2018/09/29

初めての “トンビ岩” & “お花松原” 息を呑む渓景の草紅葉 2018.9.23&24


白山随一の花園
くろゆりの群生地として名高い「お花松原」

が メチャメチャ素晴らしいらしい!
と聞けば 行きたくなる!

残念ながら「花園」の旬は8月
既に機を逸したかと思ったらリーダーが

「紅葉も素敵ですよ」ときたもんで…


前週
雨で流れた「南流~別山~チブリ尾根」山行の
無念を挽回すべく

行ってきました
 1泊2日で「白山お花松原」


今年の夏は長くてカラカラ天気
一転 9月は雨続き(特に週末)

アウトドア派には痛い連続だったと思う

今回も前日まで 9/24の
お天気指数はC判定(完璧雨)

またダメかーとうな垂れていたらば
直前になって神さま微笑んだ!


7:40 一ノ瀬出発
晴女何人おるん?!(笑)


8:10 別当出会出発
信じられないほどの上天気♪


今日は砂防新道から行く
(今年初めて)

考えてみればこんなにお陽さんが
昇ってからスタートするのも珍しい

泊まりならではやな♪


リーダーの自然解説付き♪


樹齢350年のブナの木の保水力の話

一同 感動



シラヤマギク(白山菊)


ひさびさに見る 不動滝


中飯場で休憩


甚之助谷
永遠に工事中?


ハクサンカメバヒキオコシ(白山亀葉引起)?


青空をバックに
ダケカンバ(岳樺)の白い樹皮がよく映える


倒木が目立つ


ミズキ(水木)



オオカメノキ(大亀の木)

葉が虫に食べられることが多いから
別名:ムシカリ(虫食われ)


登山にはヘルメットを携行しませう


別山?


景観が違う…と思ったら岩山が崩落していた?!




ハクサントリカブト(白山鳥兜)を
そこここで見る


吹き飛ばされた甚之助避難小屋の屋根材
よく見れば簡単な釘打ちのみだったようだ


11:45 甚之助小屋到着


別山の方向を見る
チブリ尾根避難小屋が見えた♪(中央からやや右寄り)

ひと月前あそこに行ったのだ
御舎利山までの距離約2km

感慨深い♪


12:35 甚之助出発


片屋根材が吹き飛ばされた甚之助避難小屋が見える


南竜分岐から南竜ヶ馬場へ
このトラバースやや崩壊気味・狭道


南流平を見下ろす



見えてきた! 紅い屋根 南竜だ


お友達とバッタリ遭遇!
お泊りじゃなかったら一緒に登ってた♪



泥炭層と火山灰が交互に積もり…解説中



休憩もそこそこに 南竜を発つ

南竜山荘 来年こそ泊まりたいなー
って何回言っとるやろ…


では 行きますか

初日のお楽しみの一つ♪
「トンビ岩コース」


木道を歩き


ゴロゴロ石の転がる上り坂



イワイチョウ(岩銀杏)
ホント 黄色く色づいてイチョウみたい


南竜山荘が眼下に


かなり急坂かと思うが
足は思うように動いてくれている

いい感じ♪
この調子でいってくれー


周りの景色が時間を忘れさせてくれる♪

そこにザックのRED
女子たちのアウターカラーが映えること!
元気貰いながら進む~♪



オヤマリンドウ(御山竜胆)
葉も花も茶色くなってるけどこれもまた風情あり


イワカガミ(岩鏡)


ベニバナイチゴ(紅花苺)

酸っぱい系の味で苦味があり
あまり美味しくはないらしい


ミヤマセンキュウ(深山川弓)


トンビ岩はまだか?


この紅葉?の山吹色が遠目にも眩しかった


雲海の上に御岳山が見えた!


南竜・別山は遥か彼方
まばらだけど もぉ~彩り最高♪


大きな岩がゴロゴロ
でもこの道好きだ♪


チングルマ(稚児車)の実


おっ!
これはもしや「トンビ岩」か!(いや違う)


登り始めて1時間経過…
振り返れば絶景谷 かなり上って来た!



偽トンビ岩 (笑)


トンビ岩 到着

岩は黒ぼこの巨石と比べると
ゴツゴツザラザラしていて登りにくかった

が 衝動はやはり押さえがたく…
先陣を切って登った!


イェイ!


ヤー!


オラヨッ!
やはりハシャイデしまう^^;


ハイマツの向こうに広がるのは弥陀ヶ原
エコーラインが微かに見える


旗竿のような 独特のフォルム(風衝樹形)をした枯樹
強い冬の風のせいらしい

命の灯は消えているというのに
何だろう この存在感

オオシラビソ(大白檜曽)
別名:アオモリトドマツ 白山は日本の西限

高山で樹氷を作る樹として有名
でも寿命は数十年


ナナカマド(七竈)の群生がお出迎え
向こうに見えるのは 御前峰

Top of the HAKUSAN!


黄色く色づく葉もキレイ



小径を抜けるといきなり視界が広がった
何故かそこいらじゅうに石が積まれている

大きいのから小さいのまで
賽の河原か

と思う間に緩やかな丘を越えると


室堂が見えてきた


出迎えてくれたのは


赤い実をつけた ナナカマド と


黒い実と化した コバイケイソウ


16:00 室堂 到着


新しくなった 白山奥宮祈祷殿
8月でクローズ


表側(正面)では トイレ工事中


宿泊したのは「こざくら荘」

持ってきたワインで早々に宴会開始♪

しかしまぁ~なんで御山の上でのアルコールって美味いんでしょ
自分でもわかりすぎるほど饒舌になる



星空を見に来た
寒かった
でもそれはそれは神々しい月がでていた

明日は晴れる! 
確信して寝たのは言うまでもない…


5:15 ヘッドライトに浮かび上がる道標
目的地は お花松原

 
右にチラチラ見える灯りは御前峰を目指す人たち


徐々に明るくなってくる


まずは千蛇ヶ池を目指す


空全体が ふんわりピンク色に染まってきた


向こうに見えるは 大汝峰(2,671m)


右に見える石の塊は「御宝庫(おたからぐら)」


千蛇ヶ池 美しすぎる♪
泰澄さんが悪行をしていた千匹の蛇を
万年雪の下に封じ込めたという伝説の御池

雪が解けて悪さを再開しそうなときは
御宝庫が落ちてきて蛇たちを封じるそうな





お池めぐり分岐
右に行けば 翠ヶ池が見れるけど…


大汝南・中宮道分岐
ああ 大汝峰山頂が目の前に…


でも今回は右(中宮道)を行く(6:00)


わかりやすい地べたの道標
いつか全制覇できるときが来るだろうか


凄いな~白山
まだまだこんなに楽しみが残ってる♪


神秘的な朝日


左の尖がってるのが「剣ヶ峰」
右の平べったいのが「御前峰」


行くべ 置いてかれる💦

この辺り とにかく風が強い
思わずダウンを着込む


ガレ地を降りる(滑りやすい)


絶景――!
差しこむ日の光が何とも言えん幻想的

風の谷のぉ~ナゥ~シカァ~♪
と思わず歌ってしまった!


剣ヶ峰を右に見て


降りるぞー いざ「お花松原」へ


急降下


行きはヨイヨイ下り坂(苦笑)
既に帰りの心配をする女子たち


すり鉢の底に向かってひたすら降りていく
ここは夏でも雪渓が残るところ


噴火の時に噴出した岩石がゴロゴロ
そんな石の合間を縫うように可憐な花たちが咲く



ミヤマダイコンソウ(深山大根草)


アキノキリンソウ(秋の麒麟草)


アオノツガザクラ(青の栂桜)


中宮温泉まで 17.4kmかぁ おとろし


来たー!(7:00)

白山随一の花園/お花松原

8月の前半から中旬 この辺りは
ハクサンコザクラやクロユリが咲き乱れる楽園


今は 秋化粧した
リンドウやチングルマが和ませてくれる



いいなぁ~ 和むな~♪


枯れ枯れになった オンタデの草むらに…


横たわる道標
わざとか…まさかね

ここでしばしの休憩
室堂で購入した「弁当」をいただく


夏の最盛期なら真っ白な姿で
咲き誇っていたのだろう オンタデ(御蓼)

私たちの目を楽しませる役目も終えて
今はこのとおり

来年は8月に来なきゃね


左が剣ヶ峰 右に大汝峰

この景色の向こうに室堂が…
帰ろ


高度を上げるにつれて見えてくるものがある♪
雲海のそのまた向こうにぼんやりと…


北アルプス 槍ヶ岳が見える?!


右へ目を移すと 乗鞍岳


そのまた右へ目を移すと 御嶽山
ここはやっぱり空が近い


艶っ艶の葉っぱが可愛い♪


何てことない草なんだけど…


シラタマノキ(白玉の木)?


ピストンなので 帰り路はこーなるよね
急登の連続






ネバリノギラン(粘芒蘭)
独特の質感を持つ 色も好き♪



一輪だけガンバッテた リンドウ?キキョウ?


室堂 見えてきた


やたらと草の表情が気になる 以下同じ






樹木よりも先に色付く「草紅葉」


室堂着(10:15)

バリアフリーと云っていいくらい歩きやすい石畳


すっかりきれいになっていた 白山奥宮祈祷殿

今この場所にいられることに感謝!
ありがとうございます<(_ _)>


今回は見上げるだけ さよなら御前峰


(振り返って)さよなら五葉坂


弥陀ヶ原
去年はここで転んで病院通いしたんだよなぁ


雨が降らなかった夏が恨めしい
と云ってる気がする…

色付く前に枯れていく葉っぱがたくさん


よほど乾いていたのだろうなぁ


ナナカマドも


ここまで色付くとホッとする



帰りは砂防新道を降りた

心配していた「下り」の膝痛
ないこともなかったけど心配するほどじゃなかった

むしろ 今までで一番快調に歩けていた?!

週4~5日のウォーキング&Run+下半身筋トレは
無駄じゃなかったと今は思える

足攣りまくってた去年の雪辱はこれで果たした!
と言ってしまおう



努力という言葉とはちょっと違う
けど 努めて自分に課してきた「成果」がこれなら
やっぱり

「努力は裏切らない」のだな と思う

白山が好きだ
未踏の地へもっともっと行ってみたくなる

車も人の手さえあてにできない自己責任の世界
だから 真剣にガンバレル

締めは前回のチブリと同じ

見たい景色を諦めたくないから
自分の足で取りに行くしかないから

また鍛錬しよ( `ー´)ノ

あー「なりたい自分」にまた近づいていく
どこまで自分が好きなんやろ アタシ( ̄▽ ̄)


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