」は早くはないだろうとMちゃんと話していた
上りと同じくらいかかるんじゃね?

それだけ神経を使う登山道です(苦笑)

つま先を意識したクッション着地
重心は親指のつけ根辺りにかかるのがいいかな

ひざを軽く曲げた姿勢で忍者歩行(笑)

段差はダブルストックで身体を支えて衝撃を減らす
深いときは無理せず横向きで土をつかむ

体の声に耳を傾けつつ 慎重に進む



これは カメラを傾けていたわけではなく
こんなふうに道はできている

左 谷側 完全に落ちている
右 山側の草 それ以上伸びてこないで

って 無理だよな~(苦笑)




それでも ブナの木立ちは美しいー ♪


これは見たくはないけど(苦笑)


紅葉の季節が一番のおススメだと聞いた♪

葉が落ちれば
今まで見えなかった景色も見えてくるに違いない

楽しみだこと♬



盆栽地帯に戻ってきた(笑) 岩コレ♪




アップダウンは加賀禅定道ほどじゃないのが救い⁈



そして最後の急登下り

上りの時には思わなかったけど 生い茂る草で
ところどころ道がわかりにくい

健脚女子Mちゃんも滑った!

下りは さすがにボヤキ気味

それでもあと少しで登山口というところまで来てた

…と そのとき



山道に無造作に放置されたモンベルのストックを発見


右側(谷側)をみると
帽子ともう片方のストックが見えた


もしやこの下に滑落?

お―――い!

かなり大きな声でMちゃんと私が声を張り上げた

が 答えはない

誰かが滑落した?

自力で戻れたのか?

だとしたら置き去りにされた帽子とストックが謎だ

モンベルのストック
(安いもんでもなかろうに…)

ケガしてないかな?

跡からこの道を通る人もきっと同じように気になる

拾い上げ お節介かもしれないが
警察に届けることにした



おまけの 堰堤♪(湯谷から)
ここはこう配がキツイせいか滝のように見える



 おまけの 水補給
自分におつかれさまww


片道 5.5km 往復で11kmの山歩を終えた

膝痛はナシ

でもシューズを脱いだ瞬間
意識し過ぎたせいか 両方の足の親指が暫く無感覚に…

圧迫から解放されたからだと思う(すぐに回復)

アップダウンは加賀禅定道より少なかったな
(要は楽だった)

だから 11kmでは
今日の歩き方が正解だったかの判断は下せないと思った

せめてあと5km歩けてたら…
トレーニングとしての物足りなさは残ったけど

また紅葉の時にくる楽しみが増えたことは間違いない
(今年来れるかはわからんけど)

そのときは 絶対「火の御子峰」も堪能したいものです♪

感謝♪


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