…という話はどこかで聞いていた。
夏になると疼きだす戦争への興味・関心…
今年は沖縄が気になっていた。
沖縄戦のことが知りたい、戦地跡へ行ってみたい、と思っていたらこの映画に出会った。
沖縄戦というと、日本国内で激烈な地上戦があった唯一の地
圧倒的な数の艦艇に支配された海岸風景
轟音と共に炸裂する艦砲射撃のようす
米軍が沖縄の人々が隠れる壕に向けて火炎放射器を放つ映像とか
海に身を投げ自決する少女とか…
Youtube動画は、それはそれはご丁寧に色んな真実を見せてくれるのだけど…
が、しかし、このゲリラ少年兵たちの記録は日本には存在していない。
なぜなら、彼らの任務はスパイ戦だったから(記録は残してはいけない)
映画に出てくる写真や映像は米国が撮影したものだ。
「護郷隊」と呼ばれ、秘密戦のスキルを叩きこまれ、大人以上の兵士となった。
戦争は悲惨なモノ、そんなのわかっている
いや、自分はホントにわかっていただろうか
ただ血しぶきが飛び、手足が吹き飛ぶだけが悲劇じゃない
本当に悲惨なのは、10代半ばの少年たちの正気を奪ってしまうこと。
死へのモラルも恐怖も喪失させられてしまうこと
また別の悲劇もある
沖縄市民が、本土決戦に備えるための時間稼ぎに消耗されていったこと
味方のはずの国家から死を、むしろ強要されたこと
国家が守りたかったのは、沖縄の人々の命じゃなかったこと
そんな辛い事実を当事者の証言でもって描き出している。
戦後70年以上が経ち、かつての少年兵がやっと語り始めたのだ。
銃を持ち、戦車に特攻をかけていったなか、生き残った人たちもいる
その言葉のひとつひとつを、貴重な記録を、丁寧に繋ぎ合わせて作られたのがこの映画だ。
銃剣を持ち、まだどこかあどけない顔をした「兵士」が悲しく映る。
メガホンをとったのは、沖縄出身の女性ジャーナリスト2人三上智恵(みかみ・ちえ)さんと 大矢英代(おおや・はなよ)さん
ナレーション&聴き手としても参加しています、かっこいい♪
陸軍中野学校
戦争マラリア
秘密戦
ゲリラ戦
スパイ虐殺
裏の戦争
少年ゲリラ兵
護郷隊
戦車に特攻する「爆破隊」
切り込み隊
白兵戦
スパイリスト
住民虐殺
軍や国家の横暴への怒り
繰りかえしてはいけない人間喪失の闇
今も変わらず、戦争と平和の矢面に立たされる沖縄という地を考える契機にしたい。
沖縄スパイ戦史
http://www.spy-senshi.com/
金沢シネモンドにて 8/31(金)まで
https://cine-monde.jimdo.com/%E4%B8%8A%E6%98%A0%E4%B8%AD%E3%81%AE%E4%BD%9C%E5%93%81/
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