「たま山歩/未踏の山道をもとめて~2019.9.24」
富山と長野を結ぶ標高3000m級の北アルプスを貫く世界有数の雲上山岳観光ルート
様々な乗り物を乗り継ぎながら 気軽に大自然が生み出す絶景を楽しめます(HPより)
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「立山」といえば、お隣富山県にあるとても魅力的な御山
ずっと気になっていながらも今まで行けてなかったのは
交通手段がややこしそうだったから
そして登山で日帰りは難しそう
(私 日帰り大好き派)!
ケーブルカー?高原バス?
公共交通手段を乗り継ぐなんて面倒だなぁ
大勢の人並みに揉まれながら集団移動
これもナーバスにさせる(都会には住めない派)
ホームページ「立山黒部アルペンルート」をみれば
登山は数ある遊び方のひとつにすぎない
むしろ大きくて重たいザックを担いで移動する人間は少数派
殆んどの人はスニーカーに軽装だという
でも決めていた!行くなら「秋」「紅葉」「草紅葉」
今シーズン 知人からテントを貰い受け
これは行くしかない!と心に決め今日に至った
来てみれば冒頭の「世界有数」がハッタリじゃないことがよくわかる
白山でできなかった「テン泊」
ここに来たのも何かの思し召し
スリリングな体験も含めてドキドキさせられっぱなしの2日間
朝9:30に家をでて高速に乗り富山方面へ
「北陸自動車道/立山」インターを下りたら
信号を右に(富山立山公園線)
「立山」への玄関口である「立山駅」まで走る
時間にして 約40分
「立山駅駐車場」(無料)
平日のおかげさま♪駅に一番近いスペースに余裕で止めれた
まずは「ケーブルカー」に乗る
室堂までの 往復切符(5日間有効)料金は¥4,310
ホッホ―――🎵
座席はすぐに埋まり最後尾の立ち位置へ
7分後「立山高原バス」に乗り継いだ
「美女平」駅舎を出ると小雨が降っていた
辺りは霧が発生していて気分をやや暗くした
でも車窓から見る杉やブナの樹林帯は幻想的🎵
有名な「立山杉」という巨木を目の当たりにする
(バスはわざとゆっくり通過してくれる)
ことさら眺望を謳う車内アナウンスが無常に響く
どの絶景ポイントも 霧のせいでまともに見れずじまい
(「称名滝」くらい見たかった…)
ササ イワイチョウ ダケカンバ 紅葉真っ盛り
「弥陀ヶ原」を過ぎ「天狗平」を過ぎ
トータル50分ほどかけて
「室堂ターミナル」(標高 2,450 m)に到着
建物入ってすぐのところに登山届をだす窓口アリ
「コンパス」(オンライン登山届)で済ませてきたけど
予備があるというと出してくれと云われ おっちゃんに提出
ショップ・飲食店・郵便局…たいそう賑やか
私の関心ごとはひとつ! いかに時間をつぶすか
まだ13時 雨は止まない
今日はキャンプ場で一泊するだけ
雷鳥沢キャンプ場には1時間もあれば着く(はず)
テント立てたら退屈で時間を持て余すだろう
ここで遊べるだけ遊ぼ🎵 と思っていた
が 忌々しいな この天気
室堂小屋に行きたかったけどガスかかりすぎ
視界が悪くて踏み出す気になれなかった
と お隣にあった「立山自然保護センター」
ここで「雷鳥の王国」ビデオを見て癒され🎵
館内の展示品やらジオラマを堪能して外へ出た
ターミナルに戻ると目に入った掲示板
「山岳情報」に見入る これ大事よね
計画変更時は家族へ連絡を…か…(苦笑)
雨は止みそうになく 全てにおいて
何かが上向きになるという予感が全く感じられない空の色だった
そろそろ行くかな…
完全雨天仕様/装備は万全
石碑の前で自撮りしようと思ったら
職業カメラマンが近寄ってきて
お金は要らないから撮ってあげるという
一瞬警戒したが周りを見て問題なさげだったのでスマホを渡す
男性は自前のカメラでも撮った
その出来上がった大判の写真をみせて歩き出してる私に買わないかと誘う
もちろん要らないと断った 大変だな…と苦笑
「立山玉殿の湧水(タテヤマタマドノノユウスイ)」
「名水百選」に選ばれてる 水温2~5度の冷え冷えで美味しい湧き水
持ってきた空のペットボトルに汲んだらスタート
中央の「みくりが池」の左側を通っていくのね
しとしと小雨の降る中 石畳の遊歩道を歩く
「みくりが池」まできたとき奇跡的に霧が晴れた
(手前だけだけど)
バックには立山山頂が…あー見えそうで見えない
どんどん下っていく
日本一高い所にある天然温泉で有名な「みくりが池温泉」を通過
地獄谷が見えるという展望台
「山崎カール」見えず
(案内板ばっか写してどーすんねんって感じ)
ずーっと茹で卵臭さのなかを歩いてる
火山ガスは霧で見えないけど間断なく噴き出してるはず
「血の池」の池塘がみえる その周りがいい感じの草紅葉
「雷鳥荘」を過ぎ 更に歩く歩く ひたすら下降
誰かが書いてた記事を思い出した
雷鳥沢キャンプ場から室堂へもどるひとは
この登り返し(約100mUP⤴)に心折れるんだとか
雷鳥沢への一本道
天国への階段(Led Zeppelin)ならまだしも
地獄へのそれに思えてくる
前を行く男性のザックカバーの赤色に救われてる気がした
見逃さないようについていく と…
右方向にみえるカラフルな「点」 あれは紛れもなく!
じつは土砂降りでも来ようものなら山小屋泊もやむなしと考えてた
が そんな気弱さは
既設のテント群を見たなりぶっ飛んだ!
(基準標高2354.5m)
管理棟で受付を済ませる 1泊¥500 安い!
テン泊者は支払い不要 水とトイレは使い放題
共用の水場(飲用するときは煮沸してから)
トイレは水洗 ペーパーもついてる
こちらトイレのそばの洗面所 水が出しっぱなし
ここはお鍋の底か 随分下りてきた
アレに見えるは「雷鳥沢ヒュッテ」
受付を終え管理棟からみた全体図
テント どこに張ろう?
向こうは明日歩く登山道入り口近く
でもトイレ(水場)からは遠いぞ
結局 登山道近くに決めた!
先に立ててる人たちとの距離感を気にしつつポイントを決め
テント本体を組み立てる
フライシートを被せたらこう
ロープとか結構キツメに張ったつもりだったけど
甘さが残る(あとで後悔することに)
それでもペグを打って固定したらじわりと達成感が…🎵
ムフッ♪ 室内 2人用ってかなり広々🎵
雨は相変わらずしとしと降ってくる
降ったり止んだりの繰り返し
ヨッシャー! 温かい珈琲でも飲むべ!
と ジェット君を取り出した!
カップにドリップ用コーヒーをセット
火をつけようとライターをカチカチ…ん?
カチカチカチカチ…まさか…まさか⁈
つ 点かない
えー! マジか! 一つしか持ってきてないのに!
ラブホの名前が入ったピンクの電子ライター
(一応 お客さんの忘れ物💦)
何気なく手に取ったのをそのままザックに入れたのだけど
このアタシが使えないライターを家に置いとくわけがない
ってことは 点かないのはここが山だから?
そーだ 電子式は高所には向かないんじゃなかったっけ?
登山に持ってくなら「ジョリ!」と音のするタイプにするべき!は常識⁈
どーしよー 唯一の熱源! 唯一の調理道具!
管理棟に行ったとき 売店は「雷鳥沢ヒュッテ」にあると書いてあった!
ついでにお風呂はいってこよーかな
などと考えながらテントから這い出し高台にある山小屋目指して歩いた
あるよね あってよねーライター
廃屋? ここは違う
横に回りこむと お風呂(温泉)
その奥に入口 中は普通のお宿
売店も目の前 ライターは…「ジョリ!」とするのがたくさん!
いかった~♪
日帰り入浴(¥700)ができるけど今回は止めた
も少し寒かったら絶対入ってた
こころホックホク♪ 早くコーヒー飲みたい!
気持ちはテントへ でもせっかくの遊歩道 草紅葉も楽しも♪
イワイチョウの黄色 チングルマの赤
アキノキリンソウ もー終わり
「浄土沢」
陽が差さないから鮮やかさには欠けるけどしっかり色付いてる♪
あの稜線は大日岳につづくのかなぁ
明日歩くルートを軽く確認 あれが称名川
(称名滝の源流ってことね)
おっとろしー橋が架かっとる!
左へ行くよね 新室堂乗越から稜線上を行って剱御前小屋へ
こっちは右方向 大走り/一ノ越方面行のマーカー
さてさて戻って火が付いたボイル君!
雨が降ってるので入り口付近で着火 細心の注意!
やっとありつけた熱々コーヒー!美味し!
時間は18時少し前 暗くなるまであと少し
とうとう雨は止まなかったけどしっとり落ち着いた雰囲気に安らぐ
テントマットの感触が良くて思わずゴロン♪
もー寛ぎモード 全開! まったり~♪
地上20cmから見た世界
自分の目線が限りなく大地に近い
小人になったとは云わないけど野生動物くらいはアリかな
砂利や草やゴロゴロ転がる石も
いつもは見下ろしていたものたちが目と鼻の先にある
床下のような空気層もない
下腹の辺り 子宮で地球を感じるよーな一体感
聴こえるのはフライシートを打つ雨の音と川のせせらぎだけ
なんだろう とても心地いい♪
今夜は大地に抱かれて眠るんだな~♪
なんて お酒も入ってないのにかなり上機嫌(笑)
管理棟の灯り(まだテントは暗いまま)が優しい
前日にスマホの充電器を買い足していたので今夜は余裕
いつもは写真を撮る以外ケチケチ使っていたけど
この夜は可能なら(繋がれば)
時間が許すだけネットの世界で遊んでいたかった
幸いにも電波状況はすこぶる良好!
Facebookに投稿してみる♪
再びボイル君登場 お湯を沸かすだけ
温かいものが食べれればそれでいい
今まで食べたことがなかった「サタケ」のドライフード
熱湯注いで3分
何となく食べ頃?
ペペロンチーノというにはかなり味が薄い
スープパスタになってもた!お湯入れ過ぎ⁈
それでもゆっくり噛みしめるように時間をかけて食べた
スマホを触りながら
沢山の友人が遊んでくれた!有難かった♪
初めてのソロキャンプ(登山)
20時 就寝タイムです
雨はまだ降っていたけどきっと止むと信じてシュラフに滑り込んだ
すぐ眠れるもんじゃないけど瞼を閉じ続けた
やっとウトウトしだすとテントを叩く雨音が響く
固く目を閉じながら「嘘だろー」とつぶやく
まだ止まない…いや日付が変われば きっと…
うとうと…うとうと… ザ―――!
雨音がするたび
内側テントのメッシュ部分を通して雨がポタポタ落ちてきた
シュラフが濡れる⁈ そればかりが気がかりだった
最低気温はおそらく7~8℃(と管理人さんの弁)
真夜中の冷気は感じたけど寒さで眠れないことはなかった
(眠れないのは雨音のせいだ💦)
レインウェアはとうとう脱ぐことがなく
重ね着(レイヤー)は5層にもなっていた(そこへシュラフ)
目を閉じながらも頭の中は翌日のことでいっぱい
この雨はきっと止むことはないだろう
そんなことまで考えていた
眺望が悪いのに当初のコースを行く意味があるのか
雷鳥沢キャンプ場 →新室堂乗越 →剱御前小舎 →別山北蜂 →真砂岳
→富士ノ折立 →大汝山 →雄山 →一ノ越 →室堂ターミナル
朝目覚めてまだ雨が降っていたら縦走は止めて
一ノ越まで行って雄山・大汝山を目指すだけでいんじゃないか
全てに懐疑的だった この「てんくら予報」も
どこが「A」じゃ―――!と 何度も心の中で叫んでいた
「エスケーププラン」とでもいうのか
ま、それも神さまの思し召し
こんなに近くまで来てその仕打ちならアタシが悪いんだろう
なんてどこまでも泥沼に落ちていく理性
雨は1時を回ってもテントを打ち続けた
そこまでは覚えてる(そのあとはさすがに熟睡?)
神さま ホントニ アタシガワルイナラゴメンナサイ
メザメタラ ハレテイマスヨーニ
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